ユイがブリッジに向かうと、何やら戦闘が始まっているようだった。「早く出撃しろよ、イスルギ少尉?」艦長がユイに対して一言言う。「私…もう少尉なの…!?」ユイは困惑を隠しきれないようだ。「あのアムロ・レイよりも速いな。RTAってやつかよ?それと早く上がってこいよ。独りじゃ長くは持たねぇよ」アレイスから通信が入る。「わかったわ、えっと…クラウ…中尉?」ユイはブリッジを出てパイロットスーツとヘルメットを被りながらMSデッキへ向かう。
MSデッキでは既にデルタカイの整備は完了しているようでライフルや背中のユニット、シールドなども用意されている。ユイはコックピットに乗り込み、可変状態で発艦する。「ユイ・イスルギ、ガンダムデルタカイ…行きます!」ハッチが開き、カウントダウンの後、デルタカイは真っ暗な宇宙に投げ出される。「操作補助プログラム、作動」機械音声のナビゲーションが入る。「本来はその機体は素人が乗るものじゃないからな、サポートを入れて置いた。しっかり宇宙に慣れろよ?」メカニックの声が通信越しにする。
ユイはレバーを握り、アレイスの援護に向かうが、コロニーの時とは違い、動きに無駄があるような感じがして、上手く動けない。「なによ…リミッター…?」どうやらリミッターがサポートによってかけられてしまったようで、満足に動けないデルタカイにザクIIIタイプらしき反応が接近してくる。
ユイは咄嗟に変形を解除し、ロングメガバスターで応戦する。同時にザクIIIらしき機体が射撃を始め、ビームがすれ違う。デルタカイに搭載されたサポートプログラムがシールドでの防御を推奨している。「ここで守ったら…ただの的よ!」めいっぱいスロットルを入れて回避機動を取る。
その直後、オールレンジ攻撃警告が鳴り響く。先程までユイがいた場所が複数の拡散ビームで囲まれ、弾切れしていたライフルから外したEパックが、爆散する。「これは…」「ファンネルだ…気をつけろよ!強化人間だろうな…」アレイスが援護に割って入る。ザクIIIのファンネルにクレイバズーカを散弾で発射し、破壊していく。ザクIIIはデルタカイに正面を取られているため、アレイスのΖIIIに手出しができない。ザクIIIがビームサーベルを抜き、デルタカイに向ける。それと同時に残っていたファンネルが動き、ユイを取り囲む。そして全身からバイオセンサーが放つ独特のオーラを発していた。高速で迫りデルタカイのシールドを切り裂くザクIII。
しかしバイオセンサーの輝きに呼応するようにデルタカイは蒼く燃えていた。