ガンダムPRISM   作:ふぃーねお嬢様

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人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに1世紀がすぎていた。
とあるコロニーに住む少女、ユイは何者かのコロニーへの攻撃から逃げた先でガンダムデルタカイ(2号機)との邂逅を果たす。彼女に待っている運命とは…


episode 2 生き残るための…

ワルキューレ艦長室。ユイは男に連れられてここまで来ていた。

 

壁には「リュート・アズマ 0070〜0091」と書かれたネームプレートと共に男の遺影が飾られている。「マベリック艦長、こいつがデルタカイを起動し、俺の援護を。」男はマベリックと呼ばれていた艦長に向かってそう報告する。「うむ、しかし君のしたことは軍機違反に当たる…本来なら軍事法廷送りだが…今は緊急事態だ、君が軍に入ると言うのなら問題は無いがな…ユイ・イスルギさん?」優しいような、厳しいような不思議な声色でユイに語りかける。「……。私、軍に入ります。…もう、脱出艇も無いし、このままじゃ…死ぬ…から。」ユイは自らが生き残ることを最優先に考え、マベリックの申し出を承諾する。

 

その直後だった、ドアを強く叩く音がし、荒々しい声が聞こえた「開けろ!その女を軍に入れるんじゃない!」男はそれを聞いて少し小声で「ケッ、デュビアスのクソジジイか…全く、艦長の命令ぐらい聞けっての…俺らやこのガキでさえできるぜ…ったくよ」『…はぁ?今ガキって…?』「何でもいいだろ別にy…」その言葉を遮るようにマベリックは呟く「今は重要な話の最中だ、陰口はよせ、アレイス・クラウ少尉、そしてお前もだ、静かにしてくれデュビアス副艦長…。デルタカイ絡みでは一段とうるさいぞ?」外からドアを殴ってから遠ざかる足音が聞こえ、また静かになる。

 

しばらくの静寂の後艦長はユイに階級章を渡し、アレイスに部屋を案内するように伝え、2人は部屋から出る。「入って初日からこれだと滅入るだろ?俺なんか来てから1週間は寝れてねぇな、お前が寝れるように睡眠薬でもやろうか?」愚痴と同情交じりの話をしつつ、ネームプレートの無い部屋へ案内される。中は観葉植物やポスター、小さなMSの模型が綺麗に並べられている。「変な部屋だろ?この部屋は前にここにいたやつが戻ってきた時のために私物はそのままなんだってよ、91年に死んでるやつが戻ってくるかっての。」呆れた様子でベッドのホコリを払い、机の私物を戸棚に避けてからユイを招き入れる。「はあ…」ユイはため息を着きながらベッドに寝転び、天井を見上げる。この部屋は驚くほど静かで、コロニーでの戦闘など夢のようだった。

 

それから何時間、何分立ったか分からないがユイは艦内放送で目を覚ます。コート掛けには使われていない女性用軍服が置いてある。彼女はドアをロックし直し、軍服に袖を通す、そして彼女はドアを開け、素早く廊下を駆けていった。




キャラクター
ユイ・イスルギ:主人公、デルタカイ2号機を起動することが出来た学生であり、コロニーの襲撃から生き残るため、ワルキューレに身を寄せる

デュビアス副艦長:デルタカイとユイに固執しているような言動を見せる初老の男性軍人、クルーからの人望はあまり無く、上層部のお目付け役との噂も出ている。

アレイス・クラウ:量産型ΖⅢのパイロット。射撃の腕に自信があるようで、ハイパー・メガライフルでの射撃戦を行う。
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