スターと復讐者   作:官隆

24 / 27
自分探し

〜隠れ家〜

 

ロマニ「ーーこれで質問は以上だよ」

 

今、俺はドクターによる診察を受けている

どうしてかというと、前回本当の俺を見つけることを決めたはいいものの、まずどうする、何をするかそこで止まってしまった

そこでドクターの診察を受けてみるのはどうだ

というカレンさんの意見が入った

 

司「これで何かわかるのか?」

 

ロマニ「まぁ、少しばかりはね」

「…少しアヴェンジャーと話さなきゃいけないから」

「シャル達の所に行ってくれないかい」

 

司「?わかった…」

 

少しばかり疑問に思ったが司は出ていく

 

ロマニ「……」

 


 

アヴェンジャー「…どうだった?」

 

ロマニ「…彼の考えは異常だったよ」

「自分のことより妹のこと」

「妹を笑顔にしなければ自分に価値がない」

「本気でそう思っていたよ」

 

アヴェンジャー「…そうか」

 

ロマニ「…恐らく、これは彼の生活環境のせいだろう」

「物心付いた時から彼の両親は妹さんのことを心配していたんだろう」

「司くんの事はもちろん愛してたんだと思う」

「けど、妹さんの方にばかり目がいった」

「そのせいで、司くんの中に歪な考えができたんだ」

「幼い子供は何色にも染まるからね」

 

アヴェンジャー「……」

 

ロマニ「…僕ははっきり言って彼の両親が許せない」

「そして、彼の歪な考えに気付けなかった自分にもッ!」ドン

 

ロマニの顔は怒りと悲しみで埋まっていた

 

ロマニ「…僕達にできることは、手伝うことだけだ」

「本当の自分は自分にしか見つけられないんだから」

「…アヴェンジャー、司くんの事頼んだよ」

「僕達もできる限りのことはする」

「けど、1番近くにいる君ならーー」

 

アヴェンジャー「あぁ、任せろ」

「こちらもできる限りはする」

「……それはそれとしてあのシスターは何処だ」

「朝からいないようだが…」

 

ロマニ「あれ、知らなかったのかい?」

「カレンはこの近くの教会で働いていてね、今日は朝からやることがあるらしいよ」

 


 

〜教会近く〜

 

カレン「…お待ちしていました」

「貴方一人ですか」

 

「うん、彼は忙しくてね」

「それでどうだい?あの家の居心地は」

 

カレン「えぇ、快適ですよ」

「子供たちも、ゆっくりできています」

 

「それは良かった、彼らにはサーヴァントを倒してもらはなければ困る」

「僕達も表立っては動けないからね」

 

カレン「…貴方は何か知っているのですか」

「この聖杯戦争について」

 

「僕は何も、けど彼なら知っているのかもね」

「だからこそ君達にあの家を用意して、資金も出したんだと思う」

 

カレン「…そうですか」

「では、私はこれで」

 

「おや、もう行ってしまうのかい?」

 

カレン「こちらも忙しいので」

 

「そうか…じゃあ、またね」

 

そう言うとカレンの話していた相手は去っていく

カレンは去っていくのを確認すると小さくため息をついた

 


 

司「〜〜〜」

 

ドクターの顔、何か変だったな

多分、深刻だったんだろうな

自分にとっての普通のことを話したつもりだったけど

…やっぱり、壊れてんのかな俺

 

悠人「…司」

 

司「うぉ!…って悠人か」

「驚いたぞ」

 

悠人「何回も呼んだ、けど気づかなかった」

 

司「そうなのか、悪いな」

 

悠人「どうだった?」

 

司「深刻だったんだと思う」

「ドクターの顔、怒って悲しんでたし」

「それで悠人、なんのようだ?」

 

悠人「あっ、司リビングに来て」

「みんな待ってるから」

 

司「?…わかった」

 

そう言うと悠人は走っていった

何かあったのか?

 

〜リビング〜

 

シャル「待ってたよ!司!」

 

司「あ、あぁ、元気だなシャル…どうした?」

 

シャル「僕達、本当の司を探すの手伝うって言ったでしょう」

「色んな意見が出たから、やっていこうと思って!」

 

司「!…ありがとうな!みんな」

 

俺のために…

 

ランサー「では、私から!」

「こちらに座ってください!」

 

司「お、おう」

 

少しの間待つと、いい匂いがする

これはーー

 

ランサー「どうぞ!司の好きな生姜焼きです!」

 

司「おお!」

 

悠人「…何で料理?」

 

ランサー「ご飯を食べれば、元気が出ます!」

「その反動で本当の自分を思い出せるのではないかと!」

 

悠人「…バカなの?」

 

司「久しぶりの生姜焼きだ!」

「普通の料理出せるなら早く言えよ!」

「あぁ、久しぶりの普通の飯だ…」

「いただきます!」

 

ゆっくりと口の中に入れていく

そしてゆっくりと噛み締めて食べーー

 

司「辛〜〜〜〜〜〜〜い!!!?!??!?」

 

あまりの辛さに地面に転がる

これは!これは!?

 

悠人「…何入れたの?」

 

ランサー「メニュー通りに入れましたよ」

「ただ、ミスカレンのアドバイスでこちらのーー」

「秘伝の調味料を!」

 

絶対に辛子だ!

ランサーも騙されてんじゃねえ!

それがなければ完璧だっただろうが!

てか、見た目からして劇物だろ!?

 

てか、水を!水をくれ〜〜〜!!!!

 

〜数分後〜

 

司「まだ喉が辛い…」

 

悠人「…うちのランサーがごめん」

 

ライダー「じゃあ次は私ね!」

 

司・悠人『…不安しかない』

 

ライダー「司!ちょっとこっちに来て頂戴!」

 

司「あ、あぁ」

 

コレニキガエテクレナイ ハ!?ナンデコンナノヲ!? ゼッタイヤダ!

 

ソウイワズニ! チカラツヨ! ヤメ,ヤメロ〜!

 

悠人「…何起きてるの」

 

シャル「服を着させられてるんじゃない?」

 

悠人「悲鳴が聞こえるけどーー」

 

ライダー「準備ができたわ!!」

「司!出てきて!」

 

そうして出てきたのは金髪の長い髪にソングスカート

を履き、メイクをした可愛らしい少女だった

 

悠人「……ハッ!…司なの?」

 

司「…そうだよ…笑えよ」

 

シャル「いや似合いすぎててびっくりして」

 

悠人「うん、違和感ない」

 

司「…それはそれでな…」

 

ランサー「ライダー、何故女装を?」

「これも、本当の自分探しに必要が?」

 

ライダー「えぇ!私も最初はわからなかったけど」

「段々と女装していくうちに本当の自分を見つけられたって言うものがあったから使えるかと思って!ほら!」

 

写真をこちらに見せてくる

見てみると、おっさんが女装をしている写真だ

 

悠人「…これ違う、別のものに目覚めてる」

 

司「本当の俺がこれで見つかってたまるか!!」

 

カツラを投げ捨てながら、司は叫ぶ

 

シャル「じゃあ次は僕の番だね!」

 

司「…本当に大丈夫なんだろうな」

 

シャル「任せてよ!僕のはこれ!」

 

そう言って見せてきたのはーー

 

司・悠人「DVD?」

 

シャル「うん!自分がわからなくなった主人公が少しずつ成長していく物語だよ!」

「こういうものから、ヒントを見つけるのもありかと思って!」

 

悠人「…成る程」

 

司「他の二人と違って良い意見だな」

 

シャル「じゃあ、早速見てみよー!」

 


 

〜視聴後〜

 

一同『………』

 

…はじめの展開は良かった

主人公が仲間と一緒に自分とは何かを探していく

面白いものだった、だかーー

 

司「…バットエンドか…」

 

最後は本当の自分を見つける前に

トラックにはねられ死亡

…そんな展開誰が予想できる

 

シャル「…ごめん、もっとちゃんと確認しとけば良かった」

 

ライダー「…失敗は誰にでもあるわ」

 

ランサー「えぇ、アイデアは悪くはありませんでしたし…」

 

…この空気、気まずい

みんな善意でやってるのはわかっているが

見つけられるか不安になってきた…

 

悠人「…最後に僕」

 

司「!悠人もあるのか」

 

悠人「うん、司これ付けて」

 

司「これ、イヤホンか?」

 

司はイヤホンを付ける

 

悠人「流すよ」

 

そう言うと音楽が流れてきた

 

「〜♪〜〜♪」

 

聞いていて、暖かくて安心できて

胸が締め付けられて

心から救われたと思わせる

そんな音楽だった

 

司「……♪」

 

そう思っていると音楽が終わる

もっと聞いていたかったな

 

悠人「どう?」

 

司「…聞いてて、救われたって思った」

「優しい…音楽だったぞ」

 

悠人「…そっか」

 

シャル「この曲、誰の曲なの?」

 

悠人「…作った、僕が」

 

ランサー「!悠人が!」

 

悠人「うん、父さんが作曲家だから」

「いつも家で作業も見てた」

「本当の司を探す方法かんがえたんだけど、出なかったから」

「自分の司を"救いたい"っていう想いを音楽にした」

 

司「……そっか、ありがとう、悠人」

 

シャル「…けど、本当の司は見つけられなかったね……」

 

司「そんな簡単に見つかるとは思っていないぞ」

「それに、今日はーー」

 

みんな俺のために色々、考えたり

調べたり、用意したりしてくれてーー

 

司「嬉しい日だったからな!」

 

ロマニ「みんな〜」

 

シャル「ドクター!アヴェンジャーも!」

 

ロマニ「今日は何処かに食べに行かないかい?」

「カレンは今日、忙しくて帰ってこれないみたいだから」

 

司「行くぞ!今度こそ普通の料理だ!」

 

シャル「何処行く!何処行く!」

 

悠人「…焼肉とか?」

 

ロマニ「ちょっと!?そんなに高い所は駄目だからね!?」

 

アヴェンジャーの見る先には笑顔の司がいた

 

アヴェンジャー「!……」フッ

「あれならば、すぐ見つけられそうだな」

 

ランサー「アヴェンジャー!早くしてください!」

「置いていきますよ!」

 

アヴェンジャー「クハハハハ!今行く!」

「ドクターよ!俺はこの店を希望する」

 

ロマニ「ちょ!これ高級店じゃないか!?」

「駄目に決まってるだろ!?」

「誰か!彼らを止めてくれ〜〜〜〜!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continues

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。