シンボリルドルフ達と泊まる話&他etc 作:how-kyou
いいこいいこしてください。
次回からもっと軽めに生きたい、誤字じゃないです。
また考えますね。
---10.見られた一等星、二日目・後---
「…」
「目的はなんだい?」
聞かれても、よく分からない。
自分の中に、これといった答えがない。
答えようがない。
最初は、目の前のコイツが…少し自慢気に話してきた内容に、興味を持ったのが始まりだったような気がする。
那由多の彼方の果てで、
心のどこかでコイツが話していることが嘘じゃなかった可能性なんていうのも、考えた。
そして…一目見てみるか、と思ったんだったな。
そうだ、最初に揶揄ってやった時の反応が、やたら面白かったんだ。
他の大人達が向けてくる目と違ったんだ。
覚えといてやるよ、なんて言ったっけか。
そうしたら、ずーっとこっちを見てきた。
警戒されてたんだか分からねえが。
それでも私の事を見ていたことに変わりはない。
その状況は私にとって…新鮮だったんだろう。
思い返せば、目が合う度に突っかかっていたな…よくもまぁ、付き合ってくれたもんだ。
そして繰り返す度に距離は近くなり、その内…しっかりとした言葉を交わす間となっていった。
何故、私は彼と話を続けていたのだろうか。
《キミの走っている姿をちょくちょくと見てた》
《…なるほど、海外レースか》
《筋肉のつき方、足つきが…》
俯瞰して見てみると、
自分をしっかりと見てくれる大人が欲しかったんじゃないのか、と思う。
そうだ、私はあの『トレーナー』が欲しくなったんだ。
「ふむ…キミが、ただ私のトレーナーを利用して、利己的な生き方でもするなら、私にも考えがあったが…いや……」
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幼少の頃からの付き合いが、彼女とは続いている。
昔はよく…一生懸命に、私の後をついて来て…アレを教えろ、コレを寄越せと我儘を言ってきていた。
私がそれに応える度に、不満気な顔をした後、また…満足そうにしたりもする。
シリウスはそんな少女であった。
私には…彼女の存在は新鮮で、後ろから着いてくる様は、非常に愛らしいものであった。
勝手にだが、背伸びをしてくる妹分のように思っていた。
そんな彼女は、いつの間にか私の背も抜いて……他にも色々と成長しているが、いや…その話は一旦置いておこう、逸れてしまう。
何はともあれ、彼女との距離が…あいてしまっていた。
ダンスを共に踊った後から、多少なりとも以前のようになってきたが…。
そんな仲になってから暫くして、とある機会に生徒会室にて、共にお茶を嗜むことがあった。
その時に…せっかくだから彼女から聞いていた建物について、「行ってみた」と語った。
その後から、彼女は私ではなく、私のトレーナーに近付くようになった。
理由は…明確には分からない。
だが、何か彼女の興味を引くものが有ったんだろう。
思い返せば、彼女はよく……私の大事にしているものに、キラキラと目を向けていた。
強請られた私は、彼女に分けたり、譲ったりもした。
そうして…ふと見せる、満足そうな微笑が大変好ましかった。
そして彼女は今、私のトレーナーにそういった表情を向けている。
トレーナー君を譲るつもりはないが…。
再度、彼女の方を見る。
彼女がそういった目で、トレーナー君ばかり見ているのも、私は面白くない。
私は我儘なんだ。
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「そうだな……シリウス」
………なんだよ。
「合宿中、もっと君の走りを見せてくれないか……つまるところ、しっかり私と併走しよう」
それは…別に良いが。
「なら決まりだ…私は、走りの中で、君をもっと探りたい」
…言ってることが気味ワリぃぞ。
「ふふ、そうかい?…知りたいんだ、君も、私も……何も変わっていないのか」
…そうか。
「君は、きっとトレーナーとして…彼を欲しているんだろう」
……。
「だが……それでも既に私を担当している、と」
何が言いたい?
「君の思いさ。トレーナー君に対して、私に対して」
お前に対して?
「当然だろう、彼は私の担当トレーナーなんだから……君の本心を、しっかりと見せてくれ…この会話のようにね」
全容はまだわからないが…合点がいった。
全て計算の上だったってのか。
…ルドルフ、アンタを啓蒙してやるよ。
「何が計算の上なんだい?」
こうやって2人で話す機会を設けるために、ワザと朝から色々仕込んできたんだろ?
「ああ、先の乱入についてか。あれは、私が忘れてただけだよ」
………やっぱ、そういうテメェは嫌いだ。
「ふふ、すまなかったな」
…はあ。
「そうだな…時間は置いても良い。君からトレーナーに伝えるんだ。…私は待ってるよ?」
彼女は不満気な表情をしていた。
---
「美味かったぜ…ご馳走様……ちょっと夜風に当たってくるわ」
「あ、ああ…あんまり遅くならないようにな?」
「ん、分かった」
彼女は食器を片付けて、外へ出ていった。
「なぁ、ルドルフ…さっきよりかは幾分マシになったが…まだ距離感があるようなんだが…?」
「ふむ…いや、彼女とはしっかりと話せたから……そうだね、今トレーナー君と話せるよう、自身で整理を付けているんだろう」
「…そうなのか?それならまぁ…良いんだが」
このまま明日まで引き摺るのは非常に困る、とトレーナーは考える。
「もう少ししたら、時間が解決してくれる…待てば海路の日和ありだよ。…さて、私は生徒会関連で確認しなければならないことがあったからね…このまま机を借りるよ?トレーナー君」
「あ、ああ…」
どうやらもう少し、時間を要するらしい。
トレーナーは仕方なく、自分の寝床である和室で書類をまとめにかかる。
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「戻ったぞ……ルドルフ、もう寝てるのか……」
「…スヤァzzz」
自分が思っているよりも、長い時間…外にいたようだ。
「……身体が、ベタつくな」
走ったわけではないが、海岸沿いを…ゆっくりと歩いていた。
練習終わりに綺麗にした意味はもうない。
…このまま眠るのは、絶対勘弁だ……と、彼女は考える。
シリウスシンボリは水着を手に、浴室へと向かった。
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水着を着用し、扉を開けようとした彼女は気付く。
先に衣服が入っている籠が置いてある、と。
シンボリルドルフは既に寝ている。
また、彼女が忘れて出しっぱなしにしておく可能性は…低いように思う。
導き出されるのは…。
「…トレーナー、入ってんのか」
浴室に近付けば、それほど大きくない…歌声まで聴こえてくる。
後にしようか、とも逡巡考えたが…既に水着に着替えているため、またこれ以上遅くなれば明日に支障を来すため…。
「……入るか、言いたいこともまとまったし」
元々、外に出ていたのは…トレーナーに自分の気持ちをどう伝えるか……一人で考えるため。
…寝る前に、トレーナーのもとに訪ねて気持ちを吐露するつもりだったが……少し予定が変わっただけだ。
彼女はそう言い聞かせ、浴室のドアを開けた。
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「〜♪」
トレーナーは一人静かに歌っている。
その内容は「俺の愛バが走りだす」…そういったところである。
一頻り歌ったところで拍手が聞こえてきた。
「…うぇ!?あっ!シリウス…聴いてた?」
「途中からな。歌、上手いじゃねえか」
「……マジか」
トレーナーは空を見上げる。
割と恥ずかしい。
「歌い終わるのを待ってたから…身体冷えちまったぜ。浸かりたい…詰めてくれ」
「あ、じゃあ出るよ」
浴槽から出ようとしたトレーナーを、シリウスシンボリが戻す。
そして隣に入る。
「ダメだ…そうだな、アンコールだ」
「…嘘だろ」
トレーナーは、気付く。
シリウスシンボリとの距離が離れていないことに。
「まあ、なんだ……今日は迷惑かけた」
それを察してか、シリウスから語り出す。
「色々と折り合いがつけれたから…もう大丈夫だ」
「…深く聞かない方が良い?」
「…ハッ、もう聞いてるようなもんだぜ、それ」
「……トレーナーって、把握したがる生き物だからね、悪かった」
暫し、時が経つ。
「…アンタはさ、私のことを…やっぱり気になってんのか?」
「そりゃお前、合宿期間は実質担当みたいなもんだろう…ルドルフと同じように気にするさ」
「……そうか」
「……本当にどうしたんだ?」
「…そうだな、ルドルフのように言葉で伝え、説得するのは難しい……明日からアイツと一緒に走る機会を増やしてくれねーか?」
「それは別に構わないが…君が、強く要望する…その理由を知りたい」
「…確かにそれは言わなきゃ、いけねえな…簡単な話だ……アンタのお眼鏡に適ったら、ワタシが今後レースを走る時……ちょっと見てくれねーか?」
「お、俺がか?」
「ああ…他でもないアンタに頼んでる」
「…すまない、俺には」
「知ってる…アンタには、シンボリルドルフが居るよな」
「…」
「……アイツとはもう話してる。走りを見せろって言われた」
「…そうか」
「だからアンタにも、見てほしい…そして、今のやり取りを思い出してくれ」
「…分かった」
「ありがとよ。……また聞く、私に惚れたか?ってな……おっ」
彼女は声を上げ、空を見上げる。
トレーナーもつられて、仰ぎ見る。
「ふっ……アンタの記憶に、しっかりと残りそうだな?」
夜空には、光り輝く星が有った。
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前書き書くのも頑張った!
感想・評価お待ちしてます!
方向性は未定!!!
前提条件:ヒロインルドルフでシリウスを
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トレーナーが頑張って二股する
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負けヒロインとして…なんとかします
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いっそ3人幸せ(ルドシリ含め