私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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第6話 USJ襲撃事件(上)。

 

 

 

 

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう一人の三人体制で見る事になった。」

 

マスコミ襲撃事件の翌日。今日は何事もなくお昼を終えて、午後のヒーロー基礎学の時間がやってきた。

 

「ハーイ! 何するんですか!?」

 

瀬呂が一番に質問をすると、相澤先生はどこから出したのか、謎のカードを取り出した。

 

「災害水難なんでもござれ、 人命救助(レスキュー)訓練だ」

 

てかさっき、"なった"って言ってたけど、特例なのかな?

 

「静かにしろ、まだ途中だ」

 

相澤先生でざわついていたクラスが一気に静かになった。相変わらずの威圧…、怖い!

 

「今回はコスチュームの使用を各自の判断に任せる。コスチュームが活動の妨げになることもあるからな。その辺りを考えるいい機会だ」

 

不利になるコスチュームってなんだろう……マントとかな?

 

「訓練場は少し離れたところにあるから、移動はバスで行く。以上、準備開始」

 

相澤先生はそう言って教室を出て行った。

 

 

――

―――

 

 

「デクくん体操服だ。コスチュームは?」

 

「戦闘訓練でボロボロになっちゃったから……サポート会社の修復待ちなんだ」

 

「てかアレもはやジャージでしょ?」

 

「ア、アハハ……」

 

全員コスチュームに着替えていたが、緑谷はサポート会社の修復待ちで、その他は着ている。けど何人かは中途半端に着替えていた。例えば、爆豪とか右腕だけ籠手を着けてるって感じ。するとホイッスルの音が聞こえた。

 

「1-A集合! バスの席順でスムーズにいくよう、番号順に二列で並ぼう!」

 

飯田が大きな声と身振り手振りで、クラス全員に指示を出した。てかいつからホイッスルを……

 

「飯田くん、フルスロットル……!」

 

「"エンジン"だけに?」

 

「それおもろい!」

 

そんなこんなで出席番号順で並び、いざバスに乗ってみると、まったく意味がなかった

 

「くそ…。こういうタイプだったか……!」

 

おそらく飯田は修学旅行とかであるバスの内装を予想してたけど、まさかの路線バスの内装だった。私は空いていた轟の隣に座って、虚数空間にしまっていた漫画を読んでる。

 

「派手で強えっつったら…やっぱ轟と爆豪とキアナだな!」

 

「ケッ」

 

「えへへ~!」

 

褒められた。普通に嬉しいからつい声に出ちゃった!

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」

 

「ンだとコラ出すわ!!」

 

「ホラ」

 

蛙吹、よく同等と言えるねそれ…

 

「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されてるあたりすげぇよ」

 

「てめぇのそのクソみてぇなボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!」

 

皆言うね~。緑谷はそんな場面を見てなんか頭抱えてるし…。

 

「すぐに死ねとか殺すとか言わなきゃいいじゃん」

 

私が少しフォローに入ったが、ダメだった。さらに怒り出した。コワ…

 

「もう着くぞ、いい加減にしとけ……」

 

「「「ハイ!!」」」

 

相澤先生の声掛けで、全員が一瞬で静かになった。あの爆豪さえもだ。

 

 

 

 

 

「皆さん、待ってましたよ!」

 

バスを降りて、訓練場の入口前に行くと、そこには相澤先生が言っていたもう一人のプロヒーローがいた。宇宙服を模したコスチュームの姿、スペースヒーロー13号だ。

 

「わー! 私好きなの! 13号!」

 

麗日、13号が好きなんだ。てか13号って性別どっちなんだろ?

 

「さっそく中に入りましょう」

 

そう言って、私たちは13号先生について行った。

 

「すっげー!! USJかよ!?」

 

それはすごい光景が広がっていた。まるでUSJやTDLかのような凄さだった。

 

「水難事故、土砂災害、火事、etc。……あらゆる事故や災害を想定して僕が作った演習場です! その名も……ウソの災害や事故ルーム(U S J)!!」

 

本当にUSJだった!!!

 

「えー、始める前にお小言を一つ二つ……三つ……四つ……」

 

増えていってる……

 

「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。」

 

「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」

 

13号先生の言葉に緑谷が冷静に解説して、麗日も首がもげそうなくらいに頷いている。そのまま飛んで行かない?大丈夫?

 

「しかし……簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそう言う個性がいるでしょう。」

 

13号先生の言葉で皆の表情が真剣になった。

 

「超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってるようには見えます。しかし一歩間違えば容易く人を殺せる"行き過ぎた個性"をここが持っていることを忘れないで下さい。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向け使う危うさを体験したでしょう。この授業では心機一転! 人を救ける為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう! 君たちの力は人を傷つけるためではなく、救けるためにあるのだと、心得て帰って下さいな!」

 

13号先生の素敵なお言葉に、あちこちから歓声が起こる。

 

「よし、そんじゃまずは……」

 

ッ!?まただ。昨日と同じ気配……それも昨日とは比にならない程に近い…!頭の中に言葉が――

 

 

"崩壊()がいる"

 

 

「一塊になって動くな! 13号!! 生徒を守れ!」

 

相澤先生の言葉で現実に意識が戻った。

 

「なんだぁ? また入試みたいなもう始まってんぞ! パターンか?」

 

「動くな! あれは……(ヴィラン)だ!」

 

ドクンッ、という音が私の中で鳴った気がした。言葉が次々と出てくる。

 

いる。敵だ。倒せ。危険だ。近い存在。"崩壊"だ。

 

 

 

 

 

「13号にイレイザーヘッドですか。……先日頂いたカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなんですが……。」

 

「どこだよ……。せっかくこんなに連れてきたってのにさ……。オールマイトがいないなんて……、子供を殺せばくるのか?…ッ!?」

 

 

"崩壊()がいる"

 

 

「死柄木弔。何故苛ついて…」

 

「まただ…、ここに来た途端苛つく。俺の中で何かが…あぁムカつく! 頭ん中に言葉が出てきやがる!!」

 

いる。殺せ。脅威だ。危険だ。近い存在。塵にしろ。"崩壊"だ。

 

「どこにいやがる…。"崩壊()"!!」

 

 

 

 

 

「…あの中の誰かが…"崩壊()"!!」

 

小さくそれを吹いた。誰にも聞こえていなかったみたい。

 

「ヴィラン!? バカだろ! ヒーローの学校に侵入してくるなんてアホすぎるぞ!?」

 

「先生、侵入者用のセンサーは!?」

 

「もちろんありますが……。」

 

八百万が13号先生に聞くも、13号先生は焦りを滲ませながら返答するだけ。

 

「現れたのはここだけか、学校全体か……何にせよセンサーが反応しねぇなら、向こうにそういうことができる個性持ちがいるってことだろ。校舎と離れた隔離空間、そこに俺たち少人数が入る時間割……バカだがアホじゃねぇ。これは、何らかの目的があっての、用意周到に画策された奇襲だ」

 

轟は冷静に分析を口にする。その通りだ。目的があっての襲撃、でないとこんなことはしないはずだ。

 

「13号避難開始! 学校に連絡試せ! センサー対策も頭にあるヴィランだ。電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴、お前も個性で連絡試せ」

 

上鳴は慌てながら個性を使って連絡を試すも、失敗の連続。妨害されているのは間違いないようだ。

 

「先生は!? 一人で戦うんですか!? あの数じゃいくら個性を消すと言っても……、それにイレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ! 正面戦闘は――」

 

「緑谷、一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号!任せたぞ」

 

相澤先生は広場へと駆け出した。敵の個性を消し、捕縛布で使い立ち回る

 

「すごい! 多対一こそ先生の得意分野だったんだ!!」

 

「分析している場合じゃない! 早く避難を!」

 

急いで出口に向かおうとしたその時、私には地面に黒い渦が見えた。あれはさっきヴィランが出てきたときにあったやつ・・・!!私は一気に跳躍して片足を上げた。

 

「キアナ!?」

 

「させませ――」

 

ネコチャーム!!

 

「ッ!?」

 

ネコチャームは当たったけど、手ごたえがない!黒いモヤモヤ…本体がないっていうの?

 

「危ない、危ない。まさか私が現れるより先に気づき、攻撃してくるとは…。あなたは先に送って差し上げあげましょう!」

 

私の周りを黒いモヤが囲んできた。

 

「しまっ!」

 

そのまま私はモヤに包まれてしまった。

 

 

 

 

 

「…! ここは!?」

 

落下途中で私は気づいた。周りが赤く燃え上がっている。火災ゾーンか!私は浮遊で落下を防いで、ゆっくり着地した。すると頭上にまたモヤが現れた。

 

「おわあぁぁぁぁ!!!」

 

「尾白!?」

 

尾白が降ってきた。私は虚数空間から亜空の矛を出して、布状にして尾白をキャッチした。

 

「大丈夫!?」

 

「あ、ありがとう…助かったよ」

 

「お、来たか。2人だな。可哀想になぁ、哀れな人生だぜ。クックック」

 

「あの女、めっちゃいい体してるじゃねえか……やっべ、よだれ出てきた。」

 

「男の方は単純な異形型だな、終わらせたら楽しませてもらうぜぐへへへへ!!」

 

気持ち悪い、火災ゾーンに待機していたヴィランの目線がほとんど私に向けられてる。

 

「俺ら以外は別の場所に飛ばされてるかもしれない。どうする?」

 

「下がってて! 私が一気に攻撃する。尾白は取りこぼしをお願い!」

 

「わかった!!」

 

薪炎を発動させる。虚数空間から亜空の矛を、創造で真理の境を出し、殺さない程度攻撃する。

 

ファイヤ!!

 

亜空の矛と真理の境のレーザーが一斉に放出される。すべてヴィランに命中していく。アイツら弱すぎでしょ、こんなの数の暴力と変わらないじゃん

 

「よそ見すんじゃねえ!!」

 

「させるか!!」

 

「ゴホッ!!」

 

私の真横に突っ込んできたヴィランを尾白が尻尾を駆使して倒してくれた。

 

「ナイス!」

 

「そっちこそ! 相変わらず強個性だね!」

 

「ありがと! さてと…こっからは捕縛するだけ!!」

 

亜空の矛を布にして周りのヴィランを一気に捕縛。そして一か所に集めた。

 

「な、なんだよコレ!!?」

 

「布みたいなのに、固い!!!」

 

「こいつらで火災ゾーンにいるヴィランは全員かな?」

 

「どうだろう…でも俺ら以外は他の所にいると思う。キアナの虚数空間でいけないのか?」

 

「まず、このUSJの場所を正確に覚えないといけないから…」

 

「そうか、ひとまずビルに乗って周囲を確認しよう」

 

「そうだね。」

 

私は尾白を抱えて、浮遊でビルの屋上に向かった。………まだ感じる。"崩壊()"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イレイザーヘッドからは感じない。それ以前に場所が変わった……、黒霧のワープで別の場所に飛ばされたか……。本当に苛々する!」

 

"崩壊()"、さっさと出て来やがれ。俺が……崩壊()してやる!!

 

 

 

 

ヒロアカの映画編書くか悩んでます

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