私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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メイ博士人気~^_^

でも、メイ博士の事とか色々調べたり、ゲームで確認したりしても、俺の知能じゃ理解しきれねぇ……どなたか詳しい方いませんかね?






第28話 I・アイランド 中。

 

 

 

 

天才と呼ばれるメイ博士。まさかその人も私と同じでこの世界に転生してるなんて思わなかった。

 

「私も最初は驚いたわ。前世で見覚えのある子が、体育祭の映像に映ってたんですもの」

 

「じゃあ、あの招待状ってもしかして…」

 

「えぇ、私よ。ジークフリートとは昔からサポートアイテムの制作関係で知り合ってたの」

 

そうなんだ…改めて後ろを見ると、タイタン装甲らが本当にある。頬をつねっても痛いから、夢じゃないんだ。

 

「好きな場所に座って。飲み物を出すけど、コーヒーは行ける?」

 

「えっと、に、苦くなければ…」

 

「ふふっ、わかったわ」

 

メイ博士はコーヒーを入れ始めた。私はとりあえず空いている椅子に、腰に付けた双銃を取って机に置いてから座った。その時に、机に置いてある書類に書かれてた文字が私は気になった。

 

「"個性弱体化原因資料"?」

 

そこには、今私が抱えている謎の問題と、同じ内容が書かれていた。"個性弱体化"、もしかして私以外にも弱体化する人が……?

 

「あら、やっぱり自分の個性のことが気になる?」

 

「あっ」

 

メイ博士がいつの間にかコーヒーを入れて戻って来ていた。

 

「この資料って……」

 

「残念だけど、全部あなた用の資料よ。個性が成長と共に弱くなっていくのは、あなたを含めてまだ"二人"だと思うから」

 

やっぱ個性の弱体化は……え、"二人"?

 

「二人って、どういうこと?」

 

メイ博士にコーヒーを貰いながらそれを聞くと、メイ博士も対面で椅子に座って話し出した。

 

「あなたが来る前に"デヴィット博士"から相談を受けてね。"オールマイト"……平和の象徴の"個性"が急激に弱くなっているらしいの」

 

え……今、オールマイトって……。

 

「な、なんでオールマイトが…?」

 

「理由は不明。デヴィット博士はとても深刻な顔をしていたわ。あんな顔を見るは数えるほどしかないし……」

 

デヴィット博士……その博士は、オールマイトと多分古くからの友人なんだろう。だからその人はオールマイトの個性の急激な低下も知っているんだ。そしてメイ博士は、デヴィット博士と知り合い。でもそんな情報を何で私に……。

 

「あなたの個性の弱体化と何か関係があるんじゃないかって思ったんだけど、結果はわからない。だけど、一つだけわかったことはあるの」

 

「わかったこと?」

 

「えぇ、少なくともキアナとオールマイトの個性弱体化は、関係はない。正確には、弱体化が違うの」

 

「弱体化が違う?」

 

「キアナ。あなたが個性が弱くなっているのに気づいたのはいつ?」

 

「えっと……」

 

確か、演習試験の13号先生との戦闘の際……あれ、おかしい。私の個性は前世と全く同じ、というか、命が落ちる瞬間までの力をそのまんま現世に持ってきたようなもの。今思えば、体育祭での轟や爆豪での戦闘で、なんであそこまで苦戦したんだろう?あの二人の実力は本物だけど、それでも私たちの世界で言えば、言い方はあれだけど、まだ弱いほうだ。多分芽衣先輩やブローニャでも簡単に勝って優勝しちゃう。それぐらいの実力が前世では当たり前だった。じゃあなんで今まで気づかなくて、演習試験の時に……。

 

「キアナ、一つだけ聞いていい?」

 

「え?」

 

「雄英に入ってから、"個性のことでおかしなことはなかった"?」

 

「……あっ」

 

そうだ……アイツだ。USJで、保須事件で、私はアイツと……"死柄木弔"と"崩壊で繋がって"、"共鳴した"。

 

「……死柄木…弔」

 

「…やっぱり、予想は当たっていたようね」

 

メイ博士はそう言いながら立ち上がり、部屋の電気を消した。すると、立体映像が映りだした。

 

「知り合いの"ハッカー"からこっそり情報を集めて送ってもらったの」

 

え、今更っと犯罪的なことを聞いた気が……。

 

「ヴィラン連合の主犯、死柄木弔。個性登録に該当者なし。出身地も不明で、名前は偽名である可能性が高い」

 

「……」

 

「そして、"個性"は"5本の指で触れた人や物を塵にさせる個性"。警察やヒーローはそれを、"崩壊"と呼んでいるわ」

 

「"崩壊"……」

 

やっぱり……あの時感じて、ささやくように聞こえる声は、アイツが近くにいる時だけだったから……。

 

「そして、これがUSJの監視カメラ映像」

 

映像には、USJ事件の時に様子が映っていて、映ったのは、私と死柄木が戦っていて、光に包まれた瞬間の映像だった。

 

「キアナと死柄木弔はこの時、互いぶつかり合った瞬間、アナタたち二人を中心に謎の光が発生し、二人を包み込んだ。そして数秒後、二人は吹き飛ぶ。こういうったことは、過去にも一切ない」

 

「つまり……?」

 

「過去にも一切ない。つまり、あなた達が初めての状態。あなたはこの時何か感じた?」

 

「えっと…なんか、体の奥で…"個性"というか、そう、"崩壊"の何かが"共鳴"したような感じがした」

 

「やっぱり…"共鳴"が何か鍵になるようね…」

 

メイ博士は映像を消して、別の映像、いや、データを出した。

 

「結論からいれば、あなたの弱体化は、"死柄木弔との共鳴"以降、弱体化が始まった。そこで私はこの仮説を立てたわ」

 

「仮説?」

 

「死柄木弔は……」

 

 

 

「この世界の、"律者"になりゆる存在」

 

 

 

死柄木が……律者…?

 

「で、でも律者は……」

 

「あなたが言いたいのもわかるわ。律者とは"膨大な崩壊因子を体内に蓄積できる体質の持ち主が、崩壊現象の影響から覚醒して生まれる存在"。でも、もし"崩壊因子"と"個性因子"が同じもので、個性因子が崩壊因子と同じようなことが起こるとしたら?」

 

「ッ! ……律者じゃなくても、それに近いものにはなれる可能性があるってこと……!!?」

 

「そう、言わばこの世界に存在する律者ということ。死柄木弔はその素質を持っているということ。そして、崩壊世界での律者がその力をそのまま宿してこの世界に生まれた」

 

つまり、私と死柄木は……。

 

「"別世界同士の律者は、敵対関係にある"。でもあくまでこれは仮説で、それが本当って確率は50%以下。それで、肝心のあなたの弱体化は、その共鳴と敵同士というのが重なり、あなたの個性因子に悪影響を与えた。キアナの場合"成長とともに個性が成長ではなく、弱体化する"」

 

「じゃあ、死柄木も……」

 

「いえ、多分だけど影響は個人差があるわ。死柄木弔は悪影響ではなく、逆に自身の中にある"崩壊"を成長させた可能性だってある」

 

さすがにそれは……でも、確かに死柄木の怒りや憎悪は保須事件の時に、とても遠く離れても、強く感じた。それが成長につながるなら……。

 

「このままあなたがヒーローを目指しても、弱くなる一方よ。そこで私はこんなものを作ったわ」

 

メイ博士は部屋を明るくして、一つの金庫から注射器のようなものを取り出した。これは……。

 

「正式名称はまだ決まってないわ。まあ仮で名づけるなら、"個性状態回復"。"傷ついた個性因子を直したり、敵に受けた個性の影響を消すことができてる"わ。実験もまだ数回だけど、行っているし」

 

「え、大丈夫なのそれ? 薬物系に当たらない?」

 

「ふふっ、ちゃんとスポンサーは承認。実験が完了次第、医学や治療用として使われる予定よ。まあもっと詳しく言えば、トリガーの副作用も消すことができるの」

 

「それ凄すぎない!?」

 

ゲームで言うと、100%体力も状態異常も全回復アイテムじゃん!!

 

「ほ、本当に大丈夫なの?」

 

「えぇ、まあ、こういう系は怖いし信用するのが難しいのはわかるわ。でもね、この先あなたは"死柄木弔と必ず戦う運命"にあるの」

 

「……」

 

ちょっと怖い……けど、もし本当に私の個性の弱体化の影響が、メイ博士の言う通りで、これで治せるなら……私は!

 

「使うよ。私は…元戦乙女で、ヒーローを目指す律者。キアナ・カスラナだから!」

 

「ふふっ、ならこの先にある部屋に向かいましょう。あ、その双銃もついでに私がよりいいものに改造しといてあげる」

 

「わかった」

 

メイ博士に双銃を渡して、私たちは奥の部屋に向かおうとした。んだけど……突然スマホが鳴りだした。

 

「あ…」

 

「出ていいわよ」

 

お言葉に甘えて、スマホを取り出すと、飯田からの着信だった。

 

「もしもし?」

 

『何をやっているのだキアナくん! もう全員集まっているぞ!!』

 

スマホ越しで飯田の声が響いた。結構うるさい……て、あれ!?もうそんな時間!?ど、どうしよう……!

 

「ご、ごめん飯田。私パパのお知り合いさんと一緒に向かうことになったから、ちょっと遅れる!」

 

『む! そのお知り合いさんもパーティーに?』

 

「う、うん…」

 

『だったらそのお知り合いさんにも伝えてくれ! 会場にはちゃんと時間厳守で行くようにと!』

 

「あ、アハハハ…うん、わかった…」

 

電話を切ると、メイ博士は笑っていた。

 

「な、何よ…」

 

「……ごめんなさい。電話の相手があまりにも真面目で…ふふっw」

 

私たちは改めて、奥の部屋に向かった。

 

 

――

―――

 

 

「ここよ」

 

「…わあ!」

 

その部屋は、色々な実験の資料や、作りかけのや失敗作だろうサポートアイテムが転がっている。その中に、見慣れたものもいくつもあった。

 

「これって!?」

 

「あら、やっぱりわかっちゃう? それらは前世に存在していた武器たちよ。サポートアイテムとして設計して、ヒーローたちの強化とかに使えると思ったんだけど…」

 

「だけど?」

 

「あっちでの設計のまま作ると、あまりにも強力過ぎて、扱いに困るのよ。扱えるとしたら、今のところキアナぐらいね」

 

確かに……ここにあるサポートアイテム…武器とかは、全部前世にあるものだから。じゃあ私のサポートアイテムも、ここでより前世と同じに仕上げるってことなのかな?

 

「それじゃあ、私は準備をするから、キアナは服を脱いで」

 

「えぇ!?」

 

「いろいろするには、服を脱いで直接肌にした方がいいのよ」

 

メイ博士はそう言いながら、壁からボタンを出して、それを慣れた手つきで番号を押していく。するとあ部屋の半分が開き、そこにはカプセルと、そのカプセルに繋がった機械と装置がいくつもあった。私は、バトルスーツを脱いで、とりあえず下着になる。メイ博士はシステムを起動させると、カプセルが動いて開いた。私はそこに入ると、カプセルが閉じた。

 

「…あの、メイ博士、注射器だったら差すだけでいいんじゃ?」

 

「こっちはまだ試作品だから、不安定になって失敗したら最悪よ? カプセルでなら問題なく完璧にできるから」

 

メイ博士はこっちを見ずに、キーボードをいじってる。私の前に、酸素マスクが上から出て来た。足元にはさっきの注射器の中にあった同じ青い液体がたまって行ってる。まあ私はこういった頭脳系は何もわからないし、メイ博士に任せることにしよう。酸素マスクをつけて、目に入らないよう瞑る。

 

「一度意識が失うと思うわ。けど、目を覚ました時にはすべて終わってるから――

 

メイ博士がしゃべってる間に、私は意識が途切れた。

 

 

 

 





次回 I・アイランド 後。

キアナの弱体化と死柄木との"崩壊"としての関係性を自分なりに考えて、書き込みました。

わかりやすくすると。

キアナの弱体化はUSJで死柄木との共鳴による影響。キアナの場合個性が成長に合わせて弱体化する。

死柄木はもまた、デメリットかメリットかは不明だが、影響を受けている可能性アリ。

キアナは崩壊世界の律者の力を宿している。死柄木はヒロアカ世界の律者の素質を持っている。

崩壊世界と同じように、ヒロアカ世界にもヒロアカ世界の律者が存在している可能性がある。(可能性があるという言い方は、現時点まで律者、もしくは律者に近い存在になれた者はいないから)

律者は、別世界に存在する律者とは敵対関係であり、互いに戦う運命にある。(メイ博士の仮説にすぎない)

キアナはメイ博士の作った個性状態回復で、死柄木との共鳴による影響を消そうと試みる。(映画のストーリーの流れでは、緑谷たちはセントラルタワーのロビーに集まっている頃) 今ここ。


個性状態回復。(仮名)
メイ博士が作った医学品ともいえる代物。トリガーと言った薬物、他者から受けた個性の影響などを完全に消し、元の状態に戻す物。現在はまだカプセルに入ってからという大掛かりが必要だが、既にメイ博士は普段の医療などにも役に立つよう、注射器などで使用できるよう作業に取り掛かっている。スポンサーは医療などに役に立つと承認済み。


Q 何故メイ博士がオールマイトの個性が消えかけているのを知っているの?

A デヴィット博士がオールマイトと別れた後、すぐにメイ博士に連絡し、原因がわかるか数分リモート通話で相談したから。


結論を言うと、ヒロアカ世界にもヒロアカ世界オリジナル、もしくは崩壊世界と似た存在の律者がいるかもしれないというオリジナル設定を加えました。でも現時点では仮説なので、確実とは言いません。
なので死柄木強化とかはまだ付けません。付けません!!!

何か、おかしな部分があったりしたら教えてください。(*- -)(*_ _)ペコリ




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