私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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第27話 I・アイランド 前。

 

 

 

 

林間合宿も近づいていく中この日は、A組女子全員で飛行機に乗ってI・アイランドにやって来ていた。だけど、今日はプレオープンの日で、招待所を持っている人しか回れないらしい。けど翌日には一般公開されるようなので、その日は女子全員で回ることになった。勝手に動く歩道に乗って、入国審査を受けていた。身体をスキャンしただけで私たちのプロフィールが表示されてる。

 

「すっごいハイテク!」

 

「けどちょっと恥ずかしいね」

 

「聞いていた通り、素晴らしいセキュリティですわね」

 

でも、前世ではこういったシステムはよく見てたから、そこまで驚くこともなかった。それとパスポートもそのまま確認が行われて。

 

『入国審査が完了しました。現在、I・アイランドではさまざまな研究、開発の成果を展示した博覧会、I・エキスポのプレオープン中です。招待状をお持ちであれば、ぜひお立ち寄りください』

 

入国審査が無事終わり、アナウンスと共に、ゲートが開いた。

 

「「「わぁ~!!!」」」

 

「素晴らしいですわ!」

 

「プレオープンで、こんなにってことは、明日はやばいんじゃない?」

 

「キアナそれ、私も思ってた」

 

ゲートの先には、広大なエキスポ会場が広がっていた。日本では到底見れないアトラクションがいくつもあり、未来のような世界…。

 

「ホテル何処かな?」

 

「あっちだと思うよ?」

 

まず最初にやらなきゃいけないのはホテルにチェックイン。耳郎と麗日が地図を見て場所を確認してくれてる。二人が先頭でホテルまで案内してくれた。

 

 

 

 

 

チェックインはあっという間に終わって、荷物を置いてからコスチュームに着替える。それと、パパに許可をもらって持ってきた双銃「空無の鍵」を両腰に掛ける。ここから芦戸と蛙吹と別れて、私達五人はエキスポへと入り、最初はサポートアイテムが展示されているパビリオンっていうところに向かった。

 

「すっご……」

 

中には、色々なサポートアイテムが展示されていた。ここにあるサポートアイテムで、いくつかは崩壊世界(前世)でも使えるかもしれない……みんな興奮しながらいろいろとみていると、私の視界に見覚えのある人物が映った。

 

「え?」

 

「ん? キアナちゃん、どうしたん?」

 

麗日たちが私に気づいた。私は振り返らず、視界に映ってる方向に指を指す。麗日がその指の先に視線を動かして、麗日たちも気づいた。

 

「ちょっ、緑谷くん、すっごい美人さんと一緒なんだけど!? どういうこと!?」

 

葉隠の言う通り、緑谷の隣には金髪の美人さんがいた。何なら一緒に喋ってる。多分私と同じ外国人なんだろうけど……すると麗日が、ゆっくりと緑谷のほうへ近づいて行って、葉隠もそれに乗って、麗日に続いて向かった。耳郎も地面にイヤホンジャックを刺してるし……私と八百万は顔を合わせてから、皆に続いて静かに近づいていった。

 

「デクくん、本当にマイトおじさまが大好きなのね。さっきはすごい勢いでびっくりしちゃった」

 

「あ、あれは……その癖みたいなもので……」

 

なんかすごい仲がいいみたいだ。カップルと勘違いしちゃう。てかカップルに見える。カップルだろ。

 

「楽しそうやね、デクくん」

 

「う、麗日さん!? どうしてここに!?」

 

麗日が笑顔でそう言って、緑谷はそれに気づいて驚いた。

 

「楽しそうやね」

 

「(二回言った!?)」

 

そこで八百万がコホンと咳をわざとしたことで、緑谷は私たちに気づいた。

 

「八百万さん!?」

 

「とっても楽しそうでしたわ」

 

「緑谷、聞いちゃった」

 

「(恐るべし! 耳郎さんのイヤホンジャック!!)」

 

「やっほー緑谷!」

 

「私たちもいるよー!」

 

「キアナさんに葉隠さんまで!?」

 

すっごい困惑している緑谷。てか緑谷がここにいるってことは、招待されたってことなのかな?もしかして隣にいる美人さんが?

 

「お友達?」

 

「学校のクラスメイトで……何か誤解しているみたいで。あ、あの……僕はメリッサさんに会場の案内をしてもらってるだけで」

 

「そうなの。私のパパとマイトおじさまが…「わ~~~~!!」

 

メリッサと呼ばれた美人にが、説明をしてくれたと思ったら、緑谷が慌てた様子で止めて来た。そしてコソコソとなんか話してる。

 

「良かったら、カフェでお茶しません?」

 

お話が終わったら、お茶に誘われた。

 

 

――

―――

 

 

私たちはメリッサさんの誘いに乗って、エキスポ内のオープンスペースのカフェに来ていた。

 

「へぇ~!お茶子さんたち、プロヒーローと一緒にヒーロー活動したことあるんだ!」

 

「訓練やパトロールくらいですけど」

 

「ウチは事件に関わったけど、避難誘導したくらいで……」

 

「私もパトロールに着いていかせてもらったくらいだった!」

 

「すごい!事件の解決もしたのね!」

 

「私はなぜかテレビCMに出演する羽目に……」

 

「普通じゃできない事ね。素敵!」

 

隣のテーブルで皆がメリッサさんと話してる中、私と緑谷はもう一つのテーブルに座っていた。

 

「んで、メリッサさんは今日知り合った友達ってこと?」

 

「そ、そうです…」

 

なんか目逸らしてるけど、嘘を言っているようには見えない。まあ今は信じとこ。

 

「とことで、キアナさんたちがなんでここに?」

 

「八百万が招待状を三枚、私が体育祭優勝者用の招待状と、I・アイランドにいる知り合いからの招待状が来てたから合計五枚。だから来たの」

 

「そ、そうだったんだ……」

 

「お待たせしました」

 

緑谷の前に飲み物が置かれたけど、届けに来た店員の声が、聞き覚えのある声だった。隣のテーブルの皆もこっちに視線を向けた。

 

「その声……か、上鳴くん! と、峰田くん!」

 

「あんたたち、何してるの?」

 

「エキスポの間だけ臨時バイトを募集してたから応募したんだよ。な!」

 

「休み時間にエキスポ見学できるし、給料もらえるし、来場した可愛い女の子とステキな出会いがあるかもしれないしな!」

 

後半の言ったことが本命だな。さっそく二人は緑谷に突っかかり、メリッサさんのことを紹介しろって言ってる。

 

「彼らも雄英生?」

 

「そうです!」

 

「ヒーロー志望です!」

 

カッコつけてるように見えるけど、鼻息荒いよ……。

 

「なにを油を売っているんだ!?バイトを引き受けた以上、労働に励みたまえ!!」

 

そう思ってると、飯田が凄まじい速度で走って来た。てか飯田も来てたんだ。

 

「飯田君!?」

 

「来てたん!?」

 

「ああ、うちがヒーロー一家だからね。I・エキスポから招待状をいただいたんだ。家族は予定があって、来たのは俺だけだが」

 

「飯田さんもですの? 私も父がI・エキスポのスポンサー企業の株を持っているものですから、招待状を頂きましたの」

 

八百万は、私たち女子がここにいる理由を話してくれた。

 

「他の女子もこの島には来てるから、明日からの一般公開でみんなで見学する予定」

 

「もしよければ、私が案内しましょうか?」

 

「えっ!? いいんですか!?」

 

「うん!」

 

「「やったー!」」

 

麗日と葉隠が喜んでる。それに上鳴と峰田も便乗しようとしてるけど、あんたたちバイトがあるでしょ。瞬間、爆発音が聞こえてから、その音がした方に向かってみたら、アトラクションがあって、そこの立体映像に、アトラクションに挑戦している切島が映っていた。その後、爆豪が挑戦していた。うん。やっぱり死ねって言ってる。そして結果は15秒でトップだった。

 

「あれ? あそこにいるの緑谷じゃね?」

 

切島が私達に気づいたけど、緑谷は引きつった笑いをしてる。案の定爆豪は飛んできた。

 

「なんでテメーがここにいるんだぁ!?」

 

「や、やめようよかっちゃん! 人が見てるから…」

 

「だからなんだっつーんだ!」

 

「やめたまえ! 爆豪くん!」

 

夏休みだけど、学校で見慣れた光景をまた見ることになるとは思わなかったな。

 

「あの子、どうして怒ってるの?」

 

「いつものことです……」

 

「男の因縁ってヤツです!」

 

「因縁…かな?」

 

「切島さんたちもエキスポへ招待受けたんですの?」

 

「いや、ネット見てたらI・エキスポの招待状の抽選があったからダメ元で応募したんだけど、そしたら当選したんだよ。だけど間違って二人分応募しちまって、そんでその一枚を爆豪に渡したんだ!」

 

抽選での招待状もあるんだ……てか爆豪、よく承知したね。

 

「なに、これから皆でアレ挑戦すんの?」

 

切島がそう言うと、爆豪に火が付いた。

 

「やるだけ無駄だ! 俺の方が上に決まってんだからな!」

 

「うん、そうだね、うん」

 

緑谷は面倒ごとを避けるように受け流してるけど……。

 

「でも、やってみなきゃ分からないんじゃないかな?」

 

「うん、そうだね……って」

 

流れに任せたせいで、麗日の言葉に同意してしまった結果、爆豪はさらに火が付いてしまった。

 

「だったら早よ出て、ミジメな結果だしてこいや!! クソナードがぁ!!」

 

「は、はいっ!」

 

んで。緑谷が先にアトラクションに挑戦して、結果は16秒。爆豪とは1秒差だった。その結果を認めたくない爆豪はまたキレた。すると、MCの興奮した声が響き渡り、アトラクションを見れば凍り付いていた。正体は轟だった。しかも14秒。1秒差でトップになった。その結果が認められない爆豪がまた突っ込んで怒鳴ってたけど、どうやら轟は、招待されたエンデヴァーの代理で来ているみたい。

 

「次はキアナちゃんの番だね! 頑張って!」

 

「うん!」

 

男子が爆豪を抑えながら、アトラクションから一回離れて、私がスタンバった。仮想ヴィランの位置は……よし。把握した!

 

『それではヴィラン・アタック! レディ~……ゴー!』

 

合図と同時に虚数空間をヴィランの目の前に出して……。

 

亜空の矛!

 

全てを全く同時に破壊した。

 

『こ、これは……たった5秒!? 現在トップです!!』

 

「ふふん!」

 

結果はたった5秒。二桁も行っていない。観客席から爆発音と怒鳴り声が聞こえたけど、無視無視。

 

その後は、私たちはメリッサさんの案内もあっていろんなアトラクションや会場を見て回った。

 

 

 

 

 

そして夕方に、一度上鳴と峰田がバイトしているカフェに来て、メリッサさんが余っていたレセプションパーティーの招待状を二枚渡した。二人は泣きながら喜んでいた。そして私たちは一旦解散して、ホテルに戻ろうとした。んだけど……。

 

「キアナ・カスラナ様ですね?」

 

「え?」

 

移動中に、急に私の名前を呼ばれて振り返ってみれば、そこには黒いスーツとサングラスを身に着けた女性がいた。

 

「え、そう…だけど…あなたは?」

 

「あなた様の父。ジークフリート様のお知り合い様より頼まれ、案内役として来ました。同行をお願いいたします」

 

パパの知り合いに頼まれてきたってことだよね?でもこの後みんなで……。

 

「まだ時間あるし行ってきなよ!」

 

「遅れそうだったら連絡して?」

 

「あ…うん! わかった!」

 

葉隠たちがいいよと言ってくれたから、私はパパの知り合いがいるところに案内されていった。

 

 

 

 

 

ついて行くと、暗い通路を渡って、地下へ続く階段に降りていった。I・アイランドの地下施設ってどんなのだろう?扉の前に着くと、扉の上から光が出て、入国審査の時のように、私の身体をスキャンした。

 

『データ情報を一致。キアナ・カスラナの入室を許可します』

 

そう言われて扉が開いた。扉が中は真っ暗で何も見えない。

 

「この先に博士がおります。私の案内はここまでですので」

 

「えっ、ちょっと…」

 

スーツの女性は、すぐに通った道を戻っていった……とりあえず一回深呼吸して中に入る。中に入った扉が閉まってさらに真っ黒になって見えなくなった。と思った瞬間急に明かりがついて、周りが見えるようになった。

 

「……え」

 

そこで私の目に移ったのは……崩壊世界(前世)にあったロボット……。

 

「"タイタン機甲"…!?」

 

タイタン機甲。それは、崩壊世界(前世)で作られた私達戦乙女より一回り大きい人型の機甲。他にも、ミサイル機甲とかもならんである……なんでそんなものがここに……。私しか知らない世界の物があるの?それも、デザインが酷似してるとかじゃない。そのまんま向こうからこっちに持ってきたと言ってもおかしくない。同時に、これらがあるってことは、私と同じ崩壊世界(前世)から転生してきたってことになる……でもいったい誰なんだろう。そう言って扉が開いた。周りを見渡していると、足音が聞こえて来た。

 

 

 

「まさか、この世界でまた会えるなんて思わなかったわ」

 

 

 

「ッ!?」

 

忘れるはずもない、聞き覚えのある声が聞こえた。聞こえたほうに視線を向けると、そこには白衣を羽織っていて、ロングの髪が腰まで伸びている眼鏡をかけた女性がいた。

 

「ふふっ、そんなに驚く?」

 

崩壊世界(前世)と全く変わらない姿。そりゃあ私は驚きを隠せないよ。だって………。

 

「……この世界では初めましてね。キアナ」

 

「……そうだね。初めまして……"メイ博士"」

 

崩壊世界(前世)にいた天才博士が、目の前にいるんだから。

 

 

 

 





爆豪と切島は元々出す予定ではなかったけど、なんか急に出したほうがいいなって思ったので抽選で当たったから来たってことにして出しました。

そして、キアナとジークフリート以外でついに崩壊キャラ、メイ博士が出ました。でも俺、化学とかそう言うの詳しくないからうまく書ける自信がない。けど書きます。はい。
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