創造のハジメと破壊の光輝   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第七十五話 兄姉妹

 

長く続く道の先

 

ハジメ「……とうとう…辿り着いたか……」

 

神域の最深部

使徒達を始末し長い長い螺旋階段を登りきったハジメと光輝

 

光輝「……いるな……この先に」

 

ふたりが目にしたのはまるでゲームのラストダンジョンのラスボスが待ち構えてることを彷彿とさせる真っ白で巨大な扉

 

そして

 

ハジメ「……ああ……感じる……奴の存在も…魔力も……」

 

扉の奥から感じるラスボス…エヒトの存在を感じ取った

 

ハジメ「ッッッ…ここからでも、奴の力を感じる…はっきり言って、魔王城でユエの肉体を乗っ取った時よりも更に強く感じる」

 

光輝「この空間は奴にとってのホームグラウンド…おまけにユエの肉体を乗っ取ってから時間も経過している……当然奴自身本来の力を出せる」

 

ハジメ「チッ…できれば奴との戦いの前に転生眼を開眼させたかったが…そううまくはいかねえな」

 

光輝「わかってるだろうが…相手はユエの肉体を乗っ取っている…当然奴は俺達の動揺を誘う為にユエの姿であるはずだ……躊躇した瞬間…おしまいだと思え」

 

ハジメ「言われずとも理解している。……まずはエヒトをユエの肉体から引きずり出す…そんで次は奴を倒す……それが終わった後は」

 

光輝「……ああ」

 

互いの顔を見ずに、言葉だけを交わす

 

ハジメは銃を、光輝は刀を取り出しながら扉に手をかけた

 

ハジメ「……戦う前に言っておくことがある」

 

光輝「……なんだ…」

 

ハジメ「……はっきり言って…俺がお前にこんな事を言う日が来るとは思わなかったがな」

 

光輝「…だからなんだっていうんだ」

 

嫌そうな顔をするハジメに苛立ちを隠せないでいる光輝だったが

 

ハジメ「……ありがとう」

 

光輝「…は?」

 

ハジメ「魔王城で俺を止めてくれたことにだ……あのときの俺は…ユエの事を完全に忘れて……ただどこにぶつければ良いのかわからない怒りと憎しみに呑まれていた……あのまま行っていたら…俺はきっと何もかもを滅ぼすまで」

 

突如ハジメに礼を言われ一瞬呆けていた光輝だったが続けて言う言葉に気づけば

 

光輝「やめろ」

 

ハジメ「は?」

 

ものすごく嫌そうな顔を浮かべながらハジメを止めた

 

光輝「俺に礼を言うのをやめろって言ってんだ。別にお前の為じゃねえ…しいて言うなら俺自身の矜持の為だ……最終的にやめたのはお前の意思…お前に礼を言われるいわれはない…なによりお前からの礼の言葉なんざノーサンキューだ。気持ち悪い」

 

ハジメ「アァン?てめぇ人がその気持ち悪いを我慢して吐いた礼の言葉も素直に受け取らねえっていうのか!?」

 

光輝「お前も気持ち悪いと思ってるなら言わなければ良かっただろうが」

 

ハジメ「うるせぇな!生憎俺は例え気に入らねえ、嫌いだと思ってる相手だろうが助けられたのなら礼の言葉も言えないのが嫌な性分なんだよ!」

 

光輝「随分面倒な性分だな…」

 

ハジメ「…はぁ…たくよ…変に気を使ったのが馬鹿みてぇだ……まあいい……」

 

言い合いをやめたふたりは改めて扉にかけた手に力を込め押した

 

ふたりの身長を遥かに越すほどの巨大な扉

当然重くおまけに魔力、それも二人並の高水準持ち主が押さなければ弾き返される特殊な結界が組み込まれており、押す際は互いに魔力を込めながら押す必要があった為そうする

 

扉を押しながらハジメはドンナーに魔力を込め

 

ハジメ「あいつ…俺達だけが入れるよう魔力の結界を組み込んでるな…逆にそれ以外を拒むように…よほど自分の勝利を確信してやがる」

 

光輝も黒金に魔力を込め

 

光輝「上等だ…俺達をやすやすと招き入れる舐めた邪神には」

 

扉を開けたその瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドーーーーーーンンンンン

 

 

ハジメ/光輝「「挨拶代わりに受け取りやがれ!!」」

 

高出力の巨大な魔力弾と高威力の巨大な斬撃を飛ばし、その先の空間に大きな衝撃音と光に包まれさせたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハジメ達がエヒトのいる空間へ入ってしばらくした頃の地上では、エヒトに操られた恵里との戦いに決着し、カズマはアクアによって傷の手当をしていた

 

恵里「うぅっ…」

 

カズマ「ああああ……しんどかったあ…たくっ、エヒトの野郎…面倒な置き土産仕掛けやがって。真っ向からやり合うならともかく、こんな姑息な手で無きゃ俺に勝てないって考えてる時点で駄目だな」

 

少しつかれた様子のカズマ

その傍らには涙を流しながらをカズマに抱きつく恵里の姿があった

 

恵里「うぅ…、ううぅッ…」

 

カズマ「おいおい…いつまで泣いてんだ…俺はなんともねえよ」

 

恵里「うぅ…だって…だって…お兄ちゃん…うっ…腕が…僕のせいで!!お兄ちゃんの腕が!!」

 

そう泣きながら言う恵里にカズマは己の右腕のあった箇所へ目を向けた

 

恵里から己に移したエヒトの置き土産だった魔法の大元だった闇を葬るために自らの片腕を引き換えにした無茶振りをし、無事消し去ることに成功はしたが恵里はそれを自分のせいだと思い涙を流し続けていた

 

そんな恵里にカズマは慰めようと平気な素振りを見せる

 

カズマ「だから俺は大丈夫だって言ってんだろ恵里…それによ…俺はお前のお兄ちゃんだぜ?俺にとっては腕一本と引き換えにお前を救えたのなら安いもんだと思ってんよ……いっ」

 

そういうカズマだったがアクアに軽く頬をつねられた

 

アクア「全く…カズマってば本当に無茶ばっかりしちゃって…」

 

カズマ「いやな…あの闇はお前の浄化魔法なら消せるだろうけど消し切る前にまた体内に逃げ込んじまう恐れがあったしなにより隙を与える間もなく仕留めたかったからさ」

 

アクア「だからって!あんなふうに自分の腕を消し飛ばすなんて正気じゃないでしょ!!いくら再生魔法でまた生やせるからって体張りすぎるしなにより見ていて生きた心地しなかったわよ!私も恵里も!」

 

珍しく自身を怒るアクアにカズマもバツが悪そうに答えるが

 

カズマ「それは悪かったって……」

 

アクア「もしも私やめぐみん達に恵里が同じことしても貴方は怒らないで居られるの!?」

 

アクアのその言葉に最後には本当に申し訳そうに謝った

 

カズマ「……ごめん」

 

アクア「……とにかく恵里…カズマは見ての通り心配ないし、私達も皆大した怪我もないから…気にしないで…」

 

恵里「…でも…でも…僕が……僕がエヒトに操られたせいで皆に…」

 

アクア「迷惑なんて思ってないわよ…少なくともここに貴女を悪く言う人なんか居ないの……それよりも」

 

アクアは恵里に近づくと優しく抱きしめた

 

恵里「!」

 

アクア「恵里が無事で本当に良かった……」

 

そう優しい声色で恵里に言う

それに続く形でカズマもふたりを抱きしめる

 

決して責めない

腕を無くしたことよりも自身が無事だったことに喜んで安堵するふたりに恵里は先ほど以上に涙を流すのだった

 

恵里「うぅっ…ごめん!!ごめんなさい!!迷惑かけてごめんなさい!!……僕の命を助けてくれてありがとう!!」

 

カズマ「…フッ……ほんとよく泣くやつだなお前は……」

 

恵里の感謝の言葉を聞き終え満足げなカズマは恵里の頭を優しく撫でるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなでカズマ達はその後すぐにめぐみん達と無事合流することができた

 

恵里「めぐみんさん…ダクネスさん…ごめんなさい……僕のせいで…お兄ちゃんが…」

 

めぐみん「……まあ…彼ならそうすると思いましたよ…気にしないで下さい、私達は怒っていませんよ」

 

ダクネス「あいつは自分の大切のためなら腕どころか命も掛けられる…そういう男だからな……その結果がどうあれ…私達はお前を責めやしないさ……それに私達もお前のせいとは思ってないからな…」

 

幸利「マジで無茶すんなおい…」

 

浩介「まあお前が無事で何よりだ恵里…」

 

合流した一同は皆カズマの片腕の損失に驚きはしたが恵里の無事に喜ぶのだった

戦場を見渡すとほとんどの使徒や魔物は無事倒され、戦局は人類側の優勢となっている

 

しかし、これで安心してはいけない

例えエヒトの配下が死んでも、肝心のエヒトが生きている限り、いつでも戦局をひっくり返せるのだから

 

アクア「ん、とにかくこれで恵里は助けられたし、私達も次行くわよ!!」

 

アクアのその言葉を聞き、一同は神域へ足を向かおうとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾッ

 

カズマ「(!?……なんだ…今空気が変わった気が)」

 

浩介「お、おい…なんだ…あれは…」

 

神域へ向かおうしたその時

突如浩介の困惑した声が響き思わず一同は浩介が目にする方へ顔を向けた

 

一同「「「「「「!?」」」」」」

 

目にしたものに一同は驚愕した

浩介が目を向けた先は夜空

 

もう既に日も暮れ夜が迎えていた

当然空の暗闇には満月が出ており月光が辺りを照らす

 

しかしそのことに一同が驚いたわけではない

 

彼らが驚いたのは

 

月の表面に不気味な写輪眼の紋様を浮かび上がっていた(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)ことだった

 

 

──月を依り代に地上にいるあらゆる生物全てに幻術を掛け操る…更に地表の膨大な魔力を集め高める術

 

満月に浮かぶ謎の模様に一同は気づく

 

シア「嘘…」

 

ティオ「あれは…」

 

香織「も、もしかして…あれが!?」

 

雫「む、無限月読(ムゲンツクヨミ)…なの!?」

 

その正体に気が付く一同だったが、直後満月からまばゆい光が降り注ぐ

 

カズマ「(不味い)!皆!アクアに集ま」

 

カズマが全員に指示をするがそれよりも速く、月からの光が地上を照らすのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し経ち

 

神域の最深部

 

エヒトの居る空間は荒れに荒れ、辺りには激しく繰り広げられていたであろう戦闘の爪痕を示す瓦礫や残骸が散りばめられており

 

空間で鎮座するエヒトの目の前には

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血を流して倒れている3人の姿があった(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

もう75話を超えたのでここからは攻略者パーティーメンバーの人気投票のアンケートを取ります。正直出番の少ない恵里がかなり人気なのが驚きでした。そして光輝と雫の人気具合が想像以上でしたww正直作者の中ではもう光輝がハジメを抜いて主人公なのではとすら思いかけてますwww

  • 誰よりも夢に突き進むリーダー カズマ
  • 友達と優しさを持つ主人公 ハジメ
  • 闇と孤独を抱えた主人公 光輝
  • ハジメを愛し光輝を想う優しき吸血鬼 ユエ
  • ハジメを愛するバグ兎 シア
  • ハジメを愛する突撃娘 香織
  • 光輝をただ一途に愛する剣姫 雫
  • ウィルを愛するドM竜人族 ティオ
  • カズマを支える最強の女神(嫁) アクア
  • カズマを支える最強の杖(嫁) めぐみん
  • カズマを支える最強の盾(嫁) ダクネス
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