私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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死柄木の律者が何の律者なのかは、物語の中でどう公開しようか悩みながら書いております。

第一次があれば、第二次があってもおかしくないのは確かです。死柄木以外にヒロアカ世界での覚醒者はいるかは、まだ明確ではありませんが、起きてもおかしくないですね。







第38話 家庭訪問。

 

 

 

 

事件から一夜明け、テレビではオールマイトの事実上のヒーロー活動引退の事でもちきりとなっていた。この事は日本のみならず、ヒーローの本場であるアメリカでも騒然となっていた。数多くのヒーローや国民たちに大打撃を与えた事から、この事件は「神野の悪夢」と呼ばれた。だが同時に、新たな希望が生まれた。誰かが、終焉の律者のことを「平和の象徴」の紡ぐ新たな「象徴」。「神秘の象徴」と言った。その名はあっという間に全世界へ広がり、誰もがその名に頷いた。テレビではオールマイトの事実上のヒーロー活動引退の事でもちきりと言ったが、同時に、キアナの「神秘の象徴」としての話題も大きく広がっている。テレビが「神野の悪夢」と呼ばれたあの場所の戦闘の、オールマイトとオール・フォー・ワン。キアナと死柄木の最後の瞬間の戦いの映像が、テレビ画面に流れていた。

 

「新聞もまた、同じ話題で持ちきりか……」

 

「しょうがないわよ。オール・フォー・ワンとオールマイトの戦闘だけでも被害はすごいのに、キアナと死柄木の戦闘がそこに加わったら、まさに戦争よ」

 

今私の家では、パパとメイ博士が話している。メイ博士は、私の死柄木との戦いと、ハッカーバニーからの情報を得て家に来たのだ。

 

「家の娘が、まさかこんなにも成長しているのにも驚いたが、「神秘の象徴」……キアナはまだ学ぶことの多い高校生だぞ?」

 

「でも、あの子のあの姿と戦いを見たら、そう思うのも無理はないわ」

 

パパとメイ博士がそう話していると、家のインターンが鳴った。そういえば、前に全寮制導入検討のお知らせの手紙が来ていた。てことは今のインターンは…私は玄関前に行って扉を開ける。そこにはオールマイトと相澤先生がいた。オールマイトは、ガリガリの姿になっている。私は二人を上がらせて、リビングへ案内する。パパとメイ博士は隣同士で座っていた。てか待って。メイ博士も参加しようとしてない?なんで?とりあえず先生たちを座らせて、私はキッチンからお茶と菓子類を出して、四人の前に置いた。

 

「事前にお話がいっているとは思いますが、全寮制についての説明に伺わせていただきました」

 

そう言って相澤先生は話を始めた。

 

「まず謝罪させていただきます。我々の警戒が足りず、キアナさんを危険な目にあわせてしまいました。それどころか、拉致されてしまい、あまつさえヴィランとの戦闘を委ねてしまい、申し訳ございません」

 

相澤先生とオールマイトが頭を下げた。パパは慌てるかなって思ったけど、冷静に二人に頭を上げてくれと言った。

 

「確かに娘が拉致されたときは混乱したし、絶望もした。それでも娘は皆のために、必死に戦った。俺は、娘のその行いが、間違ったことではないと信じている」

 

パパ……。

 

「それに、雄英はセキュリティを強化してくれるんだろ?」

 

パパが相澤先生に説明すると、相澤先生はそれに答えた。

 

「はい。我々も知らず知らず芽生えていた慢心・怠慢を見直し、やれることを考えています」

 

「そうですか……」

 

「ジーク、もう結論は出ているのでしょう?」

 

メイ博士がパパにそう言うと、パパは、ん、あぁと言って、そのまま言葉を繋げた。

 

「先生方、よろしくお願いします」

 

「……よろしいのでしょうか?」

 

あっさりと了承するパパに、相澤先生が問いかけてくる。

 

「あぁ。キアナは個性を発現させたあの日から、本人はバレてないと思っていただろうけど、雰囲気が変わったんだ。"本当の戦い"を、"失う悲しみ"を、それら"全てを経験してきた"顔に、雰囲気になった。多分だが、キアナの個性に何かしら関連があるだろうけど、それでも俺の娘に変わりない。娘が夢を抱いて、叶えるためにまっすぐ進み続けるなら、それを応援して、背中を押すのが親の役目でもある。あなた方教師もまた、その夢を叶えさせる為に全力で協力して教育するのが本業だろ? それに、記者会見の時に先生がキアナのことを思ってくれてるのもわかったしな。だからこそ娘を、キアナをよろしくお願いします」

 

パパはそう言って、頭を下げた。

 

「……必ずや、キアナさんを立派なヒーローに育て上げます」

 

相澤先生たちもまた、頭を下げた。

 

「話が少し変わるようで悪いと思うけど、いいかしら?」

 

メイ博士がそこで話を始めた。

 

「私はI・アイランドの管理などを行っているのは知っているでしょ?」

 

「存じております」

 

「実は根津さんに頼まれて、私も雄英でサポート科専門の教師をすることになったわ」

 

「「えっ?」」

 

「えぇ!?」

 

メイ博士からとんでもない知らせを受けて、先生たちも予想外のことで驚き、私も驚いた。

 

「主な理由はキアナのサポートアイテムを今現象では、私しか作れないし治せないから。それもあるけど、雄英のセキュリティ強化の全面協力もあるから、サポート科専門の教師かねて、雄英に入ることになったのよ。あなた方二人にはこの機会に先に話しておこうと思ったから、今話したわ」

 

「…そうですか。後ほど校長に確認してみます」

 

「えぇ」

 

そんなことがありながらも、話はまだ少し続いて、家庭訪問は終わった。

 

 

――

―――

 

 

私は先生たちが乗って来た車まで同行し、見送ることにしたのだ。

 

「キアナお前、今はあまりでは出ないほうがいいんじゃないのか?」

 

「玄関だけで見送るのは失礼かなって……そういう相澤先生たちも、私の事、名前で呼ぶようになったよね」

 

「……何となくだ」

 

相澤先生は先に車の中に入って、オールマイトがその次に入ろうとしていた。そこで私はオールマイトを止めた。

 

「なんだいキアナ少女」

 

私はオールマイト以外に聞こえないよう、オールマイトの耳に近づき、ボソッと言った。

 

「"ワン・フォー・オール"」

 

「ッ!? キアナ少女――」

 

「学校が始まって、時間が出来れば、この続きを話そ?」

 

それだけを言って、もう何も言わない。オールマイトも、私が秘密にしてくれていることに気づいて、少し安心した顔になった。オールマイトはわかったよと言って、車に入っていっき、走り去っていった。風がふいて、ポニーテールに結んでいた髪がなびく。私は空を見上げて、少しだけあることを考えてから、家へと戻っていった。

 

 

 

 





メイ博士、雄英に参戦! それと今回短めでごめんなさい!

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