創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第三十八話 エリセンでの日々

 

エリセンに戻った一行は、出発するまでの数日間を皆バカンス気分で過ごしていた

 

海の方ではユエとシア、香織、ティオ、アクア、そしてミュウが彼女達と水中鬼ごっこをして戯れる

 

ミュウは海人族の特性を十全に発揮してアクアを除くチートの権化達を翻弄するが、鬼役がアクアになると一転した

 

本来泳ぐことにかけてはこの世界の種族の頂点に立つはずの海人族ですら追いつかれ追いつけないほどの速度で泳ぐアクアに最終的にアクア一人に鬼をさせ、一人で全員を捕まえる役をやらせた

 

浜辺ではめぐみんとダクネス、雫…そして雫に頼まれ渋々光輝までスイカ(に似た果物)割りをしており

 

その傍らではカズマとハジメはとある開発作業を進めていた

 

それは過去、ハジメがオルクスやライセン大迷宮を攻略した際に得た、神代魔法の存在していた頃…解放者たちの時代に彼らが考案した術のことが記述されたいわゆる開発書だった

 

カズマ「……魔力で実像を生みだす術ね……それとこれは契約したものを召喚する物……発想自体はされていても実現まではされてないものばっかだな…」

 

カズマは記述された術の解読作業を…

 

そしてハジメはというと…

 

ハジメ「……」

 

片手に魔力を集中させ…掌で魔力を螺旋回転させながら球状に圧縮……まるで小さな台風のようになったそれを

足元の砂に向けて押し付けた

 

すると足元の砂がえぐられたかのような穴ができていた

 

ハジメ「はぁ…はぁ…」

 

カズマ「お…初めてのオリジナル魔法の開発にしては悪くないな…」

 

ハジメはオリジナルの攻撃魔法を編み出していた

以前からハジメは光輝の千鳥を見て思っていた

 

自分もオリジナル魔法を編み出したいと

 

そう考えていたところ…かつてカズマと戦ったときの魔法をヒントに自分で考案し、開発していた

 

ハジメ「…お前の……あの風魔法を参考に、俺も考えてみたが…どうだ?」

 

カズマ「『エアーバレット』な?……あの魔法は魔力で生み出した風を圧縮して衝撃波を放つやつだ……込めた魔力が大きければ大きいほど威力と範囲は拡大する……けどお前のは自身の魔力を螺旋状に高速回転し球体にした物……当たった箇所をえぐるように破壊する……これだけでもかなりの威力がある……後はそれにお前の得意魔法を付与させれば威力も今以上に上がるな……」

 

ハジメ「……そうか……なら」

 

そう言うとハジメはまたワザの開発をしようとしたが

 

香織「ハジメ君、カズマ君…そろそろ遊ぼう?攻略での疲れを癒やす為の期間なのに休めてないよ?」

 

ハジメ「そうは言ってもなあ……俺あんまアウトドアな遊びは好きじゃないからなあ……どっちかと言えばゲームしたり本読んだりして過ごしたい所だな」

 

香織「もう!せっかくの海なのに遊ばないなんてもったいないよ!見てよ、あの光輝君でさえ遊んでるっていうのに!あの光輝君が!!」

 

光輝「おい!聞こえてるぞ!!」

 

カズマ「まあハジメ…ここは香織の言う通り遊んでこいよ……俺もそろそろ一区切りしようと思うから……ついでに香織の水着姿の感想を述べよ」

 

ハジメ「!!」

 

そういうカズマに反応するように香織は恥ずかしそうにしながらも白のビキニから覗く胸の谷間にハジメの腕をムニュと押し付けた

 

ハジメ「『恥じらい+ボディタッチのアプローチ』!?」

 

それに戸惑いを感じながらも水着の感想を言う

 

ハジメ「そ、その…に、似合ってる…と思うが……ボディタッチしてくる必要はねえだろ」

 

そこへ同じく水着を着たレミアも近づいてきた

 

ハジメをパパと呼ぶミュウに便乗する形で貴方と呼ばれることに戸惑いを感じていたハジメは内心苦手意識を持っていた

 

またなにか要らんことを言われるのかと警戒したが

 

レミア「有難うございます。ハジメさん」

 

ハジメ「いきなり何だ? 礼を言われるようなことは……」

 

いきなりお礼を述べたレミアにハジメが訝しそうな表情をする

 

レミア「うふふ、娘のためにこんなにも悩んで下さるのですもの……母親としてはお礼の一つも言いたくなります」

 

ミュウと出会い、パパと呼ばれるくらいに懐かれたハジメはすっかり、ミュウを本当の娘のように思い始め、この先の旅に連れて行くのは危険と思いつつも、少し歯痒い気持ちを抱いていた

 

そして別れを告げるのも…

 

ハジメ「それは……バレバレか。一応、隠していたつもりなんだが」

 

レミア「あらあら、知らない人はいませんよ? ユエさん達もそれぞれ考えて下さっているようですし……ミュウは本当に素敵な人達と出会えましたね」

 

レミアは肩越しに振り返って、ミュウのいたずらで水着を剥ぎ取られたシアが、手ブラをしながら必死にミュウを追いかけている姿をみつつ、笑みをこぼす。そして、再度、ハジメに視線を転じると、今度は少し真面目な表情で口を開いた

 

レミア「ハジメさん。もう十分です。皆さんは、十分過ぎるほどして下さいました。ですから、どうか悩まずに、すべき事のためにお進み下さい」

 

ハジメ「レミア……」

 

レミア「皆さんと出会って、あの子は大きく成長しました。甘えてばかりだったのに、自分より他の誰かを気遣えるようになった……あの子も分かっています。ハジメさん達が行かなければならないことを……まだまだ幼いですからついつい甘えてしまいますけれど……それでも、一度も〝行かないで〟とは口にしていないでしょう? あの子も、これ以上、ハジメさん達を引き止めていてはいけないと分かっているのです。だから……」

 

ハジメ「……そうか。……幼子に気遣われてちゃあ、世話ないな……わかった。今晩、はっきり告げることにするよ。あと数日後には出発するって」

 

レミア「では、出発の前日はご馳走にしましょう。皆さんのお別れ会ですからね」

 

ハジメ「そうだな……期待してるよ」

 

レミア「うふふ、はい、期待していて下さいね、あ・な・た♡」

 

ハジメ「いや、その呼び方は……」

 

そんな二人の姿を面白くなさそうに見る香織とユエ、胸を隠すシアに…それを面白そうに見ているカズマ

 

カズマ「まあでもよ、俺テレポート使えるから会おうと思えばいつでもすぐに会えるからな?」

 

ハジメ「……ほんとお前が居て助かるな」

 

カズマ「レミアさん。そういうわけだから…もしかしたら度々ここへ来ることがあると思うんだが…その時は」

 

レミア「ふふ、はい。いつでも貴方方の来訪をお待ちしています。あの子にパパとおじいちゃんと呼ばれてたのには驚きましたが…あの子がそこまで言うほどおふたりに心を許している姿に…成長を感じました……でもカズマさんはまだお若いのにそう呼ばれるのは複雑じゃありません?」

 

カズマ「……こう見えて俺の実年齢はアンタの倍だからな?」

 

レミア「え?」

 

ハジメ「レミア、こいつの言っていることは戯言でも無ければ虚言でもなく本当のことだからな?」

 

レミア「え、ええ……その…ちなみにですが………カズマさんはおいくつなのでしょうか……」

 

カズマ「ああ、俺の歳は」

 

そこでカズマの実年齢を聞いたレミアは驚きのあまり口に手を当てた

 

そして小声で若作り?と漏らした

 

それに苦笑するカズマ

 

そこへ背後からはシアが、その自慢の双丘をハジメの背中に押し付けながらもたれかかった。未だ、ミュウに水着を取られたままなので、体を隠す意図もあるようだ。ただ、ハジメとしては、極上の柔らかさの他に、当たっている二つの特徴的な感触が非常に困るところだ

 

この空気を変える目的と先程の香織のアプローチに触発された事へのボディタッチ

 

そしてユエも四つん這いになりながら迫る

 

そんな、美女・美少女に囲まれたハジメのもとへ、ミュウが海中から浮かび上がってきた

 

レミアとハジメの間に割り込むように現れたミュウは、そのまま正面からハジメに飛びつく。咄嗟に抱きとめたハジメに、ミュウは「戦利品とったどー!」とばかりにシアの水着を掲げ、それをパサッとハジメの頭に乗せた

 

どうやら、娘からの贈り物らしい

 

シア「ミ、ミュウちゃん!? なぜ、こんな事を……はっ!? まさか……ハジメさんに頼まれて? も、もうっ! ハジメさんたら、私の水着が気になるなら、そう言ってくれれば……いくらでも……」

 

ユエ「……ハジメ、私のもあげる」

 

香織「わ、私だって! ハジメくんが欲しいなら……あ、でもここで脱ぐのは恥ずかしいから……あとで部屋で、ね?」

 

レミア「あらあら、じゃあ、私も……上と下どちらがいいですか? それとも両方?」

 

頭に女物の水着を乗せ、四方から女に水着を献上される男、南雲ハジメ。 ポタポタとシアの水着から滴る水が、頬を引きつらせるハジメの表情と相まって何ともシュールだった

 

そんなハジメの姿を面白そうに見るカズマ

 

香織「あ///か、カズマ君も居たんだった!!」

 

シア「ひ、ひゃあぁぁぁ///は、恥ずかしいですぅ///」

 

ユエ「…カズマの変態」

 

カズマ「失礼な奴らだな…俺が見ていたのはお前らじゃなくてお前らに水着献上されて引きつってるハジメにだ……生憎お前ら以上の女を知ってるからそれ以下のお前ら如きの裸なんぞ眼中に無いわ……お前らが美少女美女なのは認めるが、この世の男ども全てがお前らに釘付けになると思ったら大間違いだ。自惚れるな小娘共が!!」

 

レミアとミュウを除く女性陣「「「!!」」」

 

その発言にカチンと着たレミアとミュウを除く女性陣が反抗意識を持ち、そんなに言うなら試してみようではないかと思ったのか、それぞれ手ブラにしていた部分をさらけ出した

 

これには3人とも羞恥心を抱く

 

それに驚くハジメ

 

そして当のカズマはと言うと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「………フッ」

 

カズマから(眼中にないと言ったのにわざわざ醜態をさらすとは随分と自分に自信があったようだな小娘共が)とでも言いたげに鼻で笑われた

 

ユエ/シア/香織「「「がぁぉぁぉぁぁぁぁ!!!」」」

 

これには全員が前を隠すことを忘れそのまま怒りの感情のままカズマに襲いかかったが、

 

カズマ「よっと」

 

カズマは海に飛び込み、ちょうどそばでものすごい速さで泳いでいたアクアの手を握り

 

カズマ「また会おう小娘共!!色気云々に関してもう百年ほど出直してこい!」

 

そのまま沖の方まで逃げて行った

 

そしてユエ達の心に言いようのない敗北感が植え付けられたのは言うまでもなかった

 

そんな彼女達を慰めるハジメとティオの姿があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、少し離れたところでハジメ達のやり取りを見ていた面々はというと…

 

雫「……何やってるのあの娘…」

 

光輝「雫…お前の親友だろ……ちゃんと常識云々教えておけ」

 

雫「し、知らなかったわよ!!香織があんなにも大胆なことするなんて!!少なくとも恋する前のあの娘はもっと常識的だったしあんな破天荒じみた事なんてやったことなかったわ!!」

 

光輝「……恋は人を変えるとは……よく言ったものだ…」

 

雫「……そうね……」

 

めぐみん「まったく……遊びすぎですねカズマは……ふふ///」

 

ダクネス「ああ…いくらあいつが人生経験豊富で慣れてるからと言って、あれはやりすぎだ……ふふふ///」

 

光輝「……(こいつら佐藤に香織達以上の女と呼ばれて機嫌良いな)」

 

余談だがその日を境に何処からともなく「白髪眼帯の少年に気をつけろ。やつの好物は脱ぎたての水着。頭から被る事に至上の喜びを見出す変態だ」という噂が流れ、これに頭を抱える白髪眼帯とそれを指をさして笑う男の姿があった

 

 

本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?

  • 友達と優しさを持つハジメ
  • 闇を抱えた孤独の光輝
  • 物凄く動いてまわってるカズマ
  • カズマを支える相棒兼正妻のアクア
  • 影薄だけど友達思いの浩介
  • 原作と違い闇を感じない恵里
  • 原作と違い救済され闇を祓われた幸利
  • ティオに惚れられた心優しきウィル
  • 光輝を孤独にさせない一途な雫
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