創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第七話 迷宮を超えたその先《前編》

 

《ハジメ視点》

 

ユエ「……ぐす……ハジメ…光輝…つらい……私もつらい……」

 

ユエを連れて安全そうな洞穴に身を隠すことにした俺達だったが、ユエになぜここにいるのかを聞かれ俺が話すとユエが俺たちに同情し涙を流す

 

ハジメ「泣くな……やられたことに関して俺は特に気にして……無いわけねえが、それは後回しだ……まずはこの迷宮からの脱出……俺を殺ろうとしていた奴への報復はその後だ……んでその後は元の世界へ帰る方法を見つけねえとな」

 

光輝「……あれだけの混戦状態で魔法の雨を放つ中で俺達を狙うとは…あの小物らしいな」

 

ハジメ「!……気づいていたのか…俺達を狙っていたやつの事を」

 

光輝「ああ……地上の迷宮に居たときから醜くて醜悪な視線をお前に向けていたからな……いつかはやるとは思っていたが、まさか俺ごとやるとは思わなかったがな…………あの小物は簡単には殺さない…地獄を味合わせてやる」

 

天之河の言葉には俺達をここへ落とした奴への怒りがこもっていた

 

ユエ「ハジメ達は帰るの?」

 

ハジメ「うん? 元の世界にか? そりゃあ帰るさ。帰りたいよ。……色々変わっちまったけど……故郷に……家に帰りたい……」

 

ユエ「……そう」

 

ユエは沈んだ表情で顔を俯かせる。そして、ポツリと呟いた

 

ユエ「……私にはもう、帰る場所……ない……」

 

ハジメ「……」

 

そんなユエの様子に彼女の頭を撫でていた手を引っ込めると、カリカリと自分の頭を掻いた。 別に鈍感というわけではない。なので、ユエが自分に新たな居場所を見ているということも薄々察していた。新しい名前を求めたのもそういうことだろう。だからこそ、元の世界に戻るということは、再び居場所を失うということだとユエは悲しんでいるのだろう

 

ハジメ「……なら、一緒に来るか?」

 

ユエ「え?」

 

ハジメ「この旅に……それと俺の故郷に……まあ向かうへ着いたら色々面倒事があるとは思うけど…」

 

しばらく呆然としていたユエだが、理解が追いついたのか、おずおずと「いいの?」と遠慮がちに尋ねる。しかし、その瞳には隠しようもない期待の色が宿っていた。 キラキラと輝くユエの瞳に、苦笑いしながら頷く俺

すると、今までの無表情が嘘のように、ユエはふわりと花が咲いたように微笑んだ。思わず、見蕩れてしまう自分に気がついて慌てて首を振った

 

ハジメ「つうわけで、ユエもたびに同行するが構わねえな?」

 

光輝「…勝手にしろ………ただしそいつの面倒はお前が見ろ…俺は絶対に手は貸さねえからな」

 

天之河はそういった

 

つまりユエがなにかしても自分は特に干渉もしないし面倒も見るつもりもない、そして何かあれば俺が責任取れと

 

ハジメ「……前前から思っていたが、なんでお前はそう他人を嫌うんだ?」

 

光輝「人なんざ所詮一皮むけば脆弱で醜い存在だって分かっているからな」

 

そう言い洞穴の奥へ消えていった

多分俺達と離れて眠るつもりだろうな

 

ユエ「……ねえハジメ…光輝ってここへ落ちてからこんな性格になったの?」

 

ハジメ「いや、アイツの人嫌いは前からだ……何があってあんな性格になったのかは知らんが」

 

その後ユエから色々なことを聞き、この日は早々に眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ「あー、やっとか」

 

それから数日

道中の魔物を殲滅し喰らい、時には新しい武器や技能や魔法の実験台にしてようやく100階層までたどり着いた

 

ユエに会ったあの日にユエの口からこの大迷宮が何なのか聞いた

曰くここは反逆者と呼ばれるかつて神代に神に挑んだ神の眷属が世界を滅ぼそうとしたらしいが、その目論見は破られ、彼等は世界の果てに逃走し、 その果てというのが、現在の七大迷宮(この世界における有数の危険地帯をいう)といわれているらしい。この【オルクス大迷宮】もその一つで、奈落の底の最深部には反逆者の住まう場所があると言われているのだとか

 

光輝「!」

 

ユエ「!……ここ」

 

ハジメ「……ああ、いかにもな扉だな」

 

俺達の視線の先には全長十メートルはある巨大な両開きの扉が有り、これまた美しい彫刻が彫られている。特に、七角形の頂点に描かれた何らかの文様が印象的だ。

 

ハジメ「これがゲームならこの先は魔王とかのラスボスが待ち構えているだろうな」

 

光輝「こんな序盤の迷宮にラスボスクラスの敵が出てくるなんざとんだクソゲーだな」

 

ハジメ「ところが現実にはそんなクソゲーが普通に存在するらしいからな……主に操作性だとか仕様とか敵AIが高すぎとかが原因で」

 

ユエ「?…ふたりが何を話しているのか…わからない」

 

ハジメ「気にするな……んじゃあ、この扉を開ければ十中八九中からやべえのが出てくるぞ……覚悟は?」

 

ユエ「ん…問題ない」

 

光輝「聞くまでもない」

 

ハジメ「そう言うと思った……さて、行くか!」

 

そして扉を開き、その先へ進むと魔法陣が展開し、現れたのは

 

体長三十メートル、六つの頭と長い首、鋭い牙と赤黒い眼の化け物。例えるなら、神話の怪物ヒュドラだった

 

「「「「「「クルゥァァアアン!!」」」」」」

 

そしてそれぞれの首が俺達を殺そうと攻撃を仕掛けてきた

 

それぞれの首には色んな色の模様が刻まれており、赤は炎を吐き、白は回復、青は口から散弾のように氷の礫を吐く

 

俺はこの旅で手に入れた『念話』でふたりに話しかけた

 

ハジメ“まずは回復役を潰すぞ!ユエは攻撃を避けながら白頭を”

 

ユエ“ん…了解”

 

そう言うとユエが魔法を放とうとしたがヒュドラがユエに炎を吐くが

 

光輝「『豪火球』!」

 

天之河が手から炎球弾を放ち相殺させた

 

ユエ「『緋槍』!」

 

そこへ 閃光と燃え盛る槍が白頭に迫る。

しかし、直撃かと思われた瞬間、黄色の頭がサッと射線に入りその頭を一瞬で肥大化させた。そして淡く黄色に輝きユエの緋槍も受け止めてしまった。衝撃と爆炎の後には無傷の黄頭が平然とそこにいてハジメ達を睥睨している

 

ハジメ「チッ、面倒だな……だがやることは変わらねえ、回復役を潰してその次は盾役を潰してやるぞ」

 

そう言ってユエに指示を出そうとした瞬間

 

ユエ「いやぁああああ!!!」

 

ユエが絶叫し、それに気づいて駆け寄った

 

迫りくる頭を投影構築で作成した槍や剣を放ち時間を稼いだ

 

ハジメ「おい!しっかりしろユエ!!」

 

そういえば黒いの頭が未だ何もしていないことを思い出す

 

ハジメ「まさか!?天之河!黒い頭と目を合わせるな!あいつは!?」

 

そこへ天之河に注意を呼びかけようと声をかけたが返事がない

 

まさかと思い周囲を見渡すと

 

ハジメ「!?おい嘘だろ!?」

 

なんと天之河が立ったまま動かなくなっていた

 

ユエは見ての通り恐慌状態になっているが、天之河はどうだ!?

 

目の焦点が定まってない

いや、身体が微動だにしてない

 

まさかあいつもユエと同じように幻術に掛かっているのか!?

 

クソ!

 

あいつはひとまず後回しだ

 

今はユエが先

 

俺はユエを抱きかかえると道中の旅で作った持っている焼夷手榴弾と閃光手榴弾を投げられるだけ投げてその場を一旦離れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《光輝視点》

 

ここは……俺はどうなったんだ?

 

俺は気が付くと辺り一面モノクロの空間に一人立っていた

 

南雲やユエは……それにあのヒュドラはどうなった…

 

そう思いながら先を歩くと目の前に鏡が現れた

 

その鏡には俺の瞳…写輪眼が写っていた

 

こうしてみるのは初めてだが……三つ巴なんだなこの目は

 

この旅の道中…ずっと考えていた

 

なぜ俺にはこの魔眼があるのかを…

南雲の天職である創者とはなにか

そして自分の天職である破者とはなにか

 

……考えても仕方ないことを考えるなんて俺らしくもない…

 

そう心の中で自分自身を嘲笑っていると鏡の向こう側に何かの光景が浮かび上がった

 

そこに写っていたものは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多くの人々の死体の中

 

血に塗れた女性を抱きしめる

 

俺と同じように魔眼を持った男が立っていた

 

光輝「!」

 

その光景を見た時……何故か俺の心から言いようのない怒りと憎しみ、そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悲しみが伝わり、涙を流していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ここでのNARUTOの口から放つ系の物は口からではなく手から放つようになっています
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