シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc   作:how-kyou

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これから甘くなっていけば良いな…!
だって筆が進むから!!


6.皇帝と合宿初日・前

---6.皇帝と合宿初日・前---

 

ともあれ、フロントから聞いたホテルの離れにたどり着いた。

 

「ここだね、トレーナー君。なんというか……非常に、豪勢だね?」

 

全くもってその通りだ思う。

目玉というのも頷ける、立派な建物だ。

 

…これ、一学生の合宿で使わさせてもらって、大丈夫なのだろうか??

 

ガチャリ、とドアを開け、中へと入っていくルドルフ。

彼女はすぐに振り返ってきた。

 

「トレーナー君トレーナー君!洋室にロフトが付いてて、更に和室まで有るぞ…ふふ、これだけ豪華だと、3人で使うのは些か気が引けてしまうな」

 

この非日常的空間に対して…心底、はしゃいでいるようだ。

 

自分の心境としては、このような空間は反対に有難かった。

一つ屋根の下ではあるが、かなり広い空間だ。安心した。

 

…問題は、どのようにしてシリウスシンボリに伝えるか、である。

 

顔を合わせると、度々惚れたか?だの揶揄ってきやがる。

そういった弱みなど、全く見せないようにしなくてはならない。

 

「⁉︎トレーナー君、部屋に露天風呂が付いているよ!」

 

さしものシンボリルドルフも吃驚仰天としている。

 

至れり尽くせりだな…なるほど、目玉とはこう言う事だったのか。

 

疲労にも効くのだろうか。これは予定してた練習の進め方を、もう一度見直す必要が有るな。

 

「外からは、木々などで見えないようになっているが…室内からはちょっと見えてしまうね」

 

ダメじゃないか。

色々と見直さないと。

 

シリウスシンボリから下心有るだろ?などと言われても言い逃れできんぞ、これ。

 

どのようにして、「このような形で泊まることになったのか」を伝えるか思案する。

 

すると、

 

「む、そう言えばトレーナー君。シリウスにまだ伝えていなかったね?」

 

「ああ。…正直、彼女にどうやって伝えようか、悩んでいるんだ」

 

彼女にとって、担当みたいな状態だからね、今。

 

「ふむ…トレーナー君。私に任せてくれないだろうか?」

 

「俺としては納得させてくれれば助かるが…頼んでも、良いのかい?」

 

「聞いてくれてありがとう、任してくれ。レース後の…そうだね、落ち着いた頃合いを見計らって連絡しておくよ」

 

旧知の仲である、彼女がこう言っているんだ。

きっと上手く伝えてくれるだろう。

 

ここは素直に、彼女に甘えさせてもらう。

 

---

 

海、夕日、浜辺にて。

 

「ルドルフ、ラスト一本だ。向こうまで8割ダッシュ、帰りは3割で流す。部屋でケアする時の参考にするから、身体の具合見ながら帰ってきてくれるか?」

 

「分かった、トレーナー君……じゃあ、行ってくる!」

 

走り去っていく。

 

最初は、走り慣れない砂場に足を取られている印象だったが…今、その足取りは力強く、前に進めている。

 

不安定な足場で地面を捉えるのは、踏み込み・離し方のテクニック、それを成すためのパワーが必要となる。

 

思わず顔がニヤける。

今回の合宿も、彼女にとって大きな実入りになりそうだ、と。

 

「ふぅ…ふぅ…トレーナー君…戻ってきたよ!!」

 

「お疲れ様、調子は……さっきより良さそうだね?」

 

思いの外、彼女が元気な姿をしていて驚く。

初日だから、そこまで飛ばすような真似はしなかったが…、もう少しハードなメニューでも良かったか?

 

「ハァ、実は…フゥ…折り返し地点でね、綺麗な貝殻を拾ってね…ふふ、あまりにも綺麗で…つい、テンションが上がってしまったんだ」

 

なるほど…確かにここの浜辺には、特有の貝が存在していると聞いた。

 

「せっかくだから、トレーナー君に見せたくてね…ほら」

 

彼女は笑いながら、綺麗なピンクの貝殻を見せてくる。

夕日をバックに…。

カメラが有れば、つい写真を撮ってしまうそんな絵だ。

俺も、思わず……微笑み返す。

…ん、まてよ。貝殻…?

 

その時、ふと閃いた。

このアイディアは、明日からのトレーニングに活かせるかもしれない。

 

早くも、俺にも実入りが有ったのでは…?

 

---

 

「じゃあ、ルドルフ…俺は夕飯の材料を買いに行ってくるから……そうだな、その間に風呂を済ませといてくれるか?」

 

和室に入って襖を閉め切るなり、ロフトに登るなりすれば見えなくなるが…。

ここは万全を期する。

 

「もしかして、作ってくれるのかい?分かったよ、トレーナー君。期待しながら入浴して、待ってるよ」

 

よし、これで問題無いな。

と思っていると、

 

「トレーナー君。ちなみに、リクエストはしても良いのかい?」

 

おずおずと、ルドルフが聞いてくる。

ちょっと珍しいな。

 

「俺が作れないものじゃなければ、なんでも良いよ」

 

「そうかい!嬉しいよ、そうだね…何かさっぱりしたものが食べたいな…お願い出来るかい?」

 

さっぱりか……ふーむ。

暑い中で練習した影響で夏バテ気味なのだろうか。

 

「分かったよ、さっぱりな…食欲はあるか?」

 

「お腹も程々に空いているし、食べれないなんて状態じゃないよ」

 

「そっか、良かった…じゃあ、任せておけ」

 

「よろしく頼むよ!トレーナー君」

 

一つ、食べやすそうな料理のイメージは湧いている。

ルドルフを見れば、問題なく食べられるだろうという一品だ。

あとは作成までだな……あ、一応注意しておくか。

 

「ルドルフ、一応言っておくが…のぼせないようにな?」

 

「大丈夫だよ。トレーナー君…ただ、そうだね、早めに上がってシリウスに電話でもしておくよ」

 

「それが良い…あー、そうだな…。シリウスにレースおめでとうってのと、明日何食べたい?って聞いといてくれ」

 

「ふふ、そうだね。トレーナーからと伝えておくよ」

 

「…あーそれで良いか、頼んだ……んじゃ、行ってくるから」

 

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お読み頂きありがとうございました!

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シリウスシンボリの扱い(出来る限り頑張ります)

  • いっそ3人一緒に泊まれ
  • 泊まるのはルドルフとだけ
  • 別の機会にトレーナーと
  • そんなことより修羅場が見たい
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