私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ 作:伽華 竜魅
先に言います。最初は病院だけで書き終える気でいたんですけど、難しすぎて、ところどころ割愛して、飛び飛びになっちゃってます。まことに申し訳ございません!!!
とても、……そう、まるで戻ってきたかのように、懐かしい夢を見ていた。学寮で、芽衣先輩やブローニャ、姫子。他の皆もいて、私もいて、みんなで楽しく過ごす姿が……。
前世なのに、本当に戻ってきたように思える。芽衣先輩の料理を食べて、ブローニャとゲームして、とても楽しい……楽しかった日々が……。
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心電図の音が段々大きく聞こえてくる。重い瞼を、左瞼をゆっくりと上げると、知らない天井が目に映った。鼻と口が透明なマスクに覆われて曇ってる。
あれ……、私、大気圏外から落下して……そっから、記憶がない。でも……この、人工呼吸器が、あるってことは…ここは病院の中、なのかな?
「目が覚めたか、カスラナ」
聞き覚えのある声が消えた。左から聞こえたから、そっちにゆっくり顔を動かすとそこには体中包帯の、ミイラに長い黒髪のボサボサが生えた人。よく見たら目元だけ見えてる。誰……?あ、相澤先生か。
「…せん…せぃ?」
「あぁ、そうだ。ナースコールしたから、すぐに看護師がくる。」
相澤先生、無事だったんだ。あ、いやミイラ並みの包帯をしてるから無事って言えるのかな……。あ、看護師さん来た。それから軽い検査を受けた。
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軽い検査などを終えて、人工呼吸器を外してもらった。
「相澤先生、ミイラみたいになってるけど、大丈夫ですか?」
寝ながら聞くのはさすがに失礼だけど、体は起こすなって言われてるから、仕方なく寝たまま私は相澤先生に聞いた。
「……ああ、大丈夫だ。ばあさん…リカバリーガールの処置が大げさなんだよ。しばらくは包帯まみれだが、問題ない。目に後遺症が残るとは言われたけどな」
「そう…ですか。私はてっきり怒られるかと」
「それはそれだ。教師として、プロヒーローとしてはお前の行動は褒められん。今のは個人的な感想だ。」
どっちにしろ怒られるのは確定なんだ……。そういえば、他の皆は……
「みんなは……無事なんですか?」
「無事だよ。緑谷が個性で指をやらかしたのと、13号が背中を怪我したが復帰している。」
「よかった……です。」
「それと、お前の右目なんだが」
相澤先生が言って気づいた。右目は見えないけど、ないってわけじゃない。損傷はしてないんだ。相澤先生が言うには奇跡的に目は潰れず、後遺症もなぜか残らないようだ。相澤先生が後遺症残ってるのに、私は残らないってなんで?って思ったけど、まったくわからないから私は考えるのをやめた。ただ、しばらくは眼帯での生活になるかもしれないらしい。それと、今気づいたんだけど……
「そっちの人は?」
相澤先生の隣にいた人。ザ・刑事の姿をした人がいた。名前を聞くと塚内と呼ぶ本当の刑事だった。塚内さんがいる理由は、私に事情聴取をするためらしい。私以外のA組のみんなには昨日聞いていたみたい。話の内容は、どうやら、ヴィラン連合、その主犯ともいえる人物。「死柄木弔」は現在も行方がまったく掴めていないようだ。黒いモヤ、「黒霧」という人物の個性はワープだから行方が分からないのだろう。それに両方とも、公的身分がないから行政データベースから追うこともできないらしい。それと、脳無の戦闘の際、脳無をどうしたのか聞かれた。私は、もう覚悟はしていたから、素直に話した。自身の炎の最大火力で、炭と化し、欠片一つ残らなずに殺したことを。当然褒めらることではない。ヒーローでも、殺めることはダメなのだ。それでも、そうするしか方法がなかった。当時の私はそう思ってた。相澤先生と目を合わせて、除籍処分も覚悟していると言った。だが先生は、除籍処分にしなかった。どうやら私の状態が、殺さなければ、自分が殺されていたとわかっていたみたい。だから、それに脳無を殺したことは、相澤先生と塚内さん、後ほど連絡する雄英のプロヒーロー数名にしか教えないとのことらしいから、気にするなと言われた。でも、次からは気をつけろって相澤先生に言われた。火力調整をもっとできるようにならないとな……。
そして現在。ご飯は今看護師さんが持ってきてくれるから、その間、私は虚数空間から多分部屋に置いてあるスマホを取り出して、スマホゲームで暇をつぶしている。腕が折れなくて良かった。ゲームができないもんね。すると、病室のドアが開いた。ご飯が来たと思って、スマホをしまってそっちに顔を向けると、看護師さんと一緒にオールマイトと二足歩行のネズミっぽい生物、根津校長、が来ていた。看護師さんは、朝食を置いて、二人分の椅子を出してから、そそくさと去っていった。
「カスラナ少女、怪我は大丈夫かい?」
「うん。足は歩けるほど治ってるから」
「そうか、それはよかった。なら私たちのことは気にせず、先に朝食を取ってくれ。」
「え、でも待たせる方が悪い気が…」
「朝食を無駄にする方が悪いよ」
「あ、ハイ」
オールマイトにそう言われて、私は、朝食をさっさと食べた。そしてナースコールを押して下げてもらった。看護師さんが去っていったところで、校長とオールマイトが立ち上がり、私に深く頭を下げた。
「……え?」
「今回のこと、まことに申し訳ない」
「本来なら私はあの場にいなくてはならなかった。君にこれほどの傷を負わせてしまったのは私の責任だ! 本当にすまない!」
「え、い、いや! やめてよ! 頭上げて! あ、ください! 私の怪我は私が勝手に戦ってできたから自業自得っていうか……、」
「いいや、カスラナ少女。私はあの日、出勤時に他のヒーローに任せることもできた事件に首を突っ込み、遅刻した。その結果、君をこのような目に合わせてしまった!! だからこそ、すまない!!」
未だに頭を下げ続けている。そのまま校長の話を聞くと、どうやら襲撃の前日、マスコミがオイ寄せた日の出来事は、襲撃の兆候?だったらしい。雄英バリアー、正門のゲートを粉々に破壊したみたい。けど、マスコミにそのような個性を持ってる者はいなくて、これがヴィランによる犯行だったとのことみたいだ。
「君の怪我は私たちの不手際の結果に他ならない。本当に、本当に申し訳ない」
校長先生とオールマイトは、また頭を下げた。
「……わかった。先生たちの、雄英からの謝罪は受け取るよ。あ、受け取ります。だから、頭を上げてください。」
先生たちは頭を上げた。まだオールマイトは笑顔が曖昧だから、私が笑顔で大丈夫っていった。オールマイトは少し安心したのか、笑顔になってくれた。良かった。
「さて、今後についてさ。怪我の補償、治療費や入院費はこちらが全額持つさ。」
「え、そこまでしてくれるんですか?」
「もちろんなのさ!」
全額とは、雄英は改めてすごいと思い知らされたよ……。
「キアナァァァァァァ!!!!!」
「わあーーーー!!!?」
ぼーっと沈み夕日を眺めていると、扉を勢いよく開けながら、私の名前を呼ぶ人が入ってきた。私は驚きながらそっちを見ると、そこにいたのは…
「パパ!?」
パパだ。乱れたスーツに汗をかきながらそこにいた。
「パ、パパ? 大丈夫?」
「それはこっちのセリフだ! ヴィラン襲われて、大怪我したって! 左足の骨折に…とくに目だ!! 右目は大丈夫か!?」
「だ、大丈夫だって! 足のほうはリカバリーガールのおかげで歩けるほどに治ってるし、右目はまだ眼帯したままだけど、治ってるって言ってたよ。」
私がそういうと、パパは緊張が切れたのか、膝をついて、安心していた。
「良かった……」
「……もしかしてパパ、今日来るために、仕事切り上げてきたの……?」
「仕事よりも娘を優先するのは当たり前だろ?」
それは嬉しいけど、ってあれ?
「パパ、その袋は何?」
「ん? ああ、キアナは食いしん坊だからな。病院のご飯だけだと満足しないだろ? だから色々買ってきたんだ!」
「ホント!? もうお腹ペコペコだよ~!」
パパは、病院に来る前にコンビニで、お弁当などを買ってきてくれていたらしい。私はそれらを綺麗に完食した。
そんなこんなで、病院を退院した。左足はもう完治している。右目も治ってはいるが、まだ眼帯のままだ。念のためにもうしばらくはしててと、病院の先生に言われたのだ。昨日は休みで、今日から学校。久々の自分のベットとかで、ぐっすりしすぎたせいで、寝坊したけどね!なので私は早足で学校に向かっていた。朝のHRが始まったと同時に教室についた。相澤先生にいろいろ言われると思いながら、私は扉を開けた。
「「「あぁーっ!!!」」」
扉を開けた途端、クラスの大半が立ち上がって、私に指を指してきた。
「遅刻だぞ、カスラナ」
「寝坊しました。ごめんなさい……」
「…まぁ、退院して初日だ。今回は大目に見てやるが、次から許さないからな。とりあえず座れ。」
「……ハイ」
私は速足で、机に向かい座った。
「さて、カスラナも戻ってきたところだが、まだ戦いは終わってねぇ」
戦いは終わってない!?まだ残党とかが残って……
「雄英体育祭が迫ってる」
「「「クソ学校っぽいの来たーっ!!!」」」
あ、そういえば雄英の体育祭は、過去のオリンピック代わるイベントだったんだっけ?
「待て待て! ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんすか!?」
上鳴の言うことは最もだ。けどそれはあくまで一般論。ここは普通の学校ではない、雄英高校なのだ。ヴィランが一回襲撃に来たぐらいで中止になるかって話だ。
「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すらしい。警備は例年の五倍相当だ。何より雄英の体育祭は最大のチャンス、ヴィラン如きで中止していい催しじゃねぇ。ウチの体育祭はビッグイベントの一つ! かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。しかし今は知ってのとおり、規模も人口も縮小し形骸化した……。そして日本において今、かつてのオリンピックに変わるのが雄英体育祭。
当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が開ける訳だ。年に一回、計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。その気があるなら準備は怠るな」
「「「はいっ!!」」」
「カスラナ」
「ん?」
話が終わったと思ったら、相澤先生が急に話しかけてきた。え、何?
「お前は、もう治っているとはいえ、重症を負っていた。確認なんだが、体育祭は出る気はあるか?」
あぁ…先生なりの気づかいって感じかな?でも、答えはもう決まってる。
「出る気満々だよ!!」
「そうか、それじゃあ、ホームルームは以上だ。」
HRが終わり、相澤先生が去ると、クラスメイトの大半が立ち上がり、私に一斉に来た。
「キアナちゃん! もう怪我は大丈夫なん!?」
「まだ右目眼帯してるけど、ひょっとして……」
「おい峰田!」
みんながみんな心配していたけど、峰田の発言で少し空気が悪くなった。
「大丈夫だよ! 左足も治ってるし、右目も、もうしばらくは眼帯をしたままだけど、損傷してないし、奇跡的に後遺症も残らないって言ってたから!」
「そうか…はぁ、良かった~…」
みんな一安心したようで良かった。でも眼帯を取るのは、体育祭前か後になるのかな~?
それから放課後に、他の科のクラスとかが押し寄せたり、紫髪の男子生徒が宣戦布告しに着たりとあったが、2週間はあっという間に過ぎ、ついに体育祭本番当日を迎えた。
キアナ「艦長、いくら何でもざっくりでまとめすぎじゃない?」
正直言うと、会話にするとむずいからという理由でやった結果、こうなったんだ。
キアナ「そこは頑張ってよ……」
スイマセン…
ヒロアカの映画編書くか悩んでます
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書いていい
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書かなくていい
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好きにしていいよ