とある箱庭の一方通行   作:スプライター

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明日の景色を全員で見る為に(See VisionS )

 

 

 

 

 

 

 

 

一方通行がアビドスにワカモを連れて戻って来た時は、時刻は二十二時を丁度上回った頃合いだった。

 

カイザーコーポレーションがシロコ達を学校から追い出した後も、重機で学校を掘り起こしていたりと活動していたこともあってか、学校には電気が通っている。

 

で、真っ暗闇に包まれた学校に一室だけ、電気が灯っている教室があった。

その場所に全員が集結しているのだろうと一方通行は考え、適当な場所にバイクを停めた。

 

「聞いていましたけれど、何も無い場所ですね」

 

バイクを降りたワカモが、ここまでの道中を見て抱いたであろう感想を零す。

その声には、単にどうしてここに執着しているのか信じられない。そんな意が込められているのを一方通行は察した。

 

「周囲は砂漠化した土地だからなァ。ワカモの言う通りここはきっと捨てなきゃならねェ土地だ。だが、それは俺達の見解だ。アイツ等にとってここは大切な場所なンだろォな」

「あまり理解が出来そうにないですね、その価値観は」

「無理にする必要はねェだろ。ただ黙って納得しとけば良いンだ」

 

思うのは自由だが間違ってもその言葉を口に出すなよと釘を刺しつつ、一方通行とワカモは灯りが付いている教室に到着する。

そのまま引き戸に手を掛け、ガラガラと音を立てて扉を開ける。

 

「あ、先生おかえり。アヤネから一時的に帰ってたって話は聞いてる」

 

帰還に真っ先に気付いたのは、シロコだった。

その声に視線を誘導されて一方通行が顔をシロコの方に向けると、装備のメンテナンスをしている真っ最中。

 

見ると、殆どの少女達が、自分達の武器の最終点検を行っていた。

こういう部分を見ると、ここの生徒は学園都市とは全く違う環境にいるのだなと一方通行は痛感する。

 

「準備は終わったの?」

「あァ。明日はこれで無事に動ける。とは言えこの一大事に帰って悪かったな」

「良い。先生なら戻って来るって信じてたから」

「そいつァありがとよォ。怪我の具合はどうだシロコ」

「うん、どこも痛くない。完全に回復した」

 

グリンと右腕を一回転させて身体の負傷は完全に癒えたとアピールするシロコを見てほんの少し表情を緩めた一方通行は、続いて作業をしている残りのメンバーにも目を配る。

 

全員、怪我を特に気にしている素振りは見せていなかった。

この中で一番重傷を負ったであろうカヨコも何でもなさそうに武器のチェックを進めている所から、改めて一方通行はヘイローを持つ少女達の驚異的な回復力に驚かされる。

 

改めて、彼女達の存在は常識では測れない存在だと感嘆するその一方で。

 

「……、シロコ、ですか」

「「「「ッッッッ!?!?!?」」」」

 

同時。一方通行の背後にいるワカモから恐ろしく冷えた声が放たれ、彼女の底冷えする声に、装備のメンテナンスをしていた少女達が一斉にワカモの方に振り向き、瞬く間に便利屋四人及びアヤネの顔色が明らかに動揺した色へと変わった。

 

何故ここに彼女がいるのか、そんな目をアル達から一方通行に向けられる。

 

「あ、あの、あの先生? ど、どうしてここに災厄の狐がいるのかしら……?」

「勝手に付いて来やがったンだ。あと何でどもり散らかしてやがるンだ?」

 

彼の質問に、あたふたと言葉にならない何かをアルは口から零し始める。

そんなアルの様子から、猛獣か何かに間違われているワカモを多少不憫に思いながらとりあえずフォローに回るかとワカモの方を振り向けば、彼女の姿は何故か消えていて。

 

「失礼」

 

いつの間に動いていたのか、ワカモは装備のメンテナンスをしているシロコの前に立ち、ジーッと彼女の顔を正面から見つめていた。

 

「……、何?」

「ふむ……成程、これは確かに合格です」

「……?」

「良いでしょう。先生があなたをシロコ、と呼んでいたのを認めます。その他の皆さんについても彼女に免じて異論を挟まないでおきましょう」

 

何か彼女の中で納得する物を見つけたのか、それだけ言うとワカモは立ち上がり、おずおずと歩幅にして彼の三歩程後ろの場所へと舞い戻る。

 

「む」

 

対して、その行動に今度はシロコが反応した。

一方通行を立てている行動に、そして見せつけるようなワカモの行動に目敏くシロコは気付く。

 

「……、今日の所は勘弁してあげる」

 

喧嘩を売られている。と思ったのか立ち上がりそうになっていたシロコだが、今はそこに意識を割いている場合では無いと理性が判断したのか、やや不機嫌そうにそう呟いた後、自身の装備の点検に戻る。

 

「……仲良くしろとは言わねェが無駄に喧嘩はすンじゃねェぞ」

「喧嘩なんてするつもりはありません。恐らくは仲良くしなくてはならない相手ですから」

「どういう意味?」

「いずれあなたも分かりますわ。先生と長くいればいる程に」

 

一触即発の空気に、一方通行が最低限の配慮だけはしとけとシロコとワカモに注意を促すも、今度はワカモが今一要領を得ない発言を始め、シロコと一方通行が同時に首を傾げた。

 

だがその答えを一方通行が得る前に、ワカモがあなた様。と一方通行へ小言を言いたそうな声を向けた。

 

「あなた様。これ以上周囲に人を増やし過ぎると嫉妬で狂ってしまいそうなので、女の子を周りに増やすのもせいぜい後一人、二人程度にして下さいね。協定を守るのも楽じゃないんですよ?」

「協定? 何の話だ」

 

協定。と言う言葉に意識を割いてしまい嫉妬の二文字を見事に聞き流してしまった一方通行はそれは何なのかと聞くも、ワカモはいえ、こちらの話ですと詳細を一切話さずに話題を終わらせた。

話を打ち切られた一方通行は不完全燃焼のモヤモヤとした気持ちだけが残る。

 

……一方通行は知らない。

ユウカ、ワカモ、ミドリ、ヒナ、ハルナとの間である協定が結ばれているのを。

 

シャーレで、外で二人きりになったからと言って手を出さない、襲わない。という一方通行が聞けば頭を抱えて然るべしな取り決めが五人の間で行われているのを彼は知る由も無い。

 

なので彼は話してくれないワカモに対しまァ良いか。と適当に忘れることに務めた。

ワカモは重要な話ならはぐらかしたりはしない少女であることは知っている。

つまり即ち、協定と言っても彼に話すべき内容でも無い、言ってしまえば取り留めのない話題に過ぎないのだと勝手に決めつけ、彼は思考をここで断ち切る。

 

「で、お前等はどこかへ買い物とか行ってたのか?」

「全員が目覚めてから先生の助言の通り、前半と後半の二組で分けて買い物に出かけたわ。どっちともブラックマーケットに行って銃弾と食料を探しにね」

 

そこからは、装備のメンテナンスがてら一方通行と少女達との間で軽い雑談が繰り広げられていた。

主な話題は、一方通行がシャーレに一時期間を果たしている間、彼女達が何をしていたかについて。

 

「ブラックマーケット? ンだそりゃ。聞くだけで胡散臭さがする場所だなァオイ」

「名前も実態も物騒ではあるけど私達便利屋の御用達よ? 装備の調達と言う面では中々侮れないわ」

 

どうやら交代制でアビドスの外にある闇市場で弾薬等の装備を整えたり食事を取ったりしていたらしい。

メンバーもアビドス、便利屋で固定せず交流がてら入り混じって動いていたらしく、それぞれの話しぶりから、彼女達の間で確かな友好関係が築かれていることが伝わって来る。

 

「とは言えブラックマーケットが扱ってるのは武器だけじゃないわよ。絶版になったキャラ物の限定グッズを求めてやって来る変わり者もいるぐらいだし」

「そう言えば見かけましたね。変わった白い変な生き物の限定グッズがあるから学校を抜け出して来たんですと言ってたトリニティの生徒が」

「トリニティだァ? 確かあそこは戒厳令が敷かれてた筈だろォが」

「どうしても欲しかったって力強く言ってたよ。まあブラックマーケットに集まる生徒は大体こんなもんだから気にしなくて良いんじゃない」

 

アル、アヤネ、カヨコの口から続々と情報が飛び出してくる。一方通行が記憶している限りでは、トリニティはかなりのお嬢様学校だった筈で、かつ現在は郊外への外出禁止令が下されている筈なのだが、それでも校則を破って野望の為に動いてしまう度胸が据わり切った者と言うのはやはり存在してしまうらしい。

 

あそこも大変だな。と、トリニティが招いた事件を思い起こしながら彼女達の話の続きを聞いていると、時刻はどんどん更けていく。

 

そして時計の短針が一方通行が戻って来てから一回転し十一の時を刻んだ時刻。

全員の装備メンテナンスが終わったのを確認した一方通行は、雑談はを切り上げるように立ち上がると。

 

「そろそろ良い時間だ。明日は日の出と同時に出発する。全員明日に備えて休ンどけ」

 

気分転換も済んだだろと、別室で自分も休むと言い残して教室を立ち去ろうと扉に手を引っ掛ける。

そのまま出て行こうとする直前に。

 

「あの、良いですか?」

 

おずおずと、アヤネが何かを言い出したそうに手を揚げた。

その声に足を止め、一方通行は振り返る。

ワカモも、シロコも、アル達も同様だった。

 

「太陽が昇るタイミングで、ここを出る前に屋上で日の出を見ませんか?」

 

どう言うことだ。と、一方通行は頭を捻った。

ワカモも、アル達便利屋も同様のことを考えたのだろう。

彼女達の口が、一方通行と同じく何かを言わんとするべく動きかける。

 

寸前。

 

「ああ、アレをやるのね」

「アレ、ですね」

「ん、分かった」

 

全員が意味を問おうとする口が動かなかったのは、アヤネの話を聞いたシロコ達が自分達とは違う反応を示していたからだった。

 

ああ。と、アヤネの提案を受け入れた返事をしながら、各々頷いている。

 

「げんを担ぐんです。明日の作戦成功を、祈る為に」

 

アヤネが一方通行立に告げたのは、アビドスに伝わる願いの話。

伝統的な、おまじないの話だった。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

「う……ぅ」

 

鈍痛を訴える身体に反応して、ヒナの意識がゆっくりと覚醒する。

時刻は、まだ太陽すら昇っていない夜明け前。

 

この痛みは何。と、条件反射的に身体を動かそうとして。

 

「ぐっっ!!」

 

ズキ……ッ! と、鈍い痛みが全身に迸り、忽ちヒナは表情を歪めた。

同時、あれ。と、彼女は頭を捻る。

どうして自分はこんな場所で寝ていたのかと、頭を捻る。

 

ここで何が起きたのか、少しの間ヒナは思い出せなかった。

仕事の途中で寝落ちをしてしまったのかと一瞬だけ勘繰る。

 

……思い出したのは、目が覚めてから十秒程の時間が経ってからだった。

 

「アコッッ!!!」

 

ガバッッ!! と、痛む身体に鞭打って無理やり身体を起こし、ヒナは自分を気絶に追いやった少女の名を叫ぶ。

 

当然、叫んだ所で件の少女は何処にもいない。

周囲を見渡しても、大きな変化はどこにもない。

気絶する前と変わらない光景が、吹き飛ばされた自分を除いては特に変わらない光景が広がっている。

 

筈、だった。

 

「ッッ!? イオリ!!」

 

けれど、世界はそうでは無かった。

周囲を見渡す中でヒナが目にしてしまったのは、うつ伏せで倒れるイオリの姿。

 

慌てて駆け寄り、抱き起こすもイオリが目覚める様子は無かった。

ただし。

 

(よかった……生きてる……)

 

イオリは、浅いながらもしっかりと呼吸をしていた。

彼女は気絶しているだけだと、ヒナの心が安堵に包まれる。

 

だが、

 

「これも……アコがやったの……?」

 

その心は、瞬く間に押し潰される感覚に襲われた。

声に出した疑問は、しかし何の疑問でも無いことを彼女自身の精神が訴える。

 

例えイオリが誰かに突然襲撃されたとして、そうそう簡単に負ける生徒では無いことをヒナは知っている。

故に、こんな芸当が可能な生徒は非常に限られている。

 

(違う……違うッ! そんなことを考えていても現実逃避だ……! そんな薄っぺらい理由を探したい訳じゃないのに……!! それでも私は……()()()()()()()()()()()()()()()()()を探してる……ッ!)

 

ブン……! と、雑念を振り払うように首を左右に振る。

認めなくてはならないのに、それを認めるのが怖い自分がいることをヒナは受け止める。

 

結局の所、彼女が今考えている、イオリが敗北していることについて浮かべている様々な理由はただの自己満足に近い物だ。

どこをどう理屈をつけたって無駄なのだ。

 

どんなに理由を考えても、理屈を曲げても、虚実では無く真実を見ろと、頭の中にいる自分が延々と自分自身に訴え続ける。

芸当だとか、可能か不可能だとか、そんな薄っぺらい理由は全部無意味なのだ。

 

アコがこれをやったのだと言う、絶対的直感からは、どう足掻いても逃れられない。

 

認めるしか、無かった。

諦めるしか、選択できなかった。

 

「行かなきゃ……っ!」

 

痛む腹部を抑え、自身の身体を引き摺る様に執務室を飛び出す。

彼女が犯人であることが断定してしまったのならば、今やるべきは嘆くことではなく彼女の暴走を止めること、次の過ちを止めること。

 

それが、風紀委員長としての使命。

自分に残された、存在意義。

 

だが、そんな彼女の決心は、

執務室を出た先に広がっていた悲惨な景色を前に、たちまちにして陰ることとなる。

 

「そ……んな……」

 

執務室を出た先にある廊下に広がっていたのは、パワードスーツだったと思わしき形状をした鉄屑が残骸となっておびただしく散らばっている光景と、そのスーツを着込んでいたであろう無数の生徒が意識を失い倒れている姿だった。

 

中には残骸と共に埋もれている少女の姿も見える。

……アコの攻撃を受け、パワードスーツを見に纏いながらも一撃で撃破させられたのだと、ヒナは察した。

 

「どうして……どうしてこんな……!!」

 

一人一人、息があるかどうかを確かめながらヒナは苦しそうに喉を鳴らす。

アコはこんなことをする少女だったのだろうか。違う。

ここまで暴走をする少女だったのだろうか。違う。

たった一つの感情の為に、何もかもを犠牲にする少女だったのだろうか。違う。

 

違う。違う。違う。

頭の中では簡単に言い切れるのに。

アコはこんなことしないと、ヒナは心の底から言い切ることが出来るのに。

 

目の前の現実は、ことごとくヒナがそう思いたい理想を裏切っていた。

自分が描く最も平和的な夢とは『違う』ことを、現実に広がる光景が教えていた。

 

「っっ……、う、ぅ……」

 

瞳が涙でグシャグシャになりかける中、一先ず倒れている風紀委員全てが息をしていることを確認する。

悲惨な状況ながらも誰一人とも死なず、意識こそ無い物の全員が生きていることにヒナは心から安堵し、そして。

 

「………………、?」

 

はたと、彼女は動かなくなった。

次に何をすれば良いのか、急に分からなくなった。

 

「……ぁ……ぇ……?」

 

頭を回しても、ヒナの中で答えが出てこなくなる。

永遠に答えに辿り着けない迷路の中を歩いているかのようにどうすれば良いのか、分からなくなってしまった。

何をするのが正解なのか、皆目見当もつかない。

 

皆の無事は確認した。ならば次はどうしなくてはならないのか。

アコを追うべきなのか。追ってどうするというのか。

戦うのか。勝った場合、アコをどうすれば良いのか。

 

分からない。

分かりたくない。

分かっては、いけない。

 

脳が、それ以上思考を進めることを拒否していた。

ここでまごついている方が、幸せだと訴えていた。

 

それが一番の悪手であることは、ヒナ自身が理解しているというのに。

 

「え、えと……え…………、と…………」

 

一人呆然と立ち尽くす中で、懸命に答えを探す。

手元にある明確な回答を手に取らず、それ以外を探そうと遠回りをし続ける。

 

だが、そこにも終焉が訪れる。

ヒナにとって幸か不幸かに関わらず、事態は前に進んでしまう。

 

「委員、長……」

 

おもむろに背後から辿々しい声が、掛けられた。

弱々しくも、ヒナを呼ぶ声が廊下に響く。

 

聞こえて来た声にヒナ反射的に振り返る。

もしかしたらヒナの素早い反応は、新たにやるべき事柄が生まれたのに対して逃げの希望を見出だしたからかもしれない。

 

けれど、事態はそんな怠惰な思考を戒めるようにヒナに現実を叩き付けて来る。

振り向いた先にいたのは、立つ事が出来ないのか、両腕で地を這って無理やりヒナがいる方へ近づいて来るチナツの姿だった。

 

「チナツッッ!!」

 

瞬く間にヒナの顔面を蒼白に染まり、残骸に足をつんのめらせながら慌てて駆け寄る。

幸いなことに出血等は見受けられ無い。

満足に動くことは出来なくても、命に別状は無さそうに思える。

 

ホッ……と、チナツが死にかけではないことにヒナは胸を撫で下ろす。

 

だが、彼女が受けているダメージは深刻なのが一目で分かる程、チナツの顔色は今のヒナ以上に血色が悪かった。

立ち上がれていないのも相まって、そんな状態でどうして動き回っていたのか、まともに動けていないのにどうして移動をしていたのか。

 

今にも泣きそうな表情でチナツにそう問いかけようとした矢先。

 

「行って……下さい……」

「っっっ!!」

 

簡潔な答えが、提出された。

今の今までヒナが逃げ続けていた選択を、チナツから突き付けられた。

アコを追って、アコと戦うという道を、ヒナは無慈悲にも叩き付けられる。

 

「で、でも……それは……それを、したら……!」

「委、員長。よく、聞いて下さ、い……。冷静に……落ち、付いて……!」

 

ヒナがこれまでになく取り乱していることをチナツは読み取ったのか、怪我の容態を調べる為、しゃがんでいたヒナの肩にチナツの手が伸びる。

 

「まだ……まだ恐らく事件は起きていません……ッ!! 先生は、きっと無事です……!! そしてアコ行政官も……恐らく誰も襲ってない……。無関係な誰かと戦う理由が、行政官には無いからです……!」

 

息も絶え絶えに、呼吸するのも辛そうに荒い息を吐きながら、必死に必死に組み立てたであろう持論をチナツからヒナは貰い受ける。

 

これ以上喋るのは危険。

そう分かっていても、ヒナは静止の声を投げかけられなかった。

 

絶対に自分の言葉を途中で遮らないで下さいと言う意思が、チナツの目から放たれ続けていたから。

 

「止めて来て……下さい。そしてアコ行政官の目的を未遂に終わらせるんです……! 先生の殺害を、委員長が未然に防ぐんです……!!」

「未然に……防ぐ……」

 

ヒナの復唱に、コクンとチナツは頷く。

 

「そうすれば、彼女が起こした事件は外部には漏れない……! 私達が彼女の行動を内々で、処理出来る。アコ行政官を守る手札が……ゲヘナだけで揃えられます……ッ!!!」

 

語られる内容は、ともすれば荒唐無稽と捉えられてもおかしく無い物。

この期に及んで希望しかない結末が、アコが辿った未来の先にある物かと、笑われてもおかしく無い物。

 

だが、チナツの目は真剣だった。

 

真面目に、大真面目に、アコを救う為の策としてヒナに話を持ちかけ続けていた。

 

「行政官を……私達が守るんですッッ……!!! 罪を背負わせずにッッ……! 内輪揉めの一言で終わらせるんです……ッッ!!」

 

ヒナの服の裾を掴み、今にも倒れそうにも関わらず、チナツは声を張り上げる。

まだ残っていると。

 

ハッピーエンドの道筋はちゃんと残されていると。

 

「で、でも……こんな……アコはここまでして……こんなに……みんな、酷いことになってるのに……っ」

「委……、員長は。今日、の行政、官……の態度が……。普通に……思え、ましたか……?」

「ッッ!!」

 

チナツが放つ言葉があまりに夢物語過ぎて信じられないと頬を濡らすヒナに向かって、チナツは紡ぐ。

 

この状況を引き起こしたアコは、ヒナを倒し、イオリを倒し、自分を倒し、風紀委員の殆どを倒してまで誰かの殺害を目的として動く彼女が、本当に平常の状態だったかと。

 

「ち、がう……っ! こんな暴挙、アコは絶対に取らない……。私の知ってるアコは……。こんな手段を選んだりはしない……っ!」

 

即答した。

そうではないと、ヒナは心からそう思っているが故に即答した。

 

彼女が出した回答にニコリと、チナツが微笑む。

今にも倒れそうなのに、身体の痙攣は増しているのに、声に宿る力は増していくばかり。

 

「同、意見です……! 私達を、襲ったアコさんは、何かに……取り憑かれているかのように妄信的でした……。なら……目はあります……! この件は、ここで被害を食い止めて、私達が黙認すれば、どうとでもなる問題、として処理が可能です……ッッ!」

 

暴論に等しい物なのかもしれない。

風紀委員として許されて良いレベルを遥かに超越している話かもしれない

けれど、それで良いじゃないかとチナツは豪語する。

 

だって、アコは私達の大切な仲間なのだから。

仲間を守る為にに、好き放題自分達が有する権力を振り回したって良いじゃないか。

 

「何故彼女が……暴走した、かについては、全、部……後回しです……。今は、動きましょう」

 

でも、それにだって限度がある。

彼女を守るには、風紀委員が庇い切れる範囲でアコの暴走を押し留める必要がある。

 

その為に戦いましょう。そう言ってチナツはヒナの背中を後押しする。

守る為に今は立ち向かいましょう。そう言ってチナツはヒナが抱えている苦しみと言う名の霧を晴らす。

 

「車を……下に用意、しておきました……、後は……お願い、します……ッ!」

 

その先に待っているのは、昨日と変わらぬ明日であると、誰も彼もに証明する為に。

 

「やりま、しょう……! 大、逆転……ッ!」

 

スルリと、裾を掴むチナツの力が弱くなっていく。

喋ることで意識を保ち続けるだけの力を使い果たしたのが、ヒナの目から見ても明らかだった。

 

彼女の意識が、遠のいて行く。

チナツ自身、抱える熱量を全て言葉に乗せればこうなることぐらい分かっていただろう。

それでもチナツは全てを彼女に伝えた。

 

そうしなければ、何も救えないと分かっていたから。

 

「委員……長な、……ら……きっと、出……、来、……、……る……」

 

最後に絞り出した声は、とてもか細くて、とても弱々しくて、とても聞き届けられる音量では無かった。

でも、ヒナは最後までチナツの言葉を受け止めた。

 

彼女の全ての言葉を、最後まで、しっかりと。

全てを語り終えたチナツは、ヒナの膝の上で満足そうに意識を失っていた。

 

その表情には、小さな笑顔が宿っている。

その顔には、絶対的な信頼が置かれている。

 

目が覚めたら何もかもが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()顔をチナツは浮かべていた。

 

「……行こう」

 

ゆっくりとチナツの頭を廊下に置いて、静かにヒナは立ち上がる。

彼女の頑張りを、無駄にしない為に。

 

ヒナの目に、もう涙は無かった。

あるのは、強い決意のみ。

身体の痛みは、全部無視をすることに決めた。

痛みはどこにも無いと、思い込むことに決めた。

 

思い込みと無茶によって普段のパフォーマンスを取り戻したヒナは一目散に校舎を駆け降りる。

車を用意しているとチナツは言った。

移動手段があるなら、ここからでも、この時間からでもアコに追い付ける。

 

これなら間に合う筈。

今ならまだ追い付ける筈。

 

そう何度も自分に言い聞かせて、全速力で走るヒナが校舎から外に飛び出した瞬間。

 

「やっと来ましたわね。遅いですわよ」

 

降りた先に不自然に置かれていた車から、見知った人物の声が唐突に響いた。

ヒナは思わず足を止め、凝視する。

何でこんな場所にと、言いたげな表情を浮かべる。

 

透き通る程に手入れされた銀髪。

シックな様相に改造されたゲヘナの制服。

さらに胸の膨らみも、身長も、ヒナが密かに欲しいと思っている物を全て持ち合わせてる女。

そして、ゲヘナの風紀をこれでもかと乱す超が付く程の問題児。

 

黒舘ハルナが、助手席から呆れたような声でヒナの登場を歓迎していた。

さらに、この場に居たのは彼女だけでは無い。

 

「あ、来た来た。もう待ちくたびれちゃったよ」

「おはようございますヒナさん。迎えに来ましたよ~」

「こんな朝早くから呼び出されてるのに、ちゃ~んと来てあげたんだから感謝しなさいよね」

 

獅子堂イズミ。

鰐渕アカリ。

赤司ジュンコ。

ここに黒舘ハルナを加えた、ゲヘナでトップクラスに悪名高い部活『美食研究会』のメンバーが、どういう訳かヒナが来るのを待ちわびていたかのような発言を繰り返していた。

 

風紀を取りしまるヒナの立場からすれば、彼女達は悩みの種筆頭候補。

彼女達からしても、風紀委員は邪魔者筆頭候補。

 

互いに相容れない筈の関係性を持つ筈なのに、普段ならば絶対にこの場に現れない筈なのに、彼女達は、堂々と玄関の前でヒナが来るのを待ち続けていた。

 

「良いでしょうこの車、少し前に先生が買って下さったんですわ。これで給食部の車を強奪する必要は無くなっただろって。……? 何をボーっと突っ立っているんですか?」

「っ、今あなた達に構ってる時間はないわ。見逃してあげるからどっかに行って」

 

彼女達が一体何の目的で集まっているのかは知らないが、今は構っている余裕は無い。

今日は特に何も攻撃しないからさっさと帰れと、何故か車の自慢話を始めたハルナに向かって、ヒナは声を低くし、脅しの意を込めて帰れと接する。

 

「あら、乗らないんですか? あなたを運ぶ為にこんな朝早くから全員で参上したと言うのに」

 

ハルナが言うと同時、後部座席のドアが開かれる。

何処からどう見ても、この車にさっさと乗れと、そう言われてる様にしか見えない状況だった。

 

「っっ!? ど、どういう」

 

彼女達の行動に、ヒナは明らかに動揺した表情を見せる。

話の筋が理解できない。

頭が追い付かない。

 

一体、彼女達は何を言っているのだろうか。

 

「チナツさんから連絡が入ったんですわ。委員長を助けて下さいと。息も絶え絶えの様子でしたので直感で思いましたわ。緊急事態だと」

「っっっ!!」

 

ここで初めて、チナツが用意した車と言うのは美食研究会の面々だということをヒナは理解した。

 

……おかしいとは思ったのだ。

現在時刻はまだ夜明け前。太陽が昇り始めてすらいない時間帯。

そんな時間帯にわざわざ美食研究会が姿を現すなんて、変だと思うのが普通だ。

 

彼女達がここに来た理由を、ヒナは他ならぬハルナの口から知らされる。

 

美食研究会は、目の上のたん瘤である風紀委員の連絡を受けてわざわざ飛んで来たのだ。

こんな朝とすら呼べない時間なのに、全員で。

 

「加えて、連絡を受けた瞬間から女の勘が訴え始めました。──この件、先生絡みですわね?」

 

途端、ハルナの声に真剣味が足された。

キュ……と、その声を聞いた瞬間、ヒナは心臓が引き締まるような感覚に襲われる。

 

ハルナはアコと先生との間に起きた事情は何一つ知らないだろう。

風紀委員を大量に気絶させ、立ち去った出来事も何一つ知らないだろう。

 

それでも、彼女はこれが先生と関係がある出来事であると思い至った。

チナツが何を話したのかヒナは知らない。

けれど先のハルナの口ぶりから、チナツがハルナ達を呼び出した際、『先生』と言う単語は一切使ってなかったのは確実。

 

であるならば、本当にハルナは女の勘という概念すら曖昧な物で先生が関係していることに辿り着いたということになる。

 

ハルナが先生に抱く本気の恋慕が、離れ業にも等しいそれを達成させた。

 

「私も一枚噛ませて頂きますわ。拒否は受け入れません」

 

彼女が投げた質問に対しヒナが即答出来なかったことが、よりハルナにこの話に先生が関わっているである確信が裏付けられたのだろう。

ヒナが何かを言うよりも先に、この話は終わったと区切りを付ける。

 

「…………危険よ、言っておくけど」

 

それを肌で感じたヒナは、次の段階を促した。

自身の身で痛感したからこそ、ヒナは警告を発する。

 

付いて来るのは、危険だと。

 

「あら、そうなのですか。それならより一層早く動かないと」

 

即答が、帰って来た。

あっさりとハルナはヒナが語った言葉を受け入れ、その上で早く行くべきだと笑みを浮かべた。

 

「命の保証は、出来ないかも」

「そんな場所にヒナさんが一人で行くなら、ますます私も手を貸す必要がありますわね」

「……っ、あなたがそこまでする理由は……一体何?」

「先生に惚れた者同士ですもの。惚れた殿方の危機に互いに手を取り合うのは自然だと思いますわよ?」

 

瞬間、おぉ……と言う声が車内から上がる。

堂々とそう宣言するハルナの姿は、ヒナから見ても綺麗だった。

 

何を言っても、何を言っても、信念があるからこそ彼女は即答を繰り返す。

 

「先生がどこにいようが、どんな場所からでも私は先生を助け出します。あの方を守る為に必要な物があると言うなら、私は全て差し上げます。それで助け出せるというならば、あまりに安い買い物ですわ」

 

虚偽の無い、心からの言葉がハルナの口から紡がれる。

どこまでも尊く、どこまでも自己犠牲で、どこまでも想っての言葉が、放たれる。

 

彼女の語りから迸る眩しさに満ちた言葉に、ヒナの心が震え上がった。

満ち満ちた意志に、途轍もない強さを感じた。

けれど同時に、彼女が見せる率直さに、ヒナにある種の安心感を覚えた。

 

故に。

 

ふぅと、肩の力を抜くようにヒナは嘆息する。

 

「……先生も趣味が悪いわ。こんな子を侍らしてたら先生が堕落した大人になる」

「お行儀が良すぎるのも考え物ですわ。初々しい反応しか見せない女よりも、何事にも情熱的な女といる方が先生も熱い一日を過ごせるのでは無くて?」

 

ピクリと、ハルナの挑発にヒナの眉が動く。

聞き捨てならない言葉を聞いたと、冷徹さが燃え上がる。

 

それは、彼女の精神が平常に戻った証拠だった。

 

気が付けば、ヒナがハルナに向ける表情は、風紀委員の立場として美食研究会を追いかける彼女に向けるソレと同じになっていた。

 

「……何が言いたいの?」

「そんな私達だからこそ、出来ることがある。そう言いたいのです」

 

話は終わったと、もう一度ハルナは手招きする。

さっさと乗れと、動きで示す。

 

ヒナはもう、抗いはしなかった。

コクンと頷き、後頭部座席に座り込む。

 

「それで? 心当たりは?」

 

乗り込んだ瞬間、隣に座るジュンコがヒナにこれからの行き先を問う。

刹那、ヒナは考える間でもないとばかりに口を開いた。

 

先生がアビドス校の生徒と共にいた。

その先生とアビドスの生徒がいたのは、カイザーコーポレーションが関与している施設だった。

 

カイザーコーポーレーションの施設に乗り込んだアビドス。

そのアビドスと共にいた先生。

 

これらが繋がる心当たりは、彼女の中には一つしか存在しない。

ゲヘナが掴んでいる情報の限りでは、たった一つしか存在しない。

 

「アビドス砂漠へ向かって! そこに先生とアコがいる!!」

「アカリさん」

「はいは~~い」

 

ヒナが怒号を上げて指示を投げ、ハルナが運転席に座るアカリに呼び掛ける。

直後、唸りと共にエンジンが轟き、恐るべき初速で面々が乗る車が走り出した。

 

「速度はどのぐらいにします?」

「勿論全速力!! 目一杯飛ばしてッッ!!!」

「りょうか~~い!」

 

既に十分飛ばされているにも関わらず、グイッッ! とアクセルペダルが強く踏み込まれる。

時間は夜明け前、どれだけ飛ばしても通行人は誰も居ない。

 

薄明るいゲヘナの街を、一台の車が爆走する。

 

美食研究会の面々と、ヒナを載せて。

 

「待ってて……必ず助けるから……ッ!!」

 

風で声が流される中、誰にも聞こえない音量でヒナは決意を露わにする。

ハルナに負けず劣らずの、真っ直ぐな感情を瞳に宿しながら。

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

ゆっくりと明るさを取り戻していく世界。

朝日差し込むその姿が、今日の始まりを告げる。

屋上から眺めるアビドスの景色は、どこか心が洗われるような清浄さを秘めていた。

 

最早人が住む土地では無くなっているこの場所も、今だけはその寂れた世界が正しいのではないかと錯覚を彼等に与える。

 

一方通行は、そんなアビドスから日の出を無言で覗いていた。

アヤネが提案したげん担ぎ。

アビドスでは、古くから大事な日の朝は、高い場所から昇って来る日の出を見届けてから行動に移す。

そんな説明から始まった、太陽に誓うおまじない。

 

神話の象徴としても語られる太陽を見る一方通行は、特に感慨を抱かない。

科学の街で育った彼にとって、神話の話は知識としてはあれど習慣としては身に付いていない文化。

 

けれど、だからこそ最適解だと彼は心の内で思う。

願掛け程度だからこそ、妄信に囚われずに動くことが出来るのだ。

そして、願掛けをするからこそ、心の支えが生まれるのだとも。

 

 

学校の屋上から街中を見下ろしながら眺める日の出は、綺麗だった。

 

 

一方通行を中心に、少女達が並び立つ。

誰も言葉を発さない。

何も言わず、見据えているアビドスから昇る日の出から、差し込む朝の景色から、見えない力を受け取っていく。

それぞれが見ているのはこの景色の向こう側。

構えているのは銃。

身に纏うのは、大いなる覚悟。

 

小鳥遊ホシノを連れて、もう一度戻って来る。

誰も欠けずに帰って来ると、言葉に出さず誰も彼もがそう願って、一方通行を中心に一様に並び立つ。

 

ある者は悪戯っぽく笑い、

ある者は緊張の面持ちで空を見上げ、

ある者は余裕を崩さず、

ある者は彼の隣に寄りそい、

ある者は意気込み、

ある者はいつもと変わらぬ笑顔を作り、

ある者は恐々とした表情を浮かべながら前を向き、

ある者は凛と立ち尽くし、

ある者は表情を変えず鼻を鳴らし、

 

そしてある者は自身の赤い目に強い意思を宿した。

 

朝の光が、一方通行を、少女達を包む。

これから旅立つ彼らの道筋を、祝福するかのように。

 

「……、行くぞ」

 

太陽が昇るのを見届けていたのは時間にしてたったの数分。

しかしその数分が、きっと戦いの結果を変える。

 

その為の儀式は終わったと、中心に立つ一方通行が太陽の光を背に一歩を踏み出し、屋上を後にし始める。

彼が歩いた軌跡を辿って、少女達が次々と続いて行く。

 

「目的地は、アビドス砂漠だ」

 

 

 

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

一方通行。

狐坂ワカモ。

空崎ヒナ。

黒舘ハルナ。

 

砂狼シロコ。

奥空アカネ。

十六夜ノノミ。

黒見セリカ。

 

陸八魔アル。

浅黄ムツキ。

鬼方カヨコ

伊草ハルカ。

 

赤司ジュンコ。

鰐渕アカリ。

獅子堂イズミ。

 

そして、天雨アコ。

 

それぞれが抱く想いが交わり、あらゆる願いが交差する。

協力する者、助け出したい者、力になりたい者、願う者、従う者、敵対する者。

思想も思考もそれぞれ違う彼、彼女達だが、目指す場所は全員同じ。

 

誰かがそこに居るから、誰かがそこに向かうから。

連れられて、引っ張られて、導かれて、手を取り合って。

 

徐々に、徐々に集結する。

各々が持つ目的の為、たった一か所を目指して集まり始める。

 

弾は込められた。

引き鉄に指は掛けられた。

 

ここにいる全員が、前に進む道を選んだ。

後戻りは、もう出来ない。

 

──後に、誰かが語ることになる言葉がある。

 

学園都市が()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと言うのなら、

 

キヴォトスは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だったと。

 

 

あらゆる祈りが、無数の覚悟が、銃弾となって真なる想いを紡ぐ時。

 

 

 

 

廃墟と化したアビドス砂漠で、それぞれが信念に描く、誰かを守る為の決戦が始まる。

 

 

 

 

 

 












ワカモに続いてヒナ、ハルナも参戦。
続々と今作におけるメインヒロイン達がアビドス編に登場を表明しております。

加えて美食研究会の面々が初登場。
もっと早く出して上げたかったんですけど、ここしかタイミングがありませんでしたね……。

そしてサラッと出て来た、原作アビドス編に登場していたトリニティ生も初登場です。…………登場しちゃったよ、大丈夫かなこの先。

本編はいよいよ佳境。
あれがこれしてあーなって、結果こことここがあれやこれやになる未来が待っています。
どうなるんでしょうね皆の運命。楽しみですね。


今回もコメント、良いね、評価ありがとうございます。
皆様の応援が執筆の励みになります。

それでは、次回更新までまたしばしお待ちください。




……ハルナさん、愛がちょっと、重いのでは???
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