創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第二十話 創者と破者対冒険者

 

カズマ「どうした?……オルクス大迷宮を生き延び、既にふたつの迷宮を突破したお前らの実力はこんなものか?」

 

ハジメ「はぁ…はぁ…」

 

光輝「チッ……」

 

ウルの外では

ハジメと光輝がカズマに戦いを挑むが、その姿は遠巻きに見ていたユエやシア、ティオにウィル…幸利を含めた地球組も驚きのあまりに言葉を失っていた

 

特にこれまでふたりの戦いを見てきたユエとシアは他の誰よりも驚いていた

 

ふたりにとってハジメと光輝は他を圧倒する絶大な力を持ち自分達の知る者の中でも間違いなく最強と呼べる存在だった

 

しかし今そのふたりは息を切らせボロボロになっていた

一番共にいたユエですらこれだけボロボロになったふたりを見たのは初めてだった

 

そしてそのふたりと対峙しているカズマはというと

 

ハジメ「マジかよ……ふたりがかりで呼吸すら乱れてないのかよ…」

 

光輝「それどころか…俺達の攻撃を全てことごとくかわし、あまつさえかすりもしない」

 

ハジメも光輝も手を抜かず本気でやっているにも関わらず、カズマはそれを涼しい顔で相手取っている

 

カズマ「ふう……全く……随分と自分達の実力を過信していたみたいだな……まあ無理もないな…たしかにあれだけのことができれば過信もする………ほら、さっさと立てや。全体的なステータスはお前らのほうが上回ってるんだぞ…もっとうまく立ち回れ」

 

ハジメ「はあ!?俺達の攻撃を全部交わしてあれだけ俺達にダメージを与えたっていうのにお前のステータスが俺達以下なんて冗談にしても笑えねえぞ!」

 

カズマ「いや?それは本当のことだ……まあ正確に言えば魔力面は俺のほうがずっと上だけどな……おっと」

 

その瞬間、光輝がカズマに天照を当てようとしたがそれを瞬時に交わした

 

光輝「『加具土命』!!」

 

更に光輝の発火させた黒炎は刃の形状へと変化しそれがカズマを斬り掛かった

 

カズマ「消えない炎とは…中々強力だな…氷でも消せないのは厄介だな」

 

ハジメ「!(まただ…あいつ、天之河の天照を当たる直前にかわしやがった……しかも)」

 

光輝「チッ!……俺の眼の能力を見抜きやがったな」

 

カズマ「(光輝の眼……あれは魔眼的な奴だな……眼を合わせたり視界に入るのはあいつの眼の術の発動条件と射程範囲になるな……あの突然発火する黒炎は視界に入った範囲……それとさっき掛けられた幻…幻術は眼を合わせたら引き釣りこまれる……そしてあの眼…相手の術のコピー、更には動きを見切る素振りを見せていたところを見るに…恐らく動体視力、見切る力を向上させると見た……それとハジメのあの白い魔眼……俺の見えないところからの魔法攻撃を躱しやがった……それと俺の体内の魔力量を見ていた……恐らく透視能力に望遠能力といったサーチ能力を持っている………光輝のは戦闘向けだがハジメのはさしずめ探索や感知に優れている………)」

 

光輝「(あいつ…俺の幻術を瞬時に跳ね除けやがった……しかも俺に月読に掛けられないよう眼を瞑ってやがる……だというのに俺達の事をまるで見えているかのように避けている……)」

 

ハジメ「(マジで何なんだアイツの魔力量…軽く俺の倍以上ある……どうなってるんだ…俺達と違ってあいつは魔物を食ったわけでもねえのに…)」

 

カズマ「お前らさあ……その程度で本気で目的を達する気あるのか?それくらいの実力で満足しているようなら、お前らマジで一回くたばったほうがいいぞ?」

 

ハジメ/光輝「「!!」」

 

カズマ「それとさあ…見ていて思ったんだが、お前ら無駄と宝の持ち腐れが多すぎんだよ……例えば光輝…お前はの魔眼はたしかに強力だがその分魔力の消耗が激しいとみた……だというのにお前は使う必要のない場面で使って、逆に使うべき場面で使ってない……切り替えが下手…魔力の無駄遣いだ。後さっきの『千鳥』だっけ?……あれさあ、腕に雷を集中するのは良いけどそれだけじゃ決め手に掛ける」

 

光輝「なに!?」

 

カズマ「俺ならまず体内の魔力を使って肉体の活性化をはかって身体能力の向上によるスピードアップをした上で高速の突きをするな…お前のはただの雷を纏っただけの突き…未完成にも程がある……それとハジメ、お前は高いステータスを持っている癖にやたらと油断し過ぎている場面が多いぞ。これがオルクスに転落する前のお前ならもっと警戒心を持って動いていたはず……大方強くなりすぎて高いステータスに精神が追いつけてないんだろうな……今のお前、アニメとかに出てくる格上だが慢心してしまった結果格下の奴に殺られるポジションの奴と同列だからな?」

 

ハジメ「ぐっ!」

 

カズマ「とまあ……こんくらい言えば少しはマシになるか…な?」

 

そう言うとカズマの掌に風が収束していく

最初は大玉サイズだった風の塊は野球ボールサイズまでに圧縮した

 

カズマ「避けてみな…『エアーバレット』!」

 

カズマが飛ばした風の塊に瞬時に後方へ飛ぼうとしたハジメと光輝だったが

 

ハジメ/光輝「!!!」

 

次の瞬間

圧縮した風の塊が一気に元に戻り、とてつもない衝撃波がふたりのいる方へ発生した

 

ユエ「!!」

 

シア「そ、そんな!!」

 

幸利「やべぇ……あのステータスプレートで見た通りの化け物魔力持ってるからこそできる芸当だ…」

 

土煙が舞い

ふたりの姿が見えなかったがカズマは警戒し眼でふたりを探した

 

やがて土煙が晴れ、ふたりが姿を表す

 

カズマ「!!」

 

光輝「やってくれたな…佐藤」

 

ハジメ「とっさに地面を錬成で固めて盾にしなかったらヤバかったな」

 

ハジメは大きな土壁でガードし、光輝は須佐能乎を出して防いだ

それもこれまでのような腕だけではなく体全体を出した

 

その姿は紫のオーラを纏った巨大な骸骨だった

 

カズマ「へえ〜、手加減してたとはいえ今のを防ぐとはな…」

 

ハジメ「お前の言うとおりだカズマ…俺はお前を甘く見ていた。そして慢心していた…俺としたことが昔地球でお前と好きなバトル漫画でありがちな事を言い合っていた時に俺が言ったことを俺自身がやっていた…だが、もう油断しない…」

 

光輝「悪かったな……お前の言うとおりだ……俺は無駄が多かった。それでいて工夫も足りない……二度はない!」

 

その言葉とともに須佐能乎の腕がカズマを掴もうと手を伸ばすが

 

カズマ「そっちがその気ならこっちもだ!『クリエイトアースゴーレム』!」

 

カズマが地面に触れると土からゴーレムが生まれ須佐能乎の腕を両腕で掴み

 

カズマ「おらよ!」

 

須佐能乎を出している光輝ごとそのまま背負投げし、地面に叩き落した

 

ハジメ「カズマ!!」

 

そこへメツェライを持ったハジメが弾丸の雨を振らせてきたが

 

カズマ「!」

 

カズマは両足を『魔力活性』による身体能力の向上によるスピードアップで全て避け

ハジメの両腕を掴み

 

カズマ「油断せず相手を容赦無く仕留めようとするその意志は見事だ……だが詰みだ」

 

ハジメ「!!」

 

その瞬間ハジメのドレインタッチによりハジメの残っていた魔力を吸われ、膝をつく

 

ハジメ「ぐうぇ…」

 

カズマ「さて、後はあいつだけだが……!」

 

カズマは光輝の方へ目を向け驚く

 

光輝「……」

 

光輝は右手に雷を一点集中し…それでいて体内の魔力の流れが速まっていた

 

そう……光輝は先のカズマの『魔力活性』を見て見様見真似で再現した

これも写輪眼の動体視力ならではの習得速度だ

 

ハジメ「!!」

 

カズマ「(こいつ……)……こい。光輝!」

 

光輝「!」

 

その瞬間光輝は目にも止まらぬ高速スピードで走り抜け、カズマの懐寸前まで到達し

 

光輝「『千鳥』!!」

 

その雷を纏いし高速の手刀がカズマを貫く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「甘ぇよ」

 

寸前に光輝の顎に魔装(魔力を纏う事で強度や威力を高める)で強化した拳でカウンターアッパーをかまし光輝をふっ飛ばした

 

光輝「ぐあぁ!!」

 

それを受けた光輝の身体は宙へと飛び、地面に倒れたあとそのまま気絶した

 

カズマ「まさかこの短い間に完成させるなんてな……けどまあこういう一直線上に速く動く技は相手のカウンターを見切れずに逆にやられることだってある……こういうときこそその魔眼使うべきだろうに……って聞いてないな……けどまあ…お前ら伸び代は悪くない……あとは数をこなせば克服するだろ」

 

そう言うとカズマは気絶した光輝を肩に抱え、もう片方の腕でハジメを運んで行った

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