最強騎士に憧れて体現しようとしてるTS転生主人公君︎︎ ♀はお嫌いですか 作:H-13
神フレイヤに詰められた3日後、丁度オラリオがお祭り騒ぎの真っ最中。今作の主人公であるシグリーヴァは…そう!ミア母さんのところに来ております!
神フレイヤからあの後
「知っているなら命令よ、私の邪魔だけはしないで。」
うーんまぁそこまで言うなら。というか極力ベル君のルートは知ってるままにしたいんだよね。だから妨害する気も無いし神フレイヤのことは応援してるよ。……結果は知ってるんだけどねぇ。
あっさり頷いた私に神フレイヤからの一言。
「そういえばこんな忙しい時なのに、豊穣の女主人は人手が足りないみたいなの。…手伝いに行ってあげて?」
………………………え、何。自分がモンスター・フィリア見に行ったりするから穴埋めにレベル7つかうと?ほんま?
「ええ、本気よ?そうね、夜前には戻ってくるからそれまでよろしくね?」
ッすーーーーー。ガチやん。何やるか未定だけど保険として絶対邪魔させないでって意思感じるって。ミア母さんになら迷惑かけないやろって思われとる…。
え、じゃあ魔導書の一日付き合うやつ消化って事で。
「それとこれはまた別よ?」
むきぃぃぃ!!(1敗)
はい、ちゃんと約束だけは守るシグリーヴァちゃんですよ。今はリューちゃんに教わりながら落ち着いた緑の服に腕を通しておりましてよ。
いや、うん。分かってたけどさ。スカート履きなれてないんだよ。ストッキング履いているとはいえすんごい心許ないんですが!
あ、エプロンね。ありがとう。これで、こうして!髪留めもしたら!完成!!!
リューちゃんどうかな?多分初めてのスカート姿公開だよ?
「よく似合ってると思います。」
うーん淡白!でもそれがいい!ちょっと慣れるまで動いてこようかな。
「シグリーヴァ!今日はキビキビ働いてもらうからね!」
いえっさーまいまざー!席番号だけは覚えました!常連だから大体のメニュー把握しております!スカートが慣れない以外無問題です!
「言われてみればずっとズボンだねあんた。小遣いやるからちゃんとオシャレぐらいしな!」
グサッと突き刺さる正論。シグリーヴァちゃんじゃなかったら聞き流しちゃうね。
お、オシャレしてない訳じゃないし。ズボンの方が動きやすいだけだし。
「それがオシャレしてないって言うんだよ!」
うへぇ。着物屋に何時間も居られない人種のシグリーヴァにはこの手の話は全部クリティカルである。
「たく。…そろそろ開店だからね!気を引き締めてかかりな!」
いえっさー!!
_____け、剣王!?!?___
__それ、豊穣の女主人の____
____シグリーヴァきゅんがウェイトレスだと!?___
__ガネーシャのお祭りよりこっちだろ!___
___ファンサ!ファンサプリーズシグリーヴァきゅん!___
___次の二つ名「神々のメイド」で決まりやろ!___
えぇ………(ドン引き)
ミア母さんにアーニャと一緒に客が入るまで客引きしてきなと言われ、店の外に立って10分。
─────行列が出来ました。
いや、半分位神じゃん。金無いからって眷属も一緒に並ばせるんじゃない。ファンサを求めるなそしてシグリーヴァきゅんと言うな言うならちゃんにしてくれ!!!
平然を装っていてもレベル7の聴力は彼等の欲に塗れた声が聞こえてきてしまって。こういった注目は集めた事がなく混乱。
耳まで真っ赤にして厨房まで引っ込んでしまったシグリーヴァであった。
この後めっちゃウェイトレスした。