元褪せ人のスローライフ(願望)   作:Crimson Wizard

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メニエルで死にかけてます……今は落ち着いてるけども。


第17話

 

さて、あれから私達は特に何事も無くダンジョンから帰還する事が出来た。

私は知らなかったが、何やらロキ・ファミリアと我がヘスティア・ファミリアの団長殿の間で何かあったらしい。

 

が……まあそれは置いておいて、ダンジョンから帰還した私がまずした事は、ステイタスの更新。

ヘスティアから聞いてはいるが、ステイタスとはそう簡単に上がるものでは無いらしい。

とはいえ、レベル1の状態で深層にまで潜ったのだ。多少は上がっているだろう、と……その程度の気持ちで更新したのだが。

 

「な……なっなんだいこれはッ!?」

 

シルヴィア

 

『Lv.713』

 

生命力:99

精神力:99

持久力:99

筋力:99

技量:99

知力:99

信仰:99

神秘:99

 

《魔法》

 

なし

 

《スキル》

 

褪せ人の祝福(The tarnished blessing)

 

・祝福を作り出す事が出来る

・祝福間を移動可能

・祝福が存在しない場合は、拠点かその場で蘇る

・不死となる

 

・触媒を使用せずに魔術や祈祷を使用出来るようになる。

・任意の武器に一時的な戦技の付与が可能。

 

【王と剣姫の誓い】

 

契りの対象との共闘の際、全能力向上。

契りの対象同士は任意で魔法の共有が可能。

 

「……これは、心当たりしかないな。」

 

「これは一体どういう事なんだい!?……あ、なんか一周して落ち着いた。はぁ……これはもう余裕でボクのキャパをオーバーしてるよ。」

 

我が主神様が悟ったような目をしている。

このステイタスは……まあ見覚えしかないが、何故最初に恩恵を授かった段階でこの表記にならなかったんだ?

 

というか身体能力は明らかに向上しているというのに、これでは何のアビリティが上がったかも全く分からない。

スキルの発現については……いやこれも心当たりしか無いが、魔法の共有とは何処までだ?私の魔術や祈祷も含まれるのか?

未だに謎は多いが、恩恵を授かってから明らかにやれる事が増えた。

それについてはまあ嬉しいが、これ以上ランクアップを望めないなら私に神秘の発展アビリティが発現する可能性はもう無いのか?

そして、これ以上レベルが上がらないなら私は果たしてダンジョンに潜る意味があるのか……?

 

「……なんだいキミの方が難しそうな顔しちゃって。シルヴィア君?」

 

「あ、ああ。いや……何でもない。」

 

ヘスティアが心配そうに私の様子を見てくるが、よく分からないというのが正直なところだ。

私は今かなり混乱している……が、良く考えるとランクアップしないとはいえ能力が上がらないというのは少し早計かもしれない。

実際、私の身体能力はかなり上がっている。恐らくだが、数値では見えない所で反映されているのかもしれない。

 

「神様ー!今日は少し早めに……って、あれ?シルヴィアさん?」

 

「ん?ああ、ベルか。ちょっとこれを見てくれないか?」

 

そうしてステイタスの写しをベルへと手渡す。ベルは受け取った用紙をまじまじと眺めて、みるみるうちに顔色が変わっていく。

 

「な、なっ何ですかこれ……」

 

「……ああ、見ちゃったんだね。ベル君。ボクらは今、悪い夢を見ているのかもしれない。いやきっとそうさ、そうに違いないっ!!!」

 

「ヘスティア、現実を見ろ。」

 

「ぐぬぬ、これはギルドにどう報告をすれば……」

 

私が原因でこんな騒ぎになってしまっているのは少し悪い気もするが、状況がよく分からないのは私も一緒だ。

 

「とりあえず、リヴェリア達に相談してみるか。」

 

と、思いついた事を軽く呟くとヘスティアがツインテールを逆立てながら飛んできた。

 

「なぁ〜にを言ってるんだキミは!他所のファミリアにこんな爆弾投げつけてどうする気なんだいっ!?」

 

「いや、だが……私達では原因の特定どころか、ギルドへの報告すら出来ないでは無いか。」

 

このままのステイタスを見せた所で信じられる筈は無いが、どの道虚偽の報告をした所でいずれ私のステイタスを開示する事になるだろう。

というかもう隠し通すのは不可能だろう。そもそもロキ・ファミリアの遠征に同行したのはギルドも認知している。

下手にステイタスを騙って疑われると、リヴェリア達にも迷惑が掛かる。

 

ならばもういっその事、事前に相談した方がいい気がする。

という私なりの考えをヘスティアに伝えると、深く考え込んだ末にヘスティアはゆっくりと頷いた。

 

「確かに、既にある程度キミの出自について知ってるロキの所なら……というかもう正直に言って、キミの特異性はどの道すぐに隠しきれなくなる。」

 

ならば素直に打ち明けて協力を仰いだ方が賢明だ。とヘスティアは言う。

 

「ロキは確かに嫌な奴だけど、自分の眷属とある程度親しい関係を築いているキミの事は悪い様にしないんじゃないかな。」

 

と、私達が割と真剣に今後のヘスティア・ファミリアについての相談をしている頃……

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

その同時刻、ロキ・ファミリアのホーム【黄昏の館】ロキの寝室にて。

 

「お!アイズたん何か新しいスキル増えとるでー!」

 

アイズ・ヴァレンシュタイン

 

『Lv.5』

力:D502

耐久:D560

器用:A820

敏捷:A890

魔力∶S800

 

『発展アビリティ』

狩人:G

耐異常:G

剣士:H

 

《魔法》

 

【エアリエル】

 

詠唱式:【目覚めよ(テンペスト)】

 

《スキル》

 

復讐姫(アヴェンジャー)

 

【王と剣姫の誓い】

 

契りの対象との共闘の際、全能力向上。

契りの対象同士は任意で魔法の共有が可能。

早熟する。思いの丈で効果向上。魅了を無効化する。

 

「……なに、これ。」

 

「まー何にせよ良かったやん。もう長いこと新スキルなんて発現してへんやろ?ところで、剣姫は分かんねんけど……この王ってなんや?」

 

うんうん頷いていたロキだが、何度かステイタスの写しをチラチラと見てついに我慢ならないとばかりに叫び出した。

 

「って阿呆ォ!うがぁああああ!契りやって、ウチのアイズたんと契り結んだっちゅう馬鹿は何処のどいつやぁ!八つ裂きにしてやるわァっ!」

 

「……ロキ。それはそういう意味じゃない、と思います。」

 

「っちゅーと?」

 

「シルヴィアが、私だけの英雄になってくれるって。」

 

それを聞いた途端、ロキは膝から崩れ落ちた。

 

「ま、まさか……確かに年頃にしてはアイズたん、男っ気が微塵もない思うてたけど、まさか……まさかの百合キタコレェー!」

 

シルヴィアたんもウチのファミリアに改宗させれば万事解決や。百合の間に挟まる男は死刑……せやけど、ウチは女神!それが許される!!!

 

ヒャッハー!と、一人でブツブツ言い始めたロキを汚物の様な目で見るアイズ。

 

「でも……このスキル。」

 

アイズが指でなぞるのは早熟するという一文。それに今回はアビリティの上昇幅がかなり大きかった。

 

「まあ、ダンジョンに潜っとったらいずれ分かるやろ。……ちょっとウチは急用が出来たから名残惜しいけどアイズたんまた明日な!」

 

そう言って珍しくロキの側から部屋を追い出されたアイズ。

 

「……それにしても魔法の共有って、なんだろう?」

 

あせんちゅはどのファミリアに加入するか。

  • ロキ・ファミリア
  • ヘスティア・ファミリア
  • ヘルメス・ファミリア
  • フレイヤ・ファミリア
  • ヘファイストス・ファミリア
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