とある箱庭の一方通行   作:スプライター

51 / 76






本編に一切絡まない、別に読み飛ばして良いお話です。

キャラが若干壊れてます。ご注意下さい。


幕間2 『第一回先生攻略会議!』 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、今日は無理やり集めてごめんなさい」

 

時刻は午前九時。

先生がアビドスへ向かい始めてからニ十分程が経過した時、突然ユウカがミドリ達に向かってペコリと大きく頭を下げた。

 

「どうしてもみんなに聞いて欲しい話があったの。私達だけの大事な話。先生には、絶対聞かせられない話」

 

だからこのタイミングを、先生がいなくなる瞬間をずっと待ってた。

 

頭を上げ、深刻極まりない声色でそう呼び掛けるユウカに、ハルナ、ヒナ、ワカモの三人が一体急にどうしたと言う態度を取る中、ただ一人ミドリだけはユウカが何を言い出そうとしているのかに検討を付ける。

 

自分の身体に視線を落として腹部を右手でおずおずとさすり、複雑な表情を浮かべてグルグルと巻き付けている包帯の感触を服の上から味わう。

 

ミレニアムプライスに忙殺されているから無視しているが、自分の身体のボロボロさは変わっていない。

激しく動くことは出来ないし、戦闘に入れば銃弾一発を受けただけでダウンしかねない程の重傷。

そしてそれはユウカも同様だ。

 

シャーレの病室で意識を取り戻して、同じくシャーレで入院しているユウカに会いに行った時、驚き以上の感覚があったのをミドリは鮮明に覚えている。

 

ユウカは、自分とほぼ全く同じ傷を負っていた。

戦った敵は全然違う筈なのに、包帯の巻き方や怪我の箇所が酷似し過ぎていた。

こうなるとバカでも気付ける。

あの場において発生したであろうユウカとの共通点なんて一つしかない。

 

『ボロボロの錆びたカード』

 

超常の力を発現させるのと引き換えに、致死に至ってもおかしくない痛みと傷が迸らせるカードをミドリは使い、きっとユウカも同じく用いた。

 

きっとユウカはその話を全員にするのだろうとミドリは当たりを付ける。

先生がいない時に話を進めているのは、先生に要らない心配を掛けたくない為。

 

抜け駆けアピール出来るチャンスを捨ててまでゲヘナの委員長達に声を掛けたのは、恐らく自分達が使ったあのカードを彼女達も持っている可能性が高いとユウカが踏んだ為。

 

どうやって調べたのかどうしてその確信があったのかは不明だが、この三人しか呼ばなかったことを考えるにこの推測は間違っていない。

 

何らかの手段でユウカは知ったのだ。

自分達の他にも、カードを持つ少女達の存在を。

その少女達が、誰なのかを。

それが、彼女達。

 

空崎ヒナ。

狐坂ワカモ。

黒舘ハルナ。

 

以上、三名。

 

ゴクリ。と、思わずミドリは息を呑む。

ユウカは何を説明しようとしているのだろう。

カードのことなのか、それとも使うなと言う警告なのか。

はたまた別の何かなのか。

 

事情の知らない三人は首を傾げたような表情を浮かべる一方で、ミドリが浮かべる表情は深刻だった。

 

もしかすれば、先のカードがどういう物なのかも彼女は掴んでいるのかもしれない。

ミレニアムプライスも大事だが、この話に耳を傾ける方が今は重要度が高いとミドリは総合的に判断する。

 

(ごめんユズ。アリスちゃん。戻るのはもう少し先になりそう)

 

頑張ってゲームを完成させようと、徹夜上等で踏ん張ってくれている二人に対して心の中で謝罪を述べた後、意識をぐっと次に放たれるユウカの言葉に耳を集中させる。

 

刹那、ゆっくりとユウカの口が開かれ。

 

「これより先生攻略会議、通称どうすれば先生を落とせるのか会を始めます!!」

「…………うん?」

 

 

思ったのと大分、いやかなり違う内容を口走り始めたことに、ミドリは反射的に声を零してしまっていた。

 

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

 

「大いなる緊急事態には、必ずそれ相応のチャンスが眠っている物なのよ!!!」

 

ホワイトボードをバン!! と、力強く掌で叩きながらミレニアムのセミナー、早瀬ユウカは何やら胸を張って偉そうにどこかの本で得た格言と思わしき物を声高々に張り上げていた。

 

要するに、キャラじゃないことを口走っていた。

そんなユウカが右手を叩きつけたホワイトボードには大きな文字で『第一回先生攻略会議』と書かれている。

 

但し熱意アリアリなユウカとは裏腹に、その字を眺める四人の視線は冷たい。

 

「で、これは一体何なのですか?」

 

口火を切ったのはワカモからだった。

その表情からは面倒だから早く帰らせろのオーラがこれでもかと放たれている。

 

「私達は先生のことを知らなさすぎる。その情報共有の場を設けたのよ」

「え、でも先生の好きな物とかは割と知られている筈じゃ──」

「シャラァップミドリ!!」

「シャラップ!?」

 

会議室に招き入れ、ブラインドを下ろして準備を進めていた時からミドリは薄々感づいていたのだが、どこまでも今日のユウカはテンションがおかしい。

何か悪い物でも食べたのだろうかと疑ってしまう程だった。

もしかしたら頭のネジが二本、三本緩んでしまうような曰くつきの変な物を実際に食べたのかもしれない。

 

「先生の好きな食べ物は肉とコーヒー! 趣味は私とのお喋り!! 欠点は金遣いが荒い!! 仕事は完璧! 顔も良い! こんな情報は今更なのよ!!!」

「ちょっと待っておかしい! 一か所変なのになってた! 先生の趣味がユウカに都合が良い物に改変されてた!!!」

「ミドリ、今は電〇文庫の話をしてるの。富士見〇ァンタジア派は静かにしてて」

「電〇文庫のでの字も入ってなかったよ今の会話!! あと〇撃文庫とか富士見ファン〇ジアとか言わないで世界観壊れちゃうから」

 

ギリギリを超えた発言を平然とし始めるユウカをミドリは窘める中、とりあえずこのままでは議題の糸口が全く見えないと、彼女が脳内で描いているであろう続きを促そうとした所で。

 

「そうですわ。先生の趣味は私と外食なのですから」

「ハルナ……さん! お願いだから乗らないで余計ややこしくなる!」

 

「いいえ。先生は私と一緒に二人きりで仕事するのが好きだから訂正して」

「先生は別に仕事するのが好きなわけじゃないと思うよヒナさん……」

「でも私となら?」

「知らないよ何でちょっと自信ありげな顔してるの!!!」

 

「全くです、先生の趣味は私を想うことですのに」

「とうとうアクションじゃない趣味が出て来たよ完全にワカモさんの主観だよ」

「え? 今先生のことは綺麗さっぱり諦めますって?」

「言ってない!!! 一言も言ってない!!」

 

次々と、本当に次々と各々が言いたいことを言いたいだけ言い始める魔境が出来上がってしまった。

あれ、おかしいな。思ってたよりも結構、いやかなり変な人達だとミドリはハルナ、ワカモ、ヒナの三名を見て感想を零す。

 

率直に言ってしまえば彼女達はやりたい放題をしていた。

 

全く。と、ミドリは一通りツッコミを入れ終わってから思考を言葉にして零し始める。

本当に、全く。

 

「先生は私とゲームするのが趣味に決まってるじゃん」

「さ、議題を続けましょ」

 

………………あれ? 

 

「ちょ、ちょっと待って!? あれ今のスルーされた!? ツッコミ無し!?」

「だって私達のボ……発言に一々文句付けてたのはミドリだけじゃない」

「そりゃそうだけど!!!! と言うかボケって言ったね!? 言いかけたね!?」

 

ユウカの失言をしっかりと耳に残したミドリは天井を仰いで頭を抱え絶叫する。

もう滅茶苦茶だった。

全員が滅茶苦茶を形成していた。

 

どうしてこの状況で振り回されてるのが自分一人だけなのだろうか。

きっと今日の星座占いで射手座は十二位だったに違いない。

 

「お願いだからちゃんとした議題を始めようよ……」

 

ミドリが切実な声にそれはそうね。と、ユウカが若干いつもの調子で声を出すと、もう一度バンとホワイトボードを掌で叩き。

 

「私達に必要なのは先生がどういう女の子が好みなのか。それ一点!」

 

ミドリ達四人をこの場に集めた趣旨を声高々にして発表した。

ただそれを共有する必要があるかと言えば疑問に残る。

 

何だかんだでユウカと長い付き合いのあるミドリはユウカの思惑が分からない。

彼女が敵に塩を送る理由があるのか分からないでいると。

 

「はぁ……実に下らない。私はお暇させて頂きます。後は皆さんでご勝手にどうぞ」

「私も、ゲヘナでまだまだ仕事がある。先生がいないならもういる意味は無い」

 

ユウカの力説をしょうもないと称したヒナ、ワカモの二人が席を立ち、会議室を後にしようとし始めた。

あわや会議が消滅する状況にミドリは二人を交互に見比べて慌て始めるが何故かユウカの表情は崩れない。

 

焦り一つ顔に出さないまま、彼女は自分達以外にもう一人この場に呼びつけている少女へ呼び掛けるようにパチンと指を鳴らす。

 

「アリスちゃん。この議事録の主題は何?」

「はい! 正妻戦争です!!」

 

瞬間。立ち上がろうとしていたワカモとヒナの動きが止まった。

ややして、二人は表情を一切変えず、淡々とした動きで椅子に座り直す。

 

「で、何を話すのですか?」

「時間は有限だわ。早く進めて頂戴」

 

座り位置を直したかっただけという風貌を装いつつ、しれっと二人は会議続行を促す。

無理があるでしょそれはと声に出したい衝動に駆られるミドリだったが、これ以上会話が拗れるのはイヤなので何も言わず成り行きを見守ろうとする。

 

する。が。

その前に一つどうしても気になることがミドリに出来てしまった。

一人、この場にいる筈の無い少女がいる。

 

その少女はニコニコとした笑顔でいつの間にか部屋の端っこに座っていた。

 

「あの、アリスちゃん? 何でここに?」

「書記をお願いというサブクエストがユウカから依頼されてアリスはそれを受注しました!! 記録はバッチリ任せて下さい」

「い、いや……! 私が言うのもなんだけど病室でゲーム開発してたんじゃ……?」

「予算二十万でどう? と言われ、ユズとモモイが快諾しました」

「お金で釣られてる!!! 生徒会の会計が勝手にミレニアムの予算使ってる!!!!!」

 

他のセミナーが今の内容を聞いたら卒倒してもおかしくない程の内容だった。

と言うか職権乱用も甚だしかった。

 

「さて、話を戻しましょうか、先生が好みとする女性のタイプについてですが、一つ面白い情報を持っております」

 

スッとワカモが手を上げ、タブレットを取り出す。

数秒程人差し指でタブレットを操作し、トン。と、最後に一回軽く液晶を叩き。

 

『愉快にケツ振りやがって……! もしかして誘ってンのかァ……?』

 

「「「「ッッッッッ!?!?!??」」」」

 

先生の声がワカモのタブレットから響き渡った。

どちらかと言えば響いたのではなく再生された、の方が正しいのだろう。

 

だが今、ミドリ達はそんな些細なことに気を配れる心境では無い。

もっと別の、根本的な問題が目の前で発生している。

 

今の言葉は何だ。

全員がそう言いたげにワカモを凝視する。

 

「うふふ、寝ぼけていた朝だからかもしれませんが、ヒラヒラとお尻で先生を誘惑したらこんな獰猛で野獣的な言葉が……。普段は腫れ物を扱うかのように私達に接する先生ですが、理性がまともに働いていない状況なら、先生は男性としての本能を剥き出しにして下さる……。そのまま先生は私の身体に覆いかぶさり、そして……あぁ……!」

 

ギュッッと己の身体を両腕で抱きしめ、頬を赤くさせ小刻みに震えてみせるワカモを前にした四人が一斉に身体を硬直させる。

 

最中、ミドリはワカモの下半身に視線を落とし、うぅ……と、僅かにたじろぐ。

 

短い。というよりは下着を真正面からだけ見えない様にしているとしか言えないぐらいに丈の短いプリーツスカート。

それなのにそこそこに深いスリットが入っている結果、彼女のスカートはあらゆる面に対して防御力が低く、ちょっと風に吹かれてしまえば、もしくは少しばかり身体を踊らせば、それ以前にただ横から眺めてさえいれば何もせずとも見えてしまう。

 

つまり彼女の発言には、いかんせん説得力が強すぎた。

 

「ま、まさか……いや先生がそんな、襲う訳が……が……!」

「まあ嘘ですけど」

「嘘なんじゃない!!!」

 

唐突なネタバラシにユウカは持っていたマジックペンを床に叩きつけながら憤慨する。

どうやら安心するよりも先にワカモの掌で踊らされたことによる怒りの方が勝ったようだった。

さっきの官能小説ばりな説明は何だったのよ!!! と、机を両手で叩きつけて気持ちを表す。

 

「うふふ、ハルナさん以外は積極性が足りなさそうでしたので、ここら辺で優位な立場を作ろうかと」

「それで嘘付いてるんじゃ世話ないじゃない……」

「誘惑は実際にやりましたが?」

「やってんじゃない!!! 後なんでちょっとマウント取ったみたいな顔してんの!! 失敗した癖に!! 失敗した癖に!!!」

「あら、でもユウカさんだってあわよくば自分を襲わせるように仕向けていたのでは?」

「んぐっっっ!?」

 

ユウカのスカートに視線をずらして反論するワカモにユウカは息を詰まらせる。

先生が出掛けた今でこそ元に戻しているが、先生に弁当を作っていた時のユウカのスカートもまあまあ大概な短さだった。

 

もっとも、オフィスにミドリ達が次々に押し寄せてた結果、ユウカと先生が二人きりになれた時間はほぼ皆無に近く、ユウカの魅了作戦が成功する可能性は微塵も無かった訳だが。

 

「誘い受けは昨今流行りませんよ? ストレートの方が忠実だと思います」

「失敗した人がどうして大きな顔をして言ってるのか理解に苦しむわ……」

「もう少しでしたのに?」

「だから何でちょっとマウント取ったような顔で根拠も無いこと言ってるのよ!!!」

 

二人の言い争い……もといワカモの好き勝手な言葉遊びにユウカは良いように弄ばれていた。

彼女が叫ぶ通りどこかしたり顔でユウカを見下ろしているワカモには自信が溢れている。

何の自信なのか一切分からなかったが、彼女の中では自分がこの中で一番優位に立っているらしかった。

 

先生の誘惑に失敗している時点でワカモの立ち位置はミドリ達と変わらないのは明白なのだが、そこについて議論する気は微塵も無いらしい。

 

「次は先生が寝ようとベッドの布団をどけたらそこには私の女体盛りが! とかしてみましょうか」

「お刺身絶対美味しく無いわよいや本質そこじゃないのは分かってるけど!! あと寝る直前のちょっと機嫌悪い先生に刺身食べさせようと画策するとか正気!? 本質そこじゃないのは分かってるけど!!!」

「もう、ならオフィスの床から常時風が吹き上げる様にすれば満足ですか?」

「オフィスの書類が全部吹っ飛ぶ!! それだけじゃなくてずっと空中に浮き続けるか天井に張り付く!! スカートがずっと捲れてて嬉しいより書類吹っ飛んで鬱陶しいが勝つわよ先生なら絶対に!!!」

「では発想の逆転です。逆に露出を抑えたら先生はあれ? と思って興味を持ってくれると思いません?」

「……へえ。ちょっと良い発想じゃない。続けなさいよ」

 

散々散々好き放題に誘惑案を並べるワカモに逐一ツッコミを入れ続けていたユウカが初めてワカモの提案に耳を傾ける。

 

ようやく実用性のある議題が出た。

そう言いたげにやや身を乗り出して次の言葉を待つユウカの期待は。

 

「…………。そんな回りくどいことせずにもう襲った方が早くありません?」

 

あまりにもあんまりな結論がワカモから出されてしまったことで一瞬で終わってしまった。

 

「諦めが早すぎる!! さっき私が抱いた興味を返して!!!! それになんで疑問形!? んなもん聞かれても知らないとしか答えられないに決まってるでしょ!!」 

「じゃあオフィスでただただ普通にたこ焼きでも作ります?」

「とうとう色気要素消えた!!!  消えちゃった!! それもうただたこ焼き作ってるだけじゃない!! 誘惑もクソも無くなったわよそれ!!」

「あら、たこ焼きはお気に召しません?」

「よりにもよってそこ食い下がるの!? それ否定されたの不満なの!? 普通もっと別なのに食い下がらない!? あれこれ何の話だっけ!?」

「……さあ?」

「さあ? じゃないわよーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!」

 

椅子から立ち上がり天井目掛けて絶叫するユウカの姿はまあまあ可哀想だった。

一方で存分にユウカのリアクションで遊んだワカモは満足したかのように椅子に座り直す。

 

絶望に天を仰ぐユウカとホクホク顔で座るワカモと言う対照的な二人の構図は、この場において勝者はどちらかなのかを如実に物語っているように見えた。

 

(いや、何の勝負だったのか全く分かんないけど……)

 

二人の舌戦を観戦していたミドリは二人が何の戦いをしていたのか全然追いつけず、心中でありのままの感想を吐露する。

 

今一度状況を整理する為、ミドリはホワイトボードの文字をもう一度読み直す。

 

『先生攻略会議』『一。先生が好みの女性のタイプは何?』そう書かれているのを再度確認する。

 

これのどこがどうなれば先生を誘惑するにはどのシチュが一番であるか、に繋がるのだろうか。

連想ゲームにしてももうちょっと上手くやるよと言う鋭い指摘をユウカとワカモに対して嘆息がてら首を横に振って示していると。

 

「甘いですわね」

 

その壊れた連想ゲームに横に座っていたハルナが名乗りを上げた。上げてしまった。

 

「先生の理解度がまるで足りていませんわ。先生に誘惑は効きます。ただその時の服装が正しくないのです。これでは釘付けにすることなど夢のまた夢ですわ」

 

優雅に立ち上がり、サラリと髪を己の右手で撫で上げてハルナは意気揚々と胸を張った。

それを真横で見たミドリは思わず、スタイル良いなぁ……。と、小声で零す。

 

このメンバーの中で最も長身な彼女は、立ち振る舞いが優雅なのと、着込んでいるゲヘナの制服があまりにも彼女の容姿と相性が良すぎるのも相まってどこまでも高貴さを醸し出している。

胸のふくらみも制服の上からでも分かる程に大きく、髪も隅々まで手入れが届いておりそれがより一層彼女を華やかに仕立て上げる。

 

可愛いではなく、綺麗。

 

これで戦闘力もこの中ならワカモに追随しているのだからもうズルいとしか言いようが無かった。

 

「スカート部分にスポットを当てて話をしますが、ただ短くするだけでは魅力にも誘惑にもなりませんわ。ただ足をさらけ出すのではなく、タイツを履くことによって露出はそのままに肌色が隠されて美しさが備わり、より先生の目線を引き付けるのです」

 

持論を力説するハルナにユウカがふむふむと頷き、ヒナが明らかに興味を持っているかのようにハルナに視線を向け続けている。

 

「まあ先生が私の足に釘付けになってる記憶は一度も無いのですが」

「無いんじゃない!! 成果ゼロじゃない!! 誘惑効いてないじゃない!!!!」

 

が、ようやくまともに進められそうな気配がしていた議題は突然方向性が迷子になってしまった。

というか、ユウカがさっきから振り回されっぱなしだった。

 

既視感どころの話ではなく、まんまワカモの時と同様の展開だった。

二回も同じ展開いらないわよ! と、ユウカの怒号が響く。

 

「やはりもっとヒラヒラと簡単に風で揺れるスカートの方が先生としては嬉しいのでしょうか? これでも一応シャーレに赴く際は生地が柔らかいスカートに変えてはいるのですが……」

「それで視線が動いてくれるならとっくにやってるわよ!!!」

 

「内側に扇風機でも仕込んで無理やりパタパタさせてみます?」

「痴女にも程がある!!! もうそれチラじゃないから! ずっとだから!! あと太ももに扇風機設置してるの見えたら興奮してくれる前にドン引かれる!!」

 

「それでしたらスカートを駆動式にして回転運動を加えれば」

「回転ノコギリみたいに動くスカートなんて履いたら腰が摩擦熱で死んじゃうわよ!! しかもそれだと永遠にスカート水平だから! それもうスカートじゃないから!!」

 

「ならスカートを特定のタイミングでだけ透けさせてみたりとか」

「それは有り……いや無いわよ! ちょっと一瞬悩んじゃったじゃない!! そもそもどうやってやんのよそれ!!! 出来もしない技術をさも当然あるかのように言わないで!」

「昔は出来てましたのに……」

「逆に昔出来てて今は出来ないの訳が分かんなすぎるのよ!!!」

 

漫才やりたい訳じゃないのよ!! これじゃちっとも議論が進まないじゃない!! と、鬱憤を晴らすかのように叫ぶユウカを見るのはこれで今日何度目かな。と、ミドリは荒ぶり続けているユウカに同情の念を寄せる。

 

とはいえ先生が去ってからユウカのテンションやら振る舞いはずっとおかしいので、総合的にみればどっこいどっこいである。むしろ今の今まではっちゃけなかった分ワカモやハルナの方が大人しい。

 

「私が議論したい好みのタイプってのは、先生はどういうシチュエーションで二人きりになるとより心を開いてくれるのとか、格好や振る舞いは大人っぽい方が良いとかそういうのが聞きたいの! 今の所全部えっちなのばかりじゃない!!」

「!! ちょっと待って」

 

五人の少女を集めて何の議論を交わしたかったかをことここに至ってユウカはようやく放出する。

いや最初からそれを言っておけばここまで拗れること無かったでしょと言う言葉が喉元までミドリは出掛かったが、それを制する様に先にヒナがユウカの発言に引っ掛かりを覚えたのか待ったをかける。

 

この時、ミドリはヒナが自分が思ったのと同じ指摘をするのだろうと思った。

だが結果は、彼女の予想を大幅に超える。

 

「先生の好みが仮に。絶対無いと思うけど万が一年上系だった場合、私達は全員先生のストライクゾーンから外れていることになる……!」

 

「「「「ッッッッッッッッ!?!?!?!?!?!」」」」

 

瞬間、ビシャリと電撃が走ったような衝撃が四人の脳内を駆け巡った。

ヒナが放ってしまった一言は、会議室を瞬時に固まらせてしまう程の威力を誇っていた。

 

当然ミドリも例外では無い。

あまりに顔が若いので彼女自身失念していたが、先生は先生なのだ。

自分達を指導する立場の人。

 

つまり、年上。

 

先生好みの可愛さは知ることさえ出来ればどうにか努力で作ることが出来るし、好きな振る舞いだって教えてくれさえすれば何だってやれる。

 

しかし、しかし絶対に覆せない物というのはこの世には必ず存在する。

そのどうしても無理な物が、年齢だった。

 

年下の自分達は先生の年上にはなれない。

仮に先生が年上好きだった場合、自分達は一生彼の好みの範疇に収まることはない。

 

「先生の好みのタイプは年下。もしくは年下系女の子。異論は無いわね?」

 

全員の意見を取り纏めるかのように、ユウカが『先生の好みのタイプ。年下』と、マジックペンで太く大きくホワイトボードに記す。

 

傍線を強く引き、赤いペンで大きなマルを描いてその中に収めた上、『!』マークを後ろに二本付け足す徹底ぶりは、他の主張を一切認めないという意思がありありと溢れている。むしろ溢れすぎて文字が溺れていた。

 

恐ろしいのは一方的に決めつけられてしまった先生のプロフィール更新に、全員が異議を唱えなかったことだろうか。

 

一切合切が先生から引き出した情報でないにもかかわらず、全員がうんうんと頷くこの状況は傍から見て狂気に他ならない。

 

率直に言って全員がおかしかった。

だが同時に、ヒナの思い付きによって散々ヒートアップしていた会議室に落ち着きが戻ったのも確かである。

 

議論ではなく片方がボケて片方がツッコミを入れるだけの場所になっていたが、これでようやく本来の道筋に戻れた。

そう安心したミドリだったが。

 

「ところで一つ、さっき狐坂ワカモが先生を誘惑するどうこうの話の際、タブレットから再生された先生の声、あれは何?」」

 

ヒナが発した一言によって再び状況がきな臭くなったのを感じ、ミドリはもう駄目だと言わんばかりに嘆息しつつ右手で両目を覆った。

あれ、最初からこの会議は続けられる物では無かったのでは? と、徐々に感づく。

 

「ああ、合成音声です。先生の日常会話をつぎはぎして後はシステムで整えました。おはようからお休みまで何でもござれの一級品です」

「おはようから……お休みまで……!!???」

「ヒナさん、あまり反応しないで……。それ普通にダメな奴だから。バレると先生に嫌われる奴だから」

 

ガバッッと勢い良く立ち上がり夢を膨らませるヒナを必死にミドリは宥め始める。

 

倫理観。という物がこの世には存在する。

銃社会という極めて物騒なキヴォトスにおいてもそれらはしっかりと適応される。

 

ゲヘナの風紀を取り締まっていてかつ委員長のヒナさんならそれぐらい分かるでしょと言いたげな視線と声色でミドリは彼女の暴走に待ったをかける。

 

が。

 

「……、バレなければ、先生からお休みって……。それにその他にも色々と……」

「あ、ダメだこの委員長、割とタガ外れるタイプだ」

 

虎の子であった先生を引き合いに出して尚諦めない彼女を見て颯爽とミドリは白旗を振り回した。

段々とミドリの中でヒナに対する評価が下がっていく。

 

多分普段は優秀なのだろう。ゲヘナの風紀を取り締まっているのだから当然だ。

ただ先生が絡むとポンコツ化するだけで。

 

しかしこのままではいけない。

倫理観が完全に失われたろくでもない流れを保ったまま会話を進めるとよろしくない方向に話が発展する。

 

直感と今日の経験がそう訴えている。

なので。

 

「ヒナさんは何か無いの!? えと、先生とこうすればもっと仲良く出来るんじゃないかみたいな案が!」

 

ミドリは慌ててあのさと声を出した後言葉を続け、必死に軌道修正を行い始める。

彼女の提案にヒナはそうね、と顎に手を置いて一瞬考え込む仕草を始めた。

 

よし、流れが変わったとミドリは心の中で力強く拳を握る。

ユウカがやりたかったであろう議題に本筋を以降させつつ彼女の暴走も抑えた。

ここまではミドリが想定していた通り。

 

「確かに聴いてるばかりじゃ呼ばれた意味が無い。ここからは私のターンってことね」

「……どうしよう。ターンとか言い出した時点で不穏になったんだけど」

 

そしてヒナの一言によって一気に想定外へと外れた。

 

「安心して、私は黒舘ハルナや狐坂ワカモとは違っておかしい案は出せそうにないから」

「もう全部フラグにしか聞こえないよイヤな予感がひしひしとするよ出来ればそのままターンエンドして欲しくなったよ」

 

あと明らかおかしい案を出そうとしないで欲しい、ここは面白いこと言ったもん勝ち大会の会場じゃないから。それが始まるとただの大喜利会場になっちゃうから。そんなミドリの切実な声が会議室に響く。

あれ、おかしいな。こんな筈じゃなかったのに。

当初ミドリが予想していたヒナの発言とは大分違う物が飛び出した事実に彼女は一刻も早く会話を切り上げたい旨を伝える。

 

「そもそも、先生は自分から私達に何らかの行動は取ってくれない、まずここをどうにかすれば良い」

 

コツ……と、机を人差し指で小さく叩きながら根本的な問題点を指摘する。

確かに彼女の言う通りだった。

先生は頼み事をすれば大抵聞いてくれるが、そうでない場合基本的には自分から干渉しない。

 

この部分さえどうにかしてしまえば全て上手く行くのではないか。と言うのがヒナの意見だった。

 

「じゃ、じゃあ具体的にはどうすれば良いのかヒナさんは持ってるの?」

 

ええ。と、ミドリの質問にヒナは首肯し、

 

「まず先生が主人公のゲームを作るの」

「明らかおかしい案は無しって言ったよね!?」

「!! ゲーム制作ですか!?」

「アリスちゃん今は大人しく書記に徹して収集つかなくなるから」

 

何をどう間違えれば先生と仲良くなる案に先生主体のゲームを出そうと言う話になるのか。

不安が見事的中したことにミドリはガックリと項垂れる余裕も無く彼女の案をどうすれば却下出来るかに思考をシフトし始める。

 

「まあ聞いて。先生が主人公のゲームを隣で遊んでいたら流石に興味を持つと思わない?」

「………………、一応聞いておくけど、ジャンルは?」

「? 恋愛ノベルゲーに決まってるでしょ」

「興味持ちづらいよ! それ先生の前で遊ぶの!? ちょっとどころじゃなく鋼の心臓過ぎませんか!?」

 

思わず最後に敬語を使ってしまう程ヒナの提案はぶっ飛んでいた。

この調子ならヒロインはどうせ自分をモデルにしたキャラとか言い出すに決まっている。

 

それを目の前で遊ばれて先生が好感触の反応を返す訳が無かった。

良くて無言。最悪はヒナを置いて一人で外出だ。

 

「却下だよ! 却下却下!! 気まずくなるだけだよ!!」

「じゃあ普通にお野菜運んでお肉と交換してもらって最終的にお金で世界を滅ぼす横スクロールアクションは?」

「何もかもが普通じゃなかったよ!? 目的も結果も意味不明が過ぎるよ! ほのぼのかと思ったら殺伐してたんだけど!? 却下!! それ絶対クソゲーだから!!!!」

 

「だったら普通のRPGにする? 先生をモデルにした人が主人公で私達をモデルにしたヒロインが仲間の」

「…………。まあ普通だね。それなら良いんじゃない……かな? 多分口ぶり的に恋愛要素マシマシになる作品なんだろうけどノベルよりかは──」

「いいえ、仲間はいなくて先生が一人で戦うRPGよ」

「うーん、少し、いやかなり古典的な気がするけどアリっちゃアリか」

「ただし先生のレベルは最初からマックス。ステータスもカンスト。やることは真っ直ぐラスボスに向かって囚われの私を助けるだけ」

「そんなRPGがあるかぁああああああああああああああッッ!! 成長要素無いじゃん!!!! あとさりげなく登場人物先生とヒナさんだけにしてる!! この人自分しか出さないつもりだ!!!」

 

「だって先生には……傷付いて欲しく無いから……」

「じゃあ先生をモデルにする主人公じゃない方が良くない!?」

「先生を主人公にしたゲームが良いって言ったのは才羽ミドリだった筈だけど」

「言ってないのに勝手に過去を改変しないで欲しいな!!!!」

 

嫌な予感がその通りだったことにミドリは絶叫する。

やっぱりこうなった。空崎ヒナもまともではなかった。

 

もう駄目だ、今日はみんながみんな面白いことを言わなければ死んでしまう病に罹っている。

いや面白く無いよ! 付き合わされているこっちの身にもなってよ!! と、今一度ツッコミを入れようとした寸前、ヒナが彼女の方を嘆願するような目で見つめ。

 

「才羽ミドリ。あなたが頼りよ」

「だから作らないってばぁあああああああああああああああああああああッッッッ!!」

 

今日一番の張りのある声を会議室に木霊させたミドリは、そのまま勢い良く立ち上がりユウカの方へ身を乗り出す。

 

「ユウカ!! 今日は解散にしよう! そもそもこの人選でやるのが間違いだったんだよ!」

「待ちなさいミドリ。まだ私の意見が言い終わってないわよ!?」

「絶対やだ!! 頭が痛くなる未来しか見えないもん!!」

「でもミドリの意見も聞いてないわよ!?」

 

今にも会議室から退出しても良いように立ち上がって捲し立てるミドリにユウカから待ったの声が掛かる。

 

そしてそれはミドリにとって完全なる灯台下暗しだった。

あ、そっか。と、ある事実に気付いた表情を浮かべる。

 

そうだ。その手があった。

自分が意見を言って会議を纏めてしまえば良いんだ。

 

ええと、と、冷静になったミドリは改めて今日の議題を思い出す。

確か、先生を振り向かせるにはどうすれば良いか。だったかな。と、議題内容を脳裏に浮かべたミドリは数秒程悩む素振りを見せた後。

 

「……メイドさんになってお世話してみる。とか?」

 

と、彼女の中では至極真っ当だと捉えている意見を述べた。

メイド服。

見た目もフリフリで可愛らしいし、これなら唐突にちょっと短いスカートを履いても違和感を持たれない。

それで先生の世話をするという名目でスキンシップも多く出来るし、その時に小さなハプニングが起こってもそれはそれで仕方の無いことだ。

 

大義名分が多分に得られる良い提案だと真剣な表情でミドリがユウカに提案を掲げる。

 

が。

 

「上位互換の完璧メイドがミレニアムにいるのに、にわかメイドになるの!?」

 

彼女の反応はそんなに良好では無かった。

仕方が無いので別の案をミドリは考え始める。

 

「じゃあナース服? ええ、でもそれちょっと恥ずかしいよ」

「私達が看護側に回るの!? 今どう見ても患者側なのに!?」

「え、でもユウカ超元気じゃん。ちょっと化け物過ぎて引いてるよ私」

「頭にブーメラン刺さってるの気付いてる? ねえ? ねえ?」

 

真剣に提案したのにこれも却下されてしまった。

我儘だなと心の中で思いつつも、仕方ないなと次に思い付いた物を提示し始める。

 

「ちょっとマニアックだけど占いしてみるとか?」

「振り向かせるじゃなくないそれ? 遊びの一環として受け入れられないそれ?」

「そして今日先生は死んじゃいます。死なない為には私から一秒も今日は離れちゃダメですとか言えば良い感じになると思ったんだけど」

「信じる訳ないでしょ!? 先生を馬鹿だと思ってない!?」

「分かったよもう、なら間を取って綿あめ作るから」

「どの間!? それに作ってどうするのよそれ!!」

「私が食べるよ。先生多分そんなに好きそうじゃないし」

「何の話!? ねえこれ何の話!?」

 

何の話って、そりゃあ……と、言いかけた所でミドリは一瞬考え、何を軸に話していたのかを思い出そうとして。

 

「…………先生と遊ぶ話?」

「ちがああああああああああああああああああうっっっっ!!」

 

導き出した答えは、ユウカに違うと大声で否定されてしまった。

一体何が違うと言うのか、そうミドリは問い詰めようとした矢先。

 

「はぁ……はぁ……!! きょ、今日の所はこの辺で解散!! 各自議題は持ち帰って貰って後日発表!! 今回の反省点は次回に活用させて貰うわね……!!」

 

あまりに重い宿題を言い渡した後、疲れ果てた顔でユウカは会議室から退出した。

直後、ガタっと椅子を引いてワカモ、ハルナ、ヒナ、そしてアリスの四人も立ち上がり。

 

「うふふ、次はもっといい案考えてきますね」

「今度こそ皆さんが賛同するネタを持ってきて差し上げますわ」

「今日はこの辺にしといてあげる。次回を楽しみにしてて」

「ミドリ、先に病室に帰っていますね!」

 

アリスを除いて不穏な一言をそれぞれ述べつつ、会議室を、ひいてはシャーレを後にし始めた。

 

残されたのは、ミドリのみ。

唐突に終わってしまった会議に一人ついていけず、取り残されてしまったミドリは数秒程硬直した後。

 

「え? …………第二回やるの!?」

 

詰めたくない予定が一つ埋まってしまったことに、嘆きの叫びを上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 











没セリフ

「この会話や伏字使ってるのが既に富士見〇ァンタジアの某作品みたいな感じになってるのに!? どこかの生徒会がギャーギャーやってる作風だよこれ!!」




どこで使う予定だったかはお察しください。

幕間2を書こうと思った時点でこのお話が壊れているのは確定的でした。
ひたすらやり取りで面白そうな物を取り入れて書いた結果こうなったのはちょっと、いやかなり申し訳なかったかもしれない。


幕間1を挟んだのは半分コレを書くつもりだからでした。
あれで一旦話の流れを断ち切り、ふざけても良い空気を醸し出したかったのです。

多分本編終了の次にコレを書くとさっきまでサウナにいたのに目を開けたら極寒の南極でしたみたいな感じになってたと思います。


次回は本編、アビドス編が始まります。

同時にこの話で登場した殆どの生徒がまたしばらく出番無しになるのですが……まあご愛敬と言う事でここは一つ。












もし仮に第二回をやるとするならば、この話限定で一人称になると思います。
もし仮に第二回があったならば、の話ですけども
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。