悟飯「僕のヒーローアカデミア」   作:キュレア

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お久しぶりです、一週間ぶりになります。今回はエピソード自体も短めになっています。
飯田くんはビジュアルとして「委員長」の肩書きが相応しいなと思っています


第7話 雄英への侵入者!不穏の始まり

雄英高校校門前

 

オールマイトの雄英高校への就任により、連日マスコミが押し寄せる騒ぎになっていた。相澤もまたマスコミに質問の嵐に遭っていたが適当にあしらい門をくぐる。

 

「ちょっと!!少しでいいのでオールマイトに...」

 

そう言いマスコミの一人は校門を通ろうとする。

 

「あ、バカ」

 

他のマスコミがそう言うと検知システムが作動し、門が閉じる。

 

「うわあああ何だあ!!!?」

 

「雄英バリアーだよ、俺らはそう呼んでる。学生証とか通行許可IDを身に着けていないものが門をくぐるとセキュリティが働くんだ。構内の至る所にあるらしいぜ」

 

「なにそれ!お高くとまっちゃって!!一言くらくれてもいいのにさ!」

 

「ったく本当によー二日も張ってるのにウンともスンとも言わねー!!」

 

「......」

 

マスコミが門前で騒ぐ中、門から少し離れた場所に一人の男が佇んでいた。

 

1-A教室

 

相澤「昨日の訓練お疲れ、Vと成績見させてもらった。...爆豪おまえもうガキみたいなマネするな、能力あるんだから」

 

爆豪「...わかってる」

 

爆豪くんは昨日の夕方のやり取りである程度わだかまりは解けたからか少しぶっきらぼうに答える。

 

相澤「で緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か。"個性"の制御...いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ通させないぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ、それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷!」

 

デク「っはい!」

 

確かに戦いの度に怪我をしていたら身体が保たないし相澤先生の言う通りだ。こっちにはあと2粒の仙豆しかない。クラスの皆がなるべく怪我をしないように立ち回らないと...。

 

相澤「さてHR(ホームルーム)の本題だ...級で悪いが今日は君らに...」

 

相澤先生がそう言うとクラスに緊張が走る。冗談だったけど個性把握テストで最下位を"除籍"をすると言ったんだ、また何か厳しいことを言われるかもしれない...。

 

相澤「学級委員長を決めてもらう」

 

A組生徒「学校っぽいの来たーーー!!!」

 

これから学級委員長を決めるということでクラスの皆は手を上げそれぞれ立候補をしていた。僕はあまり学級委員長という肩書きに興味が無いけれど流されるように小さく手を挙げていた。

こうして教室内が騒がしくなると飯田くんが言う。

 

飯田「静粛にしたまえ!!"多"をけん引する責任重大な仕事だぞ...!『やりたい者』がやれるモノではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ勤まる任務...!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら...」

 

飯田「これは投票で決めるべき議案!!!」

 

そう皆に言う飯田くんの手は誰よりも真っ直ぐ伸びていた。

 

A組生徒「そびえ立ってんじゃねーか!!」

 

上鳴「何故発案した!?」

 

蛙吹「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん」

 

切島「そんなん皆自分に入れらぁ!」

 

飯田「だからこそここで複数表を獲った者こそが真にふさわしい人間という事にならないか!?どうでしょうか先生!!!」

 

相澤「時間内に決めりゃ何でも良いよ」

 

飯田くんの発案により投票で学級委員長を決めることになった。結果は...

 

悟飯「僕に六票も入ってる...なんで...?!」

 

投票の結果は僕に6票、八百万さんに3票、出久くんが2票でその他が大体1票ずつ横ばいになっていた。

 

悟飯(僕は飯田くんがふさわしいと思うんだけどな...まぁ決まったからには頑張ろう!)

 

爆豪「俺を差し置いて米野郎か!!しかもデクも俺を上回りやがって...!」

 

瀬呂「まーおめぇに入れるもの好きなんてそうそう居ねぇだろうけどな」

 

飯田「1票...誰かが入れてくれたのか...だがさすが聖職といったところか...!!」

 

八百万「他に入れたのね...」

 

砂藤「おまえやりたがってたのに何がしたいんだ飯田...」

 

こうして委員長が僕、副委員長が八百万さんに決まった。

 

相澤「じゃあ委員長 孫、副委員長 八百万だ」

 

八百万「幾ら特別枠の孫さんが委員長でも悔しい...」

 

悟飯「が、頑張ります...!」

 

蛙吹「孫ちゃんなら安心わね」

 

切島「八百万は講評の時かっこよかったし!」

 

飯田「......」

 

食堂

僕たちは食堂でお昼ごはんを食べていた。

 

麗日「人すごいなあ...」

 

飯田「ヒーロー科の他にサポート科や経営科の生徒も一堂に会するからな」

 

悟飯「結構僕に投票してくれたけど務まるかな...」

 

デク「悟飯さんなら大丈夫ですよ!」

 

飯田「大丈夫さ。君の圧倒的な力とオールマイトとの模擬戦で見せた繊細な立ち回り、"多"を牽引する上では必要な力さ。上に立つものとして相応しいと思ったから君に投票したんだ」

 

悟飯(飯田くん僕に投票してたのか...!)

 

麗日「でも飯田くんも委員長やりたかったんじゃないの?メガネだし!」

 

悟飯(麗日さんそれは偏見だよ...まぁ飯田くんはやりたがってたけど)

 

飯田「"やりたい"と相応しいか否かは別の話...僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ」

 

デク「『僕』...!!いつもは俺って...!」

 

出久くんの言う通り確かに飯田くんはいつも「俺」と言っていた筈、本当の一人称は「僕」なのかな?

 

麗日「ちょっと思ってたけど飯田くんて坊ちゃん!?」

 

麗日さんが聞くと飯田くんは話し始めた。

 

飯田「そう言われるのが嫌で一人称を変えてたんだが...ああ俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はその次男だよ。」

 

悟飯・デク・麗日「ええー凄(いね)ー!!」

 

飯田「ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい?」

 

飯田くんがヒーローの名前を言うと出久くんが反応する。

 

デク「もちろんだよ!!東京の事務所に65人もの相棒(サイドキック)を雇ってる大人気ヒーローじゃないか!!まさか...」

 

飯田「それが俺の兄さ!」

 

麗日「あからさま!!!」

 

悟飯「凄いや!!!」

 

飯田「規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー!!俺はそんな兄に憧れヒーローを志した。人を導く立場は俺にはまだ早いのだと思う。他人を引っ張る力を持つ悟飯くんが就任するのは正しい!」

 

穏やかな笑顔で飯田くんはそう言う。

 

デク「なんか初めて笑ったかもね飯田くん」

 

飯田「え!?そうだったか!?笑うぞ俺は!!」

 

悟飯(僕にとっての師がピッコロさんやお父さんであるように、飯田くんにとって尊敬する師がお兄さんのインゲニウムなんだ)

 

楽しく雑談をしながらお昼を食べていると警報が唐突に鳴り響く。

 

デク「警報!?」

 

「セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい」

 

飯田「セキュリティ3ってなんですか?」

 

飯田くんは近くの生徒に話しかける。

 

3年生「校舎内に誰か侵入してきたってことだよ!三年間でこんなの初めてだ!!君らも早く!!」

 

食堂に居た生徒たちは一斉に外に出ようとし、完全に場はパニック状態になっていた。

 

「いてえ!!」「押すなって!」「ちょっと待って倒れる!!」

 

麗日「いたっ!!急に何!?」

 

飯田「流石最高峰!!危機への対応が迅速だ!」

 

デク「迅速過ぎてパニックに...」

 

悟飯「皆大丈夫!?」

 

人々の波に押され僕たちは完全にはぐれてしまった。

 

悟飯「人の波から抜け出すにしても無闇に動けば怪我人が出るかもしれない...!大人しくするしかないのか!」

 

僕は完全に波の中で抜け出そうにも抜け出せなくなっていた。その頃飯田くんは...

 

飯田「一体...!何が侵入したと言うんだ!」

 

窓際に居た飯田は誰が侵入しているか見ることが出来た。侵入をしていたのは朝校門前でインタビューを行っていたマスコミ達だった。

 

飯田「あれは...報道陣じゃないか!」

 

外ではマスコミがオールマイトを出せと次々に言う。相澤とプレゼント・マイクがその対応をしていた。

 

「オールマイト出してくださいよ!!いるんでしょう!?」

 

プレゼント・マイク「非番だっての!!」

 

「一言コメント頂けたら帰りますよ!!」

 

相澤「一言録ったら二言欲しがるのがアンタらだ」

 

プレゼント・マイク「不法侵入だぜ、これもう(ヴィラン)だ。ブッ飛ばしていいかな」

 

相澤「やめろマイク、あることないこと書かれるぞ。警察を待とう」

 

飯田「何かと思えばただのマスコミ!!皆さん落ち着あ痛!!」

 

真相を知った飯田は呼び掛けようとするも人の波で上手く伝わらずかき消される。

 

飯田(先生方は!?対処に追われているのか?)

 

飯田が別の方向を見るとA組の生徒が他にも居た。

 

切島「皆さんストップ!!ゆっくりゆっくり!!」

 

上鳴「んだコレ」

 

切島と上鳴に関しても人の波に押され呼びかけが通じないようだった。

 

飯田(この場で"大丈夫"だと知っている者は!?皆気づかずパニックに陥っている!!)

 

麗日「飯田くーーーん!!!」

 

飯田「麗日くん!!」

 

飯田(悟飯くんなら...緑谷くんなら...兄なら!こういう時!!)

 

飯田「俺を...浮かせろ麗日くん!」

 

飯田がそう言い、麗日と手を叩く。飯田は麗日の個性で宙へと浮く。悟飯も宙へと浮く飯田を発見した。

 

悟飯「飯田くんが浮いている!!麗日さんの個性か!?何を...!!」

 

飯田「エンジンブースト!!ヌォオ!!?」

 

悟飯「飯田くん!!」

 

飯田くんは回転をしながら出口へと向かう。そして出口の上にあるパイプに捕まると人の波と化した生徒達に伝える。

 

飯田「皆さん...大丈ー夫!!ただのマスコミです!なにもパニックになることはありません大丈ー夫!!ここは雄英!最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう!!」

 

悟飯「飯田くん...!!やっぱり君は相応しいよ!」

 

飯田くんが皆に呼びかけると侵入者がマスコミであったと分かり、場が落ち着き人の波も解消された。警察が到着したことによりマスコミも撤退していった。

 

1-A教室

 

八百万「ほら委員長始めましょう」

 

悟飯「これから委員決めを執り行っていきます!...でもその前に一つ、いいですか!委員長は...やっぱり飯田くんが良いと思います!」

 

僕がそう言うとクラスが少しざわめく。

 

悟飯「僕に投票をしてくれた人はすみません!でも、食堂で見た人も居ると思います。あんなにカッコよく人を纏められる飯田くんが委員長をやるのが正しいと僕は思う!」

 

切島「あ!良いんじゃね!!飯田食堂で超活躍してたし!!孫も強えぇし良いけどさ!」

 

上鳴「非常口の標識みてえになってたよな」

 

相澤「何でも良いから早く進めろ...時間がもったいない」

 

相澤先生が僕に睨みを利かせる。少し申し訳なく感じる。

 

飯田「委員長の指名ならば仕方あるまい!!以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します!」

 

切島「任せたぜ非常口!!」

 

上鳴「非常口飯田!!しっかりやれよー!!」

 

八百万「私の立場は...」

 

悟飯(でも一体何故...)

 

雄英高校校門前

 

雄英高校を守る雄英バリアーの扉は完全に粉々に粉砕されていた。

 

根津「どうしたらただのマスコミにこんな事が出来る?そそのかした者がいるね...邪な者が入り込んだかもしくは宣戦布告の腹積もりか...」

 

根津校長が話すその場には不穏な空気が漂っていた。




なんとなくですが、ヴィラン側が原作よりも戦力としてパワーアップする道筋や設定が固まってきました。その時になったら話として出てくると思います。
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