創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第十五話 竜人族の女性

 

ハジメ「は?」

 

翌日北の山脈地帯に到着し、貴族の息子ウィルと幸利を探しにきたハジメ一行と愛ちゃん護衛隊の面々は、魔物を討伐しながら探していた

 

道中ハジメは白眼を、光輝は写輪眼を開眼して探し回った

 

すると光輝の写輪眼には大きな魔力の跡を見つけ、ハジメの白眼には大きな魔力の塊の近くに小さい魔力の塊を見つけ出した

 

もしかすればあれがウィルで、そのでかい魔力の主が襲おうとしているのかと思い、皆が急ぎ足で近づいた

 

が…魔力の塊のある洞窟へ到着し彼らの目に写ったのは

 

ウィル「あ、あのティオさん……み、みなさんが見てますので」

 

ティオ「ふふ…見てるなら見せつければよいではないかご主人様」

 

なんか二十歳くらいの青年に抱きつく和装格好の黒髪金眼の美女だった

 

ハジメ「あ、ああー、お前がウィルであってるか?」

 

ウィル「あ、はい!私がウィル・クデタです!」

 

ハジメ「俺達はフューレンのギルド支部長イルワ・チャングからの依頼で捜索に来たんだが…思ってたより元気だな……それと…ウィルに抱きついているそこのお前は何者だ?」

 

ハジメはドンナーを取り出しながらウィルに抱きついている女性に目を向けた

 

ティオ「う、うむ…申し遅れた。妾の名は『ティオ・クラルス』。最後の竜人族クラルス族の一人じゃ」

 

ユエ「竜人族!?」

 

ティオの自己紹介にユエが驚いていた

 

ハジメ「……竜人族っていやあかつて滅んだと言われた種族だったな……たしか…人にも魔物にも成れる半端者にも関わらず恐ろしく強く、どの神も信仰していなかった不信心者……って俺は聞いていたぞ」

 

ティオ「うむ…その認識であっておるぞ」

 

シア「え、えっと…ウ、ウィルさん…その…あなたのことはイルワさんから聞きました。なんでも臨時でパーティを組んでいた人達と魔物の襲撃時に離れ離れになったらしいと……」

 

ハジメ「……何があったんだ…それとなんでこの竜人族とイチャコラしてるんだ?」

 

愛子「南雲君!?」

 

ウィル「そ…それが…」

 

ウィルは臨時で組んでいた冒険者たちと別れたあとの事を話した

 

魔物の襲撃を受け逃げ続けていた所

突如竜化したティオが現れ、襲われた

 

ティオは周りにいた魔物を全て倒した後ウィルの事も狙った

 

追い詰められ、もう駄目かと思っていた時だった

 

なんとティオがウィルに語りかけた

 

ティオはウィルに言った

 

自分は操られている

少しの間自分を抑えているからそのうちに逃げろと

それに驚いたウィルは逃げようとしたが、苦しみながら自分を抑えているティオの姿になにか思うところがあったのか

 

逃げずにティオにどうすれば助けられると聞き、それにティオは当初驚いたがすぐに、強い一撃を喰らわせることができれば或いはと言われ、非力ながらもどうすればいいか考えたウィル

 

その時竜化した状態のティオの背後にある坂に倒れている大木を見てダメ元でウィルは動いた

 

坂の方まで行くと大木を力いっぱい押しこみ少しづつ下り坂まで持っていき、最後に大木を坂から滑り落とすことに成功した

 

が、ここで一つのハプニングが発生した

 

このときウィルはダメ元でティオの腹(強固な鱗)に向けて大木をぶつけるつもりだった

 

しかし、滑り落ちる途中で軌道がズレ、直撃した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケツ穴に

 

ティオ『アッーーーーー!!お尻がぁ~、妾のお尻がぁ~!!』

 

光輝を除いた一行「「「「えぇ…」」」」

 

それに驚きつつも、どうにか操り状態から脱却できたのを見届け、つい気が抜け落ち気絶したそうだった

 

そして次に目が覚めたときには洞窟の中にいて、自身のそばには和装の美女が手当していた

 

その女こそがあの竜、ティオの人の姿

 

ティオは自身を救ってくれたウィルに感謝した

 

が、それだけではなく

なんとウィルに惚れてしまったそうだ

なんでも自身の住んでいる隠れ里でも、一、二を争うくらいの実力を持ち、特に耐久力は群を抜いていて、今まで痛みらしい痛みを受けることが殆ど無かったのだとか

それがまさか自身に激しい痛みを与えたウィルに惚れてしまったそうだ

 

ハジメ「……つまり…ウィルのせいで新しい世界に到達してしまったのか」

 

ティオ「そうじゃ!妾、自分より強い男しか伴侶として認めないと決めておったのじゃ……じゃが、里にはそんな相手おらんしの………初めてじゃったのに……いきなりお尻でなんて……しかもあんなに激しく……もうお嫁に行けないのじゃ……じゃからご主人様よ。責任とって欲しいのじゃ///」

 

そうティオは息を荒くしながらウィルに迫った

 

ウィル「ええ!?あ、あの!た、たしかにそれについては私の責任だと思います……で、ですが……」

 

ウィルがハジメ達に助けて求めるかのように視線を向けるがハジメ達はというと

 

ハジメ「あー…責任は取るべきだな」

 

ウィル「!?」

 

ユエ「ん…責任は取るべき」

 

シア「せ、責任は取るべきだと思いますですぅ」

 

園部「え、ええっと…せ、責任は取ったほうがいいと思う…」

 

愛子「と…とりあえずは責任を取るべきだと思います」

 

と、責任は取れと言われ…さっきから無言だった光輝ですら『責任取れ』と一言漏らされた

 

ハジメ「つうかウィル…そもそもお前なんで逃げなかった」

 

ウィル「!」

 

ハジメ「お前わかっていたはずだろ?自分がいかに非力で脆弱だと……なのになぜ逃げずにティオを助けた?……怖くなかったのか?」

 

ハジメはウィルになぜ逃げなかったのか聞いた

 

ウィル「た、たしかに最初は怖かったです……正直に言いますとティオさんに襲われていた時…本当に助からないと思いました……ですがティオさんが私に逃げるように言われた時安心しました…これで助かると……そう思って逃げようとした時……苦しそうにしているティオさんを見て……気づきました……」

 

ハジメ「何をだ」

 

ウィル「ティオさんがとても優しい人だと」

 

ティオ「!」

 

ウィル「だって貴女は……あんなにも苦しそうに洗脳に抗う程…私を殺すのが嫌だったんですよね?……これが人を殺すことになんの抵抗もない人なら…いくら洗脳されていたとはいえ私なんかの命を奪うことになんの躊躇もないはずだったから……そう思ってしまったら…恐怖心とか、逃げられる安心感とかが吹っ飛びました…そしたら考えるよりも先に身体が勝手に動きました」

 

ウィルがそう言うと周りの空気が変わった

 

愛子と愛ちゃん護衛隊の面々にユエやシアの表情が明るくなった

 

光輝「………強くなければ…自分や他人を守ることはできない」

 

そこへこれまで話さす見ていた光輝が割って入った

 

光輝「弱者はふたつ存在している……力も心も弱い弱者……そして、自分よりも弱いと思っている奴を痛ぶり蔑む事で自身を強者だと勘違いしている…強者の皮を被った弱者が…貴様は前者だ」

 

ウィル「……」

 

光輝「が……お前の場合は……力は弱いが心は弱くない(・・・・・・・・・・・)

 

ウィル「!」

 

光輝「今は弱いが…お前には将来性がある……その心を忘れない限りな」

 

光輝はそう言うと洞窟から出ていった

 

ハジメ「……あいつが他人を評価するなんてな」

 

ユエ「ん…珍しい」

 

ティオ「ご主人様…」

 

ウィル「う、うぇぇ///テ、ティオさん!?」

 

するとティオがウィルを抱き締めた

が、さっきと違い今度は優しくそれでいて息を荒くせずにだ

 

ティオ「そんな…そんな理由だけで妾を助けてくれたのじゃな」

 

よく見るとティオの頬は紅くなっており…さっきまでのマゾっ気は一切出さず只々ウィルに対しての好意だけが感じられた

 

ティオ「妾はご主人様に好意を抱いたのは妾を救い痛みを与えたからじゃったが……今のご主人様の言葉を聞いて…ますます好きになったのじゃ〜///」

 

ウィル「ええええ!?///」

 

ハジメ「お前もうそいつ貰ってやれ」





光輝は基本敵対している者や他人を貴様呼ばわりするが認めた相手には『お前』呼びするようになる
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