カードゲームもできる乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけど、そんなことよりデュエルがしたい   作:黒点大くん

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タンダさんは体から光の球を出して体の中に入れます。

「神に選ばれた存在のみかヘブンズだかなんだか使えるという。実際は神が人を神の色に強引に塗りつぶしているだけなのだが。それの応用をすれば使えるユナイツカードを変えることも出来る。ぬりっとすり抜ける俺だけの裏技だな」

「つまり私が対戦した時のユータンダ氏は本気ではなかったということか」

「しょうゆうこと。ソースはこれからの決闘。決闘しようぜ」

 決闘が始まりました。

 

 タンダさんの3ターン目です。

「コスト3で魔導の守護天使 ヘカーテガード召喚。ターンエンド。順調にして手堅ーと思われる」

「ヘカーテガードですか。ということはアバドンですね」

 

 3 モンスター 魔導の守護天使 ヘカーテガード 属性:エンジェリオ、ゴッズ

   効果:魔法は効果によって場を離れない

   説明:猛攻でさえ傷をつけることはできない

   攻撃力:0 防御力:1 ライフ:1

 

 ラウィラニさんの3ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト3でオートビルダーキャノン武装。ターンエンド」

「それでひたすらトラップを使うという塩戦法をするやつだったな。しおしおに萎えてしまう。まーな、マナーも悪い」

「良いんですよ、ひと目のあるところではビートダウンデッキ使いますから」

 私は人目じゃないんですね。

 

 タンダさんの4ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト3でアポカリプス・ワンを発動してターンエンド。相手にとってコレはキツいわん」

「そうですね。確かにトラップは攻撃されないと話になりませんからね」

 だからリバーストラップや超音波誘導装置があるんでしょうけどね。

 

 ラウィラニさんの4ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト2でハイパーインターフェイス発動。ハイパーインターフェイスの効果によりフェイクグラフィッカー発動。ターンエンド。リーンマジカを発動しなくてもいいなんてよっぽど相手の動きが遅いらしい」

「敵の雌伏を見て至福に悦に入る雑魚にはわからないと思うが、このデッキは一気に攻めたてるデッキだからな」

 タンダさんの言う通り油断は出来ませんわね。

 

 タンダさんの5ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト4でアポカリプス・ツーを発動。ターンエンド。この魔法を発動させたことはいずれ貴様にとって痛恨のミスになるだろう」

「防御のことを考えなくて済むので互いに着々と準備を進められますね。いや、強いて言えばラウィラニさんが微有利というところですか」

「見れば分かるかな。決闘に関しては聡いと言われるお嬢様らしくない」

 私は見えないから分からないんですよね。背中で支えていますからね。

 

 ラウィラニさんは5ターン目リーンマジカを発動しただけでターンを終え、タンダさんの6ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト5でアポカリプス・スリー発動。魔導の猛攻天使 ヘカーテオフェンス召喚。アポカリプス・スリーを破壊し、2枚ドロー。ターンエンド。散々だね」

「ヘカーテガードのおかげでアポカリプス・スリーの破壊を踏み倒しましたね」

 デザイナーズ(意図して作られた)コンボなのですけどね。

 

 3 モンスター 魔導の猛攻天使 ヘカーテオフェンス 属性:エンジェリオ、ゴッズ

   効果:自分の場に設置を持つ魔法がある場合コストを払わず召喚できる

      この効果で場に出したカードは以下の効果を得る

      ・魔導の猛攻天使 ヘカーテオフェンスの効果は1ターンに1度しか発動できない  

      ・自分の場の魔法カードを全て破壊し、2枚ドローする

   説明:魔導を焼き尽くす猛攻を行う

   攻撃力:0 防御力:1 ライフ:1

 

 ラウィラニさんの6ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト4でヨティス・プログラム召喚。コスト2でアタッチメント:ナイトメアオベイ発動。ターンエンド」

 タンダさんの7ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト4でアポカリプス・フォーを発動。ターンエンド。フォー テンションが上がってきた」

「ナイトメアオベイの効果でダストトラップを加えさせてもらおう」

 順調なことですね。

 

 ラウィラニさんの7ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト5でダストトラップ発動。スパイダートラップを捨てて2枚ドロー。オートビルダーキャノンの効果でスパイダートラップ回収。コスト2でデッキからジェットナイフ発動。ターンエンド」

「次のターンコスト4まで発動できますね」

 相手が攻撃してこないので意味ないんですけどね。

 

 タンダさんの8ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト5でアポカリプス・ファイブを発動。ゴーゴーイケイケ、そのままコスト2でデッキからコスト2でアバドンを召喚」

「二回も言って強調した……しっかし防御力99で生命力100とかふざけたステータスだなぁ。効果によってリバーストラップを手札に加える」

「ターンエンド」

 タンダさんもやりたいことが出来ましたね。

 

 ラウィラニさんの8ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト2で超音波誘導装置発動。コスト6でリバーストラップを召喚してターンエンドです」

「超音波誘導装置か、そういう余計ものがお前の死相ち」

「墓地にモンスターがいない以上リバーストラップも意味がありませんね」

 このターンやったことはまるで無駄だったということです。

 

 タンダさんの9ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト9でアバドンを3体召喚。アポカリプス・ファイブの効果でデッキや墓地や手札からもアバドンを召喚できる」

「デッキや墓地からも召喚できるなんてズルい……と常人は言うけど、攻撃されるならそれはそれで構わないのが私のデッキ。スパイダートラップを手札に加える」

「アバドンの使徒一体を選んでアーマードレインを与える。ターンエンドしたんど」

「拍子抜けですねぇ」

 まぁトラップがあるのでむやみやたらに攻撃できませんよね。

 

 ラウィラニさんはそのままドローゴーしてタンダさんの10ターン目です。

「ドロー。チャージ。アバドンの使徒一体を選んでアーマードレインを与える。そのままアバドンの使徒二体で攻撃するにぃ」

「リアクション。スパイダートラップ。一体のアバドンの使徒を止める」

「このままじゃ次のターンに無様な敗北をさらしてしまう。ざまぁないな」

 もう二体いますしスパイダートラップで止めたところでなんですよねぇ。仮に絶滅兵器を使用したところで、ヘカーテガードでアポカリプスは生き残りアバドンの使徒を大量展開されてしまいますからね。

 

 ラウィラニ:生命力10→4

 タンダ:生命力10→9

 

 ラウィラニさんの10ターン目です。なんか後ろから光が見えますね。

「ドロー。チャージ。デッキからコスト10でトラップドラゴン召喚」

「ハイパーインターフェイスはトラップカードを発動出来るからモンスターも出せるんですよね。詰みなのは変わらないのですが」

 ジャングル迷彩柄の1mの卵が現れました。

 

 10 モンスター トラップドラゴン 属性:メカニカル

   効果:出現:トラップモンスターをこのカードの下に送る。

      このカードの下のモンスターをデッキの一番下に戻して発動する。このカードをギガトラップドラゴンにする

   攻撃力:0 防御力:1 ライフ:1

 

「トラップドラゴンの効果発動。リバーストラップの上に重ねて即ギガトラップドラゴンにする。スパイダートラップを回収してターンエンド」

 卵からトラバサミの顎、地雷の鱗、スコップのような腕、蛸壺の胴体の鋼のドラゴンが生まれました。

 

 20 モンスター ギガトラップドラゴン 属性:メカニカル

   効果:相手ターン開始時このモンスターを攻撃済み状態にする

      反動。このモンスターは攻撃出来ない

      スタントリック:このターン相手の最初の攻撃対象はこのモンスターにしなければならない

              このモンスターの生命力を1回復する

   攻撃力:2 防御力:5 ライフ:5

 

 タンダさんの11ターン目です。

「ドロー」

「ギガトラップドラゴン起動」

「チャージ。アバドンの使徒一体を選んでアーマードレインを与える。そのままアバドンの使徒三体で散開せずギガトラップドラゴンに集中攻撃する」

「二回受けて三回目はコスト1でスパイダートラップ。動きを止めつつバーンダメージ。ターンエンド」

 順調ですね。

 

 ラウィラニさんの11ターン目です。

「ドロー。チャージ。コスト2でパワードクオリティ発動。コスト6でメタルブースト発動。ターンエンド」

 

 6 モンスター メタルブースト 属性:メカニカル

   効果:3枚ドローする

 

 タンダさんの12ターン目です。

「ドロー。コスト5でワルキューレの誘い発動。ギガトラップドラゴンを墓地に送ってもらおう、これでセメタリーないなんてことはなく満足に仕留められるわけだ」

「そうですか。ナイトメアオベイでメガトラップホールをサーチ」

「アバドンの使徒でプレイヤーに攻撃」

「合計コスト7でリアクション。墓地からスパイダートラップ手札からメガトラップホール」

「ターンエンド」

 

 8 魔法 メガトラップホール 属性:メカニカル

   効果:相手モンスターを二体攻撃済み状態にする

 

 タンダ:生命力9→7

 

 ラウィラニさんは墓地からメガトラップホールをサルベージしてターンを終え、タンダさんの13ターン目です。

「嚙みつきたくなるような事実かもしれないが、俺はカードの神に選ばれているからプライムディスティニーを使うことが出来る……」

「だからなんだ」

『プライムディスティニー』の名前を出されたのでびっくりしましたが、決闘中に引きたいカードを引ける機能の方の話ですわね。

 

 しかしプライムディスティニーのことを知らないのか危機感がありませんわ。

「ドン引きするかもしれないが、引きたいカードを引けるということだ。ドロー。チャージ。コスト7でエモーションゼロ発動。そのままアバドンの使徒三体で攻撃」

「コスト6でメガトラップホール発動……できない」

「エモーションゼロは互いにリアクションを封じる。メタを張られたとて感情的になるな。こうでもしなければめっためたにされていた」

 やっぱトップ解決されるのは理不尽感がありますわね。

 

 7 魔法 エモーションゼロ 属性:ゴッズ

   効果:次の相手ターン終了時まで互いに相手ターン中にカードを使用できない

 

 この闘気の量はマズいですね。

 

 ラウィラニさんの後頭部を気を遣って殴って気絶させ、決闘を強制終了させました。

「気絶は一時的なものでしょうが、一時的でも大丈夫なんですよね」

「神聖なる決闘に水を差すとは真正の愚か者だな」

「助けただけですよ。私と違ってラウィラニさんは強者との決闘をしながら死にたい異常者でもなさそうですからね」

 自分がされて嫌なことは人にするなと言いますが、人のことを見捨ててまでその信念を貫けるほど冷酷ではないのです。

 

 私がやられたら恨みますけどね。

「今回は失敗でいいですよね。チャレンジャーが決闘中に気絶する無様晒したのですから。帰りたいので出口を教えてください」

「最初から敗者はあの谷底に落ちるからそこにもどこにも出口はない」

「敗者ではありませんよ。なぜなら不慮の事故で決闘が中止になっただけですからね。さっさと出してください」

「今回は特に特別だぞ。茨の冠たちよ、敗北を出汁にするあいつらを追い出してくれ」

 やっぱりあるんじゃないですか。

 

 崖に突き落とされたと思いきやいつの間にか外にいました。

「走馬灯ではなさそうですね。しかし死の谷底が変えるための出口だなんて、少しがっかりですわ」

 それにしてもやはり朽ちた茨の冠……実力は相当の者たちですわね。

 

 なんとか決闘の腕前を上げなければなりませんわ。

「取り敢えず学園に戻りましょう」

 学園に戻りました。なんとか誤魔化して寮の部屋で休ませていますわ。

 

 ウィドー・マリッジに報告しに参ります。

「デッキは確保できませんでしたが、それよりも遥かに良い収穫を得ることが出来ました」

「なんでしょうか?」

 ユナイツカードの変え方を報告いたしました。

 

 ウィドー・マリッジは方法を紙に書き連ねます。

「邪神もどきの準備はどうするんだい?」

「うちの家にいる邪神から取ってくればいいでしょう。私にはそんなことよりも大事なことがあるんです」

 ウィドー・マリッジを思い切り殴りました。

 

 何がなんだか分からないと言いたげなウィドー・マリッジにもう一発叩き込みました。

「ラウィラニさんは今回死にかけましたからね。その辛さの百分いや千分の一でも知ると良いですわ。それになんですか生徒を危険な目に合わせて自分は後ろでのんべんだらりなんて」

「……すまなかった。時間が余ったら自分で現地調査をするようにするよ」

「分かれば良いんですよ」

 今回のことは流石に少し手が出そうになりましたわ。

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