Fate/destruction   作:ニーガタの英霊

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 新作のfateが出来るとついびくびくしちゃうんだ、被ったりしないだろうかって。
 現状とくにアーチャー、ランサー、ライダーが出る可能性が高そう。
 アサシン、キャスターは安心ポジ。
 セイバー、バーサーカーはワンチャンありそう



第25話

 集束し、満ちる魔力。

 えもいわれぬ焦燥感という彼の直感は的確にその危険性を察知した。

 

 ただひたすらに駆ける。

 慎重に、尚且つ大胆に一直線に森林を駆け抜ける。

 

「―――『荒れ狂う(サファ)

 

 真名解放、及びそれによるぶつけ合い。

 その被害を考えれば、留まることなど下策。

 加え、あのセイバーの宝具は対城クラスの破壊力を持ちうるのだとしたら、おそらくランサーも同等の隠し玉があるといってもよい。

 

 三国を滅ぼした、聖槍にして魔槍。

 その威力についても情報は晴彦について聞き及んでいる。

 流石に英霊という状態からサーヴァントという状態に力が削れている状態だといえどその威力は決して馬鹿にできるものじゃない。

 

「『嘆きの聖槍(ロンギヌス)―――ッ!』」

 

溶鉄の剣(アキナケス)―――!!』」

 

 爆ぜる魔力、遥か後方からは、莫大な熱量が熱風とともに吹き上げ、周囲はまるで昼であるかのように、光り輝く。

 しかし、アーチャーに後方を気にする余裕などない。

 彼に出来ることはできるだけ距離を広げ、逃げ続けることだ。

 ここで彼が死んでしまうのはさすがに恰好がつかない。

 

 幸い、攻撃の余波はここまでは来なかったようで、アーチャーはあえて森林を抜けることとする。

 雑居するビル群を駆け上がり、一際高いビルから森林の様子を持前の千里眼で見渡す。

 

「なんということだ・・・・・・」

 

 その瞳に映ったのは何だったのか、セイバーの対城宝具による威力? それともランサーの対国宝具に対する驚嘆?

 否、そのどれも違う。

 

 彼が見たこと、それは森が死にゆくその光景だった。

 

 これが、EX(評価規格外)

 最上級にして、最高級たる神威に手が届くであろう数少ない、考えることすらおこがましいとされるもの。

 数多くの英雄であっても、このような宝具を持つものは非常に限られている程の一品である。

 

 普段から冷静に物事を進めるアーチャーでも、額から汗をかくほどの動揺を見せる。

 

 そして確信する。

 あれを止められるのは恐らく自分だけだと。

 

 滅び行く大地、侵食する死の荒野、それをもろともに無くすのは、自身の宝具を除いて他にはないと、アーチャーは察する。

 しかし、今の彼にそれができるのか。

 

 不可能ではない、しかし、それを行った場合、まず間違いなくアーチャーは消えかけ寸前に至るであろう。

 

 この聖杯戦争はまだ序盤、いたずらに疲弊することは下策に等しい。

 

「晴彦、聞こえるかい」

 

(アーチャーか、どうした)

 

「頼みがある、晴彦」

 

 アーチャーは再度森の様子を見ると、一拍の後に話を切り出す。

 

「―――令呪を切ってくれ、そして僕に宝具の開帳を・・・・・・」

 

(・・・・・・)

 

 令呪は己が持つ従僕たるサーヴァントに対する三度だけの絶対的命令権。

 何もできない晴彦からすれば、唯一もつ力だ。

 

「時間がない、頼む」

 

 説明する時間はないこのまま破滅が侵食すれば、みな諸共に死する。

 サーヴァント、もしくは一部のマスターであれば生き残る可能性は残るが、一般人に毛が生えた程度の実力しかない晴彦はきっと耐えられない。

 そしてそれは、この町の人も同意だ。

 

(―――わかった、お前がそういうなら、俺は信じるよ)

 

「―――ああ! 感謝する晴彦!」

 

 アーチャーは弓をつがえる。

 そして、虚空から一矢の矢を取り出す。

 

(―――令呪を以て命ずる、宝具を解放しろ・・・・・・! アーチャー!)

 

「無論、ならば君の期待に応えよう・・・・・・!」

 

 令呪のバックアップを一身に受けるアーチャー、途端に体が軽くなり、自身に魔力が満ち渡る。

 轟く赫き一矢は轟々と煌めき、弓につがえることによって、その赫炎は集束、そして、赫から白に染まる光と為す。

 

「―――『梵天よ、(ブラフマー)

 

 それは創造神より下される強力無比たる神威の一撃。

 神山の質量に匹敵する質量を小さな矢に籠める。

 周囲を一気に破壊し、新たな創造を産み出す糧と成す創造神の一撃。

 敵は強大なる格上の大英雄、こと弱体化しているラーマなら、縛りもなく撃つことが出来る。

 

地を覆え(ストラ)』!」

 

 射出する一矢はまさしく流星の様、輝く閃光は、音を置き去り、対象へ直ぐ様着弾する。

 こと、数キロは離れていたであろう距離を一瞬で詰め寄せ、常人には見ることすら敵わない。

 

 市街を駆け抜けるレイウと晴彦の目にはほんの一瞬の閃光しか映ることしかゆるさない。

 

 着弾し、途端に輝き出す梵天の一矢はランサーの宝具によって侵食された大地を敵サーヴァントごと包む。

 

 轟音、全てを破壊し尽くすそれに対し、最早敵は成すすべもなく倒される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『英雄守護せし栄光の杯(ナルタモンガ)』―――」

 

 ―――しかし、何事にも例外はあり得る・・・・・・!

 

「・・・・・・ッ!?」

 

 真っ先にその違和感に気づいたのはアーチャーであった。

 

 輝く光は梵天よ、地を覆え(ブラフマ―ストラ)によるものだけではない、もっと別の何かが輝く。

 金色に輝く光は、とある一点を包み込み、赤き溶鉄が溢れ出す。

 

「どうした? アーチャー・・・・・・」

 

 梵天よ、地を覆え(ブラフマ―ストラ)の着弾地点、その中央に立つ一人の偉丈夫。

 

「―――この程度か?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英雄守護せし栄光の杯(ナルタモンガ)

 ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:1人

 ナルト最強の戦士が守護するという魔法の杯。

 真名開放時篭められた魔力を開放し、セイバーのステータスをワンランク上昇させ、溢れ出る魔力を十全に扱うことによって、連続での宝具の真名開放を可能とする。

 ―――以下、詳細不明―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこにいるんだろ、アーチャー・・・・・・」

 

 矢が飛んできた方向から位置を捕捉、セイバーは笑みを浮かべながら大剣をアーチャーに向ける。

 

「俺と、死合おうじゃねェか・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

鍛えられし無敵の神鋼(クルダレゴン)

 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:1人

 鍛冶神に鍛えられたセイバーの肉体。

 セイバーの肉体はそれ自体がA+ランク宝具として扱われ、その強靭さは神造の剣に匹敵する。

 あらゆる『武器』の因子を鍛冶神に込められた為、A+ランク以下の『武器』による攻撃をキャンセルする。

 また、肉体を炎や風に変え、同属性に耐性を持ち、自己修復を可能とする。

 なお『英雄守護する栄光の杯(ナルタモンガ)』使用時には自身の耐久値に依存し、A+ランクの武器攻撃を無効化し、同ランクの宝具によるダメージを軽減する。

 

 

 

 

 

 

 額の汗は緩やかに垂れ、あごを伝って、地面を濡らす。

 まさしく、眠れる獅子を叩き起こしてしまった。

 

 これがナルト叙事詩最強の戦士、これが、最優。

 

「降りて来い、来なければこっちから征くぞ・・・・・・!」

 

 ランサーの姿はない、おそらくはすでに令呪で飛んだのだろう。

 そして、セイバーもそれがわかっているのか、標的をこちらに据えて来た、そうなれば方法は限られる。

 

「晴彦、聞こえるかい」

 

(―――アーチャーか、状況はどうなった!)

 

「目標は達成した。だが依然まずい状態だ。兎も角、セイバーはご覧のとおりさ。そして、そんな状況だ、こちらから出向かざるを負えない」

 

 セイバーのマスターはセカンドオーナーである早瀬七海、こういった役職であるが故に彼女は自身の街を傷つけるという選択はないだろう。

 しかし、瀕死の状況でセイバーがそんな命令に従うなどアーチャーは思わなかった。

 

 セイバーの目、あれは戦いに飢えた目だ。

 召喚された理由も戦いに意味を求めたが故に応じたのだろう。

 セイバーと七海は確かな信頼関係で結ばれているが、その前提として互いに利のある取引がなされていることがある。

 

 そして、ここに至ってセイバーは本気を出した。

 ならば、彼を止める者などいない、誰の制止も聞かず、ただ強者を追い求めるのだ。

 

 殺されるならば、誰かにぶち殺されて死にたい。

 

 それがセイバーの偽りざる本音だ。

 戦いの中で果てることにセイバーの召喚された意味がある。

 何より、彼には時間がないのだ。

 

 いくら戦闘続行のスキルを保持しようと、弱点たる腸を打ち抜かれ、かつ、対神宝具である聖槍によって癒えずに滅びゆく肉体は今なおセイバーを蝕んでいる

 今こそ、セイバーが待ち望んでいた時、本音を言えば逃げるのがいいはずだ、だがアーチャーはそんな戦士の思いを無下にすることは出来ない。

 出来得ることなら、その想いを叶えてやりたい。

 

(おいおい、待て待て待て・・・・・・)

 

 晴彦はただ、驚きに戸惑っている。

 それもそのはずだ、ただでさえ高い能力値がさらに上昇している。

 セイバーとアーチャーの能力はあまりに隔絶しているが故に。

 

 

 

 

 

 

 【CLASS】セイバー

 【マスター】早瀬七海

 【真名】バトラズ

 【性別】男性

 【身長・体重】250cm・500kg

 【属性】混沌・中庸

 【ステータス】筋力A++ 耐久A++ 敏捷A 魔力A 幸運B 宝具A++

 

 

 

 

 

 

 

(なんだあの化け物は・・・・・・)

 

 晴彦はそれが幻覚か何かかと思った、アーチャーの視覚を通して送られるその情報はあまりにも自身のサーヴァントとは文字通り桁が違うからだ。

 

 勝てる気がしない。

 そもそも、こんな化け物にどうやって立ち向かうというのか。

 これが英雄の本来の能力なのか。

 

 思考が鈍くなり、最早思考停止の極地にある。

 

 しかし、アーチャーもまた英雄。

 無茶無謀を乗り越えたインド屈指の大英雄である。

 

「今一度森に入る、いくら僕でも、あれに正面切って戦うことは出来ないから、出来得る限り時間を稼ぐ」

 

(耐えきれるか?)

 

「耐えきって見せよう。僕が何年森で過ごしていたか見せてやろうじゃないか」

 

 自身満々にアーチャーは断言する。

 晴彦はそれが自身を安心させるための虚勢であると知りながらも、アーチャーを信じることとした。

 否、彼には信じることしかできない。

 

(わかった、こっちもできるだけ急がせる。だから死ぬんじゃないぞ・・・・・・)

 

「あぁ、勿論さ・・・・・・」

 

 敵は強大、されど手負い。

 その程度の敵なら乗り越えられる、これまでも、これからも。

 

(俺も、出来得る限り考えてみる)

 

 晴彦は鈍くなった頭を再度働かせる。

 彼は非力だ。

 魔術もろくに使えないならば、味方を信じ、情報を集め、その情報を与えることだけだ。

 

 直接的なことは何もできない。

 だが、一緒に考えることは出来る。

 

 限られた手番を有効に使う。

 それが晴彦の今できる唯一。

 

(あぁ、晴彦の知恵があれば百人力さ)

 

 ビル群から駆け下り、弓矢をつがえ、木々の隙間を駆ける。

 狙う敵はただ一人、ナルト最強の英雄バトラズ。

 

 しかし、恐れることは何もない。

 アーチャーは一人ではない、数多くの仲間がいる。

 

 孤独な英雄に信頼できる仲間がいる自身が負けるはずないと。

 

 突如として始まるこの戦いに、女神はどちらに微笑むのか、それはまだ誰も知らない。

 





 聖杯戦争に聖杯を宝具として持ってくる畜生がいるらしい
ガラハット「マジかよ・・・・・・!?」
グデア「許せねぇな」
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