ガンダムPRISM   作:ふぃーねお嬢様

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0107 Episode1 デルタカイ

「…艦内全システムオールグリーン、機体の搬入後急いで脱出する。」燃え盛るコロニーの中で1隻の艦が発進の用意をしていた。

 

その数分前、ユイ・イスルギは燃え盛るまちを走っていた。寝間着姿でだ。彼女が寝ている間にコロニーに何者かが襲撃を行ったようだ。彼女はうろ覚えのコロニー内地図を頼りにキックスクーターで宇宙港へと向かった。避難船はここに来ているはず、そう考えたのだ。しかし、彼女が着いたのは軍のドックだった。しかし入口付近は静かで、MS隊は出払っているようだった。

「誰よ、誰が呼んでるのよ!?」ドックの奥まで向かうと、そこには1機のガンダムが寝転んでいた。ユイはこの機体に導かれるように奥まで来てしまったようだ。ユイが近づくとハッチが開く。まるで中にユイを誘うように…。引っ張られるように乗り込むと機体が起動したようだった。その音に反応した何者かが近づいてきたのを、ユイは刺すような気配で感じた。咄嗟に機体を起き上がらせるとビームサーベルを引き抜き、入口の方を警戒する。モノアイが扉から覗く。機体は分からないが図体の良い機体が数体、こちらを見つけたようだ。その直後、一体が爆裂した。そして、誰かからの通信で声がした「その機体のパイロット、誰かは知らねえが俺らが援護する。こいつらを殺れるな?」モノアイの機体を貫いて現れたのは、Ζ顔のMS。見たこともない機体だったが、どうやら味方のようでこちらにビームライフルを投げ渡す。

 

ユイは恐る恐るライフルを受け取り、構える。だが直ぐにビームが機体の胸部に命中する。ユイは目を背ける、だが機体にはキズもなく、問題なく稼働している。ユイはその瞬間、ライフルを射撃した。青色の光の矢が相手を貫き、沈黙する。

 

それからユイとΖタイプの機体はコロニーの鉄でできた、偽りの空へ飛ぶ。地上ではまだモノアイの機体が残っているようで、ユイ達はその機体を次々に無力化していく。コロニーに響くビームの射撃音と炎が納まった頃、接触回線で通信が入った。

「艦に戻るぞ?怪我はねぇな?」そういい、ユイの機体を子供の手を引いて連れ歩くように引っ張ってドックに戻る。ユイが機体を発見した更に奥に、突撃揚陸艦ワルキューレが静かに停泊していた。ユイは機体を指示通りに艦内のハンガーに仰向けで寝かせ、機体をロックした。ハッチが開き、艦内の浄化された空気を吸う。

 

「お前…軍人じゃねぇな…」呆れた様子の赤毛の男がパイロットスーツ姿でたって見下ろしている。声からして先程の彼だろう。ユイは彼に手を引かれて艦長室へと向かった。

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