私は「キアナ・カスラナ」ヒーローを目指すものだ   作:伽華 竜魅

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第7話 USJ襲撃事件(中)。

 

 

 

 

「あそこ! 望遠鏡がある!」

 

尾白が指したほうに目を向けると望遠鏡が本当にあった。

 

「着地するよ!」

 

「うん!」

 

私たちは望遠鏡があるビルに着地した。尾白は望遠鏡で周りを見渡すけど、私はずっと感じている"崩壊"のほうに目を向けた。良く見えないけど…いる。それも強い殺意も微かに感じる…。

 

「キアナ! 中央の広場に相澤先生がいる! やっぱりヴィランと交戦中……」

 

「どうしたの…?」

 

「なんだあのヴィラン…脳が飛び出てるぞ!?」

 

「ッ!? どういうこと!?」

 

脳が飛び出てるって、普通は生きているかも怪しい怪我ってことじゃん!!

 

「奥の、多分水難ゾーンだと思うけど、そこに緑谷と蛙吹、峰田がいる!!」

 

ということは、緑谷たちも切り抜けたってことか……。

 

「相澤先生が、追い詰められてる!!」

 

さっきから感じる"崩壊"、まだあそこにいる。なら……

 

「尾白、もしかしたらこの火災ゾーンにヴィランがまだいるかもしれない。そいつらを頼める?」

 

「え、キアナはどうする――」

 

「私は、広場に向かう。」

 

それだけを言って、私は尾白の返事も待たずに一気に広場に飛んで行った。

 

 

――

―――

 

 

広場に着いて、最初に目に映ったのは、相澤先生の状況がもっと悪くなってた姿だ。

"崩壊"よりも先に、脳が飛び出てるヴィラン、相澤先生を抑えているヴィランに攻撃を始めた。

 

ネコチャーム!!

 

右足を突き出すと同時に、ネコチャームが出て、脳味噌ヴィランに攻撃する。飛んでいく勢いを上乗せていたから、吹っ飛んで行った。

 

「先生!!」

 

 

……お前か

 

 

「ッ!?」

 

殺意ある声がした。私はゆっくりそっちに目を向けたら、手を何個も身に着けたヴィランがいた。

 

「…さっきから感じていたのが、目の前に来た。」

 

「その言い方……それとずっと感じてた気配…」

 

つまり……

 

「お前が……」

 

「あんたが……」

 

 

"崩壊()"!!!

 

 

 

目の前にいるアイツが、ずっと感じてた崩壊の正体。見た感じ、歳はそんな差はないように見えるけど……。

 

目の前だ。倒せ。近い存在。危険だ。奴は"崩壊()"

 

わかってる。アイツは私と同じで崩壊に近い何かを持ってる。てことは危険でこの先、放っておいたら絶対脅威になる存在ってことだ!!

 

 

 

あの女のガキが、ずっと感じていた崩壊の正体。海外出身か?

 

目の前だ。殺せ。近い存在。危険だ。奴は"崩壊()"

 

苛々する。ずっと同じことを頭の中で言ってきやがって……。だがあの女は危険なのは確かだ。とても危険で脅威になる存在だ。

 

 

 

先生を見れば、とんでもない重症だ。意識は微かにある。近くの水難には緑谷たちが確かに居る。私は相澤先生を抱えて、虚数空間で緑谷達のほうへ移動した。相澤先生からの目線だと、瞬間移動したように見えると思う。

 

「三人とも、相澤先生を連れてなるべく遠くへ離れて!」

 

「え、キアナ! お前いつの間に……」

 

「私はアイツを倒すから!」

 

そう言って、私は手のヴィランに向かって跳躍して向かった。ヴィランもまたこっちに向かって走ってきた。

 

亜空の矛!

 

亜空の矛を虚数空間から発射して、攻撃する。手のヴィランはそれを避けていった。

 

「っく! なら…」

 

「お前は絶対殺してやる!!」

 

マズい!間に合わない!!

 

虚数空間キューブシールド!!!

 

虚数空間をキューブにして自分を囲い、シールドにした。だけど、手のヴィランの五指がシールドに触れた途端、ひび割れが入り、塵となった。てかコイツ…虚数空間に触れた!!?

 

「なんで!!?」

 

「さっさと死ね!!」

 

ダメだ!手のヴィランの右の五指がもうすぐ目の前にある。私もカウンターで右足で蹴りを入れる。私の足とヴィランの五指が互いの体に触れあった瞬間――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体の奥で何かが、共鳴するような感じがして、私たちは、謎の光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「は……ぇ…ど、どうなってるんだ…? お、おい! 緑谷! キアナはどうなっちまったんだ!?」

 

緑谷達は重症の相澤先生と一緒に急いで入口に向かおうとした。だが緑谷達はキアナのことが心配でそっちに目を向けた。目に映ったのは、二人の攻撃が互いに当たる瞬間、二人が光に包まれた瞬間だった。その瞬間を目の当たりにした峰田は声の震えがよりひどくなっていた。

 

「(何が起きた? 今キアナさんはあのヴィランと戦っていた。けど二人の攻撃がぶつかり合った瞬間、急に光出して、見えなくなった!)」

 

緑谷は、思考を巡らせていると、光に突然黒い稲妻が走り出した。そして光が大きくなり、圧縮。弾けた。それと同時に、キアナと死柄木は互いに後方に吹き飛び、死柄木は噴水の前にある階段に激突、キアナもまた、他のヴィラン達を通り抜け、入口の階段に激突した。

 

 

 

 

 

何が起きたの……?今、アイツと私の攻撃が体にぶつかり合った瞬間、光に包まれて…そこまでは覚えてる。けど、気が付いたらこんなところまで吹き飛んでた。体中が痛い。動かそうとすると全身に痛みが余計に伝わってくる……。

 

「…っ」

 

さっき光の中で起きたことがわからないって言ったけど……一つだけ覚えてるのがあった。アイツは……この世界の"崩壊"だ。

 

「だから……絶対、ここで…倒さないと…!!」

 

試作型第四代戦乙女装甲に姿を変えて、私は再度、手のヴィランに向かった。ヴィランはまだ動いてない!このまま倒す!!

 

ネコチャーム!!

 

「……脳無」

 

ネコチャームで攻撃するが、吹き飛ばしていた脳味噌ヴィランが目の前にいた。一回目の攻撃で吹き飛んでいたはずなのに、今は何事もなかったように止めている!?

 

「というより……攻撃が効いてない!?」

 

「……対平和の象徴、改人脳無。ガキの攻撃何て効かないさ」

 

対平和の象徴!?てことはオールマイトを倒せるってこと!?

 

「あの光に包まれたとき、わかった。お前は、"存在しちゃいけない存在"だ。」

 

コイツ…!まさか、私の個性の正体を…!?

 

「脳無、女を殺れ!」

 

「キイィィィィィヤアァァァァァァァ!!!」

 

脳味噌ヴィラン、脳無と呼ばれたヴィランが奇声発せながら、私の左足を掴んでそのまま地面に叩きつけた。

 

「カハッ…」

 

左足が握りつぶされた。肉が潰れ骨が砕ける音と私の苦痛の叫びが響く。その後も折れた足を脳無は掴んだまま、何度も私を地面に叩きつぶしていった。

 

「っぐ………。光・翼・展・開!!

 

脳無が私を上に上げた瞬間に、光翼を展開して脳無に一点集中で攻撃した。

 

「ギャアァァァァァァ!!」

 

「っく!!」

 

なんとか脳無の手から逃れて、地面に倒れ込んだ。左足はもう折れて立てない。体もめちゃくちゃ痛い!けど……

 

「あの頃に比べれば…!!」

 

「脳無、トドメをさせ!!」

 

脳無が拳を構えて私に振りかざそうとした。早く、個性を……

 

「やめろおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

緑谷の叫び声が聞こえた。こっちに走って来て、右手を構えていた。

 

スマーーーーッシュ!!!

 

緑谷の攻撃が脳無に当たる。突風が発生し、周囲は土煙だらけになった。

 

「っく! (腕が折れなかった…こんな時に調整が上手くいった! けど今は……)。キアナさん!!」

 

「み、緑谷……。ダメ…アイツは…」

 

「キイィィィアァァァァァ!!!」

 

脳無はピンピンした状態でこっちに向かってきた。

 

「ハ…」

 

「っく!!」

 

私は、緑谷を掴み投げた。結果、私だけ脳無の攻撃を受けてしまった。

 

「キアナさん!!!」

 

視界が…右目の視界が…見えない。潰れたかはわからない。けど……、

 

「これ…で…! 隙は…でき……た…!!」

 

バレないように、既に創造で真理の境をなん十個も創ってある。このまま…食らっちゃえ!!

 

ファイヤ!!!

 

レーザーが脳無貫通していく。うまく調整して私には当たらないようにしている。それと同時に右手を脳無の胸に抜けて、虚数空間をブロックに変えて、一気に吹き飛ばした。亜空の矛を一本だし、それを杖替わりで持って立ち上がった。

 

「キアナさん! め、目が……

 

緑谷がこっちに来た。やっぱり私の右目はやられてるみたい。左足はわかってたけど、右目は治るかわからないからな……。

 

「大丈夫だよ……。まだ左目もあるし、両手も使える。まだ……戦えるんだ!」

 

私はヴィランを睨みながらそう言った。そうだ。

前世(あの頃)は常に死と隣り合わせの状況だったんだ。それに、ここで簡単にやられたら……"この美しい世界を守ることはできない"!!!浮遊で浮けば、足が折れてても動けるし戦える。杖にしていた亜空の矛を投げ飛ばすと同時に、浮遊で一気に脳無に向かった。けど脳無は私の後ろにもういた。さっきより、早すぎる……!!私と脳無はあちこち飛び回りながら交戦を続けた。

 

「死柄木弔」

 

「黒霧。13号はやったのか」

 

「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして……一名逃げられました」

 

「…………は?

 

戦いながらだけど、そういう会話が聞こえた。13号先生がやられたのと、生徒の一人が逃げたこと。多分私たちの中で早く動けるのは、飯田だ!飯田の個性は「エンジン」だから、速く動ける。だからこそ逃げれたんだ!きっとプロヒーローたちを呼んできてくれる。なら……それまで時間を稼ぐ!!

 

「はぁー……黒霧、おまえ、おまえが「ワープゲート」じゃなかったら粉々にしたよ! さすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。あーあ、今回はゲームオーバーだ……。脳無!! さっさとトドメをさせ!!! ガキ一人に苦戦するな!!」

 

手のヴィランの命令に従ったのか、脳無はさっきより速くなって、私はお腹に強烈な一撃を入れられた。

 

「ゴホッ…!!!」

 

ダメだ。吐血がすごい量で出てくる。今ので意識がさらに途切れそうになってる。……負けちゃう……。いや……負けちゃだめだ。"この美しい世界を守る"だけじゃない。"完璧じゃない世界を、完璧な世界に変える"ために!!

姫子先生、テレサ、ブローニャ、委員長(フカ)、芽衣先輩……みんな……、私に……力を!!!!

 

 

 

 

ヒロアカの映画編書くか悩んでます

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