最強騎士に憧れて体現しようとしてるTS転生主人公君︎︎ ♀はお嫌いですか   作:H-13

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お詫び
お待たせ致しました。3日前には本来投稿するはずの2000文字は書き終わっていました。
しかし、自分がこの作品で書きたい方向性と書いているものが完全に違っていた事を自覚しました。戦闘描写に筆が乗らなかったのはそういった理由もあります。

かなり長時間悩んだ結果吹っ切れました。原作読破必須レベルに話が飛んで進むと思います。強さを求める前提がありながらポップにちょっとギャグの様なテンションで進む作品にちゃうやん!となる方が居るだろうとは思います。ごめんね。

・基本戦闘自体飛ばす方向性。
・流れ的に必要+作者が書きたいと思う箇所は入れる。
・けして無双が書きたいわけじゃない。

上記で行きたいと思います。よろしくお願い致します。


第ン千回神会

「神会だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「フレイヤ様にイシュタル様も来てる…眼福…眼福…」

 

「よっしやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

三ヶ月に1度開催されるソレ。レベル2以上の団員を持つ事を条件に参加が許される催し。

 

バベルの30階で開かれる神会には多くの神々が足を運ぶのだ。

 

当たり前ながら神にとって下界の子供達は一様に愛すべきものであり…文字通り玩具なのだ。

 

その思考は「命名式」にガッツリ現れていると言ってもいいだろう。

 

しっかりとギルドからも認められている機関の癖に内容は不真面目な巫山戯た内容が8割と言っても良い。むしろあの神々が2割ちゃんと話し合っているのである。それは褒められるのではないか←

 

「そろそろ揃ったやろ。遅れてきた奴が居たら娯楽っちゅーもんを分かっとらんからな。よし、第ン千回神会開かせてもらうで!司会進行役はうちことロキや!よろしゅうな!」

 

────────

 

「ソーマ君がギルドに警告食らって唯一の趣味を没収されたそうです!」

 

「ラキアがまた侵攻してこようとしてるみたいやなー!」

 

情報交換という名前の神々の暴露大会の様な騒ぎはロキの的確な情報纏めと最後に極彩色の化け物の話。

 

こうして真面目?な話が終わった後に待っているのは、そう、「命名式」である。

 

一部の神の飯の肴、愉悦の行先。神は悶え眷属は送られた二つ名に羨望と尊敬を送る。そんな厨二感満載な時間に胃が痛くなる神、頬が降りてこない神、それを傍観する神と、顔に全て現れていたりする。

 

「ほい、エリカ・ローザリアは『美尾爛手』と」

 

「『絶†影』なんてどうかな?」

 

「いや、いやぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!」

 

崩れ落ちる神、嗤い転げる神々。どれだけ高尚で強い武神だろうが神話体系のトップだろうが下界ではそんなもの肩書きにすらならない。

 

レベル5を単独で技量だけで制圧出来るタケミカヅチですら例外では無い。こんな、こんな…すまぬヤマト…。と言葉発せぬ骸となってしまった。

 

順々に、命名式が進む。段々とレベル3以上の第2級、第1級の名前が出てくる。ここまで来るとさすがに巫山戯て良い相手は居なくなる。無難でかっこよく主神が納得する名前にする。

 

こういう時だけは神の頭はしっかり回るのだ。愉しむところは楽しみ、バカで無い限り引きどころは見極める。然し、容姿が良い者は例外であった。

 

「アイズきゅんもうレベル6かぁ。」

 

「昇格理由は…階層主単独撃破!?」

 

「やべぇよ、やべぇよ。」

 

「変えるとしたら『剣聖』か?」

 

「似合わねぇw」

 

「まぁ『神々の嫁』だな!」

 

「「「「「だな!!!」」」」」

 

「…殺されたいんか?」

 

「「「「「さーせんした!!!」」」」」

 

「アイズはこのままや。ええな?」

 

と、こんな感じで。

 

さて、神々の玩具として「レベル7昇格」と「世界最速兎」どちらがトリに相応しいか。当たり前ながら後者であった。

 

「次は…シグリーヴァ・ヘリア…やな。レベル7やて。」

 

「はw」

 

「相変わらずのすこ顔」

 

「えっぐ。あの小娘も馬鹿な真似してるけどこっちも大概やろ」

 

「単独での「竜の壺」踏破って…」

 

「チートやチーターやん。こんなん勝てへんって!」

 

「フレイヤ様のとこロキ・ファミリアを完全に引き離したな。」

 

これにはロキのテンションが駄々下がる。せっかくアイズたんの自慢をしたかったのにもっと上を持ってこられたらどうしようもない。

 

「あの子から希望を預かってるんだけど、良いかしら?」

 

「「「「「どうぞどうぞ」」」」」

 

これが下界の神々の社会である。持つべきものは友ではなく暴力だと言われても仕方のない光景だ。

 

「『戦士の王』それがあの子の希望よ。私が扱えるのは剣だけでは無い、だそうよ?」

 

「はいはいはい!豊穣の女主人で失言したベートきゅんがシグリーヴァたんに素手でボコボコにされるトコ見てました!」

 

「うん、ならそれで良くね?」

 

「はい、けってー!」

 

 

「「「「「異論なし」」」」」

 

 

そうして美の女神は微笑み、まな板神は苦玉をかみ潰した顔へと変化したのだった。

 

 




「戦士の王」の読み方を募集しております。よろしくお願い致します。

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