はい、三週間ぶりの投稿になります。色々忙しくて遅くなりました。投稿できるうちに投稿してできれば今年中に最終章行けたらと思っています。
《ハジメ視点》
本当はわかっていた
自分の本心を……それを言い訳並べて見て見ぬふりをしていた
俺がカズマと出会ったのは中学生の頃だった
香織が俺を一方的に知ることとなったあの土下座事件のあったあの日
たまたま不良連中に絡まれていた子供とばあさんを助けるためにちょっと身体貼ったことがあり、その時に警察官を連れてきた男女……カズマとアクアと出会い……ダチになった
当時の俺は人とあまり関わることがなく、いつも一人だった
別に天之河みたいな理由ではないが俺みたいな人間は世間一般からしたら恥ずべき存在だったこともあり、友達も居なかった
そんな俺に声を掛け、俺の趣味を笑うこと無くそれどころか共通の趣味を持っていたこともあり俺達はすぐにダチになった
そして言われた
『一度しかない人生……もっと自由に堂々と生きたほうが楽しいに決まってんだろ』
この言葉に感銘を受けた俺は自分を隠さず堂々と生きるようになった
本人には言ってないが、俺は内心カズマに強い憧れを抱いていた
いつも的を得たかの様な達観した発言をするだけでなく、やりたいことをやりたいようにやる姿勢
そして時に見せる人を惹きつける魅力
幸利は俺やカズマのようになりたかったと言っていたが……その気持ち……俺にもわかるよ
俺もそうだったのだから
奈落で死にかけ、何が何でも故郷に帰りたいと強く願い、その為に敵を殺して殺してその末にカズマ達と再会、そこで知るカズマたちの実力とその過去
俺はカズマから『エヒトを倒すために力を貸してくれ』と頼まれるのではと身構えていたが、
『お前は神代魔法を手に入れて元の世界に帰る手段を見つけたらクラスメート達と帰りな』
返ってきたその言葉に俺は驚いた
確かに俺は地球にさっさと帰りたかった
この世界のことだとか住人達の事もぶっちゃけどうでもよかった……だが…心の何処かで俺のことも頼って欲しかったとは思っていた
カズマには負けたが俺だってこの世界じゃ最高峰の実力者になったのだから……だがカズマは一度たりとも『力を貸してくれ』や『一緒に戦って欲しい』とも頼まなかった
本当に自分たちだけで神殺しを成そうとしていた
そして俺やユエが全ての神代魔法を集め地球へ帰ろうとしている事を理解したうえでそれまでの間旅の同行を願い出た
アイツは俺が神殺しの意思がないことを理解したうえでこれまで旅の間、何度も手助けしてくれた
そんなカズマに俺は心の何処かで罪悪感を抱いていた
これまで助けられてきたっていうのに……この世界のために神殺しをしようとするアイツを置いて俺はユエ達と地球へ帰還……………
なあ
これでいいのか?俺
本当にいいのか?俺
アイツが命かけて神殺しを成し遂げたとして……俺はそんなアイツに胸張ってダチなんて言えるのか?
『一度しかない人生……もっと自由に堂々と生きたほうが楽しいに決まってんだろ』
ハジメ「はぁ…はぁ…はぁ…」
虚像のハジメ「…お前……顔付きが変わったな」
虚像のハジメが繰り出した拳を受け止めたハジメ
拳が飛んでくる僅かな時間の中、ハジメは己の中の本心と向き合い、かつてカズマが自身に向けた言葉を思い出す
ハジメ「…はぁ…はぁ…悪かったな……お前の言うとおりだ……認めよう……俺は確かに迷っていた。このまま帰っていいのかってな……神殺しを果たそうとしているカズマを置いて俺達は地球に帰っていいのかってな……」
口から血を流しながら…だが表情はさっきまで追い込まれていた物とは思えない笑みを浮かべていた
ハジメ「俺としたことが………肝心なことを忘れるなんてな……そうだ……そうだったな……俺はこれまで、自分のやりたいようにやってたんだ……故郷に帰るために試練を挑み続けた…だがあいつらは神を殺す為に残って戦おうとしている………そんなあいつらを置いて帰ろうとすることも心に引っかかった……ならどうすべきか……故郷へ帰るか……あいつらと一緒に神殺しをするか………そんなの簡単な答えだったな」
虚像のハジメ「クククッ……そうだ……実に簡単な答えだ」
ハジメ「ああ…そうだ。……俺は故郷へ帰りたい……だが神殺しを成そうとするあいつらを置いて行きたくない……だからこそ俺は
カズマ達と一緒にエヒトを倒し、あいつらと一緒に地球へ帰る!!」
虚像のハジメ「………フッ……ようやく迷いは晴れたか」
ハジメ「ああ……だから俺は…この試練を突破してあいつと話をする!!その為に……俺は……お前という俺を超える!!」
その瞬間、虚像の己を掴む手とは反対のもう片方の掌を広げた
するとその掌に風と魔力が集束し高密度に圧縮・乱回転させた球体が誕生した
虚像のハジメ「!?」
ハジメ「青ざめたな?生憎これはまだ使い慣れてなくてね。下手したら俺のほうが負傷する恐れがあって実戦で使うのはもう少し先だって考えていたが……確実を求めるあまり少し臆病になったからな……俺に必要なのは、無謀ゆえの勇気だ!」
そう叫ぶと風と魔力を乱回転させた球体を虚像の己に胴体に思いっきり押し付けた
カズマ『やったなハジメ!ついに完成させたな!』
ハジメ『ああ。カズマの協力のおかげだ』
ユエ『威力もある…奇襲にも向いてる……後は名前』
めぐみん『ならここは私が名付けましょう!』
カズマ『却下だ。お前が名付けたら厨二臭くなるからな。ただでさえ見た目闇落ちした金木研だっていうのにこれ以上酷くさせられるか』
ハジメ『だから誰が闇落ちした金木研だ!は?イヤ待て、お前今まで俺の見た目酷いって思ってたのか!?』
シア『ならここは指導してくれたカズマさんの名前も入れて『光輪発起旋毛和真双式ノ丸』』
カズマ『いや投げぇダサいから却下で』
ユエ『ん…ならここは間をとって『光輪発起旋毛和真葬式ノ丸』にしよう』
カズマ『おいユエ、どこが間をとってだ。ただ名前が双式から葬式になっただけだ。お前まじ後で体育館裏に来い』
ハジメ『いやここ異世界……ここはシンプルに決めようか…螺旋状に回転する球体……』
アクア『あ!ならこういうのはどうかしら。螺旋状に回転する球だから』
ハジメ「
虚像のハジメ「がァァァァァァァ!!!!」
そう叫びながら球体を叩きつけると虚像のハジメは胴体に螺旋状の傷を負わせながら吹っ飛んで行き、氷の壁に叩きつけられた
壁に叩きつけられた虚像のハジメは身体から黒い血を流しながらもこちらに不敵な笑みを浮かべていた
虚像のハジメ「そう…それでいい……己の本当の願望や本心……それを自覚し、過去の自分を超え、今へ…いや…未来の強くなった自分になりな…」
それだけを言うと虚像のハジメはまるで砂に溶けるかの如く消えていくのであった
ハジメがドンナーをホルスターに仕舞うのと同時に、部屋の壁の一部がにわかに溶け出し、その奥に通路が現れた
ハジメ「ユエ達は……まぁ、大丈夫だな」
そんな呟きと共に、ハジメは、通路の奥へと進んで行った
虚像の光輝「……それが……お前の本音か…」
光輝「……ああ……」
虚像の光輝「……はっ!……あれだけ人を嫌い、関わりを絶ってきたお前の本音がそれとはな……」
光輝「なんとでもいえ………もっとも…誰にも言うつもりはないがな」
虚像の光輝「………確かに……お前なら神に付け入られることは無いだろうな………その重荷を……あくまで死ぬまで貫き通すつもりか……」
光輝「……ああ……」
虚像の光輝「……フッ……なら……精々苦しみ続けろ……」
それだけ言うと虚像の光輝は壁に吸い込まれて消えた
光輝「………行くか」
虚像の己が消えたのを確認した光輝は先へ進むのだった
虚像の光輝『雫に対してもそうだ………自分が傷つける原因を作り…そんなあいつへの罪の意識からお前は陰ながらずっと守ってきた……許されたいからか?……それとも感謝されたいからか?そしてあいつに抱いた想いは果たしてただの罪悪感だけか?…………この試練は本来自らが抱える負の感情を乗り越える度に、負の虚像である俺は弱体化していき、逆に目を逸らせば逸らすほど強化されていく……が…お前は他の挑戦者と違い己の負に目を逸らしておらず自覚しているが乗り越えていない……お陰で俺は強くもなれねえし弱くもなれねえ……つまり今のお前と同等ってことだ……だからこその対話だ……お前に問う………さっきの質問に嘘偽り無く答えろ』
光輝『……そうだな……俺は━━━』
本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?
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友達と優しさを持つハジメ
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闇を抱えた孤独の光輝
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物凄く動いてまわってるカズマ
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カズマを支える相棒兼正妻のアクア
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影薄だけど友達思いの浩介
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原作と違い闇を感じない恵里
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原作と違い救済され闇を祓われた幸利
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ティオに惚れられた心優しきウィル
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光輝を孤独にさせない一途な雫