私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ 作:伽華 竜魅
天穹遊侠のキアナの右目はいつも通りの水色です。ショートアニメ「卒業旅行」でも、水色の目で天穹遊侠の姿のキアナが出ていたので。
梅干し野郎がキアナの個性をどうするか、キアナに宿る因子はどうなのかは、ストーリーでわかります(多分)。
そして男性が律者になる確率は低いですが、"なれない"ってわけではないので。だって、律者調べらたら、一応男でもなってるキャラ居ましたし。ね?
I・アイランド内、病院。
「君にも申し訳ないことをした。すまない…」
「気にしすぎよ。でもまさか、協力者があなただと聞いたときは驚いたけどね。デヴィット博士」
病室には、デヴィット博士と、お見舞いに来たメイ博士がいた。
「驚いたのはこっちもだ……まさかあの後、I・アイランドの全システムを君が調整して元に戻したのも、セントラルタワーの屋上でのヴィランとの戦闘で、被害を抑えために作った防衛システムも……君には驚かされてばかりで、私が持っていないものを持っている」
「何を言っているの。あなただって、私が思いつかないものを作ってきたじゃない」
「君には到底及ばないよ……彼女、キアナという子が使っていたバイクも、サポートアイテムも、君が提供したんだろ?」
「まあ…そうね」
「やっぱりな。あれほどまでに、この世のものとは思えない代物を作れるのは、君だけなんだから」
デヴィット博士は、メイ博士の研究と開発した発明品を、毎日すごいと思っていた。自分すら思いつくことのないものを、メイ博士は平然と作り、完璧に仕上げている。
だかそれは、メイ博士のかつていた世界が、それほどの技術が当たり前の世界だったのだ。
「それと、オールマイトの個性が消えかけてるって言ってたけど、何かわかったの?」
「……いや、わからない。ただ、彼の後を継ぐ者がいるのはわかった」
「あら、ならもう心配いらないってこと?」
「あぁ……きっと彼らなら、より良い未来を切り開けるはずさ……」
「ふふっ、そう…」
二人がそう話していると、扉が開いた。そこにはメリッサがいた。
「あ、メイ博士! いらしていたんですね!」
「こんにちはメリッサ。ちょうどいいし、私はここで」
「え、もういいんですか?」
「えぇ、話したいことも話し終わったし、親子二人でちゃんと話し合ってね?」
メイ博士は病室を後にした。そのまま端末で連絡先を確認し、一つにタップする。廊下を歩きながら端末を耳に付けた。
「あ、"ブローニャ"? また依頼と頼みたいの……えぇ、依頼金は前払いで振り込んでおくわ」
―
――
―――
I・アイランド事件の後日。私たちはオールマイトが企画してくれたバーベキューに参加していた。昨日の事件でI・エキスポが中止になったからね。
「ん~! おいしい~!!」
バーベキューなんて久々!!お肉がおいしい~!!
「まだまだあるから、たくさん食べなさい少年少女たち!」
てかNo.1に焼いてもらうって、ある意味レアすぎる状態じゃない?
「峰田くん! そんなにたくさん何本も一人で取ってしまっては、他の人が食べられなくなるだろう!」
声のほうをチラッと見れば、峰田が何本も串焼きを取っていた。それを飯田が注意している。
「それに一度に全部食べられないから、肉が冷めてしまうぞ! それでは君も残念ではないか!」
「まぁまぁ落ち着いて飯田くん!」
「両手いっぱいの肉祭りくらいやらせろよ! キアナだって俺以上に両手に持って食ってんだぞ!」
ちょっ!そこで私に振るか!?
「キアナくん! 君も君だ! 他の人のことを考えたまえ!」
「……ケチ」
飯田の注意なんて無視して串焼きを一口で平らげる。
「キアナさ、昨日別れた後何やってたの?」
「ん?」
耳郎が聞いてきたから、あの後のことを、メイ博士と話した私の個性と崩壊世界のことは伏せて話した。
「そういえばよ! あの時のキアナマジすごかったな!」
「ほんとほんと! バックが飛び出したと思ったらそこから武器が出てきてそれをキャッチ! そしてそれを使って戦うなんて、アニメとかでしか見たことないよ!」
切島がまた私の話題で話を始めて、葉隠が興奮しながら昨日の私の活躍を説明していた。
「楽しそうね」
「本当に楽しそうに話してるよ……え?」
聞き覚えのある声が真後ろから聞こえたから振り返ると、そこにはメイ博士がいた。
「メイ博士! いつの間に!?」
「デヴィット博士との話も終わったから、あなたのお友達と、オールマイトに一度会おうと思ってね」
そんな私たちに気づいたみんなは一斉に視線をこっちに向けて、驚いた。
「え!? めっちゃ美人!!?」
「うひょおぉぉぉぉぉ!!! ビック! ビックバン!!!」
「誰あの美人!」
案の定、上鳴と峰田、特に峰田はメイ博士の体に注目していた。後でぶん殴っておこ。
「む! もしかしてあなたがキアナくんのお知り合いさんですか!?」
「えぇ、初めまして、メイよ。みんなからはメイ博士って呼ばれてるわ」
「メ、メイ博士って! あの天才科学者の!?」
「デク君知っとるん?」
「知ってるの何も! このI・アイランドやタルタロスなど、あらゆる場所のセキュリティなどを担当していて、その若さで全国公認! そして、デヴィット・シールド博士と1、2を争う程の天才科学者で、ヒーローのコスチュームとサポートアイテム、さらに医学にも役立つ発明をし、このI・アイランドの警備システムと、防衛システムををほとんど一人で作り上げた人だよ!! メイ博士が発案し、発明した作品やサポートアイテムは、ほとんどが見たことなくて、どんな科学者、あのデヴィット博士でも思いつかない物をも作り上げている! ま、まさか会えるなんて……光栄すぎる!!!」
緑谷が早口でメイ博士のことを解説した。てかこっちでのメイ博士もいろいろすごすぎるね……。
「ふふっ、私の紹介はもう不要のようね」
「あっ! す、すいません!」
「気にしないで。あなた、普段から色々と考えているんでしょ?」
「は、はい……」
緑谷が顔を赤くてる。まあ恥ずかしいんだろうね。
「キアナ、これを」
「ん? アタッシュケース?」
メイ博士がアタッシュケースを二つ私に見せてきた。みんなも気になって集まりそれを除く。オールマイトも来てるのは驚いたけど……メイ博士がアタッシュケースを開けると、どちらにも双銃が入っていた。
「あなたが持ってきていたサポートアイテムと、それを元に新しく作った物よ。本来の性能を発揮できるように製造してあるわ」
「本当!?」
片方は双銃「空無の境 ・ 永劫」。もう一つは双銃「炎空の境 ・ 不滅の劫炎」だった。どちらも前世で見たまんまの姿、形をしている。
「えぇ!? これキアナちゃんのサポートアイテムなの!?」
「めっちゃかっけええ!! いいなあ! 俺もこういうの欲しいわ!」
「それと、昨日言った通り、昨日使ったものもあなたの物だから、そのまま持ってていいわ」
「…うん。ありがとう!」
「それメイ博士が作ったんですか!? 変わったデザインだ。動力源は何だろう? 二つとも二丁拳銃以外では全く異なるデザインだし、見た目からしてもおそらく機能も違う。キアナさんの個性に合わせて作られたのかな? キアナさんの個性は炎に創造と幅が広いから、サポートアイテムも変わるのだろうか……」
また緑谷がブツブツモードに入った。
「これらも含めて、完成してあるサポートアイテムは、あなたの家に送ってあるわ」
「いや速すぎでしょ…」
「ふふっ、じゃあ私も区切りが付いてるし、バーベキューに参加させてもらうわね」
「マジで!?」
「うひょー!! 超絶爆乳美人とバーベキューじゃーー!!!」
「爆豪! お前も食え!」
「…ケッ」
メイ博士も加わって、バーベキューは盛り上がった。
???
「……」
そこには死柄木弔がいた。死柄木弔は何も言わずその壁を、もう使われていないボロボロのビルを見つめている。すると五指が触れていないにも関わらず、ビルは崩壊をはじめ、塵となって崩れていった。
「死柄木弔…」
「……黒霧か」
「今……ビルに触れましたか?」
「あ? あぁ、触れたっけ? 忘れたわ……ただ……」
死柄木弔は自身の右手を見つめていた。
「俺の個性の中にある"何か"が……"崩壊"が成長してるってのはわかる……」
「? ……ッ!? (何なのだあれは……死柄木弔の周りにある"あれ"は!?)」
黒霧は、死柄木弔の周りに謎の白く大きいものが……この世界の技術では到底作れないようなものが、死柄木弔の周りに四つ浮いていることに気づいた。
「キアナ・カスラナ……お前は必ず、俺がこの手で殺してやる」
死柄木弔の赤い瞳から、薄っすらと模様が浮かび始めていた。
今回は少し短かったですね。まあ後日談って言っても、書く内容は書いたから…ね?
キアナのサポートアイテムも大幅にアップグレード!
そして、死柄木弔の身にも変化が……!?
(死柄木強化をタグに追加しときました。)