私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

11 / 59
すっごい今更なんですけど、前書きで感想などのお答えをやっているので、基本感想で返信をすることはありません。








第10話 体育祭開幕だよ!+ 第一種目。

 

 

 

 

 

「コスチューム着たかったなー」

 

「公平を期す為、着用不可なんだよ」

 

芦戸と尾白がコスチュームに関して話してる。……言えない。私は個性で服装も変わるから、事前に許可もらってるなんて言えない…!!

 

「キアナちゃん、右目は大丈夫なの?」

 

「ん? うん、終わったころには外していいって言われてるから」

 

「そうなのね。良かったわ」

 

蛙吹が私の目を心配してきたから、心配ないように答えた。

 

「皆準備はできているか!? もうじき入場だ!!」

 

飯田が扉を開けながら言ってきたが、ほとんどスルーしてる。峰田とか緑谷は緊張してるけど……。

 

「緑谷」

 

空気が一気に凍るような声が響いた。私含めて全員が静かになってしまった。そっちに目をやると、轟がいた。

 

「轟君……何?」

 

「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

 

何故急にマウントを?まあ、確かに轟は個性が強いからわかるけど……

 

「けどおまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな」

 

「あっ…」

 

「別にそこ詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ」

 

まさかの宣戦布告ってわけね?オールマイトに目をつけられてるだけでね~……。

 

「おお! クラス最強格が宣戦布告!?」

 

「急にケンカ腰でどうした!?  直前にやめろって……」

 

切島が止めに入った。切島、結構友達思いだね。

 

「……轟くんが何を思って僕に勝つって言ってるのか分からないけど……、そりゃ君の方が上だよ。実力的には大半の人に敵わないと思う」

 

「緑谷もそーゆーネガティブなことはいわねぇほうが……」

 

「でも……! 皆……他の科の人だって本気でトップを狙ってんだ! …僕だって遅れを取るわけにはいかないんだ。僕も本気で獲りに行く!」

 

緑谷の決意の言葉に、私たちは息を呑んだ。カッコいいじゃん!すると轟は私のほうを見た。

 

「お前もだ、カスラナ」

 

「……へっ?」

 

な、なんで私にも……?戦闘訓練のリベンジかな?

 

「お前にも勝つぞ」

 

「……受けて立つよ!」

 

 

――

―――

 

 

『雄英体育祭! ヒーローの卵たちが、我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル! どうせアレだろ、こいつらだろ!? ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず、鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星! ヒーロー科、1年A組だろおぉぉぉぉ!!!?』

 

アナウンスと合わせて入場する。観客から歓声がすごい…。テレビとかで見てたけど、今年はより人が多いな~…。パパもテレビで見てるのかな?

 

『続いて同じくヒーロー科! 話題性じゃ劣っているが、こっちも実力者揃い!! 1年B組! 続いて、普通科C、D、E組に、サポート科F、G、H組も来たぞォ!!! さらにさらに経営科I、J、K組!』

 

その後もアナウンスが続いて、他の科の人たちも入場してきて、全員が入場を終え、整列した。

 

「選手宣誓!」

 

鞭を鳴らしながら宣誓するミッドナイト。その姿に観客からも声が上がった。特に男性から…。18禁が高校の先生って、大丈夫なの?18歳まで確かに高校生だけど、微妙なラインだな~…。

 

「選手代表!! 1-A、キアナ・カスラナ!!」

 

………はい?え…ぇ…えぇ!?わ、私なの!?これって多分だけど、いや絶対選手宣誓だよね!?選手宣誓ってあんま意識して聞いてないから、何て言えばいいかわからないよ!!と、とりあえず行かないと!

 

「え、え……っと~…。」

 

どうしよう!本当にどうしよう!?こ、こうなったら焼けだ!!一回深呼吸してから……

 

「宣誓……、絶対1位になる!あ、なります!!」

 

そう言った途端、ものすごいブーイングが起こった。

 

「調子乗るんじゃねぇぞA組おらぁ!」

 

「ふざけんじゃねえぞ!!!」

 

「え、…あ、いや…だ、だって! 選手宣誓なんて、どう言えばいいのかわからないもん!!」

 

って、うわぁ~…爆豪からとんでもない殺意が向けられてる~……!!

 

 

 

 

 

「さーて! それじゃあ早速第一種目行きましょう! いわゆる予選よ! 毎年ここで多くの者がティアドリンク!! さて、運命の第一種目!! 今年は…コレ!!」

 

ミッドナイト先生に合わせて巨大モニターに映ったのは、「障害物競走」だった。

……虚数空間で一瞬じゃないのこれ?

 

「計11クラス、全員参加のレースよ! コースはこのスタジアムの外周約4km! 我が校は自由さが売り文句! コースさえ守れば何をしたって構わないわ!」

 

外周約4kmか…。ん?"コースさえ守れば"?……でも虚数空間は、私しか認識できないからズルになる可能性あるかも……うん。普通にちゃんとゴールしよう!

 

「さあさあ位置につきまくりなさい!!」

 

指示通り、全員が位置に並んだ。私は右後ろが見えない分、より頑張らないと!

 

「スタート!」

 

信号ランプとミッドナイト先生の合図とともに、全員一斉に走りだした。

 

『さーて実況してくぜ! 実況は引き続き俺、プレゼント・マイク!! 解説アーユーレディ!? ミイラマン!!』

 

『無理矢理呼んだんだろうが……』

 

私は一気に跳躍する。その理由は……。

 

「最初のふるい」

 

聞き覚えのある声が呟いた瞬間、地面が一気に凍り付いた。やっぱり、轟ならそう来ると思った!私以外のA組の皆も、何人か轟の氷結を避けていた。

 

「…揺れてる?」

 

着地してすると、地面が揺れてる…。とりあえず走らないと。って、あれは…!?

 

『さぁいきなり障害物だ! まずは手始め……第一関門、ロボ・インフェルノ!!』

 

入試の時の、0ポイント仮想ヴィラン!!?それも何体もいる!…本当にどこからお金が……。

 

「一般入試用の仮想ヴィランってやつか……せっかくならもっとすげえの用意しといてくれよ、クソ親父が見てるんだから」

 

巨大仮想ヴィランが一気に凍り付いた。轟の仕業か。

 

「あいつが止めたぞ!!」

 

「あの隙間だ! 通れる!」

 

「やめとけ、不安定な体勢の時に凍らしたから……倒れるぞ」

 

そういうと、本当に倒れてきた。これやばいじゃん!!

 

「轟め……だったらこっちも!」

 

薪炎の炎を、圧縮。球体にして、斬撃を手裏剣のイメージで再現する。そして…投げる!!

 

熱炎粉塵(ねつえんふんじん)劫炎(ごうえん)!!

 

火球の手裏剣を倒れてきている巨大仮想ヴィランに投げる。巨大仮想ヴィラン真っ二つになると同時に火球が爆発した。よし!このまま進もう!

 

『1-A、轟!! 一発で攻略! こいつぁシヴィー! すげぇな!! さらに妨害をしようとしていたが! それを同じく1-A、カスラナが即攻略!! 一気に二人が抜けたー!! アレだな……もうなんか、ズリィな!!』

 

よし!第一関門は突破したかな?とりあえず、目の前は轟しかいないから、私は今二位にいるってことだね!って、あれ?なんか奥の道が穴だらけに見えたのは……気のせいかな?

 

『オイオイ、第一関門ちょろいってよ!! んじゃ第二はどうさ!? 落ちればアウト! それが嫌なら這いずりな! ザ・フォール!!』

 

穴というより、ほぼ崖だらけじゃん!でも……!

 

「飛べるから関係ないもんね!」

 

浮遊で一気に飛んでいく!!

 

「って、やっぱり轟も簡単にいくよね」

 

飛んで行きながら、下を見れば、轟は綱渡り用の綱を凍らせて簡単に進んでいた。

 

「待てやゴラァっ!!」

 

後ろから爆豪の声が聞こえた。後ろを見れば、爆豪が爆風で空中移動していた。器用すぎるでしょ…

 

『さぁ、先頭は難なく一抜けしてんぞ!! A組爆豪、カスラナ! 負けてたまるかというばかりに轟へ迫る迫る!! ……てかカスラナのあれはズルくねえか!?』

 

ズルってひどい!!これも正真正銘私の個性の機能に過ぎないよ!

 

「スピードアップ!」

 

浮遊の速度を上げた。結果、一気に轟を抜いて一位になった。

 

『カスラナ! 更にスピードを上げて轟をあっという間に抜いたー!! 喜べマスメディア! お前ら好みの展開だああ!! 轟も爆豪もその後を追うが、グングン引き離されてんぞ! だが爆豪も轟との距離を縮めてきているぞ!!』

 

見えた!あれが最終関門か!

 

『先頭が一足抜けて下はだんご状態! 上位何名が通過するかは公表してねぇから安心せずに突き進め!! そして早くも最終関門! かくしてその実態は……一面地雷原! 地雷の位置はよく見りゃわから仕様になってんぞ! 目と脚を酷使しろ!!』

 

最後の関門も飛べる人には関係ないやつじゃん!これは素直に言えばラッキーって言え――

 

「……えっ?」

 

最終関門を突破しようと進んだ瞬間、前の奥から何かが複数飛んできている。あれって…もしかして…!!

 

「ミ、ミサイルゥーー!!?」

 

ミサイルだ。私は咄嗟にすべてを避けれたけど、飛べる人系の対策ってことだよねこれ!!?

 

『空を飛べる奴にはミサイルをプレゼント!! 威力は地雷と同じで、音と見た目は派手だが威力は大したことないから安心しな!!』

 

『それは人によるだろ。それと、あのミサイルは空中に3秒以上いた人間をターゲットにして、追尾するから気をつけろ』

 

え…。てことは…。後ろを振り返れば…

 

「やっぱり来てるぅー!!!」

 

ミサイルが旋回して再度私に向かって飛んできていた。それを避けたりして前に飛んでゴールに向かう。けど!

 

「やっぱりしつこい! 追尾ミサイルならこっちだって! 創造 ・ 小型ミサイル!

 

創造で小型ミサイルを創り、追尾するミサイルに発射した。ミサイルはすべて命中。撃破した。

 

「よし! 下はまだやり合ってるから一気に――」

 

その時、はるか後ろの方で大爆発が起こった。ただ地雷を踏んだだけじゃあそこまで爆発はしないはずだ。そんな私でもわかるバカをする人はいないはず…。けど、爆風を利用して、轟と爆豪、更に私を抜いていった者がいた。

 

『A組緑谷、爆発で猛追!……つーか抜いたー!!』

 

うっそでしょ!!?緑谷なの!?ってやば!抜かれた!!

 

「待てー!!」

 

「デクぅ! 俺の前を行くんじゃねぇ!!」

 

私と、更に轟と爆豪も緑谷を追い始めた。ダメだ!炎の噴射で更にスピードを上げる!!

 

「(だめだ! このままだと三人に抜かされる! 特にキアナさんに抜かされるのは確定だ!! なら……)」

 

私たちは緑谷を抜いて、一気に前に出ようとした。だけど……

 

「(二人だけには……、抜かれちゃ駄目だ!!)」

 

緑谷が仮想ヴィランの残骸っぽい板で、地雷に叩きつけた。その影響で地雷が爆発。私は空中にいたから大丈夫だったけど、他二人は爆発に巻き込まれた。

 

『緑谷間髪入れず後続妨害!! なんと地雷原即クリア!! カスラナも妨害は回避していたー!!』

 

このまま一気に行く!!ここからゴールまでは、一直線!もうほぼ私と緑谷のギリギリの戦いになっていた。

 

「「ぬおぉぉぉ!!!」」

 

私と緑谷は、ゴールした。

 

『キアナ・カスラナ、そして緑谷出久がほぼ同時にゴールしたぁーー!!』

 

それもほぼ同時だ。私も、緑谷も息を荒くしていた。私は緑谷のほうをチラッと見てみると、緑谷はある方向に向いていた。私もそっちに目を向けようとするが…

 

『おっと! 此処でカメラ判定による順位発表だ!!』

 

私たちはマイク先生の言葉に反応して、巨大モニターのほうに目を向けた。さっきの私たちがゴールする瞬間が映像で映っていて、スロー再生されている。けど、そこに映っていたのは私と緑谷がゴールに迫る瞬間。私か、緑谷か、どっちが先にゴールするか……。ゴールした瞬間に再生されていた映像が止まった。会場がものすごい静かになる。

 

「発表します! 第一種目、優勝は.....キアナ・カスラナ!!」

 

結果は、私が一位だ。……やった…やったぁ!

 

「…やったぁーーーー!!!!」

 

 

 

 

第一種目 結果

 

1位 キアナ・カスラナ

2位 緑谷出久

3位 轟焦凍

4位 爆豪勝己

 

 

 

 






「熱炎粉塵・劫炎(ねつえんふんじん・ごうえん)」
炎を圧縮、火球にしてその火球を中心に炎の斬撃を手裏剣のように回転させて、投げる技。
炎の斬撃で物などを燃やしながら断ち切ることができ、断ち切った場所で爆炎が起きる。

簡単に言えばナ〇トの螺旋手裏剣みたいな感じです。






キアナのヒーロー名はどれがいい?

  • キアナ
  • 戦乙女
  • 律者
  • オリジナル
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。