〜ステージ〜
僕達は今デカイステージにいた
シャル「その機材はここにお願いします!」
ロマニ「それは向こうの照明の所に――」
シャル、ロマニは何故か現場の監督作業を行っていた
司「スゲーよな、こんなデカイステージ使わせてもらう上に、人材も貸してもらえるなんて」
悠人「逆に何で?」
あの隠れ家といい今回といい金をかけすぎじゃないか?
ていうかそんなお金どこから?
カレン「このステージは協力者のおかげで借りることができました。やはり持つべきものは金を持つものですね」
司「コイツ本当にクズだな」
カレン「なんとでもいいなさい」
悠人「ていうか本当に協力者、何者?」
金持ちなのは確定だとして…
シャル「イヤ〜やっと終わったよ」
ロマニ「やっぱり忙しいね〜」
二人はやりきったような顔をしてこちらに来た
…その顔にちょっと腹が立つ
司「てか、本当に来るのか?」
「バーサークライダーじゃないやつも来るかもしれないし。誰も来ないかも」
シャル「あいつは多分来ると思うよ」
ロマニ「まぁ、来なかったらその時は――」
『僕達がライダーのライブを楽しむだけだ!』
二人は声を合わせ高らかに笑顔で言う
というかそちらが本音なんじゃ…
司「ライダーガチ勢共がッ!」
この二人、もしかしたら最初からこれを口実にライダーのアイドル姿を見たかっただけかもしれない。じゃなかったらあんなに張り切ってステージ準備の監督なんか務めない。
…特にロマンは
ロマニ「今失礼な事考えなかったかい?」
悠人「…気の所為だよ…」
変なところで勘が鋭いなドクター
そう思っていると足跡が聞こえてきた
「ごめんなさい、遅かったかしら」
振り向くとそこには、白のフリフリの衣装を着て
微笑むアイドル衣装のライダーがいた
ドクター「女神だ…」
シャル「尊い…」
この二人、キャラ崩壊が激しすぎない?
ランサー「お綺麗ですよ、ライダー」
アヴェンジャー「あぁ、王妃にふさわしい美しさだ」
ライダー「あら、ありがとう!」
アヴェンジャーとランサーはライダーを褒めている
というか、ライダーが来てから作業の音が聞こえないけど…
そう思って見てみると、みんなライダーに見惚れていた
ある者は拝み、ある者は神に感謝し、またある者は鼻血を出して倒れていた
…何これ
ライダー「みんな、わたしのためにありがとうね!」ニッコリ
『うおおおおおおおおおおおおおおおーーー!!!!!』
ライダーの笑顔を見た作業員のみんなの気合はマックスだ
先程より何倍も早い勢いで作業が進んでいく
司「…スゲー」
悠人「ライダーはアイドル向いてるよ、確実に」
カレン「…では私はそろそろ位置につきます」
「ライダーも行きますよ」
ライダー「えぇ!じゃあみんな、またね!」
そう言うと二人は去っていった
司「後はあいつが来るかだな」
悠人「そうだけど、その前に――」
ロマニ「―――――」
シャル「―――――」
悠人「この二人を正気に戻そう」
司「…だな」
〜数分後〜
ロマニ「ごめんね、ライダーの笑顔にやられちゃって…」
シャル「…同じく」
二人は謝ってくるが恐らく反省はしていない
だって顔が笑ってるんだもん
けどそれより――
司「それはそれとして!どういう作戦なんだ?」
「何にも聞かされてないんだが」
そう、まだ作戦内容を伝えられていないのだ
突然ここに連れてこられ、ライダーのライブの準備をさせられる
何をするつもりか聞いても無視。逆に手を動かせときた。
……一発ぶん殴ろうと思ったけど
ロマニ「作戦内容は簡単だ。ライダーのライブに現れたバーサークライダーをカレンが捕まえる。それだけだ。」
?…カレンさんが捕まえる?
司「できるのかよ?相手、サーヴァントだぞ」
「普通の人間じゃ……」
ロマニ「大丈夫だよ。恐らくバーサークライダーとカレンの拘束は相性がいい。僕達は彼女達のことを信じるんだ」
…信じる
あっ、そうだ
悠人「ねぇ、真名の目星って付いてるの?」
そう言うとシャルは難しい顔をする
シャル「海賊っていうのでちょっとは絞れたんだけど…まだ…」
悠人「…そっか」
司「というか、多分生前とキャラが違うだろ。生前からあれだったらどんだけ最先端いってんだって話だし」
悠人「…あれも狂化の影響なのかな?」
ロマニ「嫌、それはないよ」
もしもの可能性を言ってみたらドクターに否定される
ロマニ「僕も狂化について色々考えてみたんだ」
「僕の予想では彼らはある一部分を狂化されたと考える」
司「一部分?」
ロマニ「アタランテは子供への愛。サンソンはライダーを今度こそ満足に殺す、とかね」
「多分その人物が抱いていた利用しやすい感情、それをジャンヌ・ダルクは狂化したんだ」
悠人「…利用しやすい感情」
司「じゃああのバーサークライダーは?」
ロマニ「あ〜、多分だけど――」
多分?
ロマニ「…海賊といえば食料やら財宝を奪うものだろ。だけどあの性格に海賊としての本能、それがうまく合わさってああなったんだと思う」
「簡単に言えば、極上の女がほしいってところかな」
嫌、それは…ちょっと…
シャル「…キモいな〜」
司「……でも、まだ攫われてはないんだよな。誰も」
ロマニ「そうだね、それが唯一の救いだ。」
「何より!そんなことをアイドルにさせようものなら!」
「僕が死のうとも、そいつをコロス」
…怖いな、ハイライトの宿ってない目に無表情の顔は特に
シャル「…あっ、もうそろそろ時間だ!」
「早くステージに入ろう!」
司「あっ、あぁ!そうだな!ライダーのアイドル姿早く見たいな!」
悠人「う、うん!楽しみ!」
この日、僕達はロマニにはなるべくアイドルの話題を出さないように決めたのだった
「デュフフフフ!感じますぞ、感じますぞ!」
「アイドルの気配が!待っててね〜アイドルちゃん!」
「拙者が今から迎えに行くから!デュフフフフ!」