創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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帝国編?……そんなもの一話でいいわ


第四十四話 帝国崩壊

 

カズマ「い、いや〜…まさかこんな簡単に国が崩壊するなんてな……」

 

ハジメ「まあこの国大本が実力主義だからな………まさか2時間もせずに終わるとは思わなかったが…」

 

 

光輝と雫の過去を知り、今後のことをクラスメイト達に話した数日後

 

カズマを筆頭(アクア、ハジメ、シア、光輝、雫)にハイリヒ王国の同盟国であるヘルシャー帝国に来ていた

 

ここを訪れた訳とは、エヒトの事を含めた世界の真実を話す為、その神と戦うときが来たら協力して欲しい…更には国が抱えた奴隷となった亜人達の解放を言いに来たのだった

 

なぜこんなことをするのかハジメはカズマに聞いた

 

カズマ「味方を増やす為……亜人の奴隷解放をすれば全世界にいる亜人達から信用を得られる……そんであわよくばエヒトと戦うための同士を募りたい……まあでもそれとは関係なしに助けたい気持ちもあるけどさ。そしてエヒトを倒したあとの世界で、亜人達が差別されないよう円滑に進め安くするためにすぐにでも亜人の奴隷解放をさせたい所だ」

 

そして付いてくるハジメにこれは攻略と関係無いからこなくてもいいといったが

 

ハジメ「……俺は神殺しに同行しないが…せめて義理は通す」

 

カズマ「……そうかい」

 

因みにシアがついてきたのは自らも同族を解放したいと言い出したので同行させた

 

アクアはカズマが行くからと

 

光輝は『実力主義の帝国に興味がある……奴隷解放はついでだ』といい雫は『皇帝には借りがあるから一発かましてやりたい』といい着いてきた

 

実はオルクス大迷宮に行く2ヶ月の間に勇者一行に会いにヘルシャーから使者が来た

 

元々、エヒト神による〝神託〟がなされてから勇輝達が召喚されるまでほとんど間がなかったため、同盟国である帝国に知らせが行く前に勇者召喚が行われてしまい、召喚直後の顔合わせができなかった

 

もっとも、仮に勇者召喚の知らせがあっても帝国は動かなかったと考えられる

なぜなら、帝国は三百年前にとある名を馳せた傭兵が建国した国であり、冒険者や傭兵の聖地とも言うべき完全実力主義の国だからである。 突然現れ、人間族を率いる勇者と言われても納得はできないだろう。聖教教会は帝国にもあり、帝国民も例外なく信徒であるが、王国民に比べれば信仰度は低い。大多数の民が傭兵か傭兵業からの成り上がり者で占められていることから信仰よりも実益を取りたがる者が多いのだ。もっとも、あくまでどちらかといえばという話であり、熱心な信者であることに変わりはないのだが

 

使者が勇者一行に会いに来たのはこの2ヶ月の間に【オルクス大迷宮】攻略で、歴史上の最高記録である六十五層が突破されたという事実をもって帝国側も勇輝達に興味を持ち、帝国側から是非会ってみたいという知らせが来たのだった

王国側も聖教教会も、いい時期だと了承し、当日

 

訪れた使者達の護衛が勇者一行のリーダーであり勇者である勇輝に手合わせを願われた

 

帝国に勇輝を人間族のリーダーとして認めさせることは簡単だが、完全実力主義の帝国を早々に本心から認めさせるには、実際戦ってもらうのが手っ取り早いと判断した国王とイシュタルは立ち会いのもと模擬戦を行わせた

 

その勇輝と戦った護衛はというとなんとも平凡そうな男だった。高すぎず低すぎない身長、特徴という特徴がなく、人ごみに紛れたらすぐ見失ってしまいそうな平凡な顔。一見すると全く強そうに見えない。 刃引きした大型の剣をだらんと無造作にぶら下げており。構えらしい構えもとっていなかった。 勇輝は、舐められているのかと些か怒りを抱く。最初の一撃で度肝を抜いてやれば真面目にやるだろうと、最初の一撃は割かし本気で打ち込むことにした

 

このときこの戦いを見ていたカズマとアクア…そしてカズマから厳しい訓練を受けていた恵里と浩介(幸利はウルへ)はその護衛が只者じゃないことを見抜いた

 

すぐに終わるかと思われた戦いはすぐに決着がつくことはなかった

 

その護衛は勇者一行を除き、人間族でも上位の実力を持つメルドと同等がそれ以上の実力を持っていた

 

しかもその護衛は殺す気で戦ったのに対し勇輝はというと

 

勇輝「さっき俺を殺す気ではありませんでしたか? これは模擬戦ですよ?」

 

護衛「だからなんだ? まさか適当に戦って、はい終わりっとでもなると思ったか? この程度で死ぬならそれまでだったってことだろ。お前は、俺達人間の上に立って率いるんだぞ? その自覚があんのかよ?」

 

勇輝「自覚って……俺はもちろん人々を救って……」

 

護衛「傷つけることも、傷つくことも恐れているガキに何ができる? 剣に殺気一つ込められない奴がご大層なこと言ってんじゃねぇよ。おら、しっかり構えな? 最初に言ったろ? 気抜いてっと……死ぬってな!」

 

護衛が再び尋常でない殺気を放ちながら勇輝に迫ろう脚に力を溜める。勇輝は苦しそうに表情を歪めた。 しかし、護衛が実際に踏み込むことはなかった。なぜなら、護衛と勇輝の間に光の障壁がそそり立ったからだ。

 

イシュタル「それくらいにしましょうか。これ以上は、模擬戦ではなく殺し合いになってしまいますのでな。……ガハルド殿もお戯れが過ぎますぞ?」

 

ガハルド「……チッ、バレていたか。相変わらず食えない爺さんだ」

 

そう、その護衛の正体は魔導具で変装していたヘルシャー帝国の皇帝ガハルド・D・ヘルシャーだった

 

なんでも、この皇帝陛下、フットワークが物凄く軽いらしく、このようなサプライズは日常茶飯事なのだとか。

 

なし崩しで模擬戦も終わってしまい、その後に予定されていた晩餐で帝国からも勇者を認めるとの言質をとることができ、一応、今回の訪問の目的は達成されたようだった

 

しかし、その晩、部下に本音を聞かれた皇帝陛下は面倒くさそうに答えた

 

ガハルド「ありゃ、ダメだな。ただの子供だ。理想とか正義とかそういう類のものを何の疑いもなく信じている口だ。なまじ実力とカリスマがあるからタチが悪い。自分の理想で周りを殺すタイプだな。〝神の使徒〟である以上蔑ろにはできねぇ。取り敢えず合わせて上手くやるしかねぇだろう」

 

部下「それで、あわよくば試合で殺すつもりだったのですか?」

 

ガハルド「あぁ? 違ぇよ。少しは腑抜けた精神を叩き治せるかと思っただけだ。あのままやっても教皇が邪魔して絶対殺れなかっただろうよ」

 

どうやら、皇帝陛下の中で勇輝達勇者一行は興味の対象とはならなかったようである。無理もないことだろう。彼等は数ヶ月前までただの学生。それも平和な日本の。歴戦の戦士が認めるような戦場の心構えなど出来ているはずがないのである

 

ガハルド「まぁ、だが何名か俺の正体を見抜いていやがったのがいたな……中々面白そうなのが紛れていた分、一応は期待してやろうとは思ってる。ほかも魔人共との戦争が本格化したら変わるかもな。今は、小僧どもに巻き込まれないよう上手く立ち回ることが重要だ」

 

そんな評価を下されているとは露にも思わず、勇輝達は、翌日に帰国するという皇帝陛下一行を見送ることになった。用事はもう済んだ以上留まる理由もないということだ。本当にフットワークの軽い皇帝である

 

ちなみに、早朝訓練をしている雫を見て気に入った皇帝が愛人にどうだと割かし本気で誘ったというハプニングがあった。雫は丁寧に断り、皇帝陛下も「まぁ、焦らんさ」と返したそうだ

 

ちなみにだがこれを聞いた光輝は表情には表さなかったがわずかに殺気が流れていた

 

これにはカズマとハジメは『過保護』と思ったそうだ

 

 

その後カズマが主に対話をし真実を知ったガハルドだったが、要求の却下と信憑性に対し疑いを向けられた

 

そして言われた

 

ガハルド「ここは力と腕っぷしが物を言う国、ヘルシャー帝国だ!!お前らが戦おうとしている強大な相手と戦うだけの力、俺にその要求を呑ますだけの実力を示してみろ」

 

そういうとガハルドは大量の兵士を呼び出した

 

この国ヘルシャー帝国は傭兵団が設立した新興の国で、実力至上主義を掲げる軍事国家というだけあって、兵士を始めとするこの国で戦いを生業にするもの

 

そして皇帝であるガハルドの実力は人間族でも間違いなく上位に位置する……もっともそれは、イレギュラー達を除けばの話だが

 

カズマ「……はぁ…ま、ここが軍事国家って聞いていたときからこうなるとは思ってたが……」

 

ハジメ「だが、シンプルでわかりやすい」

 

光輝「……力に物を言わせるか……」

 

シア「ふ、ふぇぇ…結局こうなっちゃいましたぁ!!」

 

アクア「どうするのカズマ?やっちゃう?やっちゃうの!?」

 

雫「アクアはどうしてそう張り切っちゃってるのよ!!」

 

カズマ「……そうだな……ガハルド皇帝……アンタがこの国の流儀で示して欲しいと言うなら…お望み通り、こっちもその流儀に乗ってやんよ……」

 

ガハルド「そうか。ならお前達が勝てば、お前達の要求を全て呑もうだがお前たちが負けた場合は?」

 

カズマ「……全てだ」

 

ガハルド「なに?」

 

カズマ「俺の全てだ……命も、時間も…持っているものすべてだ……まあ要するにアンタの奴隷に成り下がってやるって言ったんだ」

 

ガハルド「ほう?……だがこの国が出来てから今日まで続く風習を無くすんだ……それだけじゃな『なら私も全部よ!!』……む?」

 

そんなカズマに続く形でアクアも名乗り出た

 

ハジメ「……んじゃ俺も」←手を上げた

 

光輝「……」スッ←手を上げた

 

シア「私も!!」←手を上げた

 

雫「……貴方が勝てば…愛人にもなんでもなってやるわ……もっとも…こっちが負けるなんてことは万に一つもないけどね!!」

 

カズマ「そういうわけだ……そっちはいくらでもかかってきてもいいぜ……帝国の持つ全戦力を叩き潰してやる!!」

 

カズマ達のすべて差し出す宣言を受け、ガハルドは自身の持つ全戦力を一行にぶつけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「それで……もう終わりか?こっちは魔法も使ってねえし体力もまだまだ有り余ってるからやれるぞ?」

 

ガハルド「ちくしょうが! 俺の負けだ! 要求を呑む! ……帝国は強さこそが至上。こいつらは本当に全ての戦力を叩き潰した……“ヘルシャーを代表してここに誓う! 全ての亜人奴隷を解放する! 今、この時より亜人に対する奴隷化と迫害を禁止する! これを破った者には帝国が厳罰に処す! その旨を帝国の新たな法として制定する!”文句がある奴は、俺の所に来い! 俺に勝てば、あとは好きにしろ!」

 

そして約2時間後

 

ガハルド、そしてこの帝国全ての戦力を根こそぎ叩き潰した一行にガハルドは降参宣言と奴隷解放宣言を発令した

 

そんなガハルドのまわり、カズマ達の周りには多くの兵士、元兵士、軍の将校、冒険者、元冒険者、傭兵、元傭兵、暗殺者など文字取りこの国の戦力全てを倒した

 

しかもその全員を殺さずにおいた

 

これはガハルドに『我々はその気になれば殺すのも容易いがこれから神と戦うのに貴重な戦力をむざむざ減らすのは馬鹿じゃないか?』と示しており、ガハルドはその圧倒的な力の差を前に認めざるを得なかった

 

こうして長く続いた亜人奴隷の解放に成功した一行は今後のことをガハルドと話し合うのだった

 

以外にもガハルドは負けは素直に負けと認め、最初に口約束したことも律儀に守るなどどこぞの勇者にも見習って欲しいと思うほど誠実な男だった

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だがこの時アクアを見たガハルドが愛人にならんか宣言をした時首が斬り落とされた様な殺意を感じ、その殺意の元であるカズマが

 

カズマ「皇帝陛下様〜?人様の女に手を出そうとするなんて……今日をヘルシャーの血筋の命日にしてやろうか?

 

その時のカズマの目は全く笑っておらず、側にいたハジメやシアに雫すらもビビってしまうほどの殺意が流れていた

これにはガハルドも『獣のいや、竜の尻を蹴り飛ばしちまうとはな(トータスのことわざで【手を出さなければ無害な相手にわざわざ手を出して返り討ちに遭う愚か者】という意味)』とボヤいた

 

一応許しては貰えたが

 

カズマ「もし今度似たような事をしたら……股間スマッシャー様に頼んで世継ぎができないようにするからな?」

 

と脅した

 

それにはガハルドも股間を抑えながら頷くのだった

 

尚ハジメからは「人の女を不名誉なあだ名で呼ぶなそして頼むな!てかなんで知ってんだ!?」

 

カズマ「いやお前らを探すためにブルックに来たときにそんな呼び名の噂とその人物の特徴を聞いてさ、ウルでユエにあったときにもしやって思って聞いたらユエだった」

 

カズマとハジメの会話に何があったのか気になった雫だったがシアが教えるのだった

 

そして俺の女と呼ばれたアクアは頬に手を当てて照れていた

本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?

  • 友達と優しさを持つハジメ
  • 闇を抱えた孤独の光輝
  • 物凄く動いてまわってるカズマ
  • カズマを支える相棒兼正妻のアクア
  • 影薄だけど友達思いの浩介
  • 原作と違い闇を感じない恵里
  • 原作と違い救済され闇を祓われた幸利
  • ティオに惚れられた心優しきウィル
  • 光輝を孤独にさせない一途な雫
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