ミュウ「ママー!!」
「ミュウ!!」
グリューエン大火山の大迷宮をクリアした翌日
一行はアンカジへと戻ったあとカズマ達と合流
次の大迷宮へと向かう道中にあるミュウの故郷、海上の町エリセンへと旅立った
更にこの旅からはめぐみんとダクネスの2名も同行することとなり、よけいに乗り物事情が悪化することとなり、バイクに乗るのがカズマとアクア、光輝と雫になった
アンカジから旅立とうとしたところランズィが
ランズィ「ララティーナ、めぐみん……離れていてもお前達は一生、私の家族だ」
そう言いふたりを抱きしめた
ふたりとも前世の記憶を持ち、それぞれ前世の親が居たがこの世界では親が違う……しかしそれでもふたりにとっては親であることには違いはなく、涙を流しながら別れを告げた
そうしてバイクと車を走らせ、日が暮れる少し前にエリセンにたどり着いた
ただ町に入ろうとしたところ海人族が囲んできてカズマ達を警戒していた
しかしミュウを見せるとその警戒を解いてくれた
曰くミュウの誘拐が合って以来、町に来るものを警戒し常に監視する体制であったらしく、今回よそ者だったカズマ達の来訪に皆ピリピリしていたようだった
そして今、ミュウとミュウの母『レミア』が無事再会を果たすことができた
しかし、レミアの足はミュウを誘拐した誘拐犯によって歩けない程の重症を負わされていた
すぐに治療をしようと香織が詠唱をするが
アクア「『セイクリッド・ヒール』!」
アクアが詠唱せずに速攻で足の傷を完治させた
香織「うん分かってた…このパターンはわかってたけど………アクアちゃんが傷を治すなら私のいる意味は…」
3度どころか4度もアクアに出番を喰われた香織が地面に膝をつけ落ち込んだ
雫「か、香織ったら…そんなに落ち込まないで」
光輝「ほっとけそんなストーカー」
香織「酷い!!」
光輝「事実だろ?雫は日常じゃあつけたことはなかったが、お前は学校外でも南雲をつけてただろ?」
香織「!!」
光輝「いくら自分の惚れた男の事を知りたいからって……あれはないな……一番酷いのは教室であいつが飲んで捨てた飲むゼリー飲料をあとから回収しようとしたことだな……流石に途中でやめたようだが、もしやってたら警察に通報しようと思った」
雫「香織…今の話なんだけど」
香織「は、ははは…その、あ、あれだよ……あんまり一緒に居られないフラストレーションを解消しようって思ってつい」
雫「……はぁ……光輝…そういうことはもっと早く言ってほしかったわ…」
ハジメ「………(オルクス大迷宮に入る前日の夜這い疑惑といい……やっぱ危険だな…)」
ミュウ「ありがとうアクアお姉ちゃん!!」
レミアと再会を果たしたミュウがハジメをパパと呼んだことで「レミアが……再婚? そんな……バカナ」「レミアちゃんにも、ようやく次の春が来たのね! おめでたいわ!」「ウソだろ? 誰か、嘘だと言ってくれ……俺のレミアさんが……」「パパ…だと!? 俺のことか!?」「きっとクッ○ングパパみたいな芸名とかそんな感じのやつだよ、うん、そうに違いない」「おい、緊急集会だ! レミアさんとミュウちゃんを温かく見守る会のメンバー全員に通達しろ! こりゃあ、荒れるぞ!」などの、色々危ない発言が飛び交っていった
このあと、レミア宅に世話になることになったのだが、部屋割りでハジメと一緒に寝たいユエとシアと香織の三つ巴のが勃発し、暗雲と雷を背負った龍を出すユエと般若を出す香織、そしてそのふたりに怯えるシアと言う構図ができ、最終的には人ん家で騒ぎ立てるふたりをカズマがふたりを厳しく叱りつけ喧嘩を止めた…なおこのときハジメ達にはカズマの背後で白い龍と黒い龍がふたりの化身モドキを締め上げているように見えたそうだ
結局「パパとママと一緒に寝る~」というミュウの言葉に場がカオスと化したりしたが、一応の落ち着きを見せた
それから数日、海を渡るための潜水艦、損壊、喪失した装備品の修繕・作成や、新たな神代魔法に対する試行錯誤をし、とうとう4つ目の大迷宮のある【メルジーネ海底遺跡】の探索に乗り出した
またカズマとアクア、めぐみんとダクネスの格好が変わっていた
皆カズマとアクアの自作であり4人ともかつての異世界の冒険者時代に来ていた服装になっていた
服装を変えたアクア達女性陣は
アクア「フフッ、やっぱりこの格好が一番だわ!!」
めぐみん「すごく懐かしいです……昔を思い出します」
ダクネス「そうだな………一気に若返った気分だ」
それぞれテンションをあげていた
カズマ「いや一応外見年齢若返ってるだろ……まあ…気持ちはわかるけどな」
更に今回、カズマは雫にカズマ作の刀型アーティファクトを贈った
その名は『
光輝の持つ黒金と同様世界でも最高峰の強度の鉱石で作られてるため刃は決してかけることがなく、魔力を流すことでその効果を倍増させる
これには雫はすごく喜んでいた
そして出発のとき……しばしの別れに、物凄く寂しそうな表情をするミュウ。盛大に後ろ髪惹かれる思いのハジメだったが、何とか振り切り桟橋から修繕した潜水艇に乗り込もうとする。ミュウが手を振りながら「パパ、いってらっしゃい!」と気丈に叫ぶ。そして、やはり冗談なのか本気なのか分からない雰囲気で「いってらっしゃい、あ・な・た♡」と手を振るレミア。 傍から見れば仕事に行く夫を見送る妻と娘そのままだ。背後のユエ達からも周囲の海人族からも鋭い視線が飛んでくる。迷宮から戻って来ることに少々ためらいを覚えるハジメであった
そんなハジメを光輝は不敵な笑みを浮かべてみていた
雫「光輝…」
光輝「なんだ?」
雫「貴方……ハジメ君の気苦労を面白そうに見てるわね」
光輝「面白いからな…」
雫「……(そういえばこのふたり、地球に居たころさんざん喧嘩してたわ…)」
今回の探索メンバーは全員であり、アクアだけは潜水艦に乗らずに海を泳いで楽しんでいた
この海を泳いでいるアクアの姿にハジメ達は皆驚いていた
まず潜水艦を圧倒するレベルの速さで泳ぎ、更に深海に入っても息切れを起こさず水圧による負荷が全くといっていいほど掛かっておらず…一同は困惑していた
カズマ「そういえば言い忘れてたがアクアの技能『水性特化』は水関連においては無類の強さを発揮するものだ…そもそもあいつの前世は水の女神だからこの程度あいつにとっては散歩するくらい気軽なもんだ」
ダクネス「前世でもアクアの水に対する強さは尋常じゃなくてだな……水中戦をやらせたら誰も勝ち目が無いくらい強かったぞ……依頼でシーサーペントやクラーケンなどの水性生物を一人で相手取ってたぞ…」
めぐみん「あの人、その気になれば世界一つを洪水にすることだってできますよ?」
ハジメ「マジかい…」
雫「リアルノアの方舟ね」
アクアの規格外にまわりは引いていたが、それから探索を続けることしばらくして大迷宮の入口を見つけた
どうやら中は洞窟になっていたらしく皆が潜水艦から出た
直後圧縮された水のレーザーが一行を襲った
ユエとアクアがすぐに障壁を出しガードする
光輝は写輪眼を出し飛んできた水のレーザーをかわした
カズマとめぐみんにダクネスといった歴戦の冒険者達、シアにティオなどの実力者…そして勇者パーティーにいた頃から勇輝に次ぐ実力を持つ雫は対処できた
だが、香織はそうはいかなかった
香織「きゃあ!?」
余りに突然かつ激しい攻撃に、思わず悲鳴を上げながらよろめく。傍にいたハジメが、咄嗟に、腰に腕を回して支えた
香織「ご、ごめんなさい」
ハジメ「いや、気にするな」
あっさり離れたハジメをチラ見しながら、普通なら赤面の一つでもしそうなのだが、香織の表情は優れない。抱き止められたことよりも、自分だけが醜態を晒したことに少し落ち込んでいるようだ。 そして、それ以上に、ユエの魔法技能の高さに改めてショックを覚える
更に治療師としての自身の回復魔法や浄化魔法などと言った自分の技能をも上回る力を見せたアクア
さらに障壁の発動速度だけなら〝結界師〟たる鈴にだって引けを取らないユエ
強度でいえば鈴以上のアクア
香織も防御魔法は使えるがそれでも、ユエとアクアに比べると、自分の防御魔法など児戯に等しいと思わせられる
元々感じていた力の差をさらに見せられた気分である
〝劣等感〟
自分は、足でまといにしかならないのではないか? その思いが再び、香織の胸中を過る
雫「香織……大丈夫?」
香織「えっ? あ、ううん。何でもないよ」
雫「……そう」
香織は咄嗟に誤魔化し、無理やり笑顔を浮かべる
雫は、そんな香織の様子を心配したが、強がる香織に特に何も言わなかった
そのことに、香織が少しの寂しさと安堵を感じていると、未だに続いている水のレーザーを防いでいるユエがジッと自分を見ていることに気がついた
その瞳が、まるで香織の内心を見透かそうとしているようで、香織は、咄嗟に眼に力を込めて睨むような眼差しを返す。 いつかのように、自分の気持ちを嗤わせるわけにはいかない。そんな事になれば、ハジメの愛情を一身に受ける目の前の美貌の少女は、香織を戦うべき相手とすら認識しなくなるだろう
それだけは……我慢ならない
光輝「……」
ハジメ「……」
カズマ「……」
そんな香織の姿を男連中は見ていた
一行が洞窟の奥へと進むと大きな空間に出た
その空間に入った途端、半透明でゼリー状の何かが通路へ続く入口を一瞬で塞いだのだ
シア「私がやります! うりゃあ!!」
咄嗟に、最後尾にいたシアは、その壁を壊そうとドリュッケンを振るった、が、表面が飛び散っただけで、ゼリー状の壁自体は壊れなかった。そして、その飛沫がシアの胸元に付着する
シア「ひゃわ! 何ですか、これ!」
シアが、困惑と驚愕の混じった声を張り上げた。ハジメ達が視線を向ければ、何と、シアの胸元の衣服が溶け出している。衣服と下着に包まれた、シアの豊満な双丘がドンドンさらけ出されていく
「シア、動くでない!」 咄嗟に、ティオが、絶妙な火加減でゼリー状の飛沫だけを焼き尽くした。少し、皮膚にもついてしまったようでシアの胸元が赤く腫れている。どうやら、出入り口を塞いだゼリーは強力な溶解作用があるようだ
そんなシアの姿を見たダクネスが『スライム…溶ける…ジュルリ』と言っていたのでカズマが『再発したか…』と呆れていた
腫れた皮膚はアクアに治してもらった
めぐみん「……カズマ…あのスライムモドキ…どうやら魔力を溶かすみたいです」
ティオ「ふむ、やはりか。先程から妙に炎が勢いを失うと思っておったのじゃ。どうやら、炎に込められた魔力すらも溶かしているらしいの」
ティオの言葉が正しければ、このゼリーは魔力そのものを溶かすことも出来るらしく、中々に強力で厄介な能力を持っている
まさに、大迷宮の魔物に相応しい
直後
天井の僅かな亀裂から染み出すように現れたそれは、空中に留まり形を形成していく。半透明で人型、ただし手足はヒレのようで、全身に極小の赤いキラキラした斑点を持ち、頭部には触覚のようなものが二本生えている。まるで、宙を泳ぐようにヒレの手足をゆらりゆらりと動かすその姿は、全長十メートルのクリオネのような化け物だった
その巨大クリオネは、何の予備動作もなく全身から触手を飛び出させ、同時に頭部からシャワーのようにゼリーの飛沫を飛び散らせた
それぞれが攻撃をしたが、まったく答える様子を見せず再生するクリオネに業を煮やした
よく見ればその腹の中に、先程まで散発的に倒していたヒトデモドキや海蛇がおり、ジュワーと音を立てながら溶かされていた
シア「ハジメさん…さっきから攻撃しているのに魔石が見当たりません……どこにあるか見つけられますか?」
シアの言葉を受けたハジメは白眼を開眼させた
……結果
ハジメ「……ないな。あいつには、魔石がない」
その言葉に全員が目を丸くする
香織「ハ、ハジメくん? 魔石がないって……じゃあ、あれは魔物じゃないってこと?」
ハジメ「わからん。だが、強いて言うなら、あのゼリー状の体、その全てが魔石だ。俺の白眼には、あいつの体全てが魔力の塊に見える。あと、部屋全体も同じ色だから注意しろ。あるいは、ここは既に奴の腹の中だ!」
光輝「要するに…神代魔法っていう撒き餌に誘き寄せられた獲物が俺達ってことか」
そう話をしていたところ、今度は足元の海水を伝って魚雷のように体の一部を飛ばしてきてもいる
光輝「!!」
そこを光輝が須佐能乎を出しガードした
その背後からユエ達による本体への攻撃も激しさを増し、巨大クリオネもいよいよ本気になってきたのか、壁全体から凄まじい勢いで湧き出してきた。しかも、いつの間にか水位まで上がってきており、最初は膝辺りまでだったのが、今や腰辺りまで増水してきている。ユエに至っては、既に胸元付近まで水に浸かっていた
ユエ達は何度も巨大クリオネを倒しているのだが、直ぐにゼリーが集まり、終わりが見えない。 殲滅の方法が見つからない上に、戦闘力を削がれる水中に没するのは非常にまずい。なにせ、巨大クリオネには籠城が通用しないのだ。魔法で障壁を張ろうとも、潜水艇を出して中に入ろうとも、殲滅方法がなくてはいずれ溶かされてしまう
カズマ「……(さて、どうするか……めぐみんの爆裂魔法ならこいつを倒せるだろうが俺達があぶねえ……かと言って攻略法がわからん今、ここにいても危険だ…いったんテレポートで逃げるか?…)……仕方ねえ…ハジメ!光輝!一緒に地面を破壊して一端離脱するぞ!!地面の下に空間がある。どこに繋がってるかわからないから、一人ずつにならないよう固まって動け!!」
ハジメ「チッ!やむを得んな」
光輝「……今はそれしかないようだな」
ユエ「んっ」
シア「はいですぅ」
ティオ「承知じゃ」
香織「わかったよ!」
雫「うん!!」
アクア「わかったわ!」
めぐみん「了解です!!」
ダクネス「わかったぞ!」
全員の返事を受け取り、ハジメは火炎放射器を取り出し振り回して襲い来るゼリーを焼き払いながら、渦巻く亀裂に向かって錬成を行い、光輝は須佐能乎を出し地面を殴り亀裂を押し広げ、カズマは地面に風魔法を当て削りとりドンドン深く穴を開けていく
やがて地面に大きな亀裂が走り、大きな穴ができ、腰元まで上がってきていた海水が、いきなり勢いよく流れ始め、ユエ達も足をさらわれて穴へと流されていく
流される面々は一人にならないよう互いの身体にしがみつきながら、洞窟の下の空間へと落ちていった
本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?
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友達と優しさを持つハジメ
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闇を抱えた孤独の光輝
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物凄く動いてまわってるカズマ
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カズマを支える相棒兼正妻のアクア
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影薄だけど友達思いの浩介
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原作と違い闇を感じない恵里
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原作と違い救済され闇を祓われた幸利
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ティオに惚れられた心優しきウィル
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光輝を孤独にさせない一途な雫