とある箱庭の一方通行   作:スプライター

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能力実験(イマジナリーレポート)

 

 

 

 

 

「ユウカ、少し見て貰いてェ物があるんだが、時間、今あるか?」

 

シャーレのオフィスで仕事をしていたある日、ふと先生が珍しくユウカを誘った。

先生は願い事を頼む時は基本強制的で、了承を得るような慎ましい事はしない。

 

故にユウカはその言葉を聞いた時、物凄く戸惑い、すぐさま二つ返事を返し、先生が立ってる場所まで行こうとして。

 

「って、炊事場じゃないですか。どうしたんですか先生。まさか料理でもしてくれるんですか?」

「俺がンなことする奴に見えンのか?」

「見えませんし見た事もありませんけど?」

 

分かってんなら一々変な事言うな。とユウカは先生からお叱りを受ける。

 

どちらかと言うとここはシャーレのオフィス内では比較的自分の場所だ。

料理こそしないものの、洗い物とかコーヒーを淹れたりとかしてるのは自分だ。

そんな場所に連れて来て今時間良いですか。なんて聞かれたらそんな事を口走りたくもなる。

 

(いやまあ料理もやれと言われたなら出来ますし何なら食べさせてあげたいですけど? 先生の食生活ダメダメですからむしろ作ってあげた方が良いのかもしれないかも? あ、それ意外と良い事思い付いたな私)

 

等と余計な事が頭に過るが、一旦それは他に置いておくとする。

と言うか明日以降の課題としておく。

 

今は忘れておこうとユウカは湧いた雑念を振り払い、一体この場所で何をしようとしているのか考える時間に突入する。

時々先生って良く分からないことするのよね。等と失礼な事を頭に浮かべながらユウカは先生の発言を待ちつつ、彼の横顔を覗き見て、

 

普段滅多にしないであろう真剣な顔をしている事に、気付いた。

 

「……ぁ、……ぇ?」

 

言葉が、急に出て来なくなった。

見惚れたとかじゃなかった。

茶化す気持が溢れて来たとかでもなかった。

 

ただどうしてか、圧倒された。

 

今ここで、自分は喋っちゃいけないんだという、謎の義務感がユウカの中に何故か芽生えた。

 

「少し、俺の左手を見てろ」

 

静かになってしまった空間で、先生が蛇口を捻りながらユウカにそう告げる。

ユウカは、何も言えなかった。

蛇口から流れる水の音が、世界に広がる。

 

水の勢いはそこそこ。手を洗うには十分な程度と言ったぐらいだろうか。

強くも無く、弱くも無い。

 

水を出して、自分を呼び出して、見てろとだけ指示を飛ばして、一体先生は何をしようとしているのだろうか。

 

答えの見えない問題を出されている気分だった。

自分だけが知らない問いかけを出されている気分だった。

 

本当に、一体先生は何がしたいのだろう。

黙って見てろと言う先生の指示に従いながらも、ユウカは心の内側で彼の意図を汲もうとしている矢先。

 

スッ、とおもむろに彼の左手がゆっくりと水の方へ伸びていく。

一見すればなんてことない、ただ手を洗おうとしているだけの行為。

 

誰の目にもそう見えたし、ユウカの目にもそう映った。

 

彼の左手が、手の甲が水に触れる。

水は彼の肌の上を容赦無く流れ落ち、彼の手に付いている汚れを洗い流していく。

やはり、それだけだった。誰がどう見ても普遍的な行為だった。

 

この行動にどういう意味があるのか。

訳も分からぬまま、言われた通り彼の左手を凝視し続けていると、

 

「ぇ……?」

 

突然、落ちている水が、バチャンと跳ね始めた。

つい一秒前までは無難に手の甲を流れていた水が、今は先生の手の甲に当たった瞬間、流れ落ちるのではなく円形に跳ねるように飛び散っている。

 

「ど、どういうこと……!?」

 

思わず身を乗り出し、観察する。

一瞬、見間違えを疑った。

 

だが、確実に水は先生の手で弾かれ続けていた。

 

不可思議な、現象だった。

種も仕掛けも無い手品を見ているような気持ちになる。

 

凄い……。

と、どこか感慨そうな物を見る目で、ユウカは水を弾く先生の手を観察し続ける。

 

だが、それも暫しの間だけだった。

観察を続けていたユウカの目に、

 

異変が映る。

 

「……ぇ?」

 

ガク……ガクッッ! と、彼の左手が不規則に大きく痙攣を始めた。

先程までまっすぐと伸ばされていた左手が、パシャ……パシャッッ、と、流れ落ちる水流から大きく逸れ始める。

そして、先生はその事に気が付いていないかの如く、訂正をしないまま左手を差し出し続けていた。

 

おかしい。

おかしい。

おかしい点がいくつもユウカの目が観測する。

 

どうして先生の手が大きくブレ始めたのか。

どうしてそこに修正行動を挟まないのか。

どうして突然手が激しい痙攣を始めたのか。

 

何か異常な事が起きている。

良くない事が起きているのだと咄嗟に感じ取ったユウカは、半ば反射的に先生の顔を見て。

 

「ッッ!?」

 

彼の額から夥しい程の汗が流れている事に気付いた。

目を閉じ、集中していると思わしき先生の身体は、何か大きな異常に包まれていた。

 

「先生? 先生ッ!?」

 

思わず、黙って見ていろと言われた言いつけを破って声を掛ける。

しかし、先生からの反応は無かった。

 

まるで聞こえていないかのように、彼女の言葉に反応一つ返さなかった。

事態はそれだけに留まらない。

 

ふらっっ、と、彼の身体が右に揺れ、体重が右に偏り始めた。

その状況下で彼は、右手でついている杖を使ってバランスを取ろうともしない。

身を任せる様に、彼の身体は大きく大きく右へと傾いて行き、

 

そして。

 

「危ない先生!!!」

 

地面に頭から倒れる直前、ユウカによって彼の身体は支えられた。

ギュッッ!! と、後頭部と背中を優しく抱き留められる。

 

軽い……。

 

先生の身を受け止めた瞬間に覚えたのは、そんな感情だった。

一瞬、先生を抱きしめた状況にユウカは呆ける。

 

しかし次の瞬間には。

 

「先生! 先生大丈夫ですか!? 先生!!!」

 

理性を取り戻し、必死に声を掛け続けた。

彼女の必死な呼び掛けは、奇跡的に届いたのか、

 

「……ッ、ぐッ! あ……ァ? どォなって……ッ!」

 

数秒後、彼は頭痛に苛まれたかのような苦い顔をありありと表情に刻みながらゆっくりと目を開け、唸った。

良かった、生きてる。

彼が目を覚まし、声を発した事によりユウカは大きな安堵に包まれる。

 

「先生! 先生! 良かった! 急に倒れて私、どうすればいいのか分からなくて……! 心配でッッ!! 頭がどうにかなりそうでッッ!!」

 

うっすらと目に涙を浮かべて先生を支えるユウカは、上手く言葉に出来ないまま、それでも何かを先生に伝えたそうに何度も口を開く。

 

何もかもが突然だった。

どうすれば良いのか分からなかった。

出来たことは、呼び掛けるだけだった。

 

不甲斐なさと、申し訳なさと、無力さと、どうしようもない安心感が纏めて襲い掛かる。

 

だが。

 

「ァァ。ユウカか。って事は、俺は無様に倒れたって事かァ?」

 

対する先生が放った言葉は、ユウカにとって驚愕に値する物で、安心感なんか抱いている場合じゃない事を、無情にも突き付けるような物だった。

 

直近一分程度の記憶が全て無いかのような発言を先生はしている。

そればかりか、今やっとここにいるのが誰なのかを知ったような、そんな第一声を先生は放っていた。

 

ますます、ユウカの頭に疑問が浮かぶ。

どういうことなのか分からない。

水が突然跳ね始めた現象と関係があるのだろうか。

それすらも分からない。

 

関連性の無い二つが関連していそうな気配がある。

ユウカが分かるのは、それぐらいだった。

 

「さっきの俺はどォなってた?」

「どうなってたって。先生自分で気づいていないんですか!?」

 

しかし先生は彼女が混乱している事など承知のように疲労を隠さないまま質問を始め、その様子にユウカは驚きを露わにしながら思わずそう聞き返した。

 

先に立てた予想は正しく、本当に先生は自分自身が倒れた事を倒れた後になって知ったようだった。

おかしい。

やはり今日の先生はおかしい。

 

何もかもがおかしい。別人みたいだとは言わない。

けれど、自分達とは見ている世界が違う気がしてならない。

そんな雰囲気を、今の先生は纏っているとユウカは感じる。

 

怖いではない。

恐ろしいでもない。

ただ、どうしようもない不安が、ユウカの内に宿る。

 

なのに。

 

「お前の口から説明が欲しい」

「ッッ!!」

 

瞬間、ユウカの心臓が高鳴る。

大きな音が自分でも聞こえてしまいそうな程の鼓動だった。

 

見た事の無い弱々しさが垣間見える声でそんな事を言われた。

まじまじと見る彼の顔が、いつもより儚げだった。

 

たったそれだけなのに、それだけで抱いていた不安が吹き飛び、代わりに違う気持ちが心で騒ぐ。

どうしてこんな場面でトキめいているのか不思議だったが、自分の気持ちに嘘は付けない。

顔が赤くなるのを抑えられない。

全身が、変に震える。

 

あまりにもズルイ人だと、ユウカは心の中で断じた。

そのギャップは、出来れば他の人には見せないで欲しいとも。

 

「え、えっと。水の中に入れてた左手が突然ブレて。手を洗う事が出来ない程に痙攣して、その次に凄い汗が先生の顔から出て、それで……」

 

自分の体調がおかしい事を把握しつつ、と言うか先生によっておかしくさせられたのを把握しつつ、それでも頼まれた事は確実に遂行するのが彼女、早瀬ユウカである。

 

簡素に、そして的確に、目の前で何が起きたかをまだ恐らく完全に頭が回っていないであろう先生にも伝わる様に言葉少なく伝える。

 

その彼女の努力はしっかりと通じたのか先生はハッ、と自身の情けなさを軽く笑うように乾いた声を上げた後、ユウカが次に発しようとした言葉を奪う様に、

 

「無様にバランス崩してぶっ倒れたって訳か」

 

そう、続けた。

 

はい。と、彼の言葉にユウカは肯定するが、先生の顔に倒れた事に関する驚きは無かった。

むしろ、それは当たり前であるかのような口調だった。

倒れる事は半ば前提にあったような態度だった。

 

となると、彼が聞きたいのは倒れた経緯ではなかったらしい。

じゃあ、本当に聞きたかったのは、と、ユウカがこの質問において先生が何を聞きたかったのかを理解した瞬間。

 

「まァそれ自体は想定済みだ。で、どォだった。俺の左手に何か変化はあったか?」

 

ユウカが考えていた事と同じ言葉が先生の口から飛び出した。

やっぱりと思いながら、ユウカは目で見た信じられない現象を説明しようと言葉を選び始める。

 

しかし、どう説明すれば良いのだろう。

水が跳ねた。それは表現の一つであり、あの状況を指す的確な言葉ではないだろう。

水が突然逃げ始めた。これも正しくはないように思える。先生の手に水は落ちていた訳で逃げた訳では無い。

先生の手に当たった水が弾かれた。ユウカとしてはこれが一番しっくりくる説明なのだが、果たして本当にこの説明で良いかどうかと言われると不安が残る。自身の目で見た限りでは弾かれている様に見えたが、実際に起きていた現象とは違う様に思えてならない。

 

ユウカは迷う。

何が良いのか。

どれが正解なのか。

どう言えば正しく伝わるのか。

 

時間にして二秒ほどユウカは考え、それでもまとまった、自分にとって納得の行く結論は出て来ず、しかし黙っている訳にもいかないと、ユウカは己の見たままを伝える事を決断した。

 

「その、信じられないんですけど、先生の手を濡らしてた水流が、ある時から突然跳ねて……」

「何秒後だ?」

「えっと……確か、七秒は掛かった筈です。その七秒後、ぐらいに、さっきも言いましたけど突然暴れる様にバチャバチャと水が散り始めて……」

「俺の手に当たる寸前で水が反射したように見えたか?」

 

それだ。と、ユウカは先生が語った現象が一番見ていた内容に近いと、彼の言葉を肯定するように三回ほど首を縦に小刻みで振った。

 

ユウカの頷きに、先生はそうか、と小さな声で呟いた後、ユウカの肩を借りながら身体を持ち上げる。

なんだかそれもちょっと嬉しいのは内緒だ。

頼られるのって、悪くないなと少し心を躍らせていた矢先、

 

「何ニヤケてンだ」

「いえ!? な、なんでもないですけど!?」

「声裏返ってンぞ……」

 

無意識に笑みを零していたユウカの顔を見た先生から、そう堂々と指摘された。

咄嗟に誤魔化そうと反論したが、咄嗟過ぎてそれも無理だった。

 

焦るユウカを他所に先生はまぁ良いと言いながら、杖で態勢を整えつつ。

 

「生命維持に必要な最低限の機能以外全てを演算に回して、事前に反射する物の定義を出力してやっとその程度か……。超ギリギリのレベル1って所だなァ。まァあった所で役には立たねェが」

 

そんな事を、独り言のように口走った。

それをユウカは聞き逃さなかった。

レベル1。単語から察するにゲームのレベルの話だろうか。

だとしてもこの状態からその言葉が選ばれる意味が分からない。前後の関係も不明だ。

先生がゲームをモモイ達と嗜んでいるのは知っているが、この場面であの子達の話題が出てくる意図は分からない。

 

となると、何か別の意味を含んだ言葉なのだろうか。

先生が放った言葉を、『演算』と言う単語も含めて彼女なりに咀嚼し思考していると。

 

「要するに俺も少しばかり特別って話だ」

 

見透かしたかのように、先生から言葉がユウカに向かって飛んだ。

 

「特別、ですか?」

「あァ、お前等が銃で撃たれても死なねェ特別があるのと同じように、俺もお前等とは別方向に特別な物がある。そンだけだ」

 

それを最後に、先生は台所から立ち去り、デスクに戻ってはまた書類と格闘を始めた。

と言っても先生の処理速度からして、残り一時間も掛からず全て片付けてしまうだろう。

 

待ってくださいと言いながらユウカも立ち上がり、仕事を手伝うべくデスクへと向かう。

そして、先生とユウカのシャーレにおけるいつもの日常が始まる。

しかしその間も、それから数日間が経過しても、ユウカの目には先生が見せた水を反射するあの現象が頭から離れる事はなかった。

 

そんな事があったなぁ。と、ユウカはミレニアムの生徒会室でトントンと書類を一纏めにしながら、十日程前にあった出来事を思い出す。

どうして今、そんなことを思い出してしまったのか分からない。

ただ、なんとなく思い出してしまった。理由としてはただそれだけ

 

(先生は今、どうしてるかな……?)

 

窓を眺め、ほんの少しばかり切ない表情を浮かべながらユウカは思いを馳せる。

今日の担当は確かノアだったわよね。

……、ノア、先生に変な事されてないわよね。

まあ、大丈夫よね。大丈夫。

うん。うん。

 

切ない表情が段々と焦りに変化する中、彼女はああでも。と、続きの妄想を始めようとした所で。

 

「二十六秒」

「ふぇ!?」

 

背後から、聞こえる筈の無い聞き慣れた声が響いた事に彼女は飛び上がり、普段出さない声を反射的に上げた。

 

「ユウカちゃんが窓を見て黄昏ていた時間です。ふふ、誰を想って窓の外を見つめていたんですか?」

 

振り返ると、そこには悪戯が成功したように微笑む少女が一人。

同じくセミナーに属する『書記』生塩ノアがユウカに語り掛けていた。

 

「な、なんでノアがここに!? あれ、今日は先生の所じゃ……」

「キャンセルされちゃいました。何かしらの用事が出来たらしいですよ」

 

優しい声でここにいる理由を答え、自分の席に座るノアに、そう。とユウカは納得しながら自分も立ち上がっていた状態から座り直す。

ノアがここにいる事。先生の所にいなかった事。その事実にどこか安堵している自分がいるのを認知しつつ、さて残りの書類を片付けようと、次の一枚に手を伸ばした所で、

 

「で、誰を想って窓を見つめていたんですか?」

 

ノアからの追撃がやって来た。

どうやら話は終わっていないらしい。

 

誰を想って見つめていたのか。そんなの答えは自分の中でとっくに出ている。

 

しかしそれを言葉に出すのはまた違う問題が降りかかる。

言えるわけがない。というか言いたい訳が無い。

 

恥ずかしくて死んでしまうじゃないか。

 

「な、何の事かしら!? ま、窓を見つめるぐらい誰でもするんじゃない? たまたまよ、たまたま!」

 

故にユウカはそんなの誰でもある事じゃないと、これでもかとはぐらかした。

徹底抗戦の意思を見せるユウカだったが。ノアはそんな彼女の姿勢はお見通しとばかりに、おもむろにしまっていた一冊のノートを取り出し、パラパラとページをある程度捲り、

 

「直近一か月の内、ユウカちゃんが一日辺りの窓を見てため息をつく回数、八回。一回辺りの平均時間は三十二秒。先生の話を嬉しそうに言う回数、五回」

「ストップノア! 降参! 降参!!!」

 

記述した内容を読み上げ始め、そのあまりにもあんまりな精神攻撃にユウカは速攻で白旗宣言を出した。

勝てない。勝てる相手じゃない。

バタッッ! と顔を机に突っ伏して白旗を振る様に右手を振る様は、中々に哀愁が籠っている。

彼女の顔は真っ赤だった。そんなに窓を見つめていたのか、そんなに先生の事を話していたのか。自覚していなかった事実を語られ、彼女の恥ずかしさが上限を迎える。

 

「ユウカちゃんは先生が大好きなんですね~」

 

そして追い打ちが入った。

この生塩ノアと言う少女、容赦と言う概念がどこかへ行ってしまっているらしい。

 

「なっっ!? そ、それは……それ、……は……っ」

 

バッと顔を上げ、思わず反論したい気持ちにユウカは駆られる。

しかしそれも一瞬だけ。

言っても又何か別の材料で反撃されると知っているユウカは次の言葉が言えなかった。

 

違うと言えば、また別の反撃が待っている。

今ですら限界なのに、これ以上攻撃されたら今度こそ穴に入ってしまいたくなる。

 

「うぅ、ううぅううううッッ!!」

 

故にユウカは、

 

「わ! 悪い!?」

 

思い切って開き直る事にした。

と言うか、そうするしか生き残る道が無かった。

 

「まあ知ってますけどね」

「もおおおおおおおおおっっ!!!」

 

トドメの一撃に、ユウカは今度こそ撃沈する。

ユウカにとっては不意に訪れた災難な一日。

 

しかしそれは、ミレニアムが見せる間違いなく平和な日常の一幕だった。

 

 

 

 

 

 










番外編です。
一方通行の現状について語られております。

パヴァーヌなのにパヴァーヌが全く進んでないです。場面転換すらないです。
でもこれいつかどこかでやらなきゃいけない話だったから……! 

本来ならパヴァーヌの話も進める予定でしたが、予定より大分ユウカパートが膨らんだのでじゃあもう一旦ここで区切る事にしました。

次回から本編に戻ります。

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