私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ 作:伽華 竜魅
私は、戦闘訓練を書いている途中で気づき、そっちに夢中になってしまいました。
終焉キアナやっぱカッコいいし、可愛くない?早く実装してほしいです。
雄英に入学して二日目。
午前は至って普通の授業。もう本当に普通の授業だった。初回でもあるため私も普通に受けてたけど、何度か寝かけたのは内緒。てか前の席にいる八百万って子、めっちゃ頭いいみたい。先生の授業をすべて完璧に答えて正解している。私はさっぱりわからない。ただえさえ偏差値が79もある高校だ。中学のテストで0点を平然と取る私は苦しいよ。
でもお昼は楽しい。雄英の食堂はランチラッシュのメシ処。安価で一流の色んなメニューがあるのだ。私は空いている席を探していると緑谷たちの席が空いていたのでそこに座った。
「ここいい?」
「へ!? あ、カスラナさん!」
「もちろんだとも!」
「ありがとう!」
ちなみに私のお昼は焼肉定食だ。
「カスラナさんのお昼は焼肉定食なんやね!」
「うん、そうだよ。あとキアナでいいよ?」
「ほんと!? じゃあ~…キアナちゃん!」
「改めてよろしくな! キアナくん!」
飯田は真面目なのか"くん"呼びになってる。多分辞めてと言ってもなお言うんだろうな…。
「緑谷もね?」
「は、はい! キ、キキキキキ、キア、ナさん!!」
ま~た顔赤くなってる。そんなことを考えていたらなぜか食堂をまわっているランチラッシュがこっちに来た。ランチラッシュに会えたことに感動したのか緑谷がなんかすごい早口でブツブツ言っている。てかよく噛まずに言えるね…。
「白米に落ち着くよね、最終的に!」
「落ち着く」
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――
―――
そして午後。ヒーロー基礎学の時間だ。全員自分の席に座っていると、廊下から声が聞こえた。
「わーたーしーがー!!」
教室のドアが力強く開いた。
「普通にドアから来た!!!」
入ってきたのはオールマイト。不動のNo.1ヒーローであるオールマイトの登場にクラスメイトの歓声があがる。ていうかなんで画風があんなにも違うの…。
「早速だが今日はコレ!! 戦闘訓練!!!」
オールマイトがBATTLEと書かれたプレートを掲げながら宣言する。初回から戦闘訓練か~。前世での聖フレイヤ学園でも戦闘訓練あったな~。
「そして、それに伴って……こちら!!!」
オールマイトが何やらリモコンを操作した。すると、教室の左側前方の壁が順番にせり出してくる。学校なのに凝りすぎでしょ…。
「入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた……コスチューム!!!」
「「「おおおおおおお!!!」」」
「着替えたら、順次グラウンドβに集まるんだ!」
「「「はーい!!」」」
全員、自分のコスチュームが入ったアタッシュケースを取って、更衣室に向かった。だけど緑谷だけバックも持って行ってた。
「緑谷、なんでバックも?」
「え!? あ、いや・・・個性届をなしで登録しちゃってて、でもいろいろあってコスチュームは自分で持ってきたんだ。だからこの中に…」
「そうなんだ。あ、やっば! 私たち以外行っちゃってるじゃん!」
「えぇ!? 急がないと!!」
場所は変わって女子更衣室。
遅れたと思ったけど、みんな、早速ケースを開けて説明書を読み、コスチュームを手に取って着替えていたところだった。それと各々のコスチュームについて意見が飛び交っていた。私は入試試験の時と変わらないからパパッと着替えてる。
「な、なんかパツパツスーツになってる…」
「八百万それ! 恥ずかしくないの!? さすがにそれ返品可のレベルだよ!」
「いえ、注文通りですわ。むしろ注文より隠されているくらい…」
要望とは少し違う者も何人かいた。
「キアナちゃんのコスチュームもパツパツスーツなん?」
「ん? そうだよ!」
私はパーカージャケットのチャックを開けて、中を見せた。
「ほんまや! しかも胸元露出しとるし…」
「私がデザインしてパパに作ってもらったんだー!」
「親に作ってもらうってすごいね…ウチは恥ずかしくて無理だわ。」
私の場合パパがサポート会社の社員だから頼めるんだけどね!そして全員がコスチュームに着替えた終え、戦闘訓練が行われるグラウンドβへと向かった。
「格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女。自覚するのだ! 今日から自分は…ヒーローなんだと!!」
グラウンドに入るとオールマイトが出迎えてくれた。男子のコスチュームカッコいいデザインなどの人もいてすごい。
「さあ、始めようか!! 有精卵共!!!」
ゆ、有精卵…?
「先生! ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか!?」
白いヘルメットにフル装備の人、これからして多分飯田だろう。ていうかあのビシッって動きがもう飯田だね。
「いいや、もう2歩先に踏み込む。屋内での対人戦闘訓練さ! ヴィラン退治は主に屋外で見られるが……統計的には屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ」
「君らにはこれから"ヴィラン組"と"ヒーロー組"に分かれて2対2の屋内線を行なってもらうぞ!」
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知るための実践さ!」
ぶっつけ本番って感じだね。
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ぶっ飛ばしてもいいんスか?」
「また相澤先生みたいな除籍とかあるんですか?」
「分かれるとは、どのような分かれ方をすればいいのですか?」
皆一斉に質問をしていく。さすがのオールマイトもそれを一気に答えるのはムズイよ。緑谷もアタフタしてるもん。
「んんん~! 聖徳太子ィ!!」
するとオールマイトは何やらカンペを取り出してそれを読み上げた。No.1の姿としてめっちゃレアな姿じゃないのあれ?
ルールの内容は、
2人1組のチームを作ってヴィラン役とヒーロー役に別れる。ヴィラン側の勝利条件は屋内に隠し持った核兵器を制限時間まで守りきるかヒーローを捕まえること、そしてヒーロー側の勝利条件は核兵器を回収するかヴィランを捕まえる。という内容だ。
「コンビおよび対戦相手はクジだ!」
「適当なのですか!?」
飯田のその質問に対して、緑谷がプロは他事務所と急造チームアップすることがあるから、その練習も兼ねているのではと飯田に言い、飯田はバカ真面目に失礼しましたと謝る。いちいち質問するロボットみたいだね飯田は…そして全員がクジを引き始め、私も引いた。出た番号はI、ペアは葉隠だった。
「よろしくね!」
「うんよろしく!」
「それじゃ~最初に戦う対戦相手は…こいつらだ!!」
オールマイトがそう言って引いたクジはヒーローがA。ヴィランがDだった。つまり最初に戦うのはヒーローチームが緑谷と麗日。ヴィランが爆豪と飯田だ。緑谷と爆豪は、ヘドロ事件の時にもあったけど、あの二人、なんか因縁でもあるのかな…?出番ではない私たちはビルの地下にあるモニタールームでこの訓練を見るために向かう。モニタールームに着けば、たくさんの映像が映し出されている、一つの建物に20以上は設置されているようだ。ほんとにお金賭けてるな…。
「さぁ君たちも考えてみるんだぞ!」
そして5分後、一戦目が始まった。
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――
―――
すごい派手で危険な戦闘訓練だった。オールマイトは確かに怪我を恐れず思いっきりやるようにと言っていたが、爆豪は緑谷を半端殺す勢いで攻撃していた。爆豪は建物の一部を爆破で吹き飛ばし一気に緑谷を追い詰めた。だけど、緑谷と麗日は作戦を練っていたのか、緑谷が個性で建物の頭上を破壊。麗日は柱を無重力にし、建物の破片を飯田に向かって打ちだして気を逸らし、その間に核を回収した。結果はヒーロー、緑谷・麗日チームの勝ちになった。
緑谷はそのまま保健室へ、残りの三人はモニタールームに戻って来て講評が始まった。どうやら一回一回するらしい。ベストは飯田、設定に順応しており、麗日の個性対策と核の争奪を想定していたとかみたい。爆豪は私怨丸出し?っていう判断をして屋内での大規模攻撃、緑谷も同様らしい。麗日は中盤の気の緩み。そして最後の攻撃が乱暴すぎたことだとか…今思ったけど…これオールマイトが言うことなくなったんじゃ…あ、もうオールマイト震えちゃってるじゃん…。
講評が終わり、二戦目が始まった。ヒーローは轟と障子。ヴィランは私と葉隠だ。建物は別のに移動して訓練を再開。核はビルの四階においてあり、私たちは核がある部屋で作戦会議していた。
「葉隠の個性は…見たまんま、透明人間だよね?」
「うん! そう! 今日は私本気出しちゃうよ! 手袋もブーツも脱ぐ! だから奇襲なら私に任せて!」
そう言って、手袋とブーツを脱いでる。個性としてはその方がいいけど、女性として気にしないの?
「キアナちゃんの個性って何? 体力テストの時は、炎だしたり浮いてたりしてたけど」
「あ、アハハ…ちょっと説明が難しい…」
前世の力がそのまま個性として宿ってるけど、周りから見れば"複数の個性持ち"って感じだよね…まって、ほんとにどう説明すればいいの!?私の個性!!私は改めて自身の個性が、説明しにくいものだと理解した。
「ええっと~、今は訓練で時間ないし軽く説明するね? まず個性の名前は「薪炎」。体力テストの時もそうだけど炎が使える。けど炎以外にも、浮遊や創造とかできるの」
「なにそれ!? え、個性本当に一つ?」
「その反応になるよね…でも一つだよ。一つの力から派生して出てくるって感じかな?」
もう一つの「終焉」はどうしよう…今説明しても使うかどうかもわからない。いや、まだこれは言わないでおこう。それに"崩壊"でもあるから…。
「メッチャ強個性じゃん! これはもうウチら勝ったも同然なんじゃない!?」
「でも核がある以上、ここでは炎は使えない。オールマイトは本物として扱えって言ってたし」
「あ、確かに!」
「それに体力テストの時、轟は氷使ってたでしょ? なら私が対応したほうがいいと思うの。でも葉隠の透明も生かしたいから」
「それなら私は三階に隠れて、確保テープで確保するチャンスを窺うね!」
「うん。何かあったら連絡して」
「うん! 絶対勝とうね!」
「…ッ! うん!!」
『それでは第二戦、スタート!』
小型の無線越しにオールマイトから合図が来た。始まったんだ。葉隠は三階に移動し、私も四階に続く道でいつでも個性が使えるよう待機してる。開始数秒後、突如として建物全体が凍り付いてしまった。氷…一気に凍らせて、確保するってことかな…私がいなければ即勝利だったかもね。
「氷何て、私の炎で溶かす!」
足に薪炎を集中する。凍った建物が一気に熱で溶けていった。
「このくらいなら…核は大丈夫そうだね」
核が溶けたりでもしたらやばいからね……足音がだんだん聞こえてきた。轟が二階から上がって四階に続く道に来た。
「やっぱアレくらいじゃ、炎系の個性持ち相手には通じねぇか…」
ゆっくり来るなんて…なめられてるのかな?それとも警戒?
「葉隠、轟が来た。障子のほうはいないから注意して!」
『了解!』
良かった。ちゃんと聞こえてるし、大丈夫そうだ。轟が右手を出してきたから、私も身構える。
「…いくぞ」
「望むところ!!」
轟は足元から氷がこっちに伸びるように迫ってきた。私は手を引いてから突き出す。その勢いで炎が放出される。氷を一瞬で溶かして蒸発させた。轟はさっきよりも強い氷結を放ってくる。私は熱の温度を上げて一気に溶かした。
「ッチ!」
「舌打ちってひどい……」
「ッ!?」
「なっ!!」
私は一気に轟と距離を詰めて、腹に蹴りを入れた。轟はそれを食らってしまい、奥の壁まで飛ばされた。
「っぐ…(なんだ今の速度…瞬きしたときには目の間にいた…)…なら!」
また氷結を放ってくる。私も炎で応戦するが、氷とは別の攻撃が私の左わき腹に当たった。
「痛った!!!?」
うっそでしょ、氷を放つと同時に瓦礫を投げてくるなんて…。
「(入った! このまま一気に凍らせる!)」
私が瓦礫の痛みで油断している隙に氷が迫ってきた。私は足先から腰まで凍らされた。
「っ! やっば…」
「腰まで完全に凍らせた。炎で溶かすと細胞が壊死するかもしれねえし、無理に動かすと体ごと割れて死ぬぞ。終ったらリカバリーガールの所に--」
「……なめないでよね」
「あ?」
体に熱を集中させて、凍らされた体の氷を溶かした。大丈夫、体に問題はない!
「左の炎は使ってこないの?」
「…黙れ、お前には関係ない」
「そっか、悪いけど終わらせちゃうね?」
「? どういう…ッ!?」
私は虚数空間から亜空の矛を出し、矛を布状に変えて捕らえる。
「いったいどこから……」
「ほい、じゃあこのまま確保テープで縛っちゃうね?」
確保テープで轟を確保してから、亜空の矛を消した。さてと…。
「葉隠、そっちはどう--」
『キアナちゃんどうしよう! 障子にみつかちゃった! 核のほうに向かっちゃってるよ~!』
「……へ?」
葉隠に連絡をしてみたら、焦っていた。障子がもう核のほうに向かってるって…。
「虚数空間!」
私は虚数空間で核のある部屋に向かった。
―
――
―――
「あった、これが核だな。轟、核を見つけ--」
「ネコチャーム!!」
「ッ!?」
核の部屋に戻ってみれば、やはり障子がいた。私は虚数空間から直接障子にネコチャームで攻撃した。
「くっ! どこから?」
「ギリギリセーフ!」
多分葉隠も捕まってると考えたほうがいいかも、轟も確保してるから一対一だ。
「お互い一対一だね」
「ッ! てことは轟は捕まったのか…!?」
「大正解! それと、動かないほうがいいよ? もう既にあんたの背後で、レーザーを発射する準備はできてるから」
「なんだと!?」
障子が後ろを振り向けば、そこには創造で創ったレーザー砲…であってるかわからないけど、ブローニャがよく創造していた「真理の境」が既にチャージして発射できるようになってた。
「一切物音はしなかった…」
「時間も残りわずかだと思うし、まだ続ける? ヒーロー?」
亜空の矛も出してさらに動けなくする。
「…これ以上は何もできないな…降参だ」
『ヴィランチーム、WIN!』
私たちの勝利で終わった。な、なんとか勝てた……私は終わったせいか、ふぅっと息を吐いてしまった。
「今戦のMVPはカスラナ少女だ! ただし今回も勝敗は関係なく、あくまで全体としての貢献度によるものだぞ!」
「やっぱ入試一位かー!」
「轟の個性もすごかったけど、カスラナ…キアナの個性もすごかったね!」
「轟を捕らえて消えたと思ったら、急に障子の目の前に現れるもんな!」
みんなの目線が一気に私に集まる。
「さーて、なぜか分かる人!!?」
オールマイトが皆に問いかける。それに対してやはりと言うべきか、すぐに八百万がまっすぐ手を上げた。
「キアナさん、一つお聞きしたいのですけれど、轟さんとの戦闘が終わった際、葉隠さんが捕まったのでそのカバーをしようと、核部屋に向かう際に、轟さんの目の前から急に姿を消し、そして障子さんの目の前で現れましたよね。そして猫のような手で奇襲をかけ、さらに障子さんの背後で、何もないところから突然物体が創られるところも、あれもキアナさんの個性なんでしょうか?」
どっちかというと質問だねそれ。みんな不思議な目で見てる。そりゃそうか…。
「八百万少女、よく見ていたな! 私は音声も聞いていたわけだが、障子少年に接触する際も、自身が透明なる。さらに突然物体が現れるなど変わった個性だ。あれはいったい何だい?」
あ~来ちゃったよ、一番の難関。私の個性の細かな説明…。
「な、なんて説明したらいいか…いやまずどこから説明すればよいのか…ゴホン! 確かにあれらは全部私の個性だよ。だけどちょっと特別な感じの個性で、一つの個性からは派生してるって言えばいいかな? 八百万が言った通り、創造とかもできたりもします。それと相手の意識を乗っ取って操作したりもできる。」
「なんじゃそのチート個性!?」
「轟ちゃんから障子ちゃんのところまで消えたのはどういう仕組みなのかしら?」
「えっと~……あれは私しか認識できない空間を作ることができて、それはゲートでもあるから、核のある部屋を予め覚えておいたから、ゲートを使って移動したの。私からだと、虚数空間…ゲートの名前ね? その虚数空間を私は認識できるんだけど、みんなから見れば突然姿が出たり消えたりしてるって感じ。轟の捕らえた布状のやつも、虚数空間から出してたの。 一応もう一回言うけど、これらは全部「薪炎」って個性からできてるから、一つの個性なの」
「いやそれで一つってほうが疑うわな?」
「しかもそれらを使いこなすってすげえよ!!」
そう、これが私の個性の一つ。「薪炎」だ。「終焉」はまだ使ってないから話さなくていいかな…?
「キアナちゃんがいなかったら負けてたから、ほんとにすごいよ!」
「だから、気づかれずに俺の目の前に現れたのか。」
みんなが思い思いの考察とかを言っている中、私は轟のほうに目を向けると、轟は一切私を見ようとしない。左の炎のこと、言わないほうがよかったかな……爆豪も一戦以降、ずっと俯いてるし…。
「このまま話すと長くなるから、次行きましょ!? オールマイト!」
「うむ! では改めて第二戦を振り返っていこう!」
その後、第二戦の講評は滞りなく終わり、残りの訓練も問題なく進んで、初戦闘訓練が終わった。
キアナの個性についての説明が難しすぎる・・・。自分なりに考え、感想にて説明してくださった情報も参考にしつつ、頑張りました。
虚数空間は一応キアナ以外からは認識できず、突然キアナが消えたり現れたりするようにしたって感じですかね。