ガンダムPRISM   作:ふぃーねお嬢様

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episode 5 ひと時の休息

ワルキューレ整備班は大忙しであった、艦載機3機のうち2機が大きな損害を受け、予備パーツも底をつきかけていた。

「全く…なんでこんな特殊な機体ばかりうちに配備されるのだか…まあ、アナハイムの試作機なんていじれるのは光栄なことだけどね…」整備士の1人、海軍技術研究所から出向してきたミリア・キャラハンが口を開く「つべこべ言ってないでZIII仕上げろよ。哨戒中の二番機の点検とデルタカイの応急処置もあるんだからな?」整備長であるオヤカタことクレイブが呆れたように言う

 

「…それにしても…いいデータが取れそう」ミリアは小さく呟きつつ、機体データに目を通している。

 

 

「月だ…!」「なんだお前…近くで見たことないとかいう気か?」アナハイムの月面都市を見て目を輝かせるユイを見つめ、アレイスは笑いながら冗談半分にそう言う。「何回も来てるんだから…久しぶりで嬉しくなっただけよ…」「…そうかい、いつも通りで安心したな?」ケラケラとアレイスが笑っている。

 

「お二人さん?笑ってる暇があったらミリアちゃん達手伝ってきたらどう?」ZIIIから通信越しにティナが釘を刺す。「俺ら整備に関しちゃ素人だからな…プロに任せた方が良いってもんだよ。それと、お前も戻って休め。この辺は警備も厚い、もう大丈夫だろうよ」アレイスがティナに言葉をかける

 

「本艦は月面都市アナハイムにて補給と機体の修理、及び追加の機体等を搬入します。完了までの間、パイロット要員および一般士官は指示があるまで都市内での自由行動を許可します」オペレーターの声が艦内に響く。「新しい機体、くるのね。」「パイロットは3人だけだけれど、誰か新しいやつも来るのかしら…」ユイの言葉に戻ってきていたティナが答える。「あっ、初めまして…」ティナと直接顔を合わせることがなかったユイは軽く敬礼して「ティナ・フランチェスカよ。よろしくね?」ティナはにっこりと微笑んで返す。

 

それから数時間後、アレイスは呼び出しがあったようで、ティナとユイは2人で街に出ていた。「クラウスさん、怒られてるのかなあ…」「まさか…!あいつの事だし、新型機よ」ユイの疑問にアレイスとの付き合いが長いであろうティナが答える。「なるほど…そんなに凄いんですね」「まあね、少し人間関係でトラブルもあったらしいけど、ここに来てからはそんな事も無いし、うちのエースよ。あなたが来るまでは私と彼だけだったけどね、パイロットは。」ティナは笑いながら答えた。

 

その直後、警報が鳴り出すと同時に2人への集合命令が出る。何やら警備網の穴を突かれて何者かの接近を許してしまったようだ。「嬢ちゃん達、ワルキューレのガキだろ?乗っていきな」髭を生やした40代程の男が都市内で使う小型車で手を振っている。連邦の制服を着ているため、軍人だろう。2人は男と共にワルキューレへと向かうのだった。

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