元褪せ人のスローライフ(願望)   作:Crimson Wizard

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短いですが繋ぎ回です。時系列がめちゃくちゃなのは気にしないで下さい。
仕事が忙しいですが、とある方がこの作品のシルヴィアちゃんを描いてくれるという事でモチベが湧いてきて今に至ります。
明日も6時起きだぁ!くそォ!


第14話

 

さて、色々あって漸く恩恵(ファルナ)を授かる事が出来た訳だが……

 

「どうした?」

 

「……何でもないよ。」

 

「……まあ、そっとしておいてやってくれ。」

 

何故こんなにフィンは落ち込んでいるんだ?私はただ、ファミリアに加入した事を伝えに来ただけなんだが……

 

身体能力が落ちていた件も、私の基本戦術の問題も恩恵によって全て解決した。

不死になるというのは正直な話、戦いにおいては私にとって最大の強みでもある。

まあだからといって死んで学習というのは辞めろとヘスティアに言われているが、正直ダンジョンに潜って私が一度も死なないというのは不可能だろう。

 

ダンジョンのモンスターにもよると思うが、話を聞くに下層位までならば傷を負う事はあっても私が死ぬ可能性はかなり低い。

だが、フィン達の潜っている階層のモンスターならば流石に無傷で倒せる自信は無い。

まあ、この世界のモンスターはダンジョンのモンスターに限らず魔石を砕けば必ず消滅するという特性がある。

地形を利用してきたりモンスターによる数の暴力があったとしても、魔石という明確な弱点が存在する以上私が負ける事は無い。

水の上だったり空を飛ぶモンスターの対処に少し手間取る可能性はあるが、遠距離でも魔石を砕く手段がある以上は勝てるだろう。

 

下層クラスからの敵に囲まれるのは正直な話多少心配ではあるが……まあ対複数戦が苦手なのも水が苦手なのも克服すれば問題ない。

これだけ聞くと、私の弱点はあまり無いように思えるが一番大きな問題はそこじゃない。

最低でも下層クラスのモンスターか、もしくは階層主でも相手にしない限り私はランクアップ出来ない可能性があるのだ。

階層主を討伐すればランクアップ出来るというのも私の希望的観測に過ぎない。

 

まだダンジョンに潜っていないので何とも言えないが、少なくとも何かモンスター討伐以外の偉業を達成する手段を考えておくべきだろう。

ステイタスの上昇幅も、どの程度なのか分からない。

なので何か常識を覆したり、不可能を可能にする道具を発明したりといった、戦い以外からのアプローチも考えておかねばなるまい。

まあ、私は何かを生み出す事に致命的な程向いていないので、可能かどうかは分からないが……少なくとも時間だけはある。

嬉しくは無いが、私の不死の特性を活かして時間を掛けて何かを極めるのもいいかもしれない。

 

こう見えて、手先は器用な方だ。何か魔道具でも制作出来ればいいが、その為には神秘という発展アビリティが必要だという。

その為にはランクアップが必要な訳で……話は振り出しに戻る。

 

「……?まあとりあえず今日はそれだけだ。邪魔をしたな。」

 

何故か沈んだ雰囲気を醸し出しているフィンと、それを困った様な顔で眺めているリヴェリア。

特に心当たりは……もしかして、私がロキ・ファミリアに入らなかった事を気にしているのか?いや、流石にそんな事はないか。

 

「……あ、少し待ってくれ。一応今日は私達からも話があってだな、遠征の話なんだが。」

 

リヴェリアが私を呼び止めてそう言うと、フィンが何かを思い出したかのような表情をして口を開いた。

 

「そうだ、君にも伝えておかなくちゃならないね。ロキ・ファミリアは近々大規模な遠征を予定していてね。君も恩恵を授かったという話だし、

君の実力だと上層のモンスター程度では相手にならないだろう?そこでランクアップの為の経験値稼ぎと君の慣らしも兼ねて一緒に来てもらうよ。」

 

……?何時の間にか私抜きで話が決まってしまっている。私はロキ・ファミリアだったのか?

 

「急な話ですまない、だがお前にとっても悪い話では無い筈だ。……心配せずとも、ミアには私から話を通しておく。」

 

なら別に構わないが。私はあれからヘスティア・ファミリアに加入したとはいえ、いくらなんでもホームが狭過ぎた為に

恩恵を受けてからもミア母さんの所で面倒を見て貰っている。

基本的に私の生活は豊穣の女主人で完結している。恩恵を受けた事以外は、正直以前と何も変わってはいない。

なので勝手に仕事を抜けると後が怖い。……だが、リヴェリアがミア母さんに話を通してくれるなら、今回の件は私にとっても都合がいい話だ。

 

「いいだろう。だが、私はまだダンジョンを知らない。足手まといになるつもりは無いが、役に立つ保証も無いぞ。」

 

私がそういうと、フィンとリヴェリアは顔を見合わせて軽く笑った。

 

「シルヴィア、あまり僕達を舐めないで貰おうか。確かに君程の実力は無いかもしれないが、これでも都市最大ファミリアの一角だ。

君一人の実力を当てに遠征をするほど馬鹿じゃない。それに……」

 

「ダンジョンに関する事象については、私達の方が遥かに詳しい。お前こそ、先達から学ぶつもりで来るんだな。」

 

……ほう。そういう事ならば、存分に学習させてもらうとしよう。

 

「では、私もその一助となるべく存分に働かせて貰おうか……先輩方?」

 

そうして、挑戦的な視線を向けてくる先達二名に私も珍しく好戦的な目を向けるのだった。

 




毎日11時間労働は……流石にキツイ。

あせんちゅはどのファミリアに加入するか。

  • ロキ・ファミリア
  • ヘスティア・ファミリア
  • ヘルメス・ファミリア
  • フレイヤ・ファミリア
  • ヘファイストス・ファミリア
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