Fate/destruction   作:ニーガタの英霊

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 アサシンのデータ完成!
 これでようやく聖杯戦争が出来る!


第2話

「聖杯戦争?」

 

「そう、聖杯戦争。万能の願望器たるそれを求め戦い、殺しあう魔術師達の闘争。それが聖杯戦争だ」

 

 こじんまりしたアパートの一室で彼らは居た。

 あの怪物との戦いの後、晴彦達は晴彦のアパートに一度帰還することになったのだ。

 

「まて、待て待て待て・・・・・・。そんなの聞いたことないぞ!? 此処は日本だろ! どうしてそんなのが」

 

「さぁ、いくら現代の知識を聖杯から与えられているとしても、そこまで詳しいのはなんともね」

 

「・・・・・・そんなのねぇよ。マジがよ・・・・・・」

 

 晴彦は悲観する。

 当たり前だ。普通に生きていた人間に対し、いきなり殺し合いといわれてもただ混乱するばかりだろう。

 

「さて、マスター。君には選択肢がある。ひとつは僕と共にこの戦いに参加すること。

―――もうひとつはこの戦いから降りることだ」

 

「・・・・・・仮に降りたとして、お前はどうするんだ」

 

「アーチャーには単独行動のスキルがある。マスターを失っても一日は現界可能だ。その間に何をしようとも僕の勝手さ」

 

 アーチャーは何も心配ないといった風にそんなことを言う。

 アーチャーは紛れもなく善性の人だろう。これまでの行動、雰囲気、態度を見てそれは十分に分かっている。

 

「この戦いで、これ以上巻き込まれる人なんて居ないよな」

 

「・・・・・・いや、この戦いが戦争の名をとっている以上、巻き込まれる可能性は絶対にないとは言い切れない」

 

 あぁ、だめだ。これ以上かかわっちゃだめだというのに。

 それでも、それでも、どうにかしたいという自分が居る。

 俺は・・・・・・

 

「・・・・・・そうか、じゃあ俺は、この戦いに参加する」

 

「いいのかい。この戦いは想像以上に辛い戦いだよ。無理することはない。保護を受ければ、きっと無事に生きられる」

 

 アーチャーの言っていることは本当だろう。

 相手を気遣うような、そんな言葉を言う。

 ―――けれど、そんなことは覚悟の上だ。

 

「あぁ、分かってる。分かってるさ。けど、此処で逃げたら、俺は一生後悔する」

 

「・・・・・・」

 

「ありがとう。お前がどれだけ俺を心配しているのか。ははは、ほとんど初対面だって言うのにな」

 

 晴彦はそう、自虐する。

 震えがとまらない。今まさに、自分の意思で、未知の領域に片足を突っ込んでしまった状態だ。

 

「俺は、このかけがえのない日常を守りたいんだ」

 

 それは、晴彦の心の底にある思いそのものだった。

 くだらないことかも知れない。

 鼻で笑われるかも知れない。

 それでも、そんなちっぽけなことが晴彦には煌びやかな宝石のようなものだった。

 

「だから、俺は逃げたくない。たとえ、こんな非日常なことに参加してしまったとしても、俺は日常を壊したくない」

 

「それは、茨の道だよ。たった、一時に壊れてしまうものだとしても、また創り直せばいい。そうは思わないのかい」

 

「あぁ、そうだな。そのとおりだよ。けど・・・・・・」

 

 晴彦は前を向く、何時になく真剣な目をアーチャーを刺す。

 声が震えないよう、懸命に晴彦は言った。

 

「―――俺が、俺が選ばれてしまった以上、そんな重石を他人に背負わせる訳には行かない。だってそうだろ。これはそういう戦いなんだから。わがままかもしれない。俺みたいな奴が言うなというばかりの傲慢かも知れない。それでも、俺以外の人がこの戦いでそんな負積を背負うなんて、そんなのは間違ってる。

―――あぁ、所詮は俺のわがままだ。俺は、誰かの日常もおれ自身の日常を壊されたくないんだ」

 

「・・・・・・」

 

 アーチャーは未だに黙ったままだった。

 

「だから、俺は戦う。笑いたきゃ笑えばいい。俺が戦うなんてこんなもんなんだからな」

 

「笑わないさ。君の願いがどうだろうと、君に戦いの重石を背負う覚悟があるなら、僕は手を貸そう。

―――けど、ひとつだけ確認させてくれ、君には誰かを殺す覚悟があるかな」

 

 誰かを殺す覚悟。

 本来ならただの大学生に対しなんて質問をするんだといわんばかりの言葉が晴彦にはとても重い言葉に聞こえた。

 俺は・・・・・・他人を殺せるのか?

 殺す相手にも生活がある。

 それなりに幸せな日常があるだろう。

 

「僕は、殺せるよ。

―――実際に殺すのは僕だ。どのような敵だろうと打ち倒そう、弓に矢を番え殺すのは僕だ。実際に戦うのは僕だ。

―――けど、殺すのは、君の意思だ。それを理解してくれ」

 

「―――」

 

 答えは、出なかった。

 殺すか、殺さないか。

 それだけの簡単な質問なのに、晴彦は何もいえなかった。

 

「答えは急ぐものじゃない。今日は疲れただろう。もう、寝たほうがいい」

 

 そんな言葉が聞こえないほどに、思考は順々巡りを続ける。

 殺すのは自分の意思。

 

 敵が、あの怪物を操っていたのが俺と同じ人間だとしたら。

 ―――俺はその人を殺せるのか?

 

「最後に、僕のことはアーチャーと呼んでくれマスター」

 

 アーチャーは背を向ける。

 いいのか、このまま行かせて、それで、どうする。

 

「―――待て」

 

 ぴたりと、アーチャーは動きを止める。

 

「決めたよ。俺は、誰も殺さない」

 

「マスター。それは不可能だよ」

 

「出来る」

 

「何を根拠にそんなことを」

 

「根拠はないさ。けれど、人間は誰にも迷惑をかけることなく生きていくなんて事はない。

いつか、本当に誰かを殺すことがあるだろう。けれど、それでも、出来るなら、誰も殺さないことを目指す。

―――それに、俺はもう、一人。あの怪物を殺しているんだ。覚悟は出来てるさ」

 

「マスターが気に病む必要はないよ。僕が勝手にやったことだ」

 

「それでも、お前を呼んだのは俺で、手を汚させたのは俺だ。だったら誰も殺さない、町を守る、良いじゃないか、両方やろう。

お前は強いんだろ。だったら俺達は一心同体だ。どんな困難だって乗り越えられる。そうだろ、アーチャー」

 

 アーチャーはこちらを一瞥し、微笑んだ。

 

「そうだね。あぁ、僕は最強の弓兵だ。そんな困難。何時だって乗り越えられるとも。良いだろう。マスター。今よりこの身はマスターの弓だ。このラーマ。全身全霊をこめてマスターと共に戦おう」

 

「あぁ、俺は、この日常を守るために戦おう」

 

 此処に、一つの主従が誕生した。

 これは、聖杯戦争、七体の英霊とマスターが覇を競い、殺しあう、その舞台へと彼らは上る。

 

 

 

 【CLASS】アーチャー

 【マスター】葛西晴彦

 【真名】ラーマ

 【性別】男性

 【身長・体重】178cm・82kg

 【属性】秩序・善

 【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具??

 

 

【クラス別スキル】

対魔力:C

 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。

 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

 

 

単独行動:B

 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。

 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

 

 

【固有スキル】

神性:-

 ヴィシュヌ神の化身であり、本来は破格の神霊適正を持つが、

 ラーヴァナとの戦いのために、このスキルは意図的に失われている。

 

 

千里眼:B

 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。

 さらに高いランクでは、未来視さえ可能とする。

 

 

透化:B

 ヨーガの呼吸法と瞑想による修行・鍛錬によって培った心身を完全に制御する技術

 プラーナーヤーマによる精神統一のため精神面への干渉を無効化する精神防御。

 聖仙の弟子としての解脱の域としての気配遮断を行うことができる。

 

 

マントラ:A

 主にインドで独自発展を遂げた魔術体系。

 サンスクリット語の聖言を用いて魔術を行使する。

 ラーマは聖仙ヴィシュヴァーミトラの下での修行時に、数多くの真言を習得した。

 

 

カリスマ:A

 大軍団を指揮する天性の才能。

 Aランクはおおよそ人間として獲得しうる最高峰の人望といえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」

 

「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

 繰り返すつどに五度。

 ただ、満たされる刻を破却する」

 

「――――告げる。

 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

 聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ」

 

「誓いを此処に。

 我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。

 汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 とある石畳の一室で少女はいた。

 黒檀のように艶やかな美しい髪に白雪の肌。

 

 彼女―――近衛結香はいた。

 

 収束する魔力の奔流をただ彼女は傍観していた。

 

 魔術師の悲願・・・・・・根源への到達。

 

 近衛家最後のにして最高の才能を持つ結香はただ親に言われるがままにそれを目指した。

 

 やがてその魔力は一人の青年を形創る。

 

 金の髪に、黒色の鎧。

 その鎧の上からでもわかる鍛えられた肉体、高いステータス。

 

「―――問おう」

 

 英雄は語りかける。

 目の前の少女はただ、彼を見つめる。

 

「貴女が私のマスターか」

 

「はい。私が貴方のマスターです」

 

「ならばこのランサー。貴方のために剣を振るおう」

 

 騎士然とした槍兵は戦う、自らの願いのために。

 少女は戦う、未だ届かない根源を目指して。

 

 

 

 【CLASS】ランサー

 【マスター】近衛結香

 【性別】男性

 【身長・体重】185cm・77kg

 【属性】秩序・中庸

 【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具??

 




 没鯖設定


【元ネタ】 屍鬼二十五話
【CLASS】 セイバー
【マスター】
【真名】トリヴィクラマセーナ
【性別】男性
【身長・体重】177cm・62kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運A 宝具A+


【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。


騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
無窮の叡知:A
 この世のあらゆる知識から算出される正体看破能力。
 使用者の知識次第で知りたい事柄を問答の末に叩きだせる。


神通力:C
 セイバーの一族が生来備えている能力。
 セイバーは特に神速通に優れており、空中の飛行を得意とする。
 なお、このスキルの恩恵によりセイバーに同ランクの神性を所持している。


転輪聖王:B
 チャクラヴァルティラージャン。
 転輪聖王への適性。セイバーは神により転輪聖王を名乗ることを許されている。
 同ランクのカリスマと黄金率を備える特殊スキル。

【宝具】
『自在天よ、無敵たれ(アパラージタ)』
 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
 セイバーがシヴァ神より賜った無敵の名を冠する神造宝具。
 無敵と名づけられたこの宝具はAランク以下の防御宝具を無効化する。
 真名開放をせずとも、Aランク以下の宝具ならば打ち合っただけで破壊することも可能とする。
 真名開放により、あらゆる攻撃に対し打ち勝つ光の一撃を放つ。
 この剣の前では如何なる鎧も守護も意味を為さない。

【没理由】
 インドは二人も要らないから。
 防御無視攻撃とか強すぎた感が・・・・・・。
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