創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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はい。なんとか早めに投稿できました

そして今回で遂に試練突破し次回から神代魔法を授かります。

そしてここからタグのカップリングは加速する


第五十八話 雫の想い/相容れない兄弟

 

 

ハジメ「あ?最初に会ったツラがてめぇかよ」

 

光輝「……ふん…お前は随分ボロボロだな…よほどお前の中の負とやらは大層強かったみたいだな」

 

ハジメ「チッ…」

 

試練を終え、大迷宮の合流場らしき大広間でハジメと光輝は再会した

 

ハジメ「あいつらは…まだ来ねえか……他よりも先に来ちまったのか…」

 

光輝「……ここは他の大迷宮と比べても…負とやらがでかいやつにとっては難関だが…負が弱ければそれほど難しくない……あのフリードとかいう魔人族はここで手に入れた神代魔法で軍を活発化させた……」

 

ハジメ「ああ…そう言えばなにげにここを突破出来てたんだったなあいつ……となると…あいつも自分の中の負と向き合ったってわけか…」

 

そう言いながらハジメはホルスターから取り出したドンナーを軽く整備しようとしたが

 

ハジメ「ん?」

 

そこへ何者かの気配を感じ、その方向へと目を向けた

 

が、ハジメの横にいる光輝はどこか険しそうな表情を浮かべていた

 

ハジメ「……おいおい…どうやら…堕ちてしまったらしいぞ…」

 

光輝「……」

 

次の瞬間…その気配の主ふたりはハジメと光輝に斬り掛かってきたがそれを難なく防ぐ

 

ハジメ「全く……期待してなかったとは言え……この結果は流石に笑えねえぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天之河兄」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一瞬の斬り合いを制したのは雫だった

 

虚像の雫は肩から胸を斬られ、膝を着いていた

 

虚像の雫「!……い…ま…のは…」

 

雫「……『飛雷神(ひらいしん)』……私が自分で考えて編み出した…空間魔法の応用……光輝の千鳥にハジメ君の螺旋丸……あのふたりはそれぞれ自分に合ったオリジナル技を持っている……強くなりたかった私も自分に合った技を考えたわ…そしたらカズマ君が『まず今の自分が使えるもの全てを見直してその中で得意だと感じた物から考案してみな』って言われて自分の使える全てを試した……それでわかったことは私は神代魔法の中でも空間魔法が得意だってことが……だから考えた……空間魔法は魔力の消耗が激しくてなおかつ小回りがあまり効かない…だからできる限り消耗を最小限に抑えつつ、小回りが効くよう試行錯誤試した末……物にマーキングをしてそこへ瞬間移動するこの形に収まったわ……さっき投げたクナイ…あれにマーキングを施していたから貴女よりも早く斬る事ができた」

 

虚像の雫「で…も…それは…」

 

雫「そう…貴女は私だから知っていて当然よね……なぜなら…これはまだ未完成だったはずなのだから……本当ならこれは完成するまで実戦で使おうと思わなかったの……けど自分の殻を破らなかったら…今よりも強くなれない……だから少し無謀だったけど一か八か貴女相手に使ったわ…」

 

雫の言葉に虚像の雫は最初驚きを隠せないでいたが…やがてフフッと笑ってみせ

 

虚像の雫「なによ…それ……貴女……まるで物語の主人公みたいな覚醒なんかして…」

 

そのまま地面に倒れた

 

虚像の雫「貴女はわかってるでしょうけど………それ(・・)を口にしたんだから…半端な覚悟でこの先…彼の心を救おうとするんじゃないわよ」

 

雫「……ええ…わかってるわ……それと…ありがとう……貴女のお陰で……私は強くなれたわ」

 

虚像の雫「!……フフッ…貴女を殺そうとした相手に…お礼なんて…最後くらい……呪詛の一つでも吐きなさいよ……さよなら…(貴女私)

 

雫「……さよなら……貴女私()

 

その言葉とともに…虚像の雫は溶け込むようにして消えていった。その横顔はどことなく満足そうに綻んでいるようだった

 

雫「……勝った…」

 

そして虚像の己が消えたのを確認した雫だったが…グラリと体を傾け崩れ落ちる

極度の疲労と緊張からの解放により気が抜けて立っていられなくなったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「おっと…危ねえな」

 

だが、雫が硬い地面に叩きつけられることはなかった

 

雫「カ…ズマ…君?」

 

カズマ「おう…お前達のリーダー。佐藤和真さんだぞ」

 

雫が倒れる直前、滑り込みで入ってきたカズマに支えられ事なきを得た

 

雫「どうして…?ここに…」

 

カズマ「いや…俺はただ自分の試練を終えて道を進んでいたらちょうどお前とお前の虚像がやり合っている場面に出くわしたからずっと眺めてたらお前が勝って倒れそうになってたから飛び込んだだけだ」

 

雫「え!?そ、そんな前から見てたの!?」

 

カズマ「ああ…一応本当に危なくなったら止めようかと思ったが……雫…見事自分の弱さを受け入れ殻を破ったな」

 

雫「!」

 

そう言うとカズマは雫を背中におぶりながら歩き出した

 

カズマ「『飛雷神』だったっけ?……あれもよく考えた……それもかなりの速度だったな……多分あれ、光輝の写輪眼でも見切るのは容易じゃないな」

 

雫「そ、そんなに?」

 

カズマ「ああ…空間魔法をああいう形で応用するとはな………次からは俺も使おうと」

 

雫「いや私が苦労して編み出した物をそう安々と使おうとしないで!!」

 

カズマ「そう言うが俺……ハジメの螺旋丸や光輝の千鳥……どっちも使えるからな?」

 

雫「……聞きたくなかったわ……」

 

やがて雫は疲れから喋らなくなり、…別のことを考えていた

 

雫「……」

 

 

 

虚像の雫『彼の夢も奪って親兄弟だけじゃなく大勢の人を嫌い、孤独になるきっかけを生んでおいて…そんな彼に抱いてはいけない淡い想い(・・・・・・・・・・・・)を抱いてしまって…』

 

雫「(……うん………わかってる……わかってるわ……自分でも……いけないことだと思ってる……でも…決めたから……私が彼を…孤独に突き進もうとする彼の心を救いたいって……だから…私はもう……自分の本当の想いを…………目を逸らさない……私が彼を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光輝のことを……愛しているって…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「は?」

 

雫「え?」

 

大迷宮の先を進んでいき、やがて広いところへ出たカズマと雫だったが、目の前の光景に思わず口を開いてしまっていた

 

それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ顔をした3人のうち一人によって、腕をもがれた一人を踏みつけにし、その腕ともう一人の頭を両手で持ち上げられていた

 

 

ハジメ「あ、カズマと雫か…良いときに来てくれたな」

 

カズマ「あー…一応聞くが……踏みつけにされてるのは天之河兄で天之河兄を足蹴にしながら首と腕を持ってんのは光輝だよな?」

 

ハジメ「ああ……ついでに言うとあの首チョンパされてんの天之河兄の虚像な…どうやら試練を突破できなかった上心を負に飲まれちまった挙げ句、俺達に斬り掛かってきやがったんだ」

 

ハジメによると自分の虚像に負けてご都合解釈全開に八つ当たり気味に勇輝とその勇輝に便乗した虚像の勇輝はハジメと光輝に斬りかかり、散々呪詛やこれまでふたりに対し貯めていた負を吐き出し挙げ句のはては

 

勇輝『お前達さえ、お前達さえいなければ、全部上手くいってたんだ! 香織も雫もずっと俺のものだった! この世界で勇者として世界を救えていた! それを、全部お前達が滅茶苦茶にしたんだ!……人殺しのくせにっ。簡単に見捨てるくせにっ。そんな最低なお前達が、人から好かれるはずがないんだ! 香織も雫も、ユエもシアもティオも、みんな洗脳して弄んでいるんだっ。どうせ龍太郎や他のみんなだって洗脳するんだろう!? そうはさせない。 俺が勇者なんだ。みんなお前達の手から救い出して、全部、全部取り戻す! お前達はもう要らないんだよっ!!お前達を倒して、香織や他の女の子達にかけられた洗脳も全て解いてやる! そして、彼女達と共に、俺は世界を救う!!だから死んでくれ南雲!光輝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の幸せのために、俺が彼女達を幸せにするために!お前達は俺が倒す!!!

 

そう発言した次の瞬間、光輝の表情は一瞬で鬼のような形相へと変貌したかと思うと一瞬でふたりの間を駆け抜けた

 

その一瞬のうちに光輝は虚像の勇輝の頭と勇輝の腕を武器を使わず素手でもぎ取ったのだった

 

勇輝は腕を亡くした痛みとショックで叫び声を上げ、虚像の勇輝は一瞬自分が何をされたのかを理解できなかったが己の首と胴体が別れたのを見て恐怖に引きつりながら絶命した

 

そして痛みでのたうち回っていた勇輝を光輝が足蹴にした

 

カズマ「おい…これかなり不味いな…マジでこのままじゃ兄弟殺しが勃発しちまう」

 

そう言うとカズマは光輝を止めようと駆け出そうとした瞬間前方で黒炎の壁ができ道を塞がれた

 

光輝「ここへ来るな…こいつは…こいつだけは…今ここで殺す必要がある…」

 

勇輝「ヒッ!」

 

光輝「何が幸せのためだ……何が俺が幸せにするためだ……貴様がそれを口にする資格なんざない……アイツを不幸にさせた要因の一端である貴様がそれを口にするな」

 

そう言いながら勇輝の傷口を強く踏みつける

 

勇輝「がァァァァ!!!」

 

光輝「……なぜだ…なぜ貴様は同じ日に生まれた…なぜ同じ顔をしている…なぜ双子だ…なぜ同じ人に憧れておいてこうも違ってしまった……貴様は俺にとって許しがたい存在であると同時に俺の有り得たかもしれない存在そのものだ……だからこそ俺は…貴様がなにかをやらかすたびにそれを自身の犯したモノと思えてしまい不快極まりない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前なんか…生まれて来るべきじゃなかった!!

 

勇輝「!」

 

その言葉とともに光輝は思いっきり踏みつけ頭部破壊をしようとしたが

 

ユエ/シア/ティオ/香織/アクア/めぐみん/ダクネス「「「「「駄目!!!」」」」」

 

そこへちょうど他のメンバー達が合流し光輝を止めた

 

皆光輝の身体を掴み動きを封じた

 

光輝「!離せ!!お前ら!!」

 

ユエ「駄目!離さない!」

 

シア「離したら光輝さん、絶対あの人を殺しますよね!!」

 

ティオ「だめじゃ!それはだめじゃ!!」

 

香織「勇輝君への怒り気持ちはわかるけどそれは駄目!!」

 

アクア「そうよ!いくら彼が許せないからって、兄弟殺しをしちゃ駄目!」

 

めぐみん「彼との間に何があったのかは知りませんが!それ以上はやめて下さい!」

 

ダクネス「そうだ!血を分けた兄弟を手にかけてその手を血に染まるのは駄目だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光輝「この期に及んで何言ってる?

 

ハジメ/カズマを除く全員「「「「「ゾクッ!」」」」」

 

その瞬間光輝から強い殺気が放たれ、その場を飲み込む

 

光輝「この期に及んでお前らがなぜ俺の手を気にする」

 

香織「だってそれは(光輝)『356人』……え?」

 

光輝「俺がこの世界に来て殺してきた奴の数だ」

 

シア「え!?…光輝さん…貴方…もしかして…」

 

アクア「数えてたの!?今まで殺してきた人の数を」

 

光輝「流石に人を殺すのは記憶に残るからな…それだけ殺しておいて…今更手なんざ気にするか……ましてや俺にとってそいつ殺したとしても殺した奴の数に加算するだけであって……特に何も思わないんだよ」

 

ユエ「!」

 

光輝「この際だから言っておこう…俺にとってそいつも、地球にいる両親も妹も血が繋がっただけの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤の他人なんだよ

 

その言うと光輝は須佐能乎を発現させた

しかもその姿は以前までの骸骨や陣羽織を纏った武将ではなく、武将をさらに覆う形で山伏のような巨人に変化した

 

ハジメ「!」

 

カズマ「この感じ…前の須佐能乎よりも強くなってやがる……怒りや憎しみで力を増したか…」

 

光輝「どけ…お前ら……」

 

光輝はユエ達を睨みながら言うが周りは決して退こうとしない

 

雫「やめて!!」

 

そこへ光輝の足元にクナイを投げ、飛雷神の瞬間移動で光輝の前を経ち塞ぐ雫

 

光輝「!」

 

雫「だめ…それはだめよ光輝…貴方がこれまで殺してきた人はみんな奪うことを楽しんで、楽しみで殺しておいて自分は決して奪われないって高を括ってた下衆ばかりだった…光輝はそういう人達が嫌だったから殺してきた…でも勇輝はそれに当てはまらない…貴方の主義に反する!何より…貴方が彼を嫌いでも…殺してしまったら……本当に後戻りできなくなる!!……お願い……彼を殺さないで…そして…私に貴方達幼馴染の兄弟殺しを見せないで!!……」

 

勇輝「し…ずく…」

 

両手を広げ、勇輝を庇う雫

 

光輝「なぜ…だ……なぜそんなやつを庇う……こいつが何をしたのか忘れたのか!?こいつが…こいつがお前の話を鵜呑みにせず、後先考えなかったせいで………お前が……そして……俺のせいで……」

 

そう話す光輝だったが…発現させていた須佐能乎は徐々に弱まり…ついには消えてしまった

 

気づけば光輝から放たれていた凄まじい殺気は消え失せ、後に残ったのはどこか暗い雰囲気を漂わせる光輝だった

 

光輝「……そいつを…俺の視界に入れるな…」

 

ついには見ることすらも嫌がるほど…勇輝を嫌っているとわかる態度で他のみんなから背を向け一人先を歩き出した

 

カズマ「……アクア、香織…早く天之河兄を治療しろ…さっさとしないと多量出血で死ぬし、腕もくっつけなきゃなあ」

 

カズマがそういうとアクア達はいそいそと勇輝の治療を始めるのだった

 

ユエ「…」

 

香織「光輝君…」

 

雫「光輝…」

 

そして、一人皆と離れ…歩く光輝の後ろ姿を見て…彼との距離を感じる一同だった





八重樫雫
ついに己の想いと向き合う

そしてこれ以上ないほど溝が深まる天之河兄弟

本作の投稿が四十話を超えました。これから出す原作改変キャラクターの中で誰が好きですか?

  • 友達と優しさを持つハジメ
  • 闇を抱えた孤独の光輝
  • 物凄く動いてまわってるカズマ
  • カズマを支える相棒兼正妻のアクア
  • 影薄だけど友達思いの浩介
  • 原作と違い闇を感じない恵里
  • 原作と違い救済され闇を祓われた幸利
  • ティオに惚れられた心優しきウィル
  • 光輝を孤独にさせない一途な雫
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