悟飯「僕のヒーローアカデミア」   作:キュレア

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入学試験終了まで書ききりたかったので前話までと比べて長めです。


第3話 入学試験②

雄英高等学校ヒーロー科 入学試験演習会場F

 

プレゼント・マイクによる試験の説明の後、演習会場までバスで移動した。大きな外壁と門の奥には演習とは思えない程のビル群が立ち並んでちょっとした街のようだった。

僕は武道着に着替え待機していた。バスに乗っていた人数的に一会場に約30人程度が配置されるようだ。

 

モブA「これもう街じゃねーか」

 

モブB「敷地内にこんなデカい会場があるなんて流石(さすが)雄英(ゆうえい)。試験会場も一流だ」

 

悟飯「...」

 

悟飯は会場に着いてから、何も言葉を発さずに目を閉じていた。

悟飯(他の受験生の気を探ってみたけど、気が大きい人は殆ど居ない。ブルマさんに言われた通りにしよう。)

 

試験1週間前、カプセルコーポレーションにて

 

悟飯『ブルマさん!お久しぶりです。お元気ですか?』

 

ブルマ『あら悟飯くん、久しぶり!今日はどうしたの?』

 

悟飯『実は僕、日本の高校に進学しようと思っていて...ブルマさんなら海外についても詳しいかなと思って来ました。』

 

ブルマ『そうなのね、悟飯くんはどの高校に行くつもりなの?もしかしてヒーロー科がある高校だったりして?』

 

悟飯『はい。雄英高校に行きたいんです!英雄(ヒーロー)になりたくて!』

 

ブルマ『わかったわ。雄英高校の筆記試験の難易度はもう分かっていると思うから、私から言えることはただ一つ!』

 

ブルマ『英雄(ヒーロー)はどんなに悪い(ヴィラン)でも殺しちゃいけないの。中国(ここ)、特に孫くんやベジータ、悟飯くん達と中国(ここ)の外は全く違う世界だと思いなさい!個性を持っていても中身はただの人間!うんと手加減しないとプロヒーローや(ヴィラン)でも簡単に相手を殺しちゃうわ!』

 

僕はブルマさんの言葉を思い出し、心に留めた。

 

モブA「なぁ、あそこの道着の奴ここに着いてからずっと目を閉じてるぜ。流石に可笑しくないか?」

 

モブB「精神統一でもしているのだろう。それにしても長いと思うが...」

 

プレゼント・マイク「ハイ!スタート!」

 

受験生たち「え?」

 

プレゼント・マイク「どうしたあ!?実践じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!!?」

 

受験生たちが慌ててスタートするも悟飯はスタート地点から一歩も動かない。

 

モブA「おい!あいつ全く動かないぜ!?どうしちまったんだ!?」

 

モブB「緊張して動けなくなっちまったんじゃねえか!?そんなことより早くポイント取るぞ!」

 

悟飯(1...2...3...4...5!!!)

 

悟飯「よし!今だ!」

 

悟飯がそう言うと演習会場Fの入り口から突風が巻き起こる。周囲は何が起きたか分からず、混乱していた。

 

モブA「なんだこの突風は!?誰かの個性か!?」

 

モブB「それにしても風が強すぎる!」

 

突風の正体は悟飯の気の解放・そして舞空術だった。

悟飯(やっぱりまだ力のセーブが上手く出来てない!でも、妨害と言えるまでの邪魔はしていない筈、このまま(ヴィラン)を倒しに行くぞ!)

誰よりも遅くスタートした悟飯だったが、誰よりも早く仮想(ヴィラン)を倒し始めていた。

 

1P(ヴィラン)「標的補足!!ブッ...」

悟飯「どりゃ!!!」

 

悟飯が1P(ヴィラン)を殴り、1P(ヴィラン)は台詞を言い終わらずに吹っ飛ばされ、ビルごと破壊される。

 

悟飯「1P(ヴィラン)は速さが特徴って書かれてたけどそうでもないな、ただ気功波だと建物ごと破壊しちゃうからって近接攻撃だけにしてるけどそれでもダメだな...」

 

悟飯が仮想(ヴィラン)を倒していると、続々と他の受験生たちも中心地に辿り着き(ヴィラン)を倒していく。

だが、大半の仮想(ヴィラン)は悟飯によって倒された。

 

プレゼント・マイク「あと6分2秒~」

 

悟飯「153P(ポイント)!ふう、会場の大半の(ヴィラン)は倒したかな?ただ機械だから気の索敵は出来ないし見逃してるかもね」

 

悟飯は仮想(ヴィラン)を倒しながら力のコントロールの練習をしていた。

 

悟飯「やっぱり相手だけにダメージを与えるのが難しいな...特に建物が近くにあると丁度いいパワーが出しにくい。そういえばまだ0P(ポイント)(ヴィラン)はまだ見てないな...」

 

一方その頃、暗い部屋の中で大きなモニターには実技試験の映像が何個も同時に映されている、そして大勢の謎の人物たちがモニターに映る映像を見ていた。

 

「限られた時間と広大な敷地...そこからあぶりだされるのさ。状況をいち早く把握する為の情報力。遅れて登場じゃ話にならない機動力。どんな状況でも冷静で至れるか、判断力。そして純然たる戦闘力市井(しせい)の平和を守る為の基礎能力がP数(ポイントすう)という形でね」

 

謎の人物の内一人、ネズミに似た見た目の人物が説明をしていたが、部屋の中はざわついていた。

 

「なぁ、いつもの首席って大体合計70~80点。高くても100点行くか行かないかだよな?!」

 

「あぁ、その記憶だ。敵P(ヴィランポイント)だけで153、まさに化物だな」

 

「今年はなかなか豊作じゃない?それに、一人規格外(きかくがい)がいるわね」

 

「そうだな、だがまだわからんよ。真価が問われるのは...これからさ!!」

 

YARUKI SWITCHと書かれたボタンを押されると演習会場に異変が起きる。

 

悟飯は(ヴィラン)が残っていないか確認していると突如大地が揺れ始めた。

 

悟飯「もしかして...0P(ポイント)!?」

 

悟飯が音の方を見ると建物よりも圧倒的に大きい仮想(ヴィラン)が登場した。

0P(ポイント)(ヴィラン)はその大きな手でビルを掴み粉砕する。その後、地面を殴ると風が舞い起きた。

 

圧倒的脅威、それを目にした人間の行動は正直さ...

 

モブA「おい!こんなん絶対無理じゃん!早く逃げるぞ!」

 

続々と受験生たちは0P(ポイント)(ヴィラン)から逃げ出す。

 

悟飯「流石に大きいね、ブルマさん()でもあの大きさのロボットは無かった...ん?0P(ポイント)の近くから気の反応が!?」

 

悟飯は0P(ポイント)(ヴィラン)の元に急いで向かう。

 

「おーい!誰かオイラを助けてくれ!!足が抜けないんだ!女体も触ってないのにまだ死ねない!!!」

 

頭がブドウのような形をした小柄な受験生が叫ぶ。だが、皆逃げるばかりで助けには来てくれない。

小柄な受験生は0P(ポイント)(ヴィラン)のキャタピラに引かれそうになり、絶望するが一人の声が聞こえた。

 

悟飯「大丈夫、安心して。僕が居る!」

 

小柄な受験生を瓦礫から救い出し、少し離れた場所に置く。

 

悟飯「怪我は無い?無かったら念のためもう少し離れておいて!」

 

悟飯は小柄な受験生を救った後、武空術を使い直ぐに0P(ポイント)(ヴィラン)の足元に辿り着いた。

 

悟飯「他の仮想(ヴィラン)より強そうだ。だからこそ"アレ"のコントロールの練習になる!」

 

そう言うと悟飯は両手の手首を合わせ、手を花のように開き腰に寄せる。

手の内に青い光の塊が出来上がる。

 

悟飯「か...め...は...め...」

 

0P(ポイント)(ヴィラン)は悟飯を叩き潰そうと手を振りかざす。

 

悟飯「波っ!!!!!!!!!!」

 

メリットは一切無い、だからこそ色濃く浮かび上がる時がある

ヒーローの大前提!!自己犠牲の精神ってやつが!!

 

悟飯のかめはめ波が0P(ポイント)(ヴィラン)の振りかざした手と上半身を完全に貫いた。上半身を貫かれた(ヴィラン)は各所が爆発し、完全に機能を停止した。

天高く雲をも貫くかめはめ波にFの受験生は勿論、他会場の受験生も目を奪われる。

 

爆豪「なんだありゃ?!俺より強え奴がいるなんて許せねぇ!クソが!」

 

同時刻、モニターの部屋は湧き上がる。

 

「まさか今年は二人も0P(ポイント)(ヴィラン)を倒すとは!!」

 

「Fの子は勿論とんでもないが、Bの子の自己犠牲は凄いね。彼、得点0Pだった筈。普通得点が無い状態で出来ないよ」

 

悟飯は0Pを倒すと一旦気の解放を解除した。

 

悟飯「初めての必殺技のコントロールにしては上出来かな?あと時間はどれくらいだ?」

 

プレゼント・マイク「終了~!!!!

 

プレゼント・マイクの声と共に実技試験が終了した。

 

モブA「おい、道着のあいつマジでヤバいな...」

 

モブB「ポイントがある(ヴィラン)も殆ど倒されちまったし、0P(ポイント)(ヴィラン)も一人で倒しちまったしさ...強すぎるだろ」

 

周囲は悟飯の圧倒的戦闘力に驚きを隠せず、話題一色だった。

 

悟飯は会場から帰ろうとすると、先ほど悟飯が助けた受験生が声を掛ける。

 

「さっきは助けてくれてありがとう!!正直誰も助けてくれないと思ってたぜ!」

 

悟飯「そりゃ、困ってる人を助けるのが英雄(ヒーロー)でしょ?きみが瓦礫の下に居たのが見えてるのに、助けに行かないのは英雄(ヒーロー)失格だと僕は思ったんだ」

 

「そういや、まだ自己紹介して無かったな。オイラは峰田実!よろしくな!」

 

悟飯「僕は孫悟飯。こちらこそよろしく、峰田くん。」

 

峰田くんと自己紹介をして僕は会場を後にした。

 

一週間後

 

僕は入試の結果を楽しみに待っていた。筆記の方は自己採点でも合格ラインを超えていたし、実技でもそこそこポイントは取れたと思う。

 

チチ「悟飯ちゃん!雄英からの結果が来てるだよ!」

 

悟天「兄ちゃんの結果見せてよ!」

 

悟飯「わかったよ、悟天。今開けるから待ってて。」

 

僕は封筒を開けると、小さな機械が入っていた。

その機械からスクリーンが浮かび上がる。

 

ネズミっぽい人「やぁ、孫悟飯くん。僕は根津。雄英高校の校長さ。君の試験結果について伝えるために撮っているのさ。」

 

根津「君には結果以外にも話があってね...。まず試験の結果だが、筆記・実技共に合格!更に実技に関しては158P(ポイント)!これだけでも歴代最高得点、過去の首席と比べても圧倒的だね。更に実技は敵P(ヴィランポイント)以外にももう一つ採点要素があるんだ。審査制による救助活動P(レスキューポイント)!僕たち雄英が見ていたもう一つの基礎能力。孫悟飯、60P(ポイント)、合わせて218P(ポイント)!圧倒的合格さ!」

 

根津「そしてもう一つ、僕たち雄英は君の圧倒的な力を目の当たりにし、考えたのさ。君をただの一般受験者と同じ括りとして見てはいけないとね。一週間後、雄英に親御さんと来てくれないかな?お話がしたいのさ」

 

根津「ひとまず...孫悟飯くん!合格おめでとう!」

 

そう根津校長が言い終わると、スクリーンは消えた。

 

チチ「おめでとう!悟飯!今日はお祝いだべ!いっぱいご馳走作るからな!」

 

悟天「やったー!パーティーだ!兄ちゃん合格おめでとう!」

 

悟飯「ありがとう。お母さん、悟天。兄ちゃんも嬉しいよ!」

 

孫悟飯の高校生活がこれから始まる!!




文字数が今までの数倍あったので時間が掛かりましたが、悟飯の活躍がやっと書けたので嬉しいです。
あと、アニメの「火の不始末」を見ましたが声と動きが入るだけで漫画よりもかなりキツくなるとは思ってなかったです。

2023/01/29 10:18
追記:ご指摘した頂いた点について修正したので、それにより以下の部分が書き換わりました。
・合格通知のホログラムをオールマイトから根津校長へ変更
・オールマイトに対する悟飯の印象が語られるシーンの削除
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