私はね、アキくんのお姉さんなの   作:瑠威

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第9話

 

 

 恵が高専生になった。時が過ぎるのは早い。

 百鬼夜行以降変わったことと言えば、乙骨が海外に飛ばされたことと、アキが本格的に短髪になったことぐらいである。ちなみに、アキはなんとなくでまた伸ばす気でいたのだが、意外にも短髪が好評だったので短髪を維持している次第だ。

 

 自分の手で夏油を殺したにも関わらず、五条はいつも通り飄々と「お疲れサマンサー!」などと笑っていた。一度だけ、飲みに誘われとことん酔った五条悟をアキは知っているが、その五条は最強の五条悟ではなく、ただの人間である五条悟の話なので割愛する。

 

 そんな五条のおかげというか、去年までと比べるとアキの仕事もかなりセーブされ、自分の時間というものが出来るようになってきた。まあ、その時間というのも現二年生に絡まれたり、恵に絡まれたり、五条に絡まれたりと結局あってないようなものだけれど。

 

 いつも通り言い渡された任務に行き、帰ってきたアキはとりあえず風呂に入って、身を綺麗にした。髪が短くなったのでさささと終われるのは本当に利点である。アキは15分弱で風呂から上がると、適当に身体を拭き、パンツとズボンを履いた。そして垂れてくる水を鬱陶しく思いながら頭を拭いている時だった。髪軽いっていいな、なんて何度も感心していると自室の扉がノックされた。

 

 

「アキさん」

「恵か」

 

 

 扉を開けると、恵はアキの姿を見て上から下へ視線を一巡させ「服を着てください」と言った。上裸で頭を拭きながら出てきたアキに対する真っ当な言葉である。

 

 

「…どうした? 入らないのか?」

 

 

 そもそもアキの部屋にノックして入ってくる者など誠に悲しいが恵か七海ぐらいに限られている。どこぞの最強はアキの部屋に鍵がかかっていないことをいいことにいきなり開けて来たり、どこぞの同期はアキが帰宅すると「おかえり」などとまるで自分の家のごとく寛いでいる。しかもしっかりと夕飯の食材が買い込まれていることがポイントだ。

 

 そんな人間がアキの周りの大半を占めているので、恵にしっかりとした一般常識を教え説いた過去の自分と津美紀を褒めながら自身の部屋に入るが、恵が部屋に入ってくる気配がしない。疑問に思ったアキは首を傾げながら恵に声をかけた。

 ちなみに、恵の家にアキが来ることがあれども、恵からアキの部屋に伺うことがあまりないので、恵はいつもの仏頂面の裏でかなり緊張していた。当たり前のようにアキの後ろを歩いてもいいものか…と視線をさ迷わせていたら声をかけられたので、恵は若干挙動不審になりながらも、頷いた。

 

 

「……ありがとうございます」

 

 

 「お邪魔します」と一言アキに声をかけると恵は丁寧に靴を揃えて入ってくる。

 

 

「あの、これお土産です」

「今度はどこ行ってたんだ?」

 

 

 県外の任務に出るとだけ聞いていたアキはシャツを着ながら恵に問う。恵は何故か少ししょっぱい顔をしながら「…仙台に」と言った。

 

 

「…宮城か」

 

 

 「とりあえず喜久福買ってきました」と恵は言うと持っていた白い紙袋をアキに渡そうとする。しかし、アキはそれを見つめるだけで受け取ろうとしないので、不審に思った恵が首を傾げながら「どうしました?」とアキに聞く。

 

 

「…いや、そういえば墓参り行ってねぇなって思って」

 

 

 恵はアキのことを知ってるようで知らない。特級呪霊の「お姉ちゃん」がいることは知っているが、アキの家族構成は言えばそれしか知らないのだ。でも、アキの出身は東京のはずなのに、何故仙台という言葉を聞いて墓参りを思い出すのだろう?

 

 

「アキさーー」

 

 

 ドンドンドン!!!

 

 コンコンとは形容できないノックはもはや迷惑でしかない。そしてこんなことをやる人間も限られている悲しい事実。ガキよりもガキ臭い28歳はもはや終わっている。人間として。

 

 

「アキぃーー!! 恵ぃー!! いるんでしょ! 大人しくドア開けちゃいなYO!」

「…めんどくせぇ」

「…ウザイのが来た」

 

 

 ドンドンドンドンドン!!!!と第二次のノックが来る。これ以上されると扉が壊れかねないので大人しく出ると、「お疲れサマンサ〜!」と元気いっぱいの満面の笑み五条と、少し罪悪感を持った面立ちのピンクブラウンの髪色をした少年が立っていた。

 

 

「…事案、か? ()()()()呼んだ方がーー」

「新入生だから! 恵のクラスメイト!! んもう、折角アキにも見せに来てあげたんだから変な勘違いしないで貰えるかな!?」

 

 

 「つか、もう夜蛾センには会わせたし」と唇を尖らせる五条を見てアキはため息を吐いた。別に見せて欲しいとは一言も言ってないし、呪術界は狭い。会うべくして会うだろうに。

 

 

「メールで話した虎杖ですよ」

「ほら悠仁、挨拶」

「あっ、おッス! 虎杖悠仁って言いマス!!」

「ああ、例の…」

 

 

 昨日の夜。恵から来た一通のメール。

 『両面宿儺が虎杖悠仁という少年と受肉しました』

 シンプルイズベスト。両面宿儺とは特級呪物に分類される指のことである。アキも一度だけではあるが、両面宿儺の回収任務を受けたことがあった。恵からメールを受けた時は「そうなんだ」ぐらいしか思わなかったが、両面宿儺の器は意外と常識を持っていそうで少し同情してしまう。

 

 

「おい、オマエ」

「は、はいっす!」

 

 

 少年は何故か緊張した面立ちで返事をする。そんな少年を疑問に思いながらもアキは淡々と聞いた。

 

 

「ちゃんとーー泣いたか?」

「へ?」

 

 

 虎杖悠仁、両面宿儺と受肉してしまった可哀想な少年。それが、あの時の最善策だったとしても、きっとこれからは彼の尊厳は踏みにじられるのだろう。

 

 実を言うと、アキは知っていた。昨日、恵のメールの後に五条から電話が掛かって来たからだ。

 『恵から聞いてると思うけどさー』から始まったその通話は感情のない五条から紡がれる虎杖悠仁という少年の詳細な情報。両親は居らず、ずっと一緒に暮らしてきた祖父もつい先日他界したという。不幸が重なる時は重なる。まるで自分を壊しに来ているのかと思うほどに。だからアキは聞いた。

 

 

「ちゃんと、泣いたか?」

 

 

ーーだって、俺は、■さんが死んだ時泣けなかったから。

 

 

「泣ける時に泣いといた方がいい。自分を後回しにすると、泣くタイミングを見失うぞ。泣くタイミングを見失って、それでーー後悔するんだ、最期に」

 

 

ーー俺が死んだ時()()()はあんなにも泣いてくれていたのに、俺は泣いてやれなかった。■も■も■も死んで、■のために泣いてやれるのは俺だけだったのに。なのに、泣けなかった。■の悪魔を恨んで、自分の非力さに打ちひしがれて、最後には考えないようにした。あの人はあんなにも俺のために生きてくれていたのに。

 

 

「オマエは後悔しないか?」

 

 

 アキの問いに虎杖は唇を大きく噛んで、そして目からボロボロと涙を流した。アキはそんな虎杖の顔が見えないよう、自分の胸に虎杖の顔を押し付けた。

 

 

「(そんなに優しそうな瞳されると…泣いちまうじゃん……)」

 

 

 虎杖がアキの胸の中で泣き続けること約5分。その短い間は、アキはひたすら優しい眼差しでふわふわとした虎杖の頭を撫で、恵は泣いている虎杖を見ないよう視線を外し、五条はニコニコとした顔でアキと虎杖を見つめていた。

 

 

「ご、ごめんなさい…シャツをビショビショに…」

「別にまた洗えばいい」

 

 

 涙でシャツが濡れたぐらいでアキは気にしない。だってアキはよく野菜を投げつけられたり、寝てる間にうんこを顔に乗っけられたことだってあるのだ。涙をなんて可愛いものである。

 

 あれ? ーーそんなイタズラ誰にされてたんだ?

 

 

「それにしてもアキ先生ってすっげー優しいのな! 五条先生からは「不意打ちで金的狙って来るから怒らせないようにね☆」って言われてめっちゃビビってたんよ…」

 

 

 乙骨の時もあった同じような虎杖の申告からアキと恵の痛い視線が五条に突き刺さる。そんな目線を感じた五条はシャララと笑うとてへっ☆と頭を小突くポーズをした。

 一気に殺意が湧き上がったが、大人であるアキや恵はそれを何とか鎮めた。

 

 

「それにしても虎杖、勘違いしてないか」

「そーそー! 恵の言う通り悠仁さ、勘違いしてない?」

「え?」

「「アキ(さん)は先生じゃない(よ)」」

 

 

 恵と五条の言葉を聞いて虎杖はパチパチと瞬きを数度した。そして困ったように笑いながら頬をポリポリと掻き、「も〜、伏黒まで五条先生の冗談乗っかってんの? 一瞬信じたじゃん」と言った。

 

 

「いや、嘘じゃなくて」

「…虎杖の信じたくない気持ちは痛いほどわかる……でも真実だ」

 

「…………ええッッッッッ〜〜〜!?!?!?」

 

 

 虎杖の今日イチの声が出た。

 虎杖は口をパクパクとさせながら五条を指さし言う。

 

 

「だって! 五条先生よりも先生してるじゃん!!!」

「悠仁ッ!?」

「言いたいことはわかる。でもアキさんは先生じゃない」

「恵ッ!?」

「…マジか………え、マジなんよね?」

「「マジ」」

 

 

 アキさんの授業受けてみたかった…と肩を落とす虎杖を見て五条はクスクスと楽しそうに笑うと「アキは教職員じゃないので先生呼び出来ませ〜ん」と言った。それを聞いた虎杖はじゃあ他の呼び方を…と視線を数度さ迷わせ「じゃあアキリンで」と言った。

 

 

「なッ…!」

「ブッッ!!!!」

「…せめて敬う姿勢だけでも取り繕え」

「え? 俺、アキさんのこと超好きだよ? だってアキさんずっと仏頂面だから、少しでも取っ付き易いニックネームつけてやろうと思ってさ!」

 

 

 キラキラとした視線をアキに向ける虎杖と、眉間にシワが寄るアキ。腹を抱えてヒーヒーと笑っている五条に虎杖の暴挙に唖然としている恵。その場はもはやカオスと化していたが、渋々アキが小さく頷いたことでその場の雰囲気は変わる。

 

 

「じゃあこれからよろしくなアキリン!」

「…ああ」

「…………」

「クッ…………クックックッ…」

 

 

ーーアイツらもこんな感じの高校生活を送ってくれていたら、俺は…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

「クックックッ…アキという人間に、それに憑いている呪霊。人間の方は知らんが…呪霊の方は明らかに俺を牽制していたな」

 

「呪いとナニカに雁字搦めの人間と、呪い呪われている呪霊。暇つぶしには丁度いいか…」

 

「しかし惜しいな。あの人間、生き抜く気がない。死ぬ覚悟を決めた人間ほどつまらんものはないぞ」

 

 

 

 

 

 

 




その日は、五条悟の誕生日だった。

番外編 五条悟の不思議な邂逅


「ハァ〜〜〜サイアク。なんで誕生日の日まで僕は働いてんの? これじゃ社畜を極めてるアキと変わんねーじゃん」


 夏油を殺す少し前の十二月七日。その日は五条の誕生日で、そしていつものように任務は舞い込んできた。まあ、実家に帰ってちやほやされるのも面倒だし別にいいケド、なんて呟いてはいるがぶっちゃけ、五条はみんなに祝って欲しかった。おめでとうのひとつやふたつ言って貰えるものだと思っていたし、ちゃんと十二月に入ってからは「十二月七日! それはグットルッキングガイである五条悟の誕生日!」と堂々と宣伝していた。なのに蓋を開けて見れば早朝から任務の立て続けで碌に生徒にも会えていない真実。側は立派な二十八歳だが、中身は小三と変わらないのでしっかり五条は不貞腐れていた。

 そんな五条のイライラが伊地知にも伝わったのか、終始ビクビクしているので五条は今、とある公園の自動販売機前で飲み物休憩を行っていた。コーラのボタンを押し、ガブ飲みしていると、ふとベンチに座っていた二人組の子供の会話が聞こえた。


「なァ〜、パワー」
「何じゃ、うつけめ」
「そろそろクリスマスだな」
「そうじゃな」
「今年こそは来るかな」
「何がじゃ」
「……クリスマスプレゼント」


 くすんだ金髪の少年から紡がれたその言葉を聞いて、パワーと呼ばれたピンクがかった亜麻色の髪色の少女はパチパチと数度瞬きをした。そして少し悲しそうに瞳を閉じ、「さァ、どうかの」と言う。

 外見からして多分小学生。パッと見たところ中学年〜高学年ぐらいか。それにしてもあまりにも二人の腹が薄すぎやしないかと思い五条は目を細めた。明らかに栄養が身体に行き渡っていない。育児放棄でもされている? 恵みたいな例はかなり特殊なんだけどなあ…と五条は目隠しをズラして二人を観察する。術式は、あるな。呪力も豊富だけど五条は()()()見ていないことにした。

 育児放棄されているのかどうか五条には彼らの家庭内事情は知らないが、まだ小さい彼らを見て五条は「サンタとかまだ信じちゃってる年頃かな…」と推測をつける。五条はサンタの存在を高専時代時に知ったが、普通の家系ならサンタだプレゼントだとキャッキャ言っている時期だろう。普通の家系、ねえ…。


「俺はよォ、別に金目のモンなんて要らねえんだ」
「じゃあ何が欲しいんじゃ?」
「……アイツに会いたい。オマエもポチタもいるけど、アイツだけいねーじゃん」
「…だからずっと探しておろうが」


 ふーん、この子らは誰かを探してんのか…。恵のクソ親父のように両親が蒸発したとか? ほとんど有り得なさそうだけれど。


「俺、もう嫌だぜ。毎年、味気ねーケーキ食うのは」
「毎年毎年、同じことしか言えんのか」
「だから決めた。今年こそはアイツを見つけて、んで、そんで…俺のケーキを一切れアイツの口に突っ込んでやるんだ」
「…ふん、何を抜かしとるんじゃ! デンジのケーキはワシのと相場が決まっとろうが!!!」
「決まってねーよ!? 毎年毎年、俺のケーキを貪り食いやがって!」


 「おかげで俺はポチタと一切れのケーキを半分こだ……」と切なげに言う彼の顔は、五条から見ると少し嬉しそうに見えて。


「(なんだかんだ君らも立派に青春してるじゃん)」


 五条は飲み干したコーラをゴミ箱に捨て、その場を去ろうとして…二人に話しかけた。


「サンタ来るといいね」
「ハァ? 誰だてめー」
「おいデンジ! こやつ不審者じゃ! だって目隠ししてるもん!!」
「アハハ、せっかくジュース買ってあげたのに不審者はないんじゃないかなー?」
「「ジュース!!」」


 二人の少年少女にコーラとファンタのジュースを渡すと意図も容易くそれに食いつく二人。


「あ、ありがとな! おっさん!!!」
「ふはは!! 次は何か美味いもんでも買うてこいおっさん!!」
「うん、おっさんはやめてくんない?」


 少し、二人の将来が心配になったがそんな二人を少し懐かしそうな目で見つめていた五条はそれ以降、二人に何も告げることなくその場を去った。

 満足そうに去っていく五条を見てパワーは呟く。


「…良い奴じゃったな、アイツ」


 パワーの言葉を聞いたデンジは気だるげに「おーそうだな」と小さく頷いた。


「なーんか独特な雰囲気あったけどな」
「……アキに会えるじゃろうか」
「会えるよ。会って、そんでもって……言ってやろうぜ。「おかえり」って」
「…そうじゃの。……ウヌもワシも人間らしくなったのう」
「オマエに至ってはマジで人間になったもんな」


 デンジはそういうとパワーがつけていた角のカチューシャを取った。パワーが「返せ!」とカチューシャを取り返そうとするとデンジはイタズラっ子のように笑う。


「今日は帰ろうぜパワー。そんでもって明日からまた、アキを探そう」
「ウヌに言われんでもワシがそれを言おうとしとったんじゃ!!」
「はいはい分かった分かった」
「…今日の飯は?」
「野菜炒め」
「野菜はイヤじゃ〜〜!!」
「文句言うな! 食えるだけありがたいと思えバカ!!!!」





「あ、五条さんお疲れ様です」
「お疲れサマンサ〜!!!!」
「……なんか機嫌いいですね」


 高専内の廊下にて。夜蛾に書類を渡しに来た五条は廊下ですれ違ったアキに絡み始める。


「いや〜、面白い子たちにあっちゃってさ!」
「面白い子…?」
「そ! あの子たち術式持ってたんだけどさあ、敢えて連れて来なかったんだよねぇ…」


 身を寄せあってなんだかんだ二人は楽しそうに笑っていた。五条がここに連れてきたらきっとあの笑顔は潰えてしまうだろう。特に…。


「…アンタが気に入るなんてどーせ碌でもない奴らなんだろ。本格的に警察に追われる前に忘れた方がいいですよそんな奴ら」
「ねぇ、アキって僕のことなんだと思ってんの? 僕って先輩だよね??」


 「アキ? こっちを見てアキぃ〜」とアキに伸し掛る五条。「重めぇ…!」と言いながらもなんだかんだ引き摺りながら歩き始める。


「そもそもさあ〜? 今日ってば僕の誕生日なんだよ? 知ってた?」
「知ってますよ。ココ最近、増してうるさ…ウザかったですから」
「アキまじビンタね。三発ね」
「やめてください」


 アキは五条を引き摺りながら共同スペースの扉を開けた。その瞬間、五条の腕から抜け出すと共に、五条の顔面に驚くスピードでパイが投げられる。五条は目隠しの下で目を見開きながら、それを甘んじて顔面で受け止めた。


「ん…このクリーム美味しいね」
「甘ったるいの間違いだろ糖尿病予備軍」


 真希のその言葉と共にパンパンパァン!とクラッカーの音が部屋に鳴り響いた。


「「「お誕生日おめでとう!!」」」


 高専の生徒や、渋々と言った感じにグラスを傾けている七海、主役そっちのけでバクバクと飯を食っている灰原や、禁煙していたはずの煙草を換気扇の下で吸っている家入を見て、五条は思う。


「(僕もまだ立派に青春してるじゃん)」


 ここに傑もいたら、なんて。

ーー本当に五条があの時勧誘してたらまた違う道があったのかも、しれない。
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