…2期のアニメを見た後に本家のメジロマックイーンやツインターボらの世代のレースを見ていると彼の姿が印象に残りました。私の中ではナイスネイチャと同様にG1レベルの実力はあったと思います。
…本家に実装をされることを期待して…どうぞ。
私の名は『ホワイトストーン』…と言う名前に変わってしまった。私は人間ではなく、ウマ娘であり、両親からは『ヴァイスストーン』と名付けられた筈だった。その両親を事故で亡くし、遠い親戚が私を引き取ってくれる時に…ソイツは現れた。
「あなたのお名前は?」
『ホワイトストーンだ。』
「ホワイトストーン?あれ?ちょっと違うような…」
「違っ…本当は『ホワイトストーンであってる。』ー!?」
私が名乗ろうとする度にソイツは私を乗っ取り、勝手にそう名乗る。ビックリはしたものの、それ以外では出なかったので諦めて、そのまま普通の子として過ごしていたのだが…
『トレセン学園に行きたい。』
走るのは好きだったため、その選択がなかった訳ではない。だが、まだどうしようか考えていた途中にも関わらず、ソイツは私の未来を勝手に決めたのだ。幸いにも私は才能があったため中央トレセン学園の試験に合格し…無事に入学することが出来た。
ーーー
「ストーン先輩、宿題の分からないところを教えてくださいよ~!」
「どこ?これか…、66ページの例題を参考にすれば何とかなるから自力で出来る?もし教科書の内容が変わっているのなら私のを渡すけど?」
「大丈夫です~、ありがとうございます~。」
同室の後輩『ホクトベガ』に頼られつつも、入学後から4年経ち…ようやく私の『本格化』が始まった。トゥインクルに挑む時がきたのだ。
『(よぉ、ヴァイス。)』
「(ホワイト!何の用?)」
私は中にいるソイツを『ホワイト』と呼ぶことした。ソイツはソイツで私のことを『ヴァイス』と呼ぶ。まぁ、ホワイトが一方的に語ってくるだけで私からホワイトを呼ぶことはない。
『(デビューするんだろ?なら、勝った次は朝日杯FSに出走しな。)』
何を言ってるんだコイツ?
「(いきなりG1レースになんて出れないでしょ?それにデビューするには担当トレーナーを持つかチームに所属する必要がある。)」
『(ならさっさと満たしてこいよ。)』
「ストーン先輩?どうしました?」
「何でもないよ。ちょっとトゥインクルについて考えてただけだよ。」
「もうすぐデビューするのでしたね~。先輩のこと、応援してますよ!」
「ありがとう…、可愛いホクトの期待にしっかりと答えないとね。」
でもホクトって私同様に大きな期待はあまりされていないものの…ポテンシャルはかなり高いウマ娘なんだよな。カッコ悪いところは見せられない。
『(お前はG1レースに勝て!本来浴びる光を奪い、私の…お前の物にしろ!)』
「(本来の浴びる光?何を言ってるか知らないけど…やるからには私は勝つ!それだけよ!)」
まずは『選抜レース』で目立ってトレーナーからのスカウトを受ける!
ーーー
ついに選抜レースの日がくる。10人のウマ娘と1000mのダートのレースだ。ゲートが開き、私は走り出した!
「…くっ!ダメか!」
結果は周りのスピードについてこれず5着…それも先頭は5バ身以上離れている。完全な敗北だった。
………
「はぁ…、負けたか。」
『(だらしねぇ奴だな。お前…レースってことがどんなのか全然わかってねぇな?)』
「わかるわけないよ…初めて出たんだから…」
『(まず、ヴァイスは勝利ってのを知る必要があるようだな。)』
「勝利?」
『(私に任せな!)』
任せるって?
ーーー
数日後、再び私は選抜レースへとエントリーした。今回は8人、芝のコース、距離は1800m、前回よりも距離が長い。ペース配分が重要となってくるだろう…ゲートが開いた!
「はぁ…はぁ…」
いいスタートが出来たと思う。先頭も取れた。しかし、スピードを出し過ぎてる、これでは最後まで持たないから…ここはスピードを少し落として…!!
『しゃあ!ここから行くぜ!行くぜ!行くぜ!』
な!ホワイト!口だけでなく体まで…いや、さらにペースを上げてどうする!?スタミナが持たないから!
『ホワイトストーンがさらにペースを上げてきた!
スタミナは最後まで持つのか?』
『おりゃぁぁ!』
痛い!痛い!足が限界超えてる!止めろホワイト!痛いから!
『最終コーナーをカーブし、最後の直線!
ホワイトストーンはまだ飛ばしてきてる!
そして、そのままゴールイン!』
『しゃっ!これが勝利ってやつだ!』
ザワザワザワ
「おい、あんなに走れる奴いたか?」
「前の走りとは別人じゃない!?」
「…てか、あの娘の足の色…ヤバくない?」
『(ヴァイス、この感覚を覚えておくんだな!じゃあ、戻してやるよ!)』
「…」フラフラ
体の主導権が戻ってきたけど…あー、もう痛過ぎてホワイトが何言ってるか分かんなくなってきた…。
バタン
「救急車…いや、担架!担架だ!」
この日、私は(ホワイトにより)1番のインパクトを残すウマ娘となった。
ーーー
『ホワイトストーン!
外からのホワイトストーンが来る!』
『残り200m!
先頭はアイネスフウジンとサクラXXXX!』
『アイネスフウジン差しきった!
アイネスフウジンがサクラXXXXを差しきり先頭でゴールイン!
G1タイトルを勝ち取った!』
ーーー
「はっ!」ガハッ
目が覚める。…夢か?ここは病院かな?足が吊るされてるし…やっぱり、ただでは済まなかったか…。
『(起きたかヴァイス。でだ、勝利した感触ってのはどうだ?凄いだろ?)』
「わかる訳無いよ…この足って治るよね?」
「あら?起きたのね。」
ウマ娘の看護婦さんだ…、私の様子を見に来たのだろう。
「えーと、ここは…」
「病院。あなたは肉離れによって2ヵ月の入院が必要です。」
「そう…ですか…」
「あまり無茶しちゃダメよ!ケガでレースに出れないのって…本当につらいから。」
「…はい。」
「でも…デビュー前にあの走りが出来たのよね。フフフ、きっといいトレーナーが付くわよ。」
「そう…でしょうか…!!」
ホワイトが私の体を乗っとってくる。
『だろ?だろ?G1ウマ娘になるから期待してくれよ!』
「じゃあ、ちゃんとケガを治さないとね。とりあえず今は休んで起きなさい…明日、大変だと思うから。」
「明日?」
この時に看護婦さんが言ったことを私は理解できなかったが…嫌でも解るとなった。
ーーー
次の日、私が病室で授業代わりの課題をしていると10人近くものトレーナーが訪ねてきたのだ。
「まだデビューしてないのだろ?俺の担当にならないか?」
「…うちのチームに入ればそのスピードがさらに伸ばせる。どうだ?」
「君をスカウトしたい、ケガをさせない指導をしよう。」
「え、えっと…」
ちょっと待ってほしい!何でこんなにスカウトが来ちゃってるの!?昨日のホワイトってそんなすごい走りだったの!?
『(いや、私はお前だから結局はお前の走りだ。)』
混乱している私を余所にホワイトとトレーナーたちは次々と私に声をかけてくる。私は聖徳太子じゃないのだけど!?
『(ったく、面倒くせぇな…)あぁ、スカウトはありがたいが1つ条件がある。』
「(ホワイト!あなた、また…)」
『(うるせぇよ。)…昨日の走りだけで、G1レースを勝てると思った奴だけ手を上げて欲しい。』
ホワイトがそう言うとほぼ全員の手が上がる。そりゃそうだ、あそこまで大勝出来たんだから…
『んじゃ、手を上げた奴は帰ってくれ。…私はお前らの宝くじでは無いんだわ。』
何言ってんだコイツ?
「(ホワイト、何でそんなこと言うの?折角トレーナーがたくさんスカウトに来たのに!)」
『(アホか。あんな走りだけで夢をみる奴なんざ、ろくに考えもしねぇクソ雑魚だ。私まで雑魚になる。)』
「ちっ、時間を無駄にしたか…」
「どうせメジロのウマ娘が掻っ払うに決まってるのによ。」
「他の娘にしよ。」
ホワイトがそう答えると、トレーナーたちは一気に退室していった…そして、1人の男トレーナーだけが残る。
『ん?あんただけ残ったか?まぁ、あんた以外は手を上げてたしな…で、私をスカウトするのか?』
「あん?違ぇよ、デビュー前にケガをした奴の顔を見に来ただけだ…他に逃げウマ娘ならあるからな。ソイツがダメならまた来てやるよ。まっ、キープってことでよろしく!」
『逃げ…なるほど、『アイネスフウジン』のことか?アイツと比べちまったらG1は勝てるとか思える訳ないよな。だがアイツ…走れるのはダービーまでだぜ?』
「は?」
『いやー、私のスカウトじゃないのが残念だ。まぁ、確実にG1レース勝ってくれる方がいいよな~。』
「…お前、何者だ?」
『さぁね?部外者のあんたには関係ない…!!』
「ご、ごめんなさい。何でもありません、私はアイネスフウジンさんと喋ったことないですし、キープしていただきありがとうございます。また、私の走りを見にきてください!」
「…気味の悪い奴だ。」
そう言うと男のトレーナーは病室を後にした。
ーーー
しばらくして頭の中を整理する。まずはケガについて…みんながデビューし始める夏には間に合うだろう。次に授業…まぁ、予習してるくらいだから問題はない。最後にトレーナーについて…かなりの大勝だったけどスカウトしてきたのは1人だけ。しかも正確には補欠扱い。うーん…
『(おい、ヴァイス!何で私の邪魔をした!折角お前に担当トレーナーが…)』
「(…ホワイト、何であんたがアイネスフウジンについて知ってるの?)」
『(は?)』
「(私はアイネスフウジンというウマ娘を知らない。だけど、逃げと聞いただけであんたの口から彼女の名前が出てきた。…それで夢でみたアイネスフウジンであろうウマ娘に私は負けていた。これってあんたの記憶?)」
『(はんっ!お前に教える気は無い…知りたきゃG1レースに勝て!)』
「(そう…否定はしないんだ。)」
『(何が言いたい?)』
「(別に…あんたに教える気は無いから。)」
『(…そうかよ。お前はG1レースに勝て、私が言うのはそれだけだ。)』
そこでホワイトとの会話が終わる、相変わらずコイツの目的がわからない。私をG1レースに勝たせたいようだが…それ以外がわからない。何をするべきか?とりあえずはホワイトが言っていたアイネスフウジン…彼女の顔を見るところからだろう。
続きは(今のところは考て)ないです。今書いてる別作品が完結したらですね…では!