今回はちょっと箸休めです。
本編じゃ語られなかった天之河光輝の意外な一面をメイン回としたものです。
どうぞお楽しみ下さい
【指導】時系列第34〜52話
シア「お願いします!私を鍛えて下さい!!」
光輝「は?」
これは、グリューエン大火山から帰還してすぐのことだった
外で一人鍛錬をしていた光輝に、ドリュッケンを片手にシアが近づいたかと思えば突然頭を下げながら鍛えてくれるよう懇願してきた
だが余程のことがない限りは他人とは距離を置きたい光輝はそれを拒否する
光輝「……他を当たれ。他人に何かを教えるのは好かん」
シア「で、ですが、私の家族達を貴方はハジメさんと共に鍛えてましたよね?」
光輝「アレは南雲との競いと俺の気まぐれだ。気まぐれは続かん」
シア「で、ですが私は光輝さんに鍛えてもらいたくて」
光輝「くどい」
シア「ヒッ!?」
あまりにもしつこく迫ってきたので殺気を飛ばし威嚇した光輝
光輝「少し馴染んだ程度で俺に馴れ馴れしくすんじゃねえ。今はそれなりの実力を得た身とはいえお前如き潰すのにたいした力もいらねえ。あまりにもしつこいようならお前の耳引き千切って口にねじ込めようか?大体なぜ俺にこだわる。他にも居るだろうが」
光輝の殺気に怯えるシア
ここまでやれば流石にもう声を掛けることも無いだろうと光輝は内心思った
しかし
シア「わ、私は…今のままじゃいけないんです」
怯えながらもシアは口を開く
シア「ユエさんに鍛えてもらって、自分の中の力を引き出せたお陰で、私は…最弱種だった私が今もこうして戦えています。……ですが、今日のあの魔人族との戦い、私は何も出来ませんでした…もし戦っていれば、きっと負けていました。その時に思いました。『今のままじゃ、私はきっとあの人に、ハジメさんについていけない』……強くなっていた気になっていました…思い上がっていました…だから」
光輝「だから鍛えて欲しいと?なぜ佐藤や南雲にユエではなく俺だ?」
光輝には分からなかった
同じパーティー内でもあまり話すことのない自分になぜ教えを請いたいのか
自身やハジメ、時々雫をも指導しているカズマやその前からシアを鍛えていたユエ
自身に並ぶ強さを持つハジメではなくなぜ自分なのかを
シア「……貴方だからです」
光輝「は?」
体の震えを抑えながら口を開くシア
シア「パーティー1のストイックで、他人にも厳しい貴方だから。…的確に教えるカズマさんや教える際に少し甘さのあるユエさんでは甘えてしまいます。だから私は、私を厳しく容赦なく追い詰めてくれる貴方に鍛えてもらいたいんです。もう、あんな惨めな思いはしたくない。ハジメさん達と一緒に居られるだけの現状に満足なんかしたくない。私は 愛する人や仲間達に立ちはだかる全てを撃ちのめす力が欲しい だから 私を鍛えて下さい!!」
そう言い真っ直ぐな瞳を向けるシア
光輝「……」
シア「お願いです!私を、強くして下さい。私の大切な人に並べられるように、貴方をボコボコにできるくらいに!」
シアはお願いの言葉と同時に光輝に対して挑発とも取れる言葉を発し頭を下げた
シア「(あ、やばい…終わった…つい勢いで光輝さんに喧嘩売るようなこと言っちゃった……ここで死ぬんだ私)」
このパーティーにおいて怒らせたら怖い人トップ3に入る光輝(ちなみに一番はカズマで三番目はハジメ)に怒られたことが何度もある為内心ヒヤヒヤするシア
ある時は須佐能乎で投げ飛ばされたり、またある時は雷を落とされたり、そしてある時は黒金をギリギリ当たりそうになる位置に投げつけられたりなど、散々痛い目を見てきた
そんなシアの様子を少しばかり見ていた光輝だったが
光輝「……クソ生意気な」
シア「ピギャッ!?」
額を軽くデコピンされ4、5m吹っ飛ぶ(筋力万超えの為軽めで吹っ飛ぶ)シア
シア「うぅぅぅっ…!」
涙目になりながら額を擦っていると
光輝「そういうセリフは、俺に一回でも写輪眼を使わせてから言え駄兎」
黒金を向けこちらを見る光輝の姿が写った
シア「…え?」
光輝「どうした…強くなりたいんじゃないのか?言っておくが、俺との鍛錬は死ぬ気でやれ。耳どころか手足を無くす覚悟でやれ」
シア「!あ、あの…それって!」
光輝「やるのか?やらないのか?無駄口叩いている暇があんのかお前に」
シア「!」
光輝「言っておくが、これは別にお前のためじゃねえ。ただの気まぐれだ……さっさと構えろ…」
そういう光輝から殺気が放たれ、シアは一瞬たじろぐもすぐにドリュッケンを握る手に力を込め
シア「よろしくお願いします!!」
光輝に向かってドリュッケンを大きく振りかぶりながら突っ込むのだった
シア・ハウリアから見た天之河光輝は自身の想い人である南雲ハジメ以上に扱いが難しく、他人嫌いの化身みたいな存在だった
他を圧倒する力と戦闘センス
カズマやユエですら舌を巻くレベルのポテンシャルを秘めていて、一度戦闘に入ればハジメと同等かそれ以上の戦いの爪痕を残すほどの戦いぶりを見せる
人嫌いである為かいつも他者とは極力距離を置いており、正直光輝の事が怖かった為仲間に入った当初は近づきづらかった
ただ関わっていくうちに、ただの人嫌いではない一面を何度も見せてくれていた
最低限の関わりはしてくるもののその中には他人を気遣うかのような振る舞いを見せた
他にもヒューレンで犯罪組織により牢に閉じ込められ衰弱した子供やそのまま死んでしまった子供達の姿を見た時、犯罪組織構成員達に対し静かに、決して顔に出ることはなかったが明らかに怒りを覚えていた
それだけでなく、彼の幼馴染である八重樫雫の危機には誰よりも早く動き、守っており、雫のことになると過剰なほど反応を見せる
日頃割とドライな反応や態度を見せる彼だったが、彼と関わっていくうちに、その内面に秘めた人間らしい所や関わってみなければわからない、彼の優しさがそこにはあった
それまでは光輝の事を怖いと思っていたシアだったが、今では不器用な優しさを抱いた大切な仲間だと内心で思っており、自身を妹分だと言うユエが光輝の事を弟と呼ぶのでそれなら自分にとっては兄のような人ではないかと内心考えていた
そして
シア「でりゃあああああ!!!『レベルⅢ』!!」
シアの持つ技能『変換効率上昇』
これは魔力1の消費に対し身体能力の数値を3上昇させることが出来る能力であり、本来ならばⅡまでが限界だったが今日手に入れたばかりの神代魔法『昇華魔法』により強制的に限界を超えⅡからⅢへと進化させ、更に身体能力を向上させ、ドリュッケンに重力魔法の重みも込め光輝に振り下ろす
光輝指導の鍛錬を受け始めて約1ヶ月
短い期間ではあったものの、その間シアはカズマからの指導を受けながら光輝の鬼の様な指導を受け続けていた
結果カズマからはステータス面だけでは測れない、戦いの駆け引きと技術を、光輝からは格上相手との戦いでの立ち回り方を学んだ。己の持つ技能、未来視は回避出来ない未来を映す能力であり。これを自身にとって都合の良い未来にするための努力を続けた結果
シア「はああああああ!!!」
光輝「!」
こちらに攻撃してくる光輝の姿が未来視に映り、カウンターで光輝をはじき飛ばし回避する前にその身に攻撃を叩きつけることに成功した
シア「はぁ…はぁ…っ!」
が、すぐに攻撃を当てたはずの光輝の感触に違和感を覚え、なにかに気づき振り返ると
光輝「よく油断しなかったな…それは未来視の見た未来か?」
両眼に写輪眼を開眼させた光輝の姿があった
シア「…今のは未来視ではなく、攻撃したはずの光輝さんに違和感を感じてすぐに気づきました。それより…使いましたよね。幻術…そして、写輪眼を」
光輝「…ああ…今のは使わなければ避けられなかったからな」
シア「それじゃあ!!」
光輝「……これで俺からお前への指導の課程は終了だ。俺に写輪眼を使わせたからな…後は佐藤からでも習っておけ…」
それだけ言うと光輝は黒金を鞘に戻しながらその場を去ろうとした時だった
シア「あ、あの!」
去ろうとする光輝にシアは大声で呼び止め
シア「ありがとうございました!!」
光輝の後ろ姿を見ながら頭を下げるのだった
光輝「(……気まぐれのつもりで始めたアイツの指導だったが…なんとか最後の大迷宮へ行く前に鍛えきれたな…どうせ、この最後の神代魔法を手に入れればこのパーティーとも別れるつもりだったしな……少しの間だったが…それなりに楽しめたぞ…シア)」
もう75話を超えたのでここからは攻略者パーティーメンバーの人気投票のアンケートを取ります。正直出番の少ない恵里がかなり人気なのが驚きでした。そして光輝と雫の人気具合が想像以上でしたww正直作者の中ではもう光輝がハジメを抜いて主人公なのではとすら思いかけてますwww
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誰よりも夢に突き進むリーダー カズマ
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友達と優しさを持つ主人公 ハジメ
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闇と孤独を抱えた主人公 光輝
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ハジメを愛し光輝を想う優しき吸血鬼 ユエ
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ハジメを愛するバグ兎 シア
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ハジメを愛する突撃娘 香織
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光輝をただ一途に愛する剣姫 雫
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ウィルを愛するドM竜人族 ティオ
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カズマを支える最強の女神(嫁) アクア
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カズマを支える最強の杖(嫁) めぐみん
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カズマを支える最強の盾(嫁) ダクネス