私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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第51話 第二律者の名前と乱入者。

 

 

 

 

「ごめんなさい……私のせいで……」

 

「全然いいよ。それに、いまこうやって治してくれてんだから、私はうれしいよ?」

 

「……グスっ」

 

「あぁ、また泣いちゃってるよ?」

 

原型を失い、跡地と化した公園の真ん中で、私はは第二律者である子の力により治癒を受けていた。

それもあるけど、私も「終焉」を通して「死」を使用し、身体の自己再生も行っている。

周りの森などはすでに異常現象の影響がなくなり、本来の姿に戻っていた。

 

「……ん、ありがとう。完璧に治ったよ」

 

「よ、よかった……です」

 

今はもう、私もこの子も律者形態から元の姿に戻ってる。

さてと、メイ博士たちと合流しないと……。

 

「キアナ!」

 

「……タイミング良すぎでしょ」

 

遠くのほうを見れば、メイ博士とハッカーバニーがこっちに向かってきていた。

第二律者の子は、怯えながら私の背に隠れた。

 

「よかった……無事で…って、その子は……」

 

「第二律者の子。でも大丈夫だよ、敵対はしてないから」

 

「そのようですね。二人の数値が安定しています」

 

「(まさか……本当に対話で解決するなんて……)」

 

私が立ち上がると第二律者の子は私の足にしがみついて、そこからのぞくように二人を見ている。

 

「……警戒でしょうね」

 

「そのようね。ごめんなさい、私たちはキアナのお友達よ」

 

「……お姉さんの?」

 

「えぇ、あなたの保護をしに来たの。名前は?」

 

「……エ、エリカ。「エリカ・ヴィーナス」です」

 

「エリカ・ヴィーナス」それが第二律者の覚醒者の名前……外国人だったんだ。

そんなエリカちゃんは私から離れようとしなかった。私に触れてるから私はわかるけど、震えている。

 

「とりあえずまずはここから離れましょう。森も元に戻って、外からでもある程度は見えるようになってます」

 

「そうね」

 

「うん……ついてきてくれる?」

 

「……はい」

 

私はエリカちゃんを抱き上げて、メイ博士たちは入口の方向へ向かいだした。

私もそれに続いて向かおうとした。

 

「「っ!?」」

 

だけどその瞬間、"感じた"。エリカちゃんの顔を見れば、エリカちゃんも感じ取った顔をしていた。

 

「メイ博士!! "別の律者が来てる"!!」

 

「っ!?」

 

その瞬間、私とエリカちゃん、メイ博士とハッカーバニーの間に何かが撃ち込まれるように降り注いだ。

爆発が起こり、煙幕で周りが見えなくなる。

 

「エリカちゃん、大丈――!!?」

 

 

いる。敵だ。倒せ。"崩壊"だ。

 

 

ささやき声が……!?

 

「お姉さん!」

 

「ッ!?」

 

エリカちゃんを抱いたまま、私は避ける。

さっきまでいたとこに赤い光が撃ち込まれて、そこは大穴ができていた。

 

 

 

「へぇ、今のを避けるかぁ」

 

 

 

「っ!」

 

上を見上げれば、そこには一人の影が飛んでいた。

太陽と重なって、逆行のせいでよく顔とかが見えない。けど、あいつが(崩壊)だってのはわかる。

 

「このっ!!」

 

ハッカーバニーがP90やドローンで攻撃する。

だけど、崩壊()は軽々と避けていき、まさかのレーザーを放ってきた。

 

「くっ!」

 

「邪魔をするってことは、あんたも敵だよね!?」

 

重装ウサギ!!!

 

重装ウサギを創造して、ハッカーバニーの元へと向かわせる。

 

「ハッカーバニー! 権利を与えた!! 重装ウサギを使って!」

 

「っ! 感謝します!!」

 

重装ウサギはライドモードに変わり、ハッカーバニーを乗せて走り出した。

 

「へぇ、私と似た力を使えるんだ。面白いねぇ……崩壊()!!」

 

崩壊()……律者はハッカーバニーを追いかけて攻撃を始める。

ハッカーバニーが自ら囮になってくれているんだ。

 

「メイ博士! エリカちゃんをお願い!!」

 

「お姉さん…!?」

 

「大丈夫。負けないし、一人にさせないから」

 

虚数空間でメイ博士の手元にエリカちゃんを移動させる。

私は「空の律者」に姿を変えて、ハッカーバニーともう一人の律者を追った。

 

 

 

 

 

「オラオラオラ!!! 」

 

「くっ!! (キアナの重装ウサギを使ってるのに、ここまで!!!)」

 

ハッカーバニーはライドした重装ウサギを使って走り回りながら、反撃もしているが、当たらに襲来してきた律者はそれを避けて、その倍の攻撃をしている。

 

「(そもそもなんですかあの重装備は!?)」

 

ハッカーバニーは後方を確認して、律者の姿を確認した。

新たにに襲来した律者の姿は、SF系に出てくるメカ系の重装をしていた。

全身ぴっちりスーツを着込んでおり、ポニーテールの髪型をし、顔にはヘッドホンが付けられている。

そのヘッドホンは、丸いスピーカーの部分は外側が画面になっており「deus ex machina」という赤文字が表示されていた。

頭に着けるための輪っかには、細長い三角形の触覚のようなものが、少し左右に寄りながら伸びている。

背中は巨大なジェットパックにウィングが装備されており、足も足先がタイヤで出来ていながら、膝上まで重装備されている。

両手はビームライフルを打つためのライフルが装備されているが、なぜか少しボロボロになっていた。

 

まさに、メカ系女子と言わんばかりの姿だった。

そんな彼女の瞳は灰色に輝いており、その奥にある模様は、赤色の、上下左右が開いている六角形にさらにその中に丸型の上下左右が開いている模様があった。

そして丸型の上下左右の間には外側の先がとがっており、内側は、ちょうど四つ合わせてうまく丸くなるようになっている。

これだけでハッカーバニーは悟った。"既に律者形態まで覚醒している"と。

 

崩壊()の味方をするなら、あんたも私の敵だ! 塵になっちまえ!!!!」

 

律者は両手のライフルを構えて、崩壊エネルギーを溜めていく。

律者の瞳、その左目は、律者模様とは別の模様が瞬時に浮き上がり、スコープのように照準に合わせようと動いている。

そして、ハッカーバニーをロックオンして、ピピッ!と音を立てた。

 

 

惑星を砕く者(プラネット・ブレーカー)!!!!

 

 

両手のレーザーライフルから赤白の巨大なエネルギー砲、惑星を砕く者(プラネット・ブレーカー)が放たれる。

その大きさは大きく、ハッカーバニーは簡単に飲み込まれるほどだった。

 

「まず――」

 

だが、黄色の光がハッカーバニーと惑星を砕く者(プラネット・ブレーカー)の間に割り込んだ。

 

「キアナ!!」

 

 

虚数空間キューブシールド!!!

 

 

空の律者になったキアナだった。キアナはキューブシールドを虚数空間をすべてキューブシールドに集中させる。

キューブシールドは二人を囲みながら展開され、惑星を砕く者(プラネット・ブレーカー)はシールドごと二人を飲み込むように貫通していった。

 

 

 

 

 

なんて火力……!!神野での死柄木とほぼ同等……!

それよりも、現れたその時からあの律者は既に律者形態だった!つまりもう覚醒も果たして、力をより発揮出来るってことだ!

けど、これ以上の戦闘は周りの人たちも群がってきちゃう!

 

「まだまだぁ!!!」

 

っ!?火力がさらに上がった!?砕かれることはないけど、実力は本物だ……!!

 

「無理やり弾いて、反撃を――」

 

「……っ?」

 

そう思った瞬間、攻撃が止まった。

 

「そろそろ限界か……はぁ、やめだ! やめやめ!」

 

限界…?なんの?なにか負担でもあるのか?

よく見たら、私から見て右側のライフルから電が走ってる。

 

「今回の勝負はなかったことにしよ。それがお互いのためにもなるだろ? だけど、次合ったら必ず倒す! いいな!? "崩壊"()!!」

 

「え、ちょ……」

 

「んじゃぁな!」

 

律者は、そのまま光の速さでその場を飛んで去っていった。

嵐のように現れて、差っていった……。

 

「な、なんだったの……?」

 

身体は疲れてないけど、精神的に疲れたせいか、腰が抜けちゃった。

 

「キアナ、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫、ちょっと疲れがね……」

 

「それにしても、まさか新たな律者がいきなり現れるなんて……すぐに研究所に向かい、調べないとですね」

 

「うん……重装ウサギ、悪いけど運んでくれない?」

 

私の指示で、重装ウサギは私を持ち上げてフワフワしながらメイ博士たちの元へ移動した。

 

「二人とも、大丈夫?」

 

「えぇ、多少負傷はしましたが、病院に行くほどでもありません」

 

「私は疲れが一気に来た感じかな……精神的にね」

 

「そう、なら急いでここから離れましょう。周りのヒーローらが来られたりしたら面倒だわ。ブローニャ、監視カメラは大丈夫よね?」

 

「もちろんです! ちゃんと偽映像を今も流しておりますので、ここから離れたら解除しますけどね」

 

「わかったわ。行きましょう」

 

そうして、私たち四人はその場を後にした。ちなみにエリカちゃんは重装ウサギに抱えられてる私に抱えられるように乗っている。というか乗りに来た。

多分だけど、まだ私がそばにいないと不安なんだと思う。

 

 

――

―――

 

 

「なるほど、いきなり個性が成長して暴走。そのまま体もその膨大な力に適合し、進化した。と……」

 

「……はい」

 

メイ博士の車に乗って、私たちは神奈川から離れるように動いている。

運転はメイ博士、助手席はハッカーバニー、私とエリカちゃんは後部座席だ。

 

「そしてキアナと接触したことで、律者形態へと覚醒を果たした。さらに、冥府のマリアはエリカのメインウェポンとして塗り替えられた……」

 

ハッカーバニーは、森の中で起きていたことをコンピューター内部にメモとして残している。

 

「それにしても死柄木といい、崩壊武器を自分の武器として権限とかすべて上書きするなんてね、もうそれらは、この世界の律者の固有能力と捉えておきましょう」

 

「そうですね、死柄木は「劫滅・無限」。エリカは「冥府のマリア」……面倒ですね」

 

「けど、さっき現れた律者は、なぜか武器を既に持っていた。覚醒も果たしていたわ」

 

うん、あの律者の武器は、両手のレーザーライフルとみていい。

必殺技もちゃっかり言ってたし。

 

「それにしても驚きました。まさかキアナに接触していないのに覚醒を果たしているなんて……」

 

「そうね……ハッカーバニーが言うには、既に瞳も変わっていたのでしょう? 姿もヒーローたちにはないものを身に着けて、体の一部のように扱えていたから……けど、死柄木やエリカちゃんは、キアナと接触したことで、律者形態への覚醒を果たしている。言い方はあれだけど、キアナは覚醒に必要な素材ともいえるわ。だけど彼女とキアナは初対面。なのに律者形態になっていて、それを完璧に扱えていた。死柄木も覚醒当初はある程度扱えてたけど、まだ力に振り回されている感じがあったわ」

 

「となると彼女は、何か別のきっかけがあって覚醒を果たしたんでしょう。どんな形でさえ、覚醒には何かしらきっかけが必要です。"個性"もまた、死の間際に迫るとき、走馬灯を見たときとか、"個性"が覚醒したという例があります」

 

確かに、アニメやゲームでもそう言うのがあるように、実際にピンチの時こそ強くなるって言うのはある。

私も前世でそういう経験があるから。

そしてメイ博士はやっぱりり詳しいんだねそういうの。

 

「とりあえず……ハッカーバニー、エリカちゃんの家を調べておいてくれる? 私はその間に雄英に保護できるか話をするわ」

 

「了解です」

 

もう二人は先のことも話している。

この感じはしばらくインターンはない感じかな……。

 

「……っ」

 

「すぅ……すぅ……」

 

寝ちゃったか……。

私は、寝てしまったエリカちゃんを優しく撫でた。

 

 

 

 





まさかのヒロアカ世界三人目の律者が登場!
彼女はヒーローたちの味方か敵か、まだわからない。

エリカちゃんのプロフィールは、他律者も合わせて別でまとめて資料を出す予定です。
いや、今すぐという意見が多ければ先に出します。なければまとめて出します。はい。


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