「そういえば、ユイのお父さんってイスルギ中将でしょ?確かここアナハイムでも直属の部隊を動かしてるって聞いたけど…会いに行かないの?」
「…母さんが死んでから私に見向きもしなくなった…それにコーエンさんの事もあるし…」ティナに対してユイが静かにそう返した。
現在
ワルキューレのいるドックは大混乱だった。忙しく走り回る作業員の横を通り抜け、ユイとティナは機体へ乗り込み、シーケンスを省略して緊急発進する。
「アレイスったら一体何を…」
「彼は現在出撃ができない。離れた試験ブロックで新型機の試験中だ。お前たち2人で持ちこたえてくれ。」焦るティナに艦長が伝えるが、通信に何者かが割り込む。「おっと、3人だ」さきほどユイ達を拾った男の声が後ろから追いすがってきたジェスタから聞こえた。
「今日からワルキューレの試験隊で世話になる、コナー・ハワード少尉だ。こう見えて実戦だって何度もやってる…お前らよりかは経験もあるはずだぜ?嬢ちゃんよ」ユイ達を追い抜き、先行する。
「突っ走りすぎるなよ少尉、」艦長が言うや否や侵入してきたディジェタイプを撃破する。「全く…これで40後半とは…子供が1人増えた気分だ、」呆れたように艦長がぼやく。
「レーダーに感あり!例のΔです!」オペレーターがそう言った途端、ユイが前に出てビームサーベルを抜刀する。「こんなとこにまで…なんなのよ!」一瞬で距離を詰めるがデルタガンダムの周りにビームの幕のようなものが形成され、攻撃を防ぐ
「…ファンネル」ビームの膜が切れると同時に大量のファンネルがユイを襲う。「メル!貴方も来たのね!」ファンネルをかいくぐり、強引にサーベルの間合いに接近する。
「頃合いか…デュビアス、任せたぞ。」デルタガンダムの中のコーエンが呟く。
背後からのビームがドックからでたワルキューレの艦橋を掠める。艦橋のモニターには連邦艦からの通信としてデュビアス副艦長からの通信が繋がる「貴様らは今をもって反逆者だ…きさまらを始末するよう上から命令が降りたのでね、つぎは当てさせてもらう。」
「何っ!?前進一杯!離脱だ!」艦長がそう叫ぶ
「…逃げられるとでも?」ビームが背後の艦から発射される。誰かもが死を覚悟した瞬間、それは現れた。
3機のユニットそれぞれが合体し、大型のMSへと変形した。
「残念だったなオッサン?」アレイスがモニターに映し出される。
「敵はMSだけだ!!撃て!」デュビアスの命令でビームが発射されるも、アレイスの機体の胴体に触れた途端、消えてしまう。
「Iフィールド…舐めんじゃねぇ!」2問のハイメガキャノンを放つと艦は炎上しはじめる。乗組員たちは蜘蛛の子を散らすように退艦していく。
「しくじったか…」ΔとメルのザクIIIは撤退していく。「深追いはするな、機体を収容後離脱する、」艦長は撤退信号を上げた。