私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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戦闘シーン難しいですね・・・。それと結構飛び飛びかもしれません。


第1話 ちょっとした出来事

 

 

 

 

暑い……やっぱこの季節は暑くてしょうがない…。はあ~前世みたいにみんなとビーチに行って、芽衣先輩や委員長のバーベキューが食べたいな~…。

 

私は今、パパに買い物を頼まれついでに新しく発売したゲームソフトを買い、帰る途中だった。

 

来年には本格的に進路を考えなきゃいけないけど、とっくに決まっている。ヒーロー志望だ。と言っても、この世界の人たちはみんながみんな同じ志望だけど、私は雄英を受けるつもりだ。そのためにも、嫌な勉強をしなきゃいけないんだけどね……。

 

「はぁ~…勉強せずに受かればな~…」

 

試験に軽い愚痴を言いつつ、私は家に向かって歩き続けた。個人用で買ったアイス食べよっと…。

 

 

――

―――

 

 

「ただいま~パパ~? 頼まれた物買ってきたよ~?」

 

家について、玄関で靴を脱ぎ捨てて私はリビングに向かった。リビングに行くと誰もいなくて、机に一つの紙が乗っていた。

 

【キアナへ

急な仕事の呼び出して出ることになった。多分遅くなると思うから、ご飯は作っておいたぞ! 冷蔵庫にしまっておいたから、腹すいたら食べろよ? パパの頼んだものは、パパの部屋に置いといてくれ。あ、冷蔵庫に入ってるプリンは食うなよ? パパのだからな!?】

 

パパ、また急に仕事に呼ばれたんだ。最近多いんだよね…まぁいいや、パパの物を部屋に置いてから買ったゲームでもやろっと!

 

 

――

―――

 

 

夜。

 

「ただいま~!」

 

「あ、おかえり。遅くなるんじゃなかったの?」

 

「いや、上司が熱中症を出しちまってな。家に送るついでにもう上がっていいって言われて、まぁそういうことだ!」

 

「説明があんまりできてない気がするんだけど……」

 

私が夜食を食べ終えた時に、パパが帰ってきた。パパの名前は「ジークフリート」。前世のパパと同じだった。でも、前世の記憶は持っていない。それでも私は嬉しかった。ママは、私が物心着く前に、交通事故で亡くなっている。でも写真はあるから外見はしっている。名前は「セシリア」だ。ちなみにパパの仕事はヒーローのサポートアイテムを作る会社だ。

 

 

「そういえばキアナ、進路はヒーロー志望だろ?」

 

「ん? そうだよ! 私はヒーローになるって決めてるんだ!」

 

「いい意気込みだぞ! 確か希望校は雄英だったな? あそこはヒーロー最難関だからな~」

 

「うぅ…パパ、勉強教えて…」

 

「真面目に受けてたらまだマシなのに、キアナはバカだからな~…」

 

「うぅ…う、うるさい!」

 

「イテェ! 普通にイテェから殴るのやめろぉ!!」

 

 

 

 

 

時は流れ、私はもう中学三生!今年から本格的に進路を考える時期だ。だ・け・ど!今私は数量限定のお菓子を買い、家に向かっている最中だ。だがその途中で何処か遠くで火災が発生していることに気づいた。近くまで行って近隣住民の話を聞く限りは、ヴィランが人質を取って暴れていて、集まったヒーローも迂闊に手出しができない状況らしい。何が起きているかは確認してないので何とも言えない。けどヒーローが集まっているなら大丈夫だと思う。隙間を通って前に歩く。するとそこにはヘドロのヴィランに捕まっている、おそらく同年代の男の子がいた。

 

何をやっているのヒーローは…あのままじゃ完全に取り込まれちゃうじゃん…。

 

呆れていると、一人の学ランの、緑色のもじゃもじゃ頭の子が駆け出した。その姿に、一般人が、ヒーローが、私が、その場で動けずに彼に目を奪われた。

 

「馬鹿やろー!! 止まれええ! 止まれええええええ!!!!」

 

もじゃもじゃ頭の子は、鞄の中身を鞄ごと投げつけた。ヴィランは怯み、取り込まれつつある人質の子を助けようと、泣きながら必死に手を差し伸べていた。

 

「何で! デクがぁ!」

 

「何でって! 足が勝手に!」

 

もしかして友達--

 

 

「君が! 助けを求める顔してた!」

 

 

ッ!?

 

――――――――

 

『キアナ。 何を待っているの?』

 

――――――――

 

姫子先生…。

 

「…ッ!」

 

「ッ!? おい! 君も待ちなさい!!」

 

気が付いた時には、私は地面を蹴り、跳躍して、ヴィランに突っ込んでいた。

だけど先にヴィランが触手を振り上げ、もじゃもじゃ頭の子に攻撃しようとした。

 

光・翼・展・開!!

 

私は二つの個性のうち、「薪炎」を発動させる。一瞬、体全体が光に包まれ、姿を変えた。

"神殺し装甲"。前世にて存在していた"試作型第四代戦乙女装甲"。けれどどういう理屈かわからないが、薪炎を発動させるとその姿になれるんだ。

 

「いっけえええ!!!」

 

背中の光翼が射出され、一気にヴィランに飛んで行き、命中していく。

 

「がっ!」

 

よし!人質には当たってない!!そのまま私はヴィランの顔面に蹴りを入れた。

 

「ハァ!!!」

 

「ゴホっ!」

 

蹴りを入れ、そのまま人質を掴んで引きはがした。

 

「ゴホッ! テ、テメェは…」

 

「あ、あなたは…」

 

「邪魔を! するなあ! 返せええええ!!」

 

ヴィランが攻撃してくる。それを避けて、カウンターで蹴りを入れる。

 

「ぐふっ!!」

 

ドロドロなだけあって、あまり効いているかどうかもわからない。・・・なら!!

 

「一気に決める!!」

 

私は跳躍して、虚数空間から重砲を取り出す。さらに虚数空間をブロック状に変えて、さらにキューブにして自分とヴィランを囲んだ。

 

「調子に乗ってんじゃねえ!!!」

 

グングニール・エグゼフュージョン!!!

 

重砲をヴィランに放つ。威力は結構高いけど、キューブで囲ってるから被害はゼロ!なはず!!

 

「があああああああ!!!!」

 

爆発がなくなると同時に、キューブを消した。爆煙でどうなってるかわからないけど、とりあえず倒したってことでいいのかな?すると爆煙からヴィランが伸びてきて、私は捕まってしまった。

 

「ング!!?」

 

「ハァ…ハァ…お前…さっきの隠れ蓑より…いいなあ!!! そのまま体を乗っ取ってやるよぉ!!!」

 

「ッ!?」

 

まずい!取り込まれちゃう!!ヴィランのもう片方の手が襲ってきたが、それは突然現れた巨体の何かによって防がれた。

 

「本当に! 情けない!」

 

テレビなどでよく聞く有名な声。No.1ヒーローの声、オールマイトだった。

 

「キミに諭しておいて! 己が実践しないなんて!」

 

そう言ってオールマイトが拳を強く握りしめる音を感じ取った。

 

「プロはいつだって! 命がけえええ!」

 

私は、抜け出そうとするが、オールマイトに手を掴まれた。

 

「デトロイト! スマッアァァシューッ!!!」

 

ヴィランに向けて超パワーの拳が叩きつけられた。とんでもない突風が発生して吹き荒れる中、オールマイトは私をヴィランから引きずりだして、そのまま飛んで行かないように強く掴んでいてくれた。

 

 

――

―――

 

 

事件は無事解決した。周囲のヒーローや市民は流石はオールマイトだと称賛の嵐だった。上昇気流で雨が降って火災も消えた。オールマイトはすごいな…。

 

だけど、私たちは今……。

 

「まったく! むちゃにもほどがある!」

 

「君が危険を冒す必要な全然なかったんだ!」

 

もじゃもじゃ頭の子はヒーローに怒られ、逆にヴィランに捕まっていた子と私は賞賛されていた

 

「すごいタフネスだ! それにその個性! プロになったら是非うちの事務所に来てくれ! そっちの女の子も、すごい個性にさらに被害を出さないほどの実力! すごいよ!!」

 

…先に無事かどうかの確認とかじゃないの?それに私からすればあのもじゃもじゃ頭の子のほうが勇敢でヒーローっぽかったよ…帰ったら多分ニュースとかでパパにバレて怒られるんだろうな~…

 

 

 

 

 

辺りももうすっかりオレンジに染まり、夕方になっていた。私は今家に帰っているのだが、どうやらもじゃもじゃ頭の子も同じ方向だったらしく、何かの縁という理由で一緒に帰ることにした。

 

「あ、あの…」

 

「ん? あ、そういえば自己紹介まだだったね。私はキアナ・カスラナ!」

 

「へ!? あ、ぼ、ぼぼぼぼぼくは み、みみみみみ緑谷、い、いいいい、出久! です!」

 

「緊張しすぎだよw! 緑谷出久だね? よろしく!!」

 

「は、はい!!」

 

「じゃあ、私はここかはこっちだから、また会える機会があったら会おうね~!」

 

「は、はい!! またどこかで…」

 

私は、緑谷出久くんと別れ、家に帰っていった。その後、今回のことがもうニュースに流れており、パパに叱られた。でも、その実力なら実技試験はおそらく大丈夫だろうって言われた。まあ…怒られたのには変わらないけどね…。

 

 

――

―――

 

 

「そういえばキアナ、ゲームしているが勉強は進んでるのか?」

 

「ギクッ」

 

「…やってないな。その反応は…」

 

「あ、あとでちゃんとやるからいいの! って、あ!?」

 

パパにゲーム機取られた!

 

「ちょっと!! いいところなんだから返してよ!」

 

「雄英を合格するまではお預けだ!!」

 

「ブ~!! このケチ! クソパパ!!」

 

「だったらちゃんと勉強して合格しなさい!」

 

「うぅ~…」

 

ぜっっっっったい!合格してやるんだから!!!!

 

 

 

 

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