はい。無事一ヶ月連続投稿達成できました!!
まさか2ヶ月半で60話投稿と一ヶ月連続投稿ができるとはこれ以上ない喜びです。
恐らく次回から投稿ペースが落ちるとは思いますが、今後ともご視聴ください。
フェアベルゲンに戻り休んでいた一行にフェアベルゲンの亜人達が集まり、自分達も戦うことを決めたと決意を伝えてきた
これでフェアベルゲンの亜人は戦えない者以外ほぼ全員が神への反逆を決めたこととなる
それを聞いたカズマは来るときが来るまで各々準備と鍛錬をするよう言う
少しでも生存率と戦力を増やす為であり、更にカトレアやカム達のいるオスカーの隠れ家まで行くと志願した者達をテレポートで送り届けた
その後一行は、少し休んだ後王宮へと戻った
その翌日
まだ日が昇る前
ハジメ「………」
ハジメは眠れず、王宮のベットで横になっていた
疲れているはずなのに、ハジメの頭の中は、あることでいっぱいになり眠れずにいる
ハジメ「……最後……か」
それは、次の大迷宮攻略後自分やユエ達、地球に帰りたいと願うクラスメイト達は皆地球に帰るが…カズマ達は残り、エヒトと戦う
わかっていた
何れはカズマ達と離別することになることは…
だが、改めてその事実を考えてしまうと、なんとも言えない感情が湧いて出てくる
不思議だった
あれだけ故郷への帰還を切望していたはずなのに…今の自分は故郷へ帰ることに躊躇いを覚えている
カズマからは帰る手段を見つけたら地球へ帰れと言われた
旅に同行させたのは神代魔法をより集めやすくなるために力を借りたいと思い、神殺しには手を貸せないがせめて友人としての最低限の義理を果たしたいと思っていたからだ
もうここまで義理は果たしたんだ
あとは心置きなく最後の神代魔法を手に入れ、生み出した概念魔法で故郷へ帰るそれだけのはず……だというのに
ハジメ「……クソ……俺は…どうすれば……」
故郷への切望……友へ義理
ハジメは己の胸に抱く想いに葛藤を覚えるのだった
ブン!ヒュ!ヒュ!ヒュ!
王宮の中庭では雫が訓練用の剣を握り鍛錬をしていた
雫の足元には、すり足が地面に刻んだ幾条もの円と細切れになった木の葉の残骸が無数に散らばっていた。 しかし、その有様に反して、雫の体幹は疲れ知らずとでも言うように僅かなブレも生じていない。一本芯を通したような美しい姿勢で、ただひたすら無心となって剣を振るう
雫「――っ」
が、このまま永遠に踊り続けるのではと思われた雫の演舞に、突如、乱れが生じた。剣筋がぶれて斬られるはずだった木の葉をすり抜ける。くるりくるりと地面に落ちる木の葉と同じく、雫も円運動の遠心力に弄ばれてくるりくるりとバランスを崩した。 辛うじて転倒するという無様だけは避けられた雫だったが苛立たしげに頭振る
トレードマークの黒髪ポニーテールが、その心情を表すように右に左にと盛大に荒ぶる
雫「明鏡止水。明鏡止水よ、私」
わざわざ言葉にしつつ、大きく深呼吸して心に静謐な泉を思い浮かべる。精神を整え静かな状態を保つ練習は、日本にいた頃、それこそ剣術を習い始めた時からやっていることだ。もはや習慣にすらなっているそれにより、雫の荒れた心は直ぐに静けさを取り戻した
実は雫
昨日からほぼ一睡もできてなかった
大迷宮での疲れを癒すため早々に休息に入りベットに潜り、大迷宮での事を振り返ると疲れていたにも関わらず眠れなくなり何時間も悶々とした後、このままベッドにいても仕方ないと丑三つ時を回っているにもかかわらず訓練用剣(白金はカズマが魔法の付与のために預かっている)を手に飛び出したのだ
雫「はあ〜)」
あのときは深く考えてなかったが、寝るときになり冷静に大迷宮攻略を振り返ると自身が抱いていた想いに気づき眠れなかった
他の面々も大迷宮時に大迷宮側の精神的な試練を受けたが雫が特に気にしていたのは理想の世界の試練と好意と悪意の反転の試練の2つについてだった
前者はかつて自身が夢に描いていた姫である自身を王子が迎えに来るというもの……問題はその相手が地球にいた頃から一緒だった勇輝や龍太郎ではなく…更には共に旅をする異性であるカズマやハジメではなく…
光輝だったことだ
そして好意と悪意の反転の試練時
あのときの雫は周りに、特に光輝に対し深い憎しみと憎悪を向けてしまい、魔法の効果が解けたあとは光輝に謝った
が、ここで雫は気づいてしまった
あの好意と悪意の反転はその人物に対して常日頃から感じている好意と悪意の度合いでその効力が変わることを
普段ハジメに好意を抱いていたユエやシアに香織はハジメに憎悪を向けていた
そして自分も光輝の事をユエ達に匹敵するくらいの憎悪を向けていた
つまりそれは
雫「……なにやってんのよ私は…」
雫はため息をついていた
自分にとって光輝は憧れであり、自分を守ってくれたヒーローそのもの……しかし、その自分を守ったために光輝は夢を捨て、人を嫌うようになり…一人を望むようになった
そんな光輝への罪の意識と一人にさせたくないとの想いからずっと光輝と関わろうとした
自身を散々拒絶してきていた光輝だったが、旅に同行するようになってから話すことが増えたりなにかと気にかけられたりなど、地球にいた頃よりも距離が縮まったかのように思え、それがすごく嬉しくてとても楽しかった
しかし、旅を通し共にいる時間が増えたが、未だに雫は光輝に対し罪の意識を向けており、光輝も光輝で雫に罪悪感を抱いたままだった
そんな自分が光輝に淡い想いを抱いていると気づくと、恥ずかしさよりも自分自身を軽蔑するかのような気持ちを抱く
雫「……(………最っ底よ私は……どうして…………自分が原因で消えない傷を負わせた彼のことを………私はただ…彼を孤独に……一人にしたくなかっただけなのに…………)」
傷つけた者への好意……そんな己を蔑む感情
雫は己の胸に抱く想いに葛藤を覚えるのだった
光輝「……」
カズマ「……はぁ…そんなふうに後ろに立たれると鍜冶に集中しずらいんだが?……つうか寝てこいよ…お前も大迷宮での疲れは溜まってるはずだろ?……主に精神的な意味で」
光輝「眠る気にならないだけだ……お前こそ眠らなくてもいいのか?」
カズマ「これでも前世じゃ何日も徹夜することなんて珍しくなかったからな………」
王宮の鍛冶師達が使う工房では、カズマが光輝と雫の刀『黒金』と『白金』を整備、そして新たに手に入れた神代魔法を組み込ませている
そんなカズマの後ろで光輝が腕を組みカズマを見ていた
カズマ「……それで……ここへ来たってことは…俺になにか言うつもりなんじゃねえのか?……」
カズマは振り向かずに刀に神代魔法を組み込ませていた
光輝「…………俺は……人と馴れ合いすぎたんじゃないかと思わねえか……」
カズマ「……そうかもな」
光輝「地球にいた頃……俺は誰かと関わることもなければ群れることもなかった……俺が南雲やお前達と群れるのは神代魔法を手に入れやすくする為で俺一人で手に入る者なら一人で大迷宮巡りをしている」
カズマ「……だろうな……お前は地球にいた頃から
けどそれは雫を大切に思うがゆえの裏返しの態度なんじゃねえのか?」
光輝「!!」
カズマ「……『俺には付いてくるな』とか言ってる割に同行させてから今日まで…雫を守ったり庇ったり…あいつになにかあれば怒りを見せたり…特に気にかけているのは他でもない光輝自身……………お前が雫との間に何があったのか話したがらないがある程度のことは推測できる………『昔なにかしらのことがあってそれに雫への罪の意識から距離を置くようにしていた』(雫の過去を盗み聞きする前から思っていたこと)って所か?」
その瞬間
光輝から殺意と共に須佐能乎の腕が飛び出し、カズマを掴む
光輝「黙れ……それ以上なにか言ってみろ……たとえお前が相手だろうと殺すぞ…」
両目共に万華鏡写輪眼を開眼させながら睨む光輝
しかしそんな光輝の睨みをものともせずため息を吐くカズマ
カズマ「……はぁ…なんでお前はそう……本心とは真逆の行動と態度を取るんだ…」
そう言った次の瞬間
カズマが消えた
光輝「!?」
それに驚く光輝だったがすぐに落ち着きを取り戻し周りを見渡す
カズマ「普段なら今のだって見分けれたはずだぞ……お前…今
振り返るとカズマが鞘に納めた白金と黒金を向けていた
今のは解放者たちが考案したが未完成のまま書記に残った術の一つであり、それは魔力で己の実像を生み出すというもの(名前は未定)
カズマ「……まあいいさ…今はな……けどこれだけは言っておくぞ………自分の本心との折り合いはつけておけ……たとえそれが自分にとって許し難いものだとしても…それが本当の想い…お前自身の願いだからな?……ほらよ、無事に整備と付与完了させておいたぞ……それと」
カズマは黒金、そして黒い目隠しを渡した
カズマ「これも持っていけ、それは普通の目隠しじゃねえよ…再生魔法を付与させて作ったアーティファクトだ。なんと付けていても特に問題なく周りが見れ…付けている間視力と体力の回復、更には肉体の治癒力が増す優れもんだ…付けているだけで効果が発揮するから日常的に使える代物だ」
光輝「……」
光輝は無言で取るとそのまま工房から出ていった
光輝「………」
旅を続け、気づけば大勢と共にいるようになった
それは地球にいた頃の自分ではとても信じられないことだった
望んで一人になっていた自分が、気づけば他の面々や雫と居るようになり、彼らと過ごすことによる苛立ちやストレスを感じていた反面、心の何処かでは安らぎを感じていた
だが今回の大迷宮を通して、自分は誰かと居ていい人間ではないことを思い出した
そして指摘された己の心の内
カズマの言っていることは正しかった
人を信じきれなくなったから…
『雫への罪の意識』が光輝が一人になることにこだわるようなった
雫のことはただただ罪の意識……そしてもう傷ついてほしくないからこそ遠ざけていた…庇っていた…ただそれだけのはずだった
しかし…光輝は鈍感ではなかった
薄々自分が雫の事を庇護の対象としてではない……もっと別のモノとして見初めていることに
それがわかったのはあの大迷宮の最後の試練
周りにも悪意を向けていたが特に雫に対しては激しい憎悪の感情を向けていた
それが何を意味しているのか……光輝にはわかっていた
わかっていたが……
光輝「……チッ!馬鹿か俺は…………馴れ合い過ぎて腑抜けてしまったか………俺は決して人並みの幸せなんざ求めてはいけねえんだよ」
望んで一人になったにも関わらず大勢でいることにどこか悪くないと思いつつもやはり自分は一人であるべき………罪の意識から雫を傷つけまいとしていたがその雫に抱いてはいけない想いが芽生えかけている自分を蔑む
光輝は己の胸に抱く想いに葛藤を覚えるのだった
カズマ「はあ〜………今どきの若者は…どうしてこう思い詰める奴ばっかなんだ…」
黒金を整備し終えたカズマは白金の方に移っていた
カズマ「雫はともかく……光輝は絶対本心は言いたくないタイプだしなあ……あのふたりが大迷宮を通して…その後の心身に影響出るのは考えるまでもない」
カズマにはわかっていた
光輝と雫が大迷宮での経験が後々自身に影響を及ぼすことに…それぞれが芽生え始めているものにも
カズマ「……本当は………互いのことが心から大切な癖によ…」
そう言いながらカズマは白金を見た
光輝「おい、佐藤……」
カズマ「なんだ光輝?…それよりお前のもう一本の刀、もう少しで完成するぞ。その名も『白金』」
光輝「……そのことだが……やはり、刀は一本のほうが使いやすい……悪いがその刀はお前が渡すべきだと思う奴にでも渡せ」
カズマ「!!」
雫「ねえカズマ君……ちょっとお願いがあるの…」
カズマ「?雫がお願いなんて珍しいな……どうかしたか?」
雫「う、うん…あのね……光輝の眼のことなんだけどね…」
カズマ「……もしかして…視力の低下を気にしてるのか?……あいつ一応再生魔法で自分の眼の視力を戻してんだけどな、適性がないからそんなに効果がねえんだよ……なのに本人そのこと周りに言わねえしさあ…」
雫「……光輝……自分の事や自分の身体のことで誰かに頼りたくないみたい…………でも、あのままじゃ光輝は失明しちゃうかもしれないの……だから…」
カズマ「……わかった……どうするか俺も考えてやる……」
雫「!!ありがとう!」
カズマ「……年長者として……リーダーとして……あいつらのダチとして……幸せになって欲しいんだけどなあ…」
カズマは少しお節介と思いつつも、光輝達の未来が決して暗い物ではなく、明るい物であって欲しいと願うのだった
なお雫と光輝は自分のことに夢中になり互いが自身に憎悪を向けていた事を頭の片隅に存在してません。
本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?
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