創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第五十三話 最後の大迷宮

 

ユエ「ハジメ……ここが…」

 

ハジメ「……ああ……とうとうたどり着いたな…ここが」

 

香織「…最後の……大迷宮……」

 

カズマ達は最後の大迷宮である【氷雪洞窟】のある【シュネー雪原】に辿り着いた

 

そこは南大陸の東側

南大陸中央にある魔人族の国ガーランドのお隣である

 

最後の神代魔法を得るため、一行はハジメが作った自作の飛行艇『フェルニル』に乗り辿り着いたのだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇輝「ここが…大迷宮の入り口なんだな……ここに来れば、神代魔法を手に入れられて、今よりも強くなれるのか!!」

 

なぜか勇者(笑)である勇輝が同行している

 

彼がここにいるのは丁度シュネー雪原へと向かう当日の朝にカズマ達に自分も同行させるようしつこく絡んできた

これは自身の幼馴染ふたりが既に自分よりも強くなっていることや勇者である自分の立場がないこと、そして更に強くなりつつあるハジメや光輝に対しての焦りや嫉妬から何が何でも同行しようとした

 

これにはユエを始めとした面々からは反対されたが、カズマは同行を許可した

これには一同が驚いたがそれに対しカズマは『いい加減このご都合主義で現実を見ないこいつには現実を思い知らせる必要がある』と言った

 

つまりカズマは勇輝が神代魔法を手に入れられるとは微塵も思っていない

 

実力が低いのはともかく、精神面がしっかりしていれば会得できる可能性はあったが勇輝の精神面は光輝曰く小学生の頃から変わってない未熟極まりないものだった為会得率は0%

 

なおそんなふうに思われているとはつゆ知らないこの勇者は他の面々よりも張り切っており、何名かはそれをうざく感じていた

 

ちなみに勇輝同行に最も反対するであろう光輝はというと『こいつが目障りなことをすれば殺すがそれでもいいなら』と言った

 

だからパーティー内の何名かはいつ光輝が兄弟殺しになるのかとヒヤヒヤしていた

 

そうして一同は洞窟に入っていった

そこはまるで、ミラーハウスのようだった。 大迷宮らしく中の通路はかなりの広さがあり、横に12人並んでもまだ余裕がありそうなほどだ。 しかし、全ての壁がクリスタルのように透明度の高い氷で出来ており、そこに反射する人影によって実際の人数より多くの人がいるように錯覚してしまう。結果、その広さに反して、どうにも手狭に感じてしまうという不思議な内部構造だった。 そして、不思議と言えばもう一つ。この洞窟、常に雪が舞っているのである。洞窟であるから当然、空から降ってくるわけではないのだが、洞窟内を吹き抜ける風に乗って横殴りに吹雪いており、しかも入口から吹き込んで来たわけではなく洞窟の奥から吹いて来るのだ。 更に、この雪、ただの雪というわけではないようで、ドライアイスのように極めて低い温度で出来ているようで、触れると即座に凍傷を起こしてしまうのだ

そこはユエや香織にアクア達が障壁を張って守ってもらっている

 

そして洞窟内には氷漬けになった魔人族も見つかった

恐らくここでフリードが神代魔法を手に入れたことで魔人族側の動きが活発化し、フリードが攻略したことで挑戦するものも出てきたと推測するハジメとカズマ

 

ティオ「ふむ。攻略情報があれば行けると踏んだのじゃろうが……やはり、そう簡単にはいかなかったようじゃのう。他のルートのことも考えると、どれだけの者が挑んだのやら」

 

香織「でも、国を挙げて挑んだのなら、そのフリードっていう人以外にも攻略できた人がいる可能性はあるよね。もしそうなら、魔物の軍団が再編されるのも時間の問題かも……」

 

心配そうな表情を見せる香織。王都に残してきたクラスメイトとリリアーナ達のことを想っているのだろう

 

雫「大丈夫よ、香織。少なくとも直ぐに攻められることはないと思うわ。内通者の可能性は徹底的に潰したし、ハジメ君とカズマ君が共同で作った大型レーザー兵器もあるし清水君達もいるから戦力が揃っても安易には動かないはずよ」

 

香織 「雫ちゃん……うん、そうだね」

 

雫の客観的で的確な予測に、香織は幾分、安心したように微笑んだ。ハジメと共に地球へ帰還するということは、すなわち、リリアーナ達を見捨てるということでもあるのだ。この世界でずっと続いている今更な争いではあるが、その背後にいる者の存在や個人的な感情を考慮すると何とも心に痛い。 そこへ、勇輝が会話に入った

 

勇輝「……安心してくれ、香織。力を手に入れて狂った神を倒し、人間も魔人も皆、俺が救って見せる。ここに残ってリリアーナ達も俺が守る。全ての神代魔法を手に入れれば、いずれ自力で帰れるからな。俺は、誰も見捨てない」

 

香織「勇輝くん……」

 

実に勇者らしい言葉だ。だが、その言葉とは裏腹に、勇輝の視線は香織ではなくハジメや光輝に向けられており、まるで当てつけるかのような響きが含まれていた。片やトータスやそこへ住む人々を見捨てて故郷へ帰ろうとするハジメ……片やトータスも人々もどうでもいいと考え神を倒そうとする弟

その為、香織は勇輝の言葉に、むしろ不安を滲ませることしか出来なかった。 以前は、ご都合解釈と思い込みの激しさはあれど、心底、善意から出ていたであろう言葉。しかし、今はどこか負の感情が含まれているような気さえする。嫉妬、疑念、焦燥、苛立ち、もどかしさ等、色々な感情が入り混じって飽和しているような、それを必死に抑えているような、そんな不安定さを感じるのだ。 そんな勇輝の視線に気がついたのか、先を歩くハジメが肩越しに勇輝を見る。どこか責めるような眼差しを受けて、しかし、ハジメは肩を竦めるだけでスルーした。同じく前を歩く光輝はそもそも相手にしなかった

そんなハジメと光輝の態度にキリリと眉を釣り上げる勇輝だったが、ここまでの旅で双方の意思が平行線しか辿らないことを十分に理解していたので言葉にはしなかった

 

そんな彼らを迷宮の魔物が襲ってきた

相手はこの環境に順応した物ばかりで障壁の外へ出れば凍傷を起こしてしまう

おまけにここで火属性魔法を使えばその効果を減らされ、初級の火魔法を使う場合は上級魔法並に魔力を消耗しなければならない

 

だが

 

光輝「『天照』!」

 

障壁内から放たれる光輝の消えない炎『天照』はその限りではなかった

 

そもそも『天照』は正確には光輝の万華鏡写輪眼から放たれる『瞳術』であるためこの大迷宮内の制約には引っかからなかった

 

その為道中の敵の殆どは光輝と銃を持つハジメに任せた

 

連続で天照を使う光輝の姿に心配する一同(ハジメと勇輝は除く)

特に雫と香織、ユエから心配され、そんな光輝と自分ではどうすることも出来なかった魔物を光輝とともにあっさりと倒すハジメに勇輝の嫉妬心が徐々に大きくなっていった

 

極めつけはカズマから防寒用のアーティファクトを渡され、ここらで自分も活躍しようと魔物に挑むが決定打にならなかった

それどころか魔物にいいようにやられ、むしろ無様な姿を見せた

そんな状況に置かれ、焦りながらも無理に戦おうとする

 

勇輝「俺だってやれる……俺がやるんだ……南雲や光輝なんかより、俺が……正しいのは……俺で……」

 

意志は強烈でも、聖剣に集まる光は弱々しい。それを見て、勇輝は〝限界突破〟を使おうと口を開きかけた。

 

勇輝「限界と……」

 

香織「勇輝くんってば!」

 

その瞬間勇輝の後方から放たれた光輝の須佐能乎の矢が魔物を撃ち抜き粉砕した

 

光輝「……」

 

自分があれだけ苦戦した魔物を顔色一つ変えず、動かずに倒した光輝に勇輝が突っかかる

 

勇輝「!なぜ勝手に倒した!!あれは俺が相手していたっていうのに!!余計な真似するな!」

 

光輝「倒すのが遅い貴様が悪い…どのみちあのまま戦っても勝てなかっただろうな」

 

勇輝「!なんだと!!」

 

光輝「あの魔物は外殻が硬い、だが良く見れば脆い部位も存在していた。あの魔物の硬い外殻を割れるほどの攻撃力がないなら脆い部分から攻め落とせばよかった。それを馬鹿の一つ覚えに真っ向から攻めたてるとは……貴様の脳みそは野生の魔物レベルか?」

 

勇輝「!!」

 

そう吐き捨てて光輝は歩き出した

 

そんな光輝を背後から睨む勇輝

 

ただでさえ中の悪いふたりを心配する香織と雫

 

いつ光輝が兄弟殺しにならないかヒヤヒヤするハジメを除く面々達も歩き出し、やがて一行は冗談のように広大な迷路にたどり着いた

 

一応ハルツィナの大迷宮で手に入れた羅針盤がある為道に迷う心配はなかった

 

なお道中シアの漏らした発言から既にハジメとシアがヤッた後であることが判明した

 

そんなハジメにカズマが『一応聞くが避妊はしたか?』と言われたがハジメは汗を流しながら目を逸しシアは『避妊?』と聞き返され、そこからはカズマから十数分に渡るお説教を受ける羽目になった

 

カズマ「お前保健体育ちゃんと受けたんだよなあ?しかも未成年だろうが!!万が一妊娠した時の責任は取れるのか!?」

 

ハジメ「い、いやそれはもちろん責任は取るつもりだ」

 

カズマ「あのな、まだ満足に働ける年と資格を持ってない学生のうちに子供できるのは普通にアウトだからな!?親にも迷惑かけるつもりか?」

 

ハジメ「そ…それは…」

 

カズマ「……念の為聞くが……ユエとは……」

 

ハジメ「………」

 

カズマ「お前武器や乗り物作る前に避妊具作れやー!!」

 

ハジメ「ゴファ!!」

 

カズマの懇親の右ストレート(魔装で強化)をまともに喰らったハジメが迷路の壁に叩き込まれた

 

香織「は…はわぁ…(もし私もハジメ君としてたら今頃…)」

 

そんなハジメに駆け寄るユエとシアにカズマは懐から何かを取り出して投げた

 

カズマ「たくっ……いくら思春期真っ只中の高校生だからって……もう少し考えてからやれ……今度からはこれ使え」

 

それをキャッチしたユエとシアだったがそれがなにか分からず困惑するが、それがなにか知っている地球組(光輝は除く)やめぐみんとダクネスは顔を真っ赤にする

 

香織「カ///カズマ君///!?そ///それ///!!」

 

雫「な///なんでそんなもの持ってるの///!?」

 

ハジメ「お!おま!!なんでそんなもん懐にしまってるんだ!?」

 

ティオ「む?それは何じゃ?」

 

カズマ「ああこれ?いやな、俺とアクアがまだ王国に居た二ヶ月間の間に金集めしようとしてよ。前世でもやった商品開発をして適当な名のある商人に知的財産権を売っぱらったんだ。俺の作った商品はこの世界にはないものばっかな上実用性が高くて高値で売れたよ。んでこれは俺の作った数ある商品の一つ……まあ簡単に言えば避妊具だな」

 

そしてカズマの口から売っぱらった知的財産権で得た莫大な財産額を聞いて何名か驚きのあまり口を大きく開いたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シア「ん?……というかカズマさん常日頃から避妊具持ち歩いていたってこと!?」

 

カズマ「いや単純にいつか思春期真っ只中の男女に渡すことになるかも知れないって思ってたから」

 

ハジメ/香織「「ビクッ!」」

本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?

  • 友達と優しさを持つハジメ
  • 闇を抱えた孤独の光輝
  • 物凄く動いてまわってるカズマ
  • カズマを支える相棒兼正妻のアクア
  • 影薄だけど友達思いの浩介
  • 原作と違い闇を感じない恵里
  • 原作と違い救済され闇を祓われた幸利
  • ティオに惚れられた心優しきウィル
  • 光輝を孤独にさせない一途な雫
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