いやな匂いがする。
幸せが壊れてしまいそうな、悲しい匂いが。
こんな匂いを漂わせているのは、きっと
「あれぇ?また女の子だっ!嬉しいなぁ。今日は可愛い子ばかりだよ。ごめんね?まずこのお姉さんから食べたいから、ちょっとそこで大人しくしてて。」
そう言って、傷だらけの女性に向き直る。
手に持っている扇から、身体が凍てついてしまいそうな程に冷たい氷の粉が吹き出ていた。
この鬼。
私は、この鬼を知っている。
【やあやあ初めまして。
俺の名前は童磨、いい夜だねぇ。】
腹が立つほどニコニコと笑って、他人を煽るのが上手い。たちの悪いことに、何をするにも正しいのは自分だと錯覚しているのだ。この鬼は。
…ムカつく。
【どうしたどうした可哀想に。俺は優しいから、放っておけないぜ。】
煽っているのか?…本当に腹が立つ。
俺は優しいから? どこを見たらそう言える。
ああ、思い出すだけで腹が立って仕方がない。
もう…本当になんなんだ…、こいつは。人を怒らせる天才か?
そんなに人の感情が羨ましいなら善悪について学んでからにしてほしい。
道徳の授業でも受けていろ。
〚怖いか?〛
「全く。」
本当に怖くなかった。むしろ“こいつ”への怒りが溢れて仕方がない。
その証拠に、この身体は…わたしの意志とは関係なく勝手に動き出していた。
「ん?……君、いつの間に動いたの?すごいね。俺でも分からないなんて。」
気付けば倒れている女性の前に立って刀を抜き、身体は壱の型の姿勢に入っている。
“時の呼吸 壱の型 須臾”
一閃。
世界が止まった。
この呼吸は負担が少ない代わりに、5秒しか持たない。
まだ上弦の頸を切れるほどの力がない私は、とりあえず童磨を日輪刀で東の方へ斬り飛ばす。
もちろん頸狙って日輪刀を振ってはみた。だがやはり、刀は童磨の頸の半分にもいかなかった…。悔しい。
仕方がないので、飛ばす事に全力を注いだ。
油断して、身体に力が入っていない鬼を斬り飛ばすは簡単だった。
童磨は気持ち悪い笑みを浮かべたまま、街の外へ飛んでいった。
あわよくば逃げるのが遅れてそのまま日に焼かれて死にますように。
2秒。
おっと、あの鬼を飛ばす事に2秒もかけてしまった。急がないと。
苦しそうに顔を歪ませながら気絶している彼女に素早く走り寄る。
刀を鞘に収め、頭を彼女の肺の部分へ向けた。
“時の呼吸 肆ノ型 時巡り”
ポゥ…っと彼女の身体が緑色に光りだす。肺以外はあまり重症を負っていなかったようだ。
使うのは初めてだが、身体がしっかりと覚えている。きっと、助かるはず。
5秒。
「ゲホッ…コホッ……。…?、なに…が…。」
咳き込んではいるが、呼吸をしている…。成功だ。
不思議そうに、けれど苦しいそうに見上げてくる花柱さま。もう大丈夫だと、安心してほしくて優しく微笑みかける。
「階級乙、藤ノ宮緋和です。合同任務と伺い、馳せ参じました。」
「あの鬼は……」
「私の腕力では頸を斬れませんでした。運良く斬撃で東へ飛ばす事に成功しましたので、本当に運が良ければあの鬼は日に焼かれ、死ぬでしょう。」
童磨が舐めプに舐めプを重ねてくれたおかげで、隙が出来ていたのだ。
普通なら、私のような小柄の人間なんかに斬り飛ばされるなんてありえない。
腕力が強いのだろうか…。
とにかく本当に運が良かった。
「もう夜明けです。鬼に襲われる心配もありません。花柱様、もうお眠りください。あとは私が。」
「コホッ…。ええ……。ありがとう。」
スッと目を閉じる胡蝶カナエさま。その表情は先程とは打って変わって穏やかだった。
童磨ぁぁ!許さんぞ貴様ぁ。
ごめんね童磨ファンの人、私は…どうしても。あいつが嫌いなの。
救済…、したいです!!でも無理ィッ(泣)上手く出来ないのです…。だからアンケート取ります。ちなみに全員救えのやつは投票数が10人以上だったらやりますわ(◡ ω ◡)
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無一郎達と、煉獄さんを救え
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煉獄父と獪岳を改心させてあげて
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煉獄と無一郎、…出来れば悲鳴嶼もっ!
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ぁ゛あ゛?(宇髄も)全員助けろやァッツ!