創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

2 / 108
第一話 異世界転移先はトータス

 

《カズマ視点》

 

香織「南雲くん。珍しいね、教室にいるの。お弁当? よかったら一緒にどうかな?」

 

その日の午前中の授業を終え、俺達はそれぞれ昼食を取る

 

ハジメは10秒チャージの奴を食べて昼寝をしようとしたが、それを邪魔する存在がいた

 

突然だがこの学校には3大女神と呼ばれる女子高生がいる

今始めに声を掛けたのはその一角である白崎香織(しらさきかおり)

そしてなぜかハジメに惚れており、ハジメも薄々勘づいている

 

ハジメ「白崎さん。悪いけど僕疲れちゃってて眠いから遠慮するよ。それに飯なら食べたし」

 

香織「えっ! お昼それだけなの? ダメだよ、ちゃんと食べないと! 私のお弁当、分けてあげるね!」

 

ハジメ「いや断ってるんすけど」

 

カズマ「その辺にしな白崎。ハジメは親の仕事の手伝いで疲れてんだから寝かせてやんなよ。ほらいつものだ、冷めても食えるやつにだから放課後にでも食べな」

 

ハジメ「いつもありがとうカズマ」

 

カズマ「なに、二人分作るのも三人分作るのもそう変わらねえから」

 

香織「むう〜、私のは受け取らなかったのに佐藤君のは受け取るんだ」

 

アクア「そんな言い方しないの香織。カズマのはハジメの事情を考えたメニューにしてるのよ。そういう香織の弁当はどうなの?冷めても美味しいものなの?」

 

香織「うぅ…それは」

 

アクア「もしハジメに食べてもらいたいなら、後でも食べられるような物にしなさい」

 

アクアに論されて仕方なく引こうとする香織だったがそこへ

 

勇輝「香織。こっちで一緒に食べよう。南雲はまだ寝足りないみたいだしさ。せっかくの香織の美味しい手料理を寝ぼけたまま食べるなんて俺が許さないよ?」

 

光輝の双子の兄であり、香織の幼馴染天之河勇輝

 

カズマ/アクア「「ジー…」」

 

こいつは勇者っぽいキラキラネームで、容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の完璧超人だ……って言うのは世間一般視点から見た評価であり、俺とアクアの評価は正義感の強すぎる…というか思い込みの激しい奴で精神面はまるでガキだな

かなりの独善的で自分こそが正しいって思い込んでいる

 

後他人の悪意だとか好意とかに対してかなりの鈍感で、まるでラノベの鈍感系ハーレム主人公の悪化バージョンみたいな奴だと思った

 

双子である光輝とこの天之河兄とは正反対過ぎてもはや他人なんじゃね?って感じる始末だ

 

そしてこの天之河兄のいったのに対し香織は

 

香織「え? なんで勇輝くんの許しがいるの?」

 

カズマ/アクア/教室の何名か「「「ブフッ…!」」」

 

素で聞き返されそれに思わず俺とアクア、更にはコイツらのやり取りを聞いていた教室にいるクラスメイト数名も吹き出した

 

ザマァ見ろ天之河兄

俺はお前みたいな独善的で他人の恋愛の邪魔をする輩は嫌いなんだよ

お前なんか馬にいや、ベルディアの馬に蹴られてそのままジャイアントトードに丸呑みにされちまいな

 

ちなみに3大女神と言ったが二人目は今俺の隣にいるアクアだ

まあアクアは前世は女神だったから実質女神なのはこいつだけだな

そしてあとの一人は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光輝「ほっとけって言ってるだろ!!」

 

突然の怒鳴り超えに俺達は声の方向を見た

 

そこには光輝に睨まれている3大女神の最後の一人であり、天之河兄、香織の幼馴染である八重樫雫(やえがししずく)がいた

 

彼女の実家は八重樫流という剣術道場を営んでおり、彼女自身、小学生の頃から剣道の大会で負けなしという猛者であり、現代に現れた美少女剣士として雑誌の取材を受けることもしばしばあり、熱狂的なファンがいるらしい

3大女神と呼ばれるだけあって彼女も香織やアクアにも並ぶ美少女だ

まあアクアには負けるけどな←身内贔屓

 

そして香織や天之河兄の幼馴染であるということは当然光輝とも幼馴染でもあるのだが

 

雫「で、でも…あなた普段お昼ご飯なんて食べないでしょ?だ、だからお弁当を作ってきたからこれをた、食べて欲しくて」

 

光輝「雫、いつも言ってるよな?『俺に余計な事するな』あと『俺のことはほっといてくれ』ってな」

 

雫「で、でも」

 

光輝「くどい!」

 

ただでさえ人嫌いな光輝からはよく拒絶されている

この光景もよく見る

日頃の振る舞いで周りからは不良のレッテルを貼られている光輝に唯一近づいて関わろうとしている

 

勇輝「光輝!お前雫になんて態度なんだ!!せっかく雫がお前のために作った弁当を受け取らないばかりかそんな横柄な態度を取るなんて!!」

 

光輝「俺はそいつに頼んでもないのにお節介な事をやって来るそいつに言ってやっただけだ」

 

勇輝「でも雫の優しさを無下にするとは何を考えているんだ!!」

 

光輝「俺としては未来永劫優しさも関わりも断ってほしいんだがな」

 

そう言うと光輝は教室から出ようとした

 

勇輝「おい待て光輝!逃げるな!兄弟(・・)の言うことを聞け!!ぐあっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光輝「……これも言ったはずだ?俺を、気安く、兄弟って呼ぶなってな!!お前とはとっくの昔に兄弟の縁は切ってんだよ。二度と俺に兄貴ズラもするな」

 

次の瞬間光輝によって蹴り飛ばれた天之河兄

 

その時の光輝の表情は雫に対して向けたとき以上の怒りを向けていた

 

カズマ「……」

 

あまり他人の事情に踏み込むのは良くないことだとは思うが、なぜこいつらがここまで歪んだ兄弟関係になったのか……知りたいと思う自分がいる

片や独善的な正義感の塊の兄

片や幼馴染も兄も何もかもを嫌う弟

 

前世の異世界でもここまで歪んだ対人関係なんて見たことないぞ

 

俺はそう思いながら隣で一緒に見ていたアクアに顔を向けた

アクアも俺と同じ事を思っていたのか複雑そうな表情を浮かべていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった

 

 

突如天之河兄の足元から光り輝く円環と幾何学きかがく模様の魔法陣が浮かび上がり、教室全体を満たすほどの大きさに拡大した。 俺とアクアこれを見てついにかと思った

 

たまたまクラスにいた社会科の先生である畑山愛子(はたやまあいこ)先生が咄嗟に「皆! 教室から出て!」と叫んだのと、魔法陣の輝きが爆発したようにカッと光ったのは同時だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

そして気が付くと俺達クラス全員は異世界『トータス』に異世界転移したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《キャラクターズファイル》

 

白崎香織(しらさきかおり)

 

ご存知原作ありふれの突撃系サブヒロイン

本作も原作同様の理由でハジメに好意を抱いており本人は隠しているつもりだがハジメを初めとした数名から勘付かれている

高校生になってあったときとは性格も風貌も変わっているハジメに戸惑いを感じてはいたがすぐに気にならなくなりハジメとの話題作りのためにオタク知識を身につける努力をした

 

勇輝と光輝、龍太郎(まだ出てない)、そして親友である雫とは幼馴染であり雫とアクア合わせて3大女神と称される程の美少女

 

当初はハジメと関わることが多かったアクアの事を恋仇と思っていたが後に和解して友人同士となった

 

天之河勇輝(あまのがわゆうき)

 

簡単に言えば兄弟設定を付け、名前を変えただけの天之河光輝

香織と雫、そして親友である龍太郎とは幼馴染で光輝の双子の兄

性格は原作天之河光輝同様の独善的な正義感の塊であり、光輝アンチだった作者がいっそ光輝をメインにしたいと思った末に誕生した存在

だから原作光輝が行った所業はほぼ全てこいつにまわる

光輝とはかつてはそれなりに仲の良かった兄弟だったが原作でも起きた雫のイジメ事件がきっかけで光輝から兄弟絶縁を言われそれ以来仲の悪い兄弟関係になった

 

 

 

坂上龍太郎(さかがみりゅうたろう)

 

次回登場予定の光輝と香織と雫、そして親友である勇輝とは幼馴染で原作同様の脳筋であり常に勇輝と共におり勇輝のやることに特に考えることもなく肯定してばかりのため光輝からは内心『考える脳を持たない己の意思を持たない奴』と見下されている

 

 

八重樫雫(やえがししずく)

 

光輝と勇輝と龍太郎、そして親友である香織とは幼馴染であり香織とアクア合わせて3大女神と称される程の美少女

いつも勇輝のやることの後始末をやっており、それによってカズマからは同情されている

実家は八重樫流という剣術道場を営んでおり、雫自身、小学生の頃から剣道の大会で負けなしという猛者である(カズマ曰く異世界にいたら間違いなく名の通った冒険者になっている逸材)。また同じ道場には勇輝とかつては光輝もいた

小学生の頃、自身がいじめられる事件があり、それを一人で解決したが変わりに道場をやめ勇輝とは不仲になり周りの人間を拒絶するようになった光輝には対して罪悪感を抱いており、いつかまた一緒にいられる日を夢見ており、何年も光輝に接触するがことごとく拒絶されている

 

 

 

 

 

 

 





感想お待ちしております!!

そしてここの雫は光輝のメインヒロイン枠です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。