嬉しい限りです!
僕たち二人が霧の湖に着いたころには、辺りは少し明るくなり始めていた。
しかし、こんな明朝から妖精たちは活動をスタートさせようとしていた。
雪炎「すごいね。こんな夜明けから作業を始めるなんて。」
月炎「ハッ、僕でもこんな夜明けに起きろと言われても無理ですよ。」
まあすぐに飽きて遊び始めるのだろうが。
もう飽きたのか、一人の新撰組の羽織のような服を着た一匹の妖精が別の妖精と追いかけっこをして遊んでいた。
???「ふみ”ゅっ」
月炎「おっと。」
今何かがつぶれたような、なんだか情けない声が聞こえたような。
あれ?ぶつかってきたヤツはどこにもいない。
まさかの当て逃げ!?
???「すみません本当にすみません!」
あ。
よく見ると僕の腰あたりの身長の緑髪の妖精が謝っていた。
ごめんね!気づかなくて!
???「私は大妖精です。よろしければこの場所を案内しましょうか?」
よかったよこの子がかなりまともな子で!
月炎「僕は月炎です。僕の隣にいるの………いないし。」
当の雪炎は、普通に妖精と打ち解けていた。
月炎「ちょっと待っててください。」
大妖精「?」
月炎「野郎ー!ドナルドマジックで消してやらぁーっ!」(Q.元ネタは何でしょうか?)
雪炎「ギャーッッ!」
~しばらくお待ち下さい。~
月炎「で、あっちで黒焦げになってるのが雪炎。」
雪炎「月炎はときどきああいう事するから。」
月炎「もう一度燃えて黒焦げになるか?」
雪炎「ごめんなさい。」
~ take-2 ~
大妖精「私は大妖精です。よろしければこの場所を案内しましょうか?」
月炎「ありがとうございます。」ペコリ
大妖精「では、お二人とも私についてきてください。」
~大妖精案内中~
大妖精「どうでしたか?」
雪炎「うん、ありがとうございます。」
月炎(なんだか会話が噛み合っていないような?)
雪炎「それではそろそろ、っと。」
失礼させていただきます。と言いかけて雪炎は喋るのをやめた。
何故?
答えはすぐに分かる。
バキバキバキバキッ!
突如大きな氷柱が地面からせり上がってきた。
???「おいそこの狐!あたいと勝負しろー!」
大妖精「チ、チルノちゃん!止めてよ!」
しかしチルノと呼ばれた水色と白のダンダラ模様の服を着た妖精は止まらなかった。
チルノ「いくぞーっ!」
月炎「雪炎、僕がやっても?」
雪炎(コクッ
チルノ「氷符「アイシクルフォール」!」
大妖精「チルノちゃ、っ!」
前に出ようとする大妖精を雪炎が手で制した。
月炎「覚悟…!」
チルノ「今更命乞いしても遅いぞ!」
月炎「稲荷神言『出でよ式神』」
月炎が技名を唱えた直後、月炎の周りから十体ほどの人形(ひとがた)が出できて、一枚一枚がツヤツヤな毛並みの銀狐と化した。
チルノ「どうした?そんなもんかー?」
月炎「まだまだ、終わってなどいない。さあ、どこまで耐えられるかな?」
月炎「灰燼『狐火スナイパー』。どんどん火を消さないと丸焦げになるよ!」
月炎の式神の銀狐が次々に狐火を連射してくる。
当然、チルノがそれに耐えられるはずもなく、
チルノ「熱〜っ!?」
月炎「火力設定間違えたか。まあいいや。『解除』。」
解除。その二文字を唱えると辺りにあった狐火、チルノを燃やしていた狐火が一気に消えた。
月炎「妖精の中ではかなり力があったな。ただ、油断していたけどかすったか。まだまだでしょうか。」
月炎の腕には一本の切り傷が生まれていた。