相川「な、なんだこれ!?」
仁村「今までこの世界で食ってきたどんな料理よりも美味え!!」
菅原「美味しい!すごく美味しいよ!!」
宮崎「味付けも風味もばっちりで食べれば食べるほど食欲が増す!!」
玉井「うぅ…地球の母ちゃんを思い出す…」
ティオ「なんじゃこれは!?この肉厚感…柔らかくも口の中でとろける!」
ウィル「はい!それに一緒に使われているソースが絶品です!!」
シア「どれも見たこともない料理ばかりですがすっごく美味しいですぅ!!」
ユエ「ん……美味しい…美味しいけど…すごく複雑…」
園部「わかるわ…私これでも料理屋の娘で料理には自信があったのに…これ食べたらなんか負けた気がする…」
幸利「まさか異世界に来て地球の料理が食えるなんてな……」
愛子「美味しいです佐藤君!!」
ハジメ「カズマおかわり!!」
光輝「……」←無言で皿を出す
カズマ「はいはい、そんな慌てなくてもお前らの腹がはち切れるくらいおかわりはあるからな?」
ミュウを迎え入れたその日の夜
カズマはかつて前世でも使っていた料理スキルで彼らに料理を振る舞った
この世界の食材で地球の料理を模した物を作りだした
最初はシアやユエに料理できるかどうか言われたが『少なくとも300年引きこもってたやつよりかはできるから問題ない』と発言したところ再び乱闘
そして完成した料理をハジメ一行や愛ちゃん護衛隊の面々にウィルに出すと皆手を止めずに料理にがっついた
カズマ「どうだミュウ?俺の作った料理は美味しいかい?」
ちなみにミュウにはお子様セット(ミニオムライス、ウィンナー、ミニハンバーグにブロッコリーモドキと人参モドキ、オレンジジュースモドキ)を作り食べさせた
ミュウ「うん!食べたことないものだけどすっごく美味しいの!!」
ミュウは口元にソースを付けながら笑顔で答えた
アクア「ミュウ、ソースが付いてるわよ」
アクアはアクアでミュウのそばに来て食べさせている
シア「アクアさん。とても面倒見がいいです…」
ティオ「というよりカズマ共々子供の扱いに慣れておらぬか?」
カズマ「まあこれでも俺とアクア一応親だったときもあったし…」
アクア「なんだったら祖父母だったこともあるからね…」
ハジメ「!(そうか…いやそりゃあそうか……)」
カズマ「……(みんな…やっぱ地球の料理は安心するか…)」
カズマの料理を笑顔で食べる一同を見て、カズマは心の中で笑みを浮かべ、ハジメと光輝に盛り付けた皿を渡すのだった
カズマ「そういえばハジメ、俺たち用のバイクはあとどれくらいで完成しそうなんだ?」
ハジメ「もう明後日って所だな…そういうお前も武器作りの進捗はどうだ?」
カズマ「これでも前世じゃ色んなもの制作してたからな…明日には完成するよ……出発は明後日だな……行き先はホルアドだ…まあ俺は幸利達の指導のためにもウルを今後何回も往復するけどな…」
ハジメ「改めて聞くとお前のテレポートは本当便利だな……」
《浩介視点》
浩介「はぁ…はぁ…クソ!」
オルクス大迷宮の階層を呼吸を荒らげながら上層階へと登る浩介
そこへ数頭の魔物が襲い掛かった
浩介「俺はさっさと助けを呼ばなきゃいけないんだよ!!邪魔すんな!!」
その瞬間浩介は魔物の方へ走り出しすれ違いざまに持っていたナイフで急所の部位を切り裂き絶命させた
現状の浩介の戦闘能力は神の使徒(地球転移組)の中では上位に位置し、お得意のステレス能力を発言させればカズマじゃない限り感知ができなかったりする
浩介「クソ!あの駄目勇者が!!あいつ戻ってきたらぜってぇぶん殴ってやる!」
なぜ彼がここまでボロボロになりながらも地上を目指すのかというと、それは数時間前に遡る
カズマの言いつけどおり、永山の率いるパーティに所属しながら彼らの攻略を手伝った
そして今日…勇輝達勇者パーティ…そして檜山率いる小物グループと合同でオルクス大迷宮の攻略を進めていた
だがそこで潜んでいた魔人族の罠に掛かり一同は大きな被害を出しつつ後退を余儀なくされた
しかし、彼らが追い込まれ敗走せざるを得なくなったのは、勇者である勇輝の勝手すぎる行動が原因である
敵の魔人族は自身が率いる魔物を使いながら威嚇しつつ、自分達につかないかと勧誘を持ちかけられた
しかし、これを勇輝は仲間に相談せず代表して、即行で断った
こんな勧誘は不快だ!これ以上の問答は無用、投降しないなら力づくでも! という意志を示した
これには浩介に永山や雫は内心で舌打ちしつつ、魔人族の周囲に最大限の警戒を行う
彼らは、場合によっては一度、嘘をついて魔人族の女に迎合してでも場所を変えるべきだと考えていたのだが、その考えを光輝に伝える前に彼が怒り任せに答えを示してしまったので、仕方なく不測の事態に備えているのだ
この時点で浩介はただでさえ低い勇輝の評価が更に下がった
皆を率いる立場でありながら一人で自分勝手にあれこれ進める
おまけにハジメの死を悲しみながらも生きていると信じる香織に場違いな発言をしたり、相変わらずハジメの死は疑ってないくせに弟である光輝の生存は諦めてない
挙句の果ては逃げられる、相手の手の内がわからない以上迂闊に攻めるべきでないにも関わらず馬鹿の一つ覚えなのか真っ向から立ち向かった結果
逆にやられ、結果全パーティが追い込まれる要因を作った
しかしその当人は自分のせいで殺られかけた事に気づかない、いや認めないだろう
その後、他の怪我人たちと逃げ隠れていたが、同じグループの永山達に地上まで助けを呼びに行くよう頼まれた
ステレス能力と今いるメンバーの中でも高いステータスを持つ浩介ならばと皆から背中を押され、浩介は助けを求め地上へと駆け上がる
その道中、メルド達騎士団と遭遇し彼らにも事情を話した
その時彼は浩介にあることを言う
メルド「……浩介。私は今から、最低なことを言う。軽蔑してくれて構わないし、それが当然だ。だが、どうか聞いて欲しい………何があっても、勇輝だけは連れ帰ってくれ。今のお前達ですら窮地に追い込まれるほど魔物が強力になっているというのなら…勇輝を失った人間族に未来はない。もちろん、お前達全員が切り抜けて再会できると信じているし、そうあって欲しい……だが、それでも私は、ハイリヒ王国騎士団団長として言わねばならない。万一の時は、勇輝を生かしてくれ…はっきり言おう…アイツは人類の希望だ」
浩介「……」
それは、より重要な何かを生かすための犠牲の発想、上に立つ者がやらなければならない選択
浩介にはできずそれ故に、浩介の表情はひどく暗いものになっていく
そして答える
浩介「メルドさん
お断りです」
メルド「!?」
メルドの言葉を聞き、それを拒否する浩介
浩介「アイツが人類の希望?馬鹿言わないでくださいよ。その人類の希望であるアイツのせいで俺達は敗走に追いこまれてるんですよ!!正直言って、アイツが人類の希望である時点で人類は終わってるとしか思えないですよ!」
その言葉にメルド達面々が驚きの声を漏らす
浩介「それに…本当の人類の希望は他にいる……アイツらがな」
メルド「!……それは…カズマやアクアのことか?」
浩介「そうですけど、彼らだけじゃない……今はまだ居ないが、ハジメや天之河だってそうだ!……あんな奴に人類の未来託す位なら…俺はアイツらに託す!」
その言葉とともに浩介は再び走り出し、上層階へと登っていった
そして更に数時間後
ハジメ「!!お前…浩介か?」
浩介「!!」
ホルアドのギルドに飛び込んだ先で浩介の目に入ったのは…何人かの女と幼女を抱きかかえた…白髪眼帯の自身の友人…南雲ハジメと同じく白髪となった天之河光輝だった
浩介「お、お前…ハジメなのか!?……ど、どうしてそんな…闇お」
ハジメ「言わせねえよ!!誰が闇落ちした金木研だ!!」